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2020年6月16日火曜日

ジェットスター、ベトナムから撤退へ

ベトナム航空(VN=HVN:ハノイ市ロンビエン区、ハノイ証取上場)とカンタス航空(QF=QFA、オーストラリア・シドニー)は、ジェットスターパシフィックエアウェイズ(BL=PIC、ホーチミンシティ特別市タンビン区)に係る合弁事業を解消することで合意しました。今後、カンタスが保有するジェットスターパシフィックの持株をベトナム航空に引き渡すといい、ジェットスターパシフィックはベトナム航空の第二会社『パシフィックエアラインズ』として独自にLCC事業を展開、ベトジェットエア(VJ=VJC)とバンブーエアウェイズ(QH=BAV)の民間2社に戦いを挑むことになります。

ジェットスターパシフィックになる前の初代パシフィックエアラインズは、1990年12月にベトナム航空が台湾への就航を目指して設立した第二会社でした。当時は中国が掲げる『一つの中国(一中)』政策が航空業界に対しては厳格に適用されていて、航空会社は中国か台湾のどちらに就航するかを選択しなければならず、日本航空(JL=JAL)は台湾線のみに就航する子会社日本アジア航空(EG=JAA、東京都品川区)を設立していました。つまり、日本アジア航空のような位置付けの第二会社を作ろうとベトナム航空は判断した訳です。

この初代パシフィックエアラインズが2008年、ベトナム初のLCCとしてジェットスターグループ入りし、ジェットスターパシフィックエアウェイズに生まれ変わります(前記事「ジェットスター第3のハブはホーチミン」参照)。それまでB737ファミリーを使っていた機材をジェットスターの標準であるエアバス320ceoに総入れ替えし、主力のハノイ(ノイバイ)~ホーチミン(タンソニャット)線などを増便しました。2012年にはベトジェットエアの増便に対抗し、ベトナム航空との共同で事実上のシャトル便化を行い(前記事「ハノイ~ホーチミンシティ間、シャトル便時代始まる」参照)、2017年には日本への乗り入れも果たしました。

しかし、ジェットスターグループ他社と一部サービスレベルに違いがあったことから同等の品質を求める乗客に敬遠されたこと、また国際線でベトジェットエアとの競争に事実上敗れたことの2点が致命的となりました。特に東北アジアへのフライトでは、エアバス320ceoでホーチミンシティからの日本・韓国路線を就航させることが出来ず、エアバス321neoで成田国際空港(千葉県成田市)などへの路線を展開したベトジェットの独走状態となってしまいます。この結果2019年7月に日本路線を廃止(前記事「ジェットスターパシフィックが日本撤退!関空路線2年持たず」参照)。そして新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックに伴う壊滅的減便・運休の中でカンタス側が事業見直しを行った中に、ベトナム事業からの資本引き上げが含まれていました。

今後、ジェットスター改め2代目パシフィックエアラインズはベトナム航空の第二会社という2007年以前の立ち位置に復帰し、引き続きLCC事業を展開します。

2020年4月30日木曜日

コロナ後初の日本新規就航会社!!バンブーエアに国交省が許可

国土交通省航空局国際航空課(JCAB:東京都千代田区)は、ベトナムの新規LCCのバンブーエアウェイズ(QH=BAV、ビンディン省フーカット県)に「外国人国際航空事業の経営許可」(AOC)を交付しました。ベトナム国籍の航空会社で日本への国際線就航が可能になるAOCを取得するのは、ベトナム航空(VN=HVN)、ジェットスターパシフィックエアウェイズ(BL=PIC)、ベトジェットエア(VJ=VJC)に続いて4社目のことです。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックが収束した後、早い時期の運航開始を目指します。

バンブーエアは2019年1月に運航を開始し、業歴2年目。完全親会社の地元総合商社FLCグループ(ハノイ市ナムトゥリエム区、ホーチミン証取上場)の信用力をバックにリース会社から大量の機材を集め、COVID-19直前にはハノイ(ノイバイ)~ホーチミンシティ(タンソニャット)線で1日19往復を運航するという急成長を遂げました。

FLCが日本への技能実習生派遣を手掛けていることもあって、バンブーエアは創業当初から日本へ定期便就航を目指す事業計画を立て、昨年春には茨城空港(茨城県小美玉市)へチャーター便を運航しました。その後、韓国と台湾へ国際定期便4路線を就航するなどし、国交省にAOCを申請できるだけの実績が整ったと判断。この度、FLC東京駐在員事務所(東京都千代田区)を通じて行った申請が許可されたものです。

当初はエアバス321neoを使い、ホーチミンシティから成田空港と関西空港の2路線、ハノイからは関空への1路線を運航し、ベトジェットエアとベトナム航空に対抗する狙いとみられていますが、将来はタンホア、ヴィン(ゲアン省)といった実習生を多く輩出する省の地方空港と日本を結ぶ直行便の開設も期待されます。

2020年4月29日水曜日

COVID-19を事実上克服、ベトナム国内線航空復活へ

ベトナム交通運輸省(ハノイ市ホアンキエム区)は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19、別名武漢肺炎)のパンデミックを抑え込むため国内のほとんどすべての交通機関に運休や欠航を命じていましたが、制圧のメドが立ったとして順次、運航を再開できる体制を整えることになりました。東南アジアの主要国では初めて、本格的に人と物の移動が再開します。

南北に長い国土の南と北に大都市がありながら、高速鉄道が整備されていないベトナムは、人の長距離移動を飛行機に依存しています。その2大都市同士を結ぶハノイ(ノイバイ)~ホーチミンシティ(タンソニャット)線では、ベトナム航空(VN=HVN)とジェットスターパシフィックエアウェイズ(BL=PIC)、ベトジェットエア(VJ=VJC)に加えて昨年、新規キャリアのバンブーエアウェイズ(QH=BAV、ビンディン省フーカット県)が参入し激しい競争が繰り広げられていますが、今回のCOVID-19に伴う移動制限で、一時は各社1日1往復ずつしか飛ばすことができない状況に追い込まれていました。

しかし、中国との陸路国境を比較的早期に封じるなどしたことが奏功し、4月29日時点で国内での感染者は270人、死亡まで行った症例はゼロと、ASEAN加盟国中3位の9000万人の人口を抱える国家としては、非常に優秀なレベルで感染拡大を抑え込むことに成功しています。このため、交通運輸省は航空や鉄道による長距離移動を本格的に再開できるメドが立ったと判断しました。



明日30日は、ハノイ~ホーチミン間で各社合わせて1日28便を運航しますが、明後日5月1日(金)からは1日計36便、5月16日(金)からは1日52便を飛ばせるようになります。ハノイ~ダナンとホーチミン~ダナンは5月1日から1日計12便まで、5月16日以降は1日計20便とほぼ通常の状態にまで回復します。ハノイ・ホーチミンと地方空港を結ぶ路線については、5月1日以降通常の態勢に戻すことができるようになります。

なお国際線についてはいつ再開できるかまだ発表されていません。ベトナム航空、ベトジェットエア共に5月31日までの日本発着便全便が欠航または貨物専用での運航に切り替えられています。

《5月12日追加》ベトジェットエアは国内線全45路線の運航を5月10日までに再開しています。これに合わせた特別セールを開催しており、賞味運賃18,000ドン(約90円)からという都市間バスも真っ青の料金が設定されています。

2020年2月1日土曜日

新型『武漢肺炎』で中越国境封鎖!!河口完全終焉へ

ベトナム外務省(ハノイ市バディン区)は、隣国の中国から世界に広がっている新型コロナウイルス感染症(通称『武漢肺炎』)を食い止めるため、中国との陸路国境を事実上封鎖する強硬手段に出ました。

ベトナムと中国を結ぶ陸路国境は、ラオカイ(ラオカイ省ラオカイ市)⇔河口(雲南省河口ヤオ族自治県)、モンカイ(クアンニン省モンカイ市)⇔東興(広西チワン族自治区東興市)、ドンダン(ランソン省カオロック県)⇔友諠関(広西チワン族自治区憑祥市)の3カ所が有名で、バックパッカーなど外国人にも通行が許されています。しかし、武漢カゼの広がりとともにベトナム側が中国公民に対してはビザを発給しないと発表。1日午後には、直前14日以内に中国入国経験のある外国人も入国拒否するとの通告があり、対象が拡大されました。

このため、昨年秋までに置屋などの性風俗が壊滅に追い込まれた河口では、残った店でも従業員のベトナム人女性が出勤してくることが難しくなるといい、中国側の風俗店は完全に無くなってしまう恐れが極めて高いとの分析が上がっています。

また、北ベトナムの他の風俗集積地であるドーソン(ハイフォン市)やクアットラム(ナムディン省ザオトゥーイ県)でも外国人客の主力だった中国人を失うことから、売り上げ減少などの影響が出てくることが懸念されています。

2019年11月28日木曜日

ベトナムビザなし30日ルール廃止へ(2)外こもりすとへの影響は?

ベトナム国会は25日、2014年6月以来5年半ぶりとなる『外国人の出入国・乗り継ぎおよび居住に関する法』(出入国管理法)の改正を賛成多数で可決しました。今回の改正の目玉は、前回改正で導入されたビザなし入国者に対して出国後30日間はビザなしでの再入国を認めない『30日ルール』を廃止することです。これにより、ベトナムと周辺諸国を往復する旅行者は自由なルートを組むことができるようになり、外こもりすとは1年に数回必要だったビザ取得の手間が省けます。

今回の改正で恩恵を受けるのは、ベトナム在住者に限りません。タイ国内に拠点を置いてビザランを繰り返している人はもちろんのこと、カンボジアやラオス、中国(雲南省と広西チワン族自治区)に拠点を置いて現地のビザを更新する人にも改善となります。

日本人の場合、ラオスとベトナムのビザなし在留許可は共に15日間です。2016年12月にタイ外務省が陸路国境でのビザなし入国を1年に2回までと制限した際、ベトナムにも30日ルールがあったためラオス在住の外こもりすとがビザランを行うには中国やカンボジアとの国境まで旅をするか、タイに空路入国するかという選択を迫られました。今回の改正により、ラオス各都市からベトナムへの国際バスによるビザランが自由にできる体制が復活。サワンナケート~フエやタケク~ヴィン(ゲアン省)・ドンホイ(クアンビン省)、ポーンサワン(シェンクワン県)~ディエンチャウ(ゲアン省)などのルートにビザランナーが戻る可能性があります。

なお、ラオスでは一部の陸路国境でアライバルビザの発行を終了するところが出ているものの、ビザなし渡航に影響はなく、今後も通常通り通過できます。

ベトナム最北部のラオカイと河口(中国雲南省河口ヤオ族自治県)を往復していた日本人の好事家にとっては、2014年以前の状況に戻ることになりますが、河口の性風俗産業が事実上壊滅状態となり働いていた姫がベトナムに戻ってきているため(前記事「中国・河口の性風俗、ついに壊滅」参照)、以前なら中国の在留許可を延長するためにベトナムを往復していたのが、今後はベトナムの在留許可を延長するために中国側へ日帰りで行くケースが増えそうです。

カンボジアでは、日本人だけに格安での取得が許されている1年(US$50)と3年(US$80)のマルチビザは30日ごとの出入国が必要となっています。従来はベトナムのホーチミンシティへ抜けるバベット検問所(スヴァイリエン州)と、タイ国境のポイペトやクロンコッコンを適度に往復したり、年に何回かは空路マレーシアへ行かなければなりませんでしたが、プノンペンから車で3時間ほどのバベットだけを往復すればよくなります。

今回改正される条項は、2020年7月1日(水)から施行される予定です。

2019年11月27日水曜日

ベトナム入管法5年ぶり改正、ビザなし30日ルール廃止へ

ベトナム国会は25日、2014年6月以来5年半ぶりとなる『外国人の出入国・乗り継ぎおよび居住に関する法』(法律47号/2014/QH13、日本の入管難民法に相当)の改正を賛成多数で可決しました。今回の改正の目玉は、前回改正で導入されたビザなし入国者に対して出国後30日間はビザなしでの再入国を認めない『30日ルール』を廃止することです。これにより、ベトナムと周辺諸国を往復する旅行者は自由なルートを組むことができるようになり、外こもりすとは1年に数回必要だったビザ取得の手間が省けます。

ハノイで編集されている日系ニュースサイト『VIETJO』が現地サイトからの翻訳として伝えたものです。

前回の法改正は、プラユット軍政当局に代わったばかりのタイがビザなし渡航の更新を繰り返し行う外国人(ビザランナー)への規制を強化しようとしているさなかに導入されたものでした(前記事「ベトナム1月1日法改正!ビザラン対策に本腰か?」参照)

2014年の時点では、日本・韓国・ロシアとスカンジナビア3国(デンマーク・スウェーデン・ノルウェー)、フィンランドの7カ国の国籍者に対して15日間のビザなし渡航が無制限に認められてきました。改正では、これら7カ国の国籍者であっても、ビザなしで入国した日から30日以内に再度ベトナムに入国する場合、事前にビザの用意が必要とされました。

ここで政府側は、ホーチミンシティで働いている韓国やロシア国籍者が南部の最大都市ホーチミンシティに最も近いモクバイ検問所(タイニン省ベンカウ県)でカンボジアへ出国、あるいはフエ市からラオバオ検問所(クアンチ省フオンホア県)経由でラオスへ出国し、その日のうちにベトナムへ再入国することを想定していました。しかし、香港やタイ、シンガポールなどに東南アジアの統括拠点を置いていて、その駐在員を頻繁にベトナムへ出張させる外資系企業の中には、商用マルチビザを用意せず、ビザなしで出張させるケースも多く、それら企業は対応を迫られました。公安省も空港での商用ビザのアライバル取得を認めることにしましたが、料金はUS$50と定められました。

観光ビザで入国する旅行者や外こもりすとは、2017年のe-VISA導入で利便の改善が図られましたが、商用の出張者はe-VISAの対象にならなかったため、在越の外国経済団体などから引き続き改善を求める声が公安省出入国管理局に寄せられていました。今回、国会で審議した結果

「外国投資元との商談がより多くまとまるようになり結果失うものよりも得るものほうが大きい」

との結論に至ったとVIETJOは伝えています。採決では、全体の83.6%にあたる418人の議員が賛成しました。

2019年11月19日火曜日

ANAのベトナム便が見直し、羽田~ホーチミン新規就航

ANA(NH:東京都港区)と日本航空(JL=JAL:東京都品川区、東証1部上場)は、2020年3月29日からの夏ダイヤで増強される羽田空港(東京都大田区)発着国際線のスケジュールを確定しそれぞれ発表しました。両社ともビジネス客の見込める欧米向け長距離便を中心に成田空港(千葉県成田市)から移動しますが、東南アジア関連ではANAのベトナム便に大きな変更があります。

現在は、羽田~ハノイ(ノイバイ)毎日1便と、成田~ホーチミンシティ(タンソニャット)毎日2便を自社運航しており、またベトナム航空(VN=HVN:ハノイ市ロンビエン区、ハノイ証取上場)の羽田~ハノイ毎日1便と、成田~ホーチミン毎日2便、ハノイ・ダナン各毎日1便にコードシェアしています。

改正では、羽田~ハノイのANA自社便の運航を取りやめ、代わりに成田~ハノイに自社便を新設。成田~ホーチミン2便のうち、1便を羽田に移し、羽田~ホーチミンと成田~ホーチミン・ハノイの3路線、各毎日1便の運航とします。この際、ANAと同じスターアライアンスメンバーズのユナイテッド航空(UA=UAL)が運航する北米路線への接続を重視して、3路線とも日本出発が夕方に変更されますので注意が必要です。なおベトナム発便はすべて深夜出発の夜行ダイヤが組まれます。また羽田~ハノイは、ベトナム航空便へのコードシェアにより継続される予定です。

《2020年3月28日の運航を持って取りやめ》
NH831 NRT1645~SGN2145 DAILY
NH832 SGN2305~NRT0650+1 DAILY

(機材はB788 ビジネスクラス42席、エコノミークラス198席)

NH857 HND0855~HAN1320 DAILY
NH858 HAN1520~HND2215 DAILY

(機材はB789 ビジネスクラス48席、エコノミークラス167席)

《2020年3月29日(NH892便は3月30日)から有効》
NH891 HND1800~SGN2235 DAILY
NH892 SGN0025~HND0825 DAILY

(機材はB789 ビジネスクラス40席、エコノミークラス206席)

NH833 NRT1645~SGN2145 DAILY
NH834 SGN2305~NRT0650+1 DAILY

(機材はB788 ビジネスクラス42席、エコノミークラス198席)

NH897 NRT1850~HAN2220 DAILY
NH898 HAN2350~NRT0700+1 DAILY

(機材はB789 ビジネスクラス48席、エコノミークラス167席)

2019年10月13日日曜日

昆河線代替の足!河口への列車が復活

中国鉄路総公司昆明鉄路局(雲南省昆明市)は、中国唯一のメーターゲージ(線路幅1メートル、ベトナムやタイと同じ)鉄道として親しまれていた昆河線(昆明北~河口)の代替となる標準軌線の建設を進めてきましたが、2014年12月に河口鎮(雲南省河口ヤオ族自治県)までの470kmがつながり、中国内の全線が開通しました。これにより、昆河線の旅客列車休止以来12年ぶりに河口へ列車で行けるようになり、バックパッカーの足が大きく改善します。

昆明から河口までの標準軌鉄路は3つの路線に分けられ、昆明側から建設が進められてきました。昆明~玉渓南(玉渓市)の100kmほどの区間は『昆玉線』といい、1993年に開通。玉渓南~蒙自北(蒙自市)間の140kmあまりは『玉蒙線』で、2013年4月から旅客営業が始まりました。そして蒙自北~河口北間の140kmあまりが今回開通した『蒙河線』です。昆明鉄路局ではこの3路線を合わせて、『昆玉河線』(こんぎょくかせん)と呼びます。

蒙河線は蒙自北と河口北の間を最速1時間35分で結び、昆明~河口北も6時間程で結ばれます。なお昆玉線区間の線形改良工事が完成し高速運行用新車『復興号CR200J形』が配備された2019年10月からは、昆明~河口北間は最速4時間で結ばれるとのことで、昆河線の旅客列車があった頃には昆明北~河口間で16時間を要したのと比べれば、それこそ天と地の差ほどの進歩です。

現在の河口北駅の時刻を画像で示します。


なお河口北駅から市内および国境検問所へは、市内バス2路(火車站⇔海関(税関))で2元(30円)です。

2019年10月12日土曜日

ハノイの長距離バスターミナルをつなぐ市内バス(2)

《ノックガム⇔ノイバイ空港》
ノックガムからノイバイ空港となると、直行はなく、途中で乗り換えが必要です。始発の[04]で終点のロンビエンバスターミナル下車。ハノイ駅前から来る[86]に乗り換えるのが最も簡単で確実です。

《ザーラム⇔イエンギア》

ハノイ首都圏の北東端にあるザーラムと、南西端にあるイエンギアの間には、直行バスがあります。[01]系統は両バスターミナルが起終点なのでわかりやすく、ハノイ駅前も通るので鉄道利用の旅行者にも重宝します。

なお旧市街からは[02]でイエンギアへ直行可能。

《ザーラム⇔ノイバイ空港》
ザーラムバスターミナルから空港へ向かう場合は、途中のロンビエンバスターミナルで乗り換えが必要です。[01][10][54]など、ロンビエンバスターミナルを通る系統で向かい、ロンビエンに着いたら、ハノイ駅前から来る[86]に乗り換えるのが最も確実ですが、ロンビエン始発の一般路線[17]もあり、どうしても格安で行きたいという方はこちらも利用できます。

《イエンギア⇔ザップバット》
ディエンビエン省やソンラ省方面から来て、中心街へ出たい場合は、[01]でハノイ駅前に向かう方法の他に、ザップバットバスターミナルへ向かう方法もあります。[21][37][101]に乗れば終点がザップバットなので分かりやすいと思われます。

《イエンギア⇔ノックガム》
この区間は乗り換えが必要です。[21]でザップバットまで行き[16]に乗り換えるか、[22]でハノイ大学下車[60]に乗り換える方法があります。

2019年10月11日金曜日

中国・河口の性風俗、ついに壊滅

2000年代前半、スワイパー(カンボジア・プノンペン)無き後に買春旅行者の桃源郷と言われてきた河口(中国雲南省河口瑶族自治県)。習近平主席率いる革命第5世代の中国共産党(中共)により進められてきた取り締まりが、いよいよ最終段階を迎えたようです。

董事長ふくちゃんは、10月10日に河口口岸(出入国管理所)から中国に入国しました(実は、小生にとって中国入国は全くの初めてでした)。

2010年代前半以前は、口岸から徒歩5分ほどの『河口中越陽光辺貿商場』2・3階を中心にマッサージ屋を装った置屋が多数入居し、対岸のラオカイ(ベトナム・ラオカイ省)からボーダーパスで国境を越えて通勤してくるベトナム人女性が1回30RMB(約500円)で性的サービスに励んでいました。古くから河口にハマっていた好事家の間では、中越陽光辺貿商場のことを「旧館」と呼んだりもしました。

この河口旧館に、日本の外こもりすとが本格的に来るようになったのは、2003年(平成15年)9月に中国国務院公安部が日本人を対象とした15日間のビザなし渡航を導入してからのことです。2004年(平成16年)1月からはベトナムも15日間のビザなし渡航ができるようになり、日本人は河口の両国イミグレをビザなしで通過できる貴重な存在になったのです。折しもスワイパーが欧米系NGOの攻撃を受けて壊滅するのと前後した時期で、バンコクのジュライロータリーやカオサンを拠点としていたバックパッカー崩れの好事家は、スワイパーに代わる未成年者買春の「性地」として、河口に注目していきました。

そして、河口を商業雑誌として真っ先に取り上げたのが月刊『アジアン王(キング)』(通称アジキン、マイウェイ出版:東京都千代田区)でした。アジキンでは2009年11月号で河口の特集記事を組みます。これによって訪れる日本人客はさらに増加しますが、対外的メンツを最重視する中共中央の目に止まらない訳がありません。中共中央の命を受けた河口県公安局は、旧館の置屋を潰しにかかります。

河口だけでなく、中国大陸各地の空港や口岸で旅行者が持ち込んだアジキンを没収されるケースが続出。他の都市でもアジキンの記事がきっかけで大々的な風俗店の取り締まりが行われたと噂されたりしました。こうして2014年(平成26年)10月、アジキンは休刊に追い込まれ、季刊『アジアン王国』(大洋図書)へと移行します(前記事「アジキン今月で廃刊!12年の歴史に幕」参照)

一方の置屋運営側も、口岸から5Kmほどのところに新築された同様の施設『越南城』に移転して、引き続きサービスを行っていましたが、河口県公安局は中華人民共和国成立70周年となる2019年10月1日の国慶節までに完全に壊滅させるとの目標を掲げ、取締りを強化します。置屋のサービス料金も高騰し、2019年夏には200元(約3,000円)と6倍以上に跳ね上がっていました。

10月10日の時点では、置屋は1軒も営業しておらず、旧館2・3階はシャッター通りになってしまっていました。越南城別館2階も営業している置屋はなく、完全壊滅状態。河口の置屋取り締まりは、当局側の思惑通りに完了したと言えるでしょう。

河口で働いていた姫たちは、ベトナム側のラオカイ市中心部から少し離れたところにある『カフェスポット』と呼ばれる一角で活動している模様です。

2019年10月10日木曜日

ラオカイから中国へ【2019年版】ベトナム側交通手段が超改善

ベトナムの首都ハノイから、北に300Kmも行くと中国への国境にぶつかります。広西チワン族自治区と雲南省へ抜ける国境がいくつか開いていますが、今回は、高速交通の充実が目立つ山岳国境、ラオカイ(ラオカイ省)と河口(雲南省河口ヤオ族自治県)をご紹介します。

《ハノイ⇔ラオカイ》
ラオカイへの旅は、旧北ベトナム最大の都市であり首都でもあるハノイからスタートします。以前は外国人バックパッカーには鉄道利用が主流でしたが、2014年9月に開通したノイバイ~ラオカイ高速道路(CT05)によって自動車移動の所要時間がほぼ半減。ほぼ全区間で高速道路を運行する長距離バスが都市間移動の主流になりました。

ハノイ側の出発拠点は、高速道路のインターにも近いミーディンバスターミナル(ハノイ市カウザイ区)。オレンジ色の車体が印象的な『SAO VIET(サオベト)』社と、黄色の塗装でひときわ目立つ『HasonHaivan(ハソンハイバン)』の2つの会社がそれぞれ、日中は1時間に1本以上を運行しており、本数と利便性で鉄道を圧倒しました。日本で高速バス『かしま号』がJR鹿島線の特急『あやめ』を廃止に追い込んだのと似た状況が、今まさに起ころうとしているのです。

運賃はHason社のエコノミークラス(36席)が23万ドン。VIP(20席)ですと35万ドンですが、エコノミークラスでも他のベトナムの都市間路線と同じ寝台バスですので、十分すぎるくらい快適です。ミーディンから約5時間、ノイバイ空港近くの高速道路インターから乗ると約4時間(途中休憩1回込み)で到着できます。両社ともに車内Wifiが整っており情報収集も可能です。

なおHason社は、ミーディン以外の長距離バスターミナルからもラオカイ行きを設定しています。ザーラム・イエンギア・ノックガムの各バスターミナルでも乗降できます。

どうしても鉄道で旅をしたいという方には、ベトナム国鉄(VNR)ハノイ・ラオカイ線が1日4往復運転されています。ハノイ駅を朝6時と夜10時に出発するローカル列車(LC1・3)と、夜9時台に2本出発する寝台列車があります。

《ラオカイバスターミナル》

バスはラオカイ市街地から南に約8Km離れた長距離バスターミナルに到着します。ここにHason、SAOVIET両社のバスで到着した方は宿泊予定のホテル、または国境検問所まで送迎のマイクロバスがあります(無料)ので、迷わず乗り換えて目指す場所に向かってください。他社や、他の目的地からのバスで日中到着の場合、バスターミナル始発の市内バス[04]に乗れば中心部へ行けます。

Hason社は国境検問所のすぐ前に切符売り場を持っており、中国側からベトナムに入国した方もすぐに切符を購入して、ハノイに向かうことができます。もちろん送迎もあるので、荷物を預けてしまえばあとはミーディンバスターミナルで受け取るだけです。

《ベトナム出入国》
ベトナム側では、出入国カードは2010年9月をもって廃止されており、出国審査・入国審査共に基本はパスポートを機械読み取りするだけで終わりです。ただし、e-VISAで入国した人は、出国の手続きの際にもe-VISAのプリントを必ず見せる必要があります。また、e-VISAで出国後にビザなしでのベトナム再入国を希望する場合は、最後にベトナムを出国するまでプリントを手元に置いておくことをお勧めします。

《中国側の出入国》
中国側は、両国の間に架かる橋を渡ったところの『河口口岸聯検中心』という建物がイミグレとなります。ベトナムから来た人は1階、中国側から出国する人は2階と分かれており、それぞれ審査を受けます。

中国では、第三国からの旅行者は出入国共にカードの記入が必要です。出入国カードは一体ではなく、入国時には入国用片、出国審査場には出国用片だけが置いてあるので、その都度記入をしてパスポートと共に提出します。

入国の際には、全ての指の指紋を採取されます。指紋採取はカウンターに設置された機械で行いますが、その際担当官の操作で選択された北京語、英語、日本語、ベトナム語の4言語のうちいずれか1つのガイダンスに沿って行い、日本人には日本語のガイダンスが流れます。

2019年10月9日水曜日

ハノイの長距離バスターミナルをつなぐ市内バス(1)

ベトナムの首都ハノイには、都市間・市内共用5か所(ミーディン・イエンギア・ノックガム・ザップバット・ザーラム)、市内専用1ヶ所(ロンビエン)の合計6か所のバスターミナルがあります。旅行者は都市間バスを乗り継ぐ際バスターミナル間の移動を要することも多く、慣れていないと大変です。そこで今回は、各ターミナルおよびノイバイ空港の間を結ぶ市内バス路線をご紹介します。

5か所のうち、最大規模と言われているのはノックガム(ハノイ市ホアンマイ区)です。以前はミーディン(カウザイ区)が最大規模でしたが、南北高速道路(CT01)のハノイ~ニンビン間完成に合わせてゲアン省以南の中部・南部各省へ向かうバスがノックガムに移転したため、ノックガムが最大となったものです。

ラオス行き国際バスのうちビエンチャン・ルアンパバン、また中国の南寧(広西チワン族自治区)行きなどはノックガムから出発。一方、ラオスでもウドムサイ行きなどは一部ミーディンやイエンギア発があるといいます。

《ミーディン⇔ザーラム》
紅河デルタ地方北部や東北部各省へのバスが出るミーディンバスターミナルと、旧市街北東の紅河を渡った先にあるザーラムバスターミナル(ハノイ市ザーラム県)を結ぶのは、市内バス[34]です。この系統は旧市街地区(ホアンキエム区)を通ることからバックパッカーも利用する機会の多い幹線。日中10分間隔程度で運転されています。


《ミーディン⇔ザップバット・ノックガム》

ノックガムに到着後、ミーディンから出るラオカイやサパといった東北部の観光地へ向かうバスに乗り継ぐのであれば、バスターミナル間の移動が必要です。最も確実なのは、ノックガムバスターミナル構内が始終着地の[16]。途中、ザップバットバスターミナル前を通りますので、ザップバットに発着する紅河デルタ地方南部の省(ナムディン・ニンビンなど)からのバスとの接続もできる重要路線となります。

《ミーディン⇔イエンギア》
北西部のラオス国境に近いディエンビエン省やソンラ省など、国道6号線(QL6)沿いの省へのバスは、ミーディン発着もあるもののイエンギアバスターミナル(ハドン区)がメインとなります。ここはBRT(バス高速輸送システム)やMRT2A号線の終点でもあるハノイ首都圏南西部の交通の要衝ですが、普通のバスも各方面に向けて運転されています。

しかし、この区間は直行できません。[22B]でハノイ大学前まで行き、[02][21A]に乗り換えるのが最も簡単なルートです。

《ミーディン⇔ノイバイ空港》
この区間には直行の市内バスがあります。[109]に乗れば始終着ですので、楽勝。ノイバイ空港の乗り場は第2ターミナル(国際線)脇の市内バス乗り場です。

《ザーラム⇔ザップバット》
ハイフォン市からタンホア省以南の各省へ行く場合、ハノイを通らずにナムディン市まで直行する手もありますが、ナムディンで乗り換える手間がある他、乗り換え先のバスの時間がうまくつながらず、ハノイから来るバスもほとんど寄ってくれず結局非効率に終わってしまうため、ハノイ乗り換えが最も確実な選択肢です。

ハイフォンからのバスが多く到着するザーラムバスターミナルと、南部近隣省方面への便が出るザップバットバスターミナル(ホアンマイ区)を直行で結ぶ市内バスは[03]です。この路線専用のフルフラットノンステップバスが頻繁運転しており、ほぼ待たずに乗れます。ザップバットバスターミナルで[16]に乗り継げば、ノックガムバスターミナルへのアクセスもできます。

2019年8月31日土曜日

ジェットスターパシフィックが日本撤退!関空路線2年持たず

ジェットスターパシフィックエアウェイズ(BL=PIC、ベトナム・ホーチミンシティ特別市タンビン区)は、2017年9月から運航してきた関空~ハノイ(ノイバイ)線を親会社のベトナム航空(VN=HVN:ハノイ市ロンビエン区、ハノイ証取上場)に事実上承継する形で運休(廃止)としました。これにより日本路線がなくなったため、8月30日の業務終了をもってベトナム航空大阪支店(大阪市中央区)に併設されていた市内オフィスも閉め、日本から完全撤退しました。

《7月18日の運航を持って取りやめ》
BL170 HAN0145~KIX0815 DAILY
BL171 KIX0915~HAN1340 DAILY

(機材はエアバス320ceo エコノミークラスのみ180席)
ジェットスターパシフィックは、ベトナム国籍LCCとして初の日本線となる関空~ハノイと、関空~ダナンの2路線を同時に就航しましたが、その後は伸び悩みました。機内サービスの面で、ジェットスターのブランドに胡坐をかいていると取られ常連客が離れたこと、また後発のLCCであるベトジェットエア(VJ=VJC、ハノイ市バディン区)との競争に事実上敗れたことの2点が大きな理由とされます。

前記事『ジェットスターパシフィックは上級運賃でも機内食が付かない』でも書いた通り、ジェットスターパシフィックの国際線は『Starter Plus(日本名ちゃっかりPlus)』以上の上級運賃であっても、ジェットスターグループの他社と違って機内食が付かないなどサービスが劣る面があります。このため、ジェットスターグループの他社を利用しているヘビーユーザーからも敬遠されるようになっていったのではないかとみられています。

2018年11月にはベトジェットエアが関空~ハノイ線に就航します。ベトジェットが毎日1便なのに対し、ジェットスターは週4便を維持しました。ジェットスターパシフィックはグループのジェットスター・ジャパン(GK=JJP、千葉県成田市)が行う日本向けの『スーパースターセール』に便乗させてもらい、片道最安4,990円のセールを打ちますが、一方で関空~ダナン線をベトナム航空に移管、関空~ハノイに集中してベトジェットとの本格的な競争に挑む布石を作ろうとしました。

今年3月の夏ダイヤからは親会社であるベトナム航空の補完という意味合いを捨て去るべく、ベトジェットと同じ毎日1便に増強しましたが、関空~ハノイでは本格航空会社(FSC)も含めた全体の提供座席数も過剰になりかねない状況でした。ベトジェットがエアバス321neoを調達して、関空に加え成田からもハノイ、ホーチミンシティの両方に就航するなどネットワークの拡大を目指したのに対し、ジェットスターは機材がエアバス320ceoしかないため、ホーチミンシティと日本を結ぶ直行便を飛ばせず路線政策上制約を受けました。しかも日本の発着空港が関空ということもあり、接続するジェットスター・ジャパンの国内線も成田と比べて少なく、厳しい立場に立たされます。

ベトジェットも賞味運賃100円(総支払額7,800円)のセールを頻発するなど対抗し、ジェットスターパシフィックは路線赤字に転落。ベトナム航空ではジェットスターを表に出したLCC同士の消耗戦をやめて、FSC一本で勝負する方針に切り替える決断をしたものの、最大の書き入れ時であろう日本の夏休みを前に、運休に追い込まれる最悪の結果となってしまいました。

2019年7月10日水曜日

ベトナム航空の荷物制限が緩和!日本線はANAと合わせる

ベトナム航空(VN=HVN ハノイ市ロンビエン区、ハノイ証取上場)は8月1日搭乗分から、受け入れ手荷物に係る重量制限を大幅に緩和すると発表しました。日本線および北米大陸への直行便では、コードシェアパートナーのANA(NH、東京都港区)が採用しているルールに合わせられます。

現在は、以下の表のとおりとなっています。

《ビジネスクラス》


機内持ち込み貨物室預け
国内線7Kg/2個30Kg/1個
ハノイ~ホーチミンシティ線7Kg/2個30Kg/1個
東南アジア域内7Kg/2個30Kg/1個
東北アジア域内(日本を除く
欧州・オーストラリア
7Kg/2個30Kg/1個
日本・北米7Kg/2個30Kg/1個

《プレミアムエコノミー》

機内持ち込み貨物室預け
国内線設定なし設定なし
ハノイ~ホーチミンシティ線7Kg/2個30Kg/1個
東南アジア域内7Kg/2個30Kg/1個
東北アジア域内(日本を除く
欧州・オーストラリア
7Kg/2個30Kg/1個
日本・北米7Kg/2個30Kg/1個

《エコノミークラス》

機内持ち込み貨物室預け
国内線7Kg/1個20Kg/1個
ハノイ~ホーチミンシティ線7Kg/1個20Kg/1個
東南アジア域内7Kg/1個20Kg/1個
東北アジア域内(日本を除く
欧州・オーストラリア
7Kg/1個20Kg/1個
日本・北米7Kg/1個20Kg/1個

これが、8月1日からは次のようになります。

《ビジネスクラス》

機内持ち込み貨物室預け
国内線計18Kg/2個32Kg/1個
ハノイ~ホーチミンシティ線計18Kg/2個32Kg/1個
東南アジア域内計18Kg/2個32Kg/1個
東北アジア域内(日本を除く
欧州・オーストラリア
計18Kg/2個32Kg/2個
日本・北米計18Kg/2個32Kg/2個

《プレミアムエコノミー》

機内持ち込み貨物室預け
国内線設定なし設定なし
ハノイ~ホーチミンシティ線計18Kg/2個32Kg/1個
東南アジア域内計18Kg/2個23Kg/2個
東北アジア域内(日本を除く
欧州・オーストラリア
計18Kg/2個23Kg/2個
日本・北米計18Kg/2個23Kg/2個

《エコノミークラス》

機内持ち込み貨物室預け
国内線12Kg/1個23Kg/1個
ハノイ~ホーチミンシティ線12Kg/1個23Kg/1個
東南アジア域内12Kg/1個23Kg/1個
東北アジア域内(日本を除く)
欧州・オーストラリア
12Kg/1個23Kg/1個
日本・北米12Kg/1個23Kg/2個

今回、最も大きく変わるのは機内持ち込み手荷物の重量です。現在は他社と合わせて1個7Kg以内となっていますが、ビジネス・プレエコでは1個当たりの制限がなくなり、2個合わせて18Kgまでに増強。エコノミーは従来通り1個ながらも、ANAをも上回る12Kgまで拡大されます。これなら、Surfaceやノートパソコンを一度に2台詰め込め、さらにiPadやスマホを入れていたとしてもほぼ大丈夫です。

なお、日本線ではベトナム航空運航便をANA便名で購入したお客様にも、ベトナム航空の荷物許容量が適用されます。ANAプレミアムカスタマー(AMC上級会員)の方は、搭乗クラスに関係なく追加で1個分が無料となります。

2019年7月2日火曜日

ベトジェットエアが成田~ホーチミンシティに就航!着陸料優遇で構想変更

ベトジェットエア(VJ=VJC、ハノイ特別市バディン区)は1日、東京でプレスカンファレンスを行い、成田~ホーチミンシティ(タンソニャット)と羽田~ダナンの2つの日本路線を順次就航させると発表しました。このうち、成田~ホーチミンシティ線は既に航空券の販売を開始しています。記者会見には、大阪で行われたG20サミットに招待され来日していたグエン・スアン・フック首相が同席しました。

《7月12日から有効》
VJ822 SGN0005~NRT0800 DAILY
VJ823 NRT0855~SGN1300 DAILY

(機材はエアバス321neo エコノミークラスのみ230席)

《ダナン発10月27日、羽田発10月28日から有効》
(便名未決定) DAD1810~HND0100+1 DAILY
(便名未決定) HND0230~DAD0640 DAILY

(機材はエアバス320ceo エコノミークラスのみ180席)

ベトジェットエアでは当初、深夜早朝枠を使った羽田空港(東京都大田区)~ホーチミンシティ線を検討していましたが、成田国際空港会社(千葉県成田市)が海外から朝に到着後、折り返し午前9時以前に出発する便の着陸料を割り引く『朝発ボーナス』制度を導入したため、この恩恵を受ける狙いで日本側の発着空港を成田に変更したとみられます。

成田空港会社の広報誌GREENPORT2018年12月号によると、朝発ボーナスは航空会社単位での新規路線でかつ午前9時以前に出発する場合、就航から3年間着陸料が通常と比べて50%安くなるとされます。VJ822・823便は、3年後にあたる2022年(令和4年)7月までこの制度が適用される予定で、その分攻撃的な運賃を提供できることになります。

しかし、羽田の深夜早朝枠も出来ることなら取りたいとして、国土交通省航空局国際航空課やパートナーの日本航空(JL=JAL 東京都品川区、東証1部上場)とも交渉した結果、既に成田線があるハノイではなく、LCCによる東京線がこれまでなかったダナンに就航することでネットワーク強化と新規路線優遇を同時に実現できると判断した模様。ダナンにはANAホールディングス(東京都港区、東証1部上場)が出資しているベトナム航空(VN=HVN)も乗り入れていますが、近い将来、ベトジェットとJALのコードシェアが実現すれば、既にVN便にコードシェアしているANA(NH)に続いて、JALもベトナム主要3都市への乗り入れを果たせます。

東京・大阪から首都ハノイと商都ホーチミンシティへ向かう4つの路線が出揃ったことで、今後は、日系重化学メーカーが多数進出している中北部の拠点都市ヴィン(ゲアン省)や、南部のリゾート地ニャチャン(カインホア省)といった地方都市と日本を結ぶ直行便の開設が焦点となってきます。

2019年2月22日金曜日

「日本人のベトナムe-VISA取得が不可能に」誤報飛び交う

ベトナム公安省は2017年2月1日から、西側先進国を中心とした40か国の国籍者を対象にe-VISA(電子ビザ)の発給を行ってきました。当初は2年間の試行期間ののち本格運用に移行するか決めるとのことでしたが、2018年10月の国会常務委員会で2021年1月までの試行期間延長が決まり、今後2年間は現在と同じ態勢が続くかと期待されていました。

ところが、2月1日付で出された改正実施規定(政令17号/2019/ND-CP)を伝えたニュースサイトが誤った内容を流し、一時は日本人のeーVISA取得が不可能になったとのデマが飛び交いました。

2017年2月1日付の実施規定(政令第7号/2017/ND-CP)では、日本・韓国・中国・アメリカなど主要先進国を中心に40か国が対象となっており、後に6か国が追加されていました。しかし、改正実施規定では新たに旧ソ連圏や旧ユーゴスラビアといった新興国を中心に35の国と地域が追加されました。

ハノイで編集されている『VIETJO』は2月22日朝の更新で改正実施規定を伝えましたが、今回新たに追加された35ヶ国「のみが」2019年2月1日から21年1月までのe-VISA発給対象になり、旧規定で対象だった40か国は対象から外れる、という誤報を飛ばしました。このため在ハノイ日本大使館領事部に問い合わせが殺到し、大使館の担当者が公安省出入国管理局に確認したところ、

「今回新たに対象となった35か国と、旧規定で対象になっていた40か国(追加6か国を除く)の合計75か国が対象で、日本も含まれる」

との回答があったと、Webサイトに掲載しました。

今回、新たに対象となった国は多くがベトナムへのビザなし入国を認められておらず、それらの国籍者に対して大使館や総領事部に出向いてビザを取得する必要のないe-VISAの利便性を試してもらいたいという意図なのではないかと、Traveler's Supportasiaは分析します。

なお、タイ・シンガポールなど既にビザなしで30日在留が許可されているASEAN諸国は、引き続き対象に含まれません。

また、従来e-VISAでの出入国ができなかったベトナムとラオスの間の陸路国境のうち、タイチャン検問所(ディエンビエン省ディエンビエン県)、ナムソイ検問所(タンホア省クアンソン県)、ラオバオ検問所(クアンチ省フオンホア県)では2月1日からe-VISA対応が始まりました。

2019年2月3日日曜日

ディエンビエンフーからラオスへ【2019年版】(2)いざ国境通過

ディエンビエンフーでは、すべての都市間バスが市内中心部に近いバスターミナルを発着します。ラオス行きの国際バスもここから出ますので、夜行の都市間バスで到着後、すぐにラオス行きへ乗り換えることもできます。

《ラオス行き国際バス》
ディエンビエンフー発のラオス方面行きバスは、終点の都市ごとに毎日1本が運転されます。ポンサリ行きは、ムアンサイ(別名ウドムサイ、ウドムサイ県サイ郡)の約30Km手前の町パークナムノーイ(ウドムサイ県フン郡)で分かれますが、それ以外のルアンナムター行き、フェイサイ(ボーケオ)行き、ルアンパバン行きはムアンサイでそれぞれの方向に分かれていきますので、ムアンサイ打ち切りのバスを逃しても大丈夫です。ただ、ムアンサイより先の各都市まで通しで切符を買うと高くつく可能性があり、それがどうしても気になるという方はムアンサイでラオス国内のバスに乗り換えることになります。

ベトナム発ラオス行きのバスは、早朝に集中します。最初にムアンクア(ポンサリ県クア郡)行きが5時30分、続いて6時にムアンサイ行きとルアンパバン行き、6時15分にはフェイサイ行き(ムアンサイ・ルアンナムター経由)が発車します。6時30分と7時にルアンナムター行き(ムアンサイ経由)、7時15分にポンサリ行き(ムアンクア・パークナムノーイ経由)、最後の7時30分にルアンパバン行きのVIPバスが出ます。

一方、ムアンサイから乗る場合はほとんどの乗客が朝8時30分のムアンサイ始発ディエンビエンフー行きを目指してきます。ルアンナムターやルアンパバン始発のバスが到着するお昼頃からでもディエンビエンフーを目指すことはできますが、バスターミナルで切符を売ってくれるかどうかが微妙なところです。

運賃はディエンビエンフーからムアンサイが23万ドン、ムアンサイ発はラオスキープ建てで95,000Kipです。ディエンビエンフーとムアンサイの間は数年前に道路の舗装整備が完了し、片道所要7時間30分程度で安定した運行が行われています。

なお、ハノイ(ミーディンバスターミナル)とヴィン(新長距離バスターミナル)からのムアンサイ直通もあります。ハノイ行きはムアンサイ始発9時30分、運賃は250.000Kip。ハノイ発のムアンサイ行きはミーディンバスターミナル18時発です。

《越寮国境通過》
ベトナム側からラオスへ出国するのであれば、日本人はビザなし15日または大使館・総領事部で発行された正規ビザで入国していれば、何の問題もありません。ラオスはビザなし15日で入国後、中国やタイへの国境を往復して無制限にビザランすることも可能です。

ラオスからベトナムに入国する場合、ビザなし15日を希望するのであれば前回の出国日に注意しなければなりません(前記事「ベトナム1月1日法改正!ビザラン対策に本腰か?」参照)

ただし、ベトナム入国時にe-VISAを使っていた場合は要注意。ベトナムとラオス間の国境検問所では現時点(2019年1月)でe-VISAに対応しておらず、入国・出国のどちらもできません。e-VISAは申請時に出入国箇所を指定しますが、一度指定した出入国場所は変更できません。前回入国時にe-VISAを使い、出国後30日以内にビザなしでの再入国というケースでは、ラオス側の出国審査場でトラブルになる可能性があります(前記事「ベトナムE-Visaはラオスへの陸路国境通過不可」参照)

2019年1月25日金曜日

ハノイ空港バス[86]僅かに値上げ

ハノイ運輸総公社(Transerco、ベトナム・ハノイ)は、2016年から運行を開始したノイバイ空港と市内中心部を結ぶエアポートバス[86]の運賃を僅かながら値上げしました。当初30,000ドン(150円)だったのが、35,000ドン(175円)になっています。

[86]は、ノイバイ空港の第1(国内線)・第2(国際線)両方のターミナルを発着し、高速道路を経由して旧市街やビジネス街を最速で結ぶ系統です。停車停留所も限られ、ロンビエンバスターミナル、オペラハウス、メリアホテル前だけに止まって終点の国鉄ハノイA駅前を目指します。他の一般路線の3倍ないし5倍とはいえ、タクシーよりも圧倒的に安い運賃と、ボッタクられる心配がなくなるという安心さを売りに開設以来外国人の支持を集めており、ノイバイ空港発便は立ち客であふれることも日常茶飯事だと言います。

Transercoは、人件費の問題から5,000ドンの値上げに踏み切ることにしたとしています。それでも上昇幅は小さく、ノイバイ空港アクセスでの優位性に変わりはありません。

2019年1月24日木曜日

ディエンビエンフーからラオスへ【2019年版】(1)ディエンビエンフーへの道

ラオス北部とベトナムを結ぶ陸路国境は、ベトナム北西部の大都市ディエンビエンフー(ディエンビエン省)まであと40Kmのところにある、パンホック国境検問所(ポンサリ県マイ郡)とそのベトナム側にあたるタイチャン検問所が要衝となっています。

ここは、ラオスの屋台骨である13ノースロード(国道13号線)の街ウドムサイまで、国道2号線経由で160Kmあります。従って、ウドムサイやルアンパバン、ルアンナムターといった13ノースロード上の都市へは、ウドムサイまで同じ経路を取ります。

《ハノイ⇔ディエンビエンフー》
ベトナム側は、まずディエンビエンフーに入らないといけません。ディエンビエンフーへは首都ハノイから国道6号線(QL6)が通じていますが、ハノイから70Km西に行ったホアビン省から先は厳しい山道となるため所要時間がかかり、特急バスでも片道12時間近くかかります。このため両都市を直通するバスは早朝と夕方発に集中しています。どうしても日中の出発をしたいのであればソンラ市(ソンラ省)まで行き、ディエンビエンフー行きのローカルバス(タイの都市間急行に相当)に乗り換えとなります。

ハノイ発は、市内西郊にあるイエンギアバスターミナル(ハノイ直轄市ハドン区)が最大拠点。ミーディンバスターミナル(カウザイ区)発着もありますが、すべてイエンギアを通ります。

イエンギアバスターミナルは、MRT2A号線終点のイエンギア駅で降りてすぐ。ザップバットバスターミナル(ホアンマイ区)からは[21A][37][101]の各市内バスで直行できます。

ハノイとディエンビエンフーの間は、標準的な寝台バスで34万ドン(1,700円)。一番安い255,000ドン(1,250円)の便は旅客よりも貨物がメインとなっており、マイクロバス使用で座席がほとんどリクライニングしないため、あまりお勧めできません。

なお、国内線の飛行機ならノイバイ空港から1時間15分。ベトナム航空(VN=HVN)がプロペラ機専門子会社のベトナムエアサービス(0V=VFC)から機材を借り受けて毎日2便を運航しています。

VN8202 HAN1110~DIN1225 DAILY
VN8204 HAN1415~DIN1530 DAILY
VN8203 DIN1245~HAN1345 DAILY
VN8205 DIN1550~HAN1650 DAILY

(機材はATR72 エコノミークラスのみ68席)

《ヴィン⇔ディエンビエンフー》
ベトナム中部以南の各都市へは、北中部最大の街ヴィン(ゲアン省)で乗り換えが必要です。ヴィンとディエンビエンフーの間は夜行となり、寝台バスで50~60万ドンです。

《ラオカイ⇔ディエンビエンフー》
中国国境に面したラオカイ市(ラオカイ省)との間にも、山間の道を縫うように走る特急バスがあり、外国人バックパッカーに利用されています。

ラオカイ発は朝6時30分と7時、午後5時30分の3便で、運賃は25万ドン前後です。


2019年1月21日月曜日

ベトナムE-Visaはラオスへの陸路国境通過不可

ベトナム公安省は2017年2月1日から、西側先進国を中心とした40カ国の国籍者を対象にe-VISA(電子ビザ)の発給を行っています。当初は2年間の試行期間ののち本格運用に移行するか決めるとのことでしたが、2018年10月の国会常務委員会で2021年1月までの試行期間延長が決まり、今後2年間は現在と同じ態勢が続くことになりました。

発給されるe-VISAは30日シングルとなっており、日本や韓国などビザなしで15日間の滞在ができる国からの頻繁な出入国にも対応します。しかし、申請の段階で出入国両方の場所を決めておかなければなりません。国際線が飛んでいる空港や、クルーズ船が寄港する海港はすべて対応していますが、陸路国境検問所はカンボジアおよび中国との国境には対応しているものの、ラオスとの国境には対応していません。

ラオスとの陸路国境を通過する旅程では、ビザなし渡航か事前に大使館・領事館で発給される正規ビザを取得しておかなければなりません。この際に、ラオスからベトナムへビザなしでの入国を希望するケースでは、ラオスとの出入国の際にトラブルとなる恐れがあります。

具体的には、e-VISAでベトナム入国後一度出国し、ラオスに入国後、陸路で再度ベトナムに戻る日程を組んだときです。小生は、ラオス側のパンホック検問所(ポンサリ県マイ郡)から出国し、タイチャン国境検問所(ディエンビエン省ディエンビエン県)でベトナムに再入国するルートを実行しましたが、この際に担当官に

『貴殿の出国を拒否する。直前のベトナム出国日から3日しか経過していないためベトナム側でビザなし入国を拒否される可能性がある。ルアンパバンにある領事館まで戻ってビザの交付を受けなさい』

という理不尽な発言をされました。小生は、発給されたe-VISAのPDFファイルをプリントした紙を見せますがなかなか理解してもらえず、30分ほどかかってようやく直前にe-VISAで出国したことが理解され、ラオス出国を認められました。

e-VISAのプリントは、全旅程を終えて最後にベトナムを出国する時まで必ずお手元に保存しておくことをお勧めします。