2019年10月9日水曜日

ハノイの長距離バスターミナルをつなぐ市内バス(1)

ベトナムの首都ハノイには、都市間・市内共用5か所(ミーディン・イエンギア・ノックガム・ザップバット・ザーラム)、市内専用1ヶ所(ロンビエン)の合計6か所のバスターミナルがあります。旅行者は都市間バスを乗り継ぐ際バスターミナル間の移動を要することも多く、慣れていないと大変です。そこで今回は、各ターミナルおよびノイバイ空港の間を結ぶ市内バス路線をご紹介します。

5か所のうち、最大規模と言われているのはノックガム(ハノイ市ホアンマイ区)です。以前はミーディン(カウザイ区)が最大規模でしたが、南北高速道路(CT01)のハノイ~ニンビン間完成に合わせてゲアン省以南の中部・南部各省へ向かうバスがノックガムに移転したため、ノックガムが最大となったものです。

ラオス行き国際バスのうちビエンチャン・ルアンパバン、また中国の南寧(広西チワン族自治区)行きなどはノックガムから出発。一方、ラオスでもウドムサイ行きなどは一部ミーディンやイエンギア発があるといいます。

《ミーディン⇔ザーラム》
紅河デルタ地方北部や東北部各省へのバスが出るミーディンバスターミナルと、旧市街北東の紅河を渡った先にあるザーラムバスターミナル(ハノイ市ザーラム県)を結ぶのは、市内バス[34]です。この系統は旧市街地区(ホアンキエム区)を通ることからバックパッカーも利用する機会の多い幹線。日中10分間隔程度で運転されています。


《ミーディン⇔ザップバット・ノックガム》

ノックガムに到着後、ミーディンから出るラオカイやサパといった東北部の観光地へ向かうバスに乗り継ぐのであれば、バスターミナル間の移動が必要です。最も確実なのは、ノックガムバスターミナル構内が始終着地の[16]。途中、ザップバットバスターミナル前を通りますので、ザップバットに発着する紅河デルタ地方南部の省(ナムディン・ニンビンなど)からのバスとの接続もできる重要路線となります。

《ミーディン⇔イエンギア》
北西部のラオス国境に近いディエンビエン省やソンラ省など、国道6号線(QL6)沿いの省へのバスは、ミーディン発着もあるもののイエンギアバスターミナル(ハドン区)がメインとなります。ここはBRT(バス高速輸送システム)やMRT2A号線の終点でもあるハノイ首都圏南西部の交通の要衝ですが、普通のバスも各方面に向けて運転されています。

しかし、この区間は直行できません。[22B]でハノイ大学前まで行き、[02][21A]に乗り換えるのが最も簡単なルートです。

《ミーディン⇔ノイバイ空港》
この区間には直行の市内バスがあります。[109]に乗れば始終着ですので、楽勝。ノイバイ空港の乗り場は第2ターミナル(国際線)脇の市内バス乗り場です。

《ザーラム⇔ザップバット》
ハイフォン市からタンホア省以南の各省へ行く場合、ハノイを通らずにナムディン市まで直行する手もありますが、ナムディンで乗り換える手間がある他、乗り換え先のバスの時間がうまくつながらず、ハノイから来るバスもほとんど寄ってくれず結局非効率に終わってしまうため、ハノイ乗り換えが最も確実な選択肢です。

ハイフォンからのバスが多く到着するザーラムバスターミナルと、南部近隣省方面への便が出るザップバットバスターミナル(ホアンマイ区)を直行で結ぶ市内バスは[03]です。この路線専用のフルフラットノンステップバスが頻繁運転しており、ほぼ待たずに乗れます。ザップバットバスターミナルで[16]に乗り継げば、ノックガムバスターミナルへのアクセスもできます。