2019年1月21日月曜日

ベトナムE-Visaはラオスへの陸路国境通過不可

ベトナム公安省は2017年2月1日から、西側先進国を中心とした40カ国の国籍者を対象にe-VISA(電子ビザ)の発給を行っています。当初は2年間の試行期間ののち本格運用に移行するか決めるとのことでしたが、2018年10月の国会常務委員会で2021年1月までの試行期間延長が決まり、今後2年間は現在と同じ態勢が続くことになりました。

発給されるe-VISAは30日シングルとなっており、日本や韓国などビザなしで15日間の滞在ができる国からの頻繁な出入国にも対応します。しかし、申請の段階で出入国両方の場所を決めておかなければなりません。国際線が飛んでいる空港や、クルーズ船が寄港する海港はすべて対応していますが、陸路国境検問所はカンボジアおよび中国との国境には対応しているものの、ラオスとの国境には対応していません。

ラオスとの陸路国境を通過する旅程では、ビザなし渡航か事前に大使館・領事館で発給される正規ビザを取得しておかなければなりません。この際に、ラオスからベトナムへビザなしでの入国を希望するケースでは、ラオスとの出入国の際にトラブルとなる恐れがあります。

具体的には、e-VISAでベトナム入国後一度出国し、ラオスに入国後、陸路で再度ベトナムに戻る日程を組んだときです。小生は、ラオス側のパンホック検問所(ポンサリ県マイ郡)から出国し、タイチャン国境検問所(ディエンビエン省ディエンビエン県)でベトナムに再入国するルートを実行しましたが、この際に担当官に

『貴殿の出国を拒否する。直前のベトナム出国日から3日しか経過していないためベトナム側でビザなし入国を拒否される可能性がある。ルアンパバンにある領事館まで戻ってビザの交付を受けなさい』

という理不尽な発言をされました。小生は、発給されたe-VISAのPDFファイルをプリントした紙を見せますがなかなか理解してもらえず、30分ほどかかってようやく直前にe-VISAで出国したことが理解され、ラオス出国を認められました。

e-VISAのプリントは、全旅程を終えて最後にベトナムを出国する時まで必ずお手元に保存しておくことをお勧めします。