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2019年12月10日火曜日

AirAsiaが楽天ペイに対応、AMEXカードで円建て決済可能に

AirAsiaグループは9日から、決済手段に楽天ペイメント(東京都世田谷区)の『楽天ペイ(オンライン決済=旧楽天ID決済)』を追加しました。これにより、これまで円建てでの決済ができなかったアメリカンエキスプレスカードと、AirAsiaグループでは一切使えなかったダイナースクラブのカードが、楽天会員IDの決済手段に登録することで使用できるようになります。

楽天ペイには、いくつかの種類があります。今回使えるようになったのは、楽天グループ以外のeコマースサイトで、楽天会員IDに登録したクレジットカードや楽天スーパーポイント、楽天キャッシュの使用を可能にする『オンライン決済』という手段です。2代目エアアジア・ジャパン(DJ=WAJ、愛知県常滑市)の日本側株主に、楽天ペイメントの親会社の楽天(東京都世田谷区、東証1部上場)が入っているため、実現できたものです。

楽天ペイ(オンライン決済)は、楽天会員IDにクレジットカード情報を登録して使います。同じ楽天ペイの『スマホ決済』と異なり、VISA、Mastercard、AMEX、ダイナース、JCBの世界大手5ブランドすべてが登録でき、海外発行のカードも含め、1つのIDに5枚まで登録可能です。

AirAsiaでの楽天ペイは、Webサイトを日本語で表示し、かつ決済通貨を日本円に指定した場合に利用できます。決済高に対して1%相当の楽天スーパーポイントも還元され(100円に付き1ポイント)、楽天カードで決済した場合はカード利用分に対する還元ポイントも加算されます。


2019年8月21日水曜日

AirAsiaX成田~KL線3年ぶり復活へ!

AirAsiaX(D7=XAX:クアラルンプール、マレーシア証取上場)は、2014年11月から2015年8月まで運航していた成田~KLIA線に再参入すると発表し、航空券の販売を開始しました。

《11月20日から有効》
D7552 KUL0015~NRT0815 月・水・金・土曜運航
D7553 NRT0930~KUL1545 月・水・金・土曜運航

(機材はエアバス333 プレミアムフラットベッド=ビジネスクラス12席、レギュラーシート=エコノミークラス365席)

この路線は、既にある羽田~KLIA線が深夜の出発であることから、昼間の成田発着を設けることで東京2空港へのAirAsiaX便を毎日2便に増強するという狙いで設定されました。

ところが、タイエアアジアX(XJ=TAX)が2015年5月から運航を開始する予定だったバンコク(ドンムアン)~新千歳線が国際民間航空機関(ICAO)のタイ運輸省に対する重大懸念の影響で就航できなくなりました。この代替でAirAsiaXはKLIA~新千歳(北海道千歳市)線を立ち上げることになり、その機材繰りの関係で運航できる余裕がなくなると会社側は判断し、2015年8月19日の運航を最後に取りやめていました。

それから3年を経て、AirAsiaXの機材も徐々に数を増やしており機材に余裕が出てきました。

しかし、今年1月までインドネシアエアアジアX(XT=INX)が使用していた成田空港の発着枠を回収される可能性が出てきたことから、統括本部のエアアジアアセアン(インドネシア・ジャカルタ)はAirAsiaグループの成田における権益を維持するため、マレーシアAirAsiaXの成田再参入を目指そうという方針に動きます。最終的には、AirAsiaグループ総帥のトニー・フェルナンデスCEOが判断し決まったのではないかと弊誌Traveler's Supportasiaは分析します。

インドネシアからLCCの東京行き夜行便を使おうとすると、インドネシアエアアジアXの直行便が廃止になった後はScoot(TZ=SCO)でシンガポール乗り継ぎしかありませんでした。なおかつScootは途中に経由地があるためシンガポール出発時間が早く、Scoot同士の乗り継ぎを希望するなら日によっては午前中に出る必要があったり、最悪ジェットスターアジア(3K=JSA)便と組み合わせてようやく昼過ぎの出発になるなど乗り継ぎが非常に悪い状況でしたが、今後はジャカルタをインドネシアエアアジア(QZ=AWQ)206便で18時30分、スラバヤからはQZ330便で16時15分に出発すればよくなり、現地滞在時間が延びます。

2019年3月1日金曜日

シティリンクがKLIA~ジャカルタ線に参入!LCCだけで3グループ目

ガルーダインドネシア航空(GA=GIA)の子会社のLCC、シティリンク(QG=CTV、ジャカルタ首都特別州西ジャカルタ市)は、2月26日からジャカルタ(スカルノハッタ)~KLIA線の運航を開始しました。

QG528 CGK1100~KUL1420 DAILY
QG529 KUL1520~CGK1630 DAILY

(機材はエアバス320ceo エコノミークラスのみ180席)

クアラルンプール~ジャカルタ線はAirAsiaグループが毎日11往復、インドネシア発の先行LCCであるライオンエアグループも毎日8往復を運航するドル箱幹線に成長しましたが、シティリンクも両グループに負けない規模への成長を目指します。

KLIAではAirAsiaと違い、第1ターミナルに発着。ライオンエアグループのマリンドエア(OD=MXD)便には同一ターミナルで乗り継げますが、AirAsiaX(D7=XAX)は第2ターミナル(KLIA2)発着のため、ターミナル間移動が必要になります。

2019年1月18日金曜日

ASEAN域内周遊旅行者必携!『SIM2FLY』を駆使する(1)購入編

今や世界中どこの国を旅するにも、スマートフォンは絶対必須のアイテムになりました。しかし、国境を跨ぐバックパッカー旅行では国ごとにSIMカードを変える手間があり、国によってはプリペイドSIMの購入が面倒臭かったり、下手に大きなデータ量を購入してしまい最後は無駄にするといったリスクがありました。だからと言って日本の大手3社の国際ローミングは料金がべらぼうに高い。それら弱点を一気に解消する商品が現れました。


タイの携帯最大手、AIS(パヤタイ区、SET上場)が発売した『SIM2Fly(シムトゥーフライ)』がそれです。データ専用ではあるものの、ASEAN域内や東北アジアを中心に17の国と地域で、1つの料金体系でローミングできるというものです。「アジア&オーストラリア標準プラン」で使える国は次の通り。

・カンボジア
・ラオス
・マレーシア
・ミャンマー
・シンガポール
・インドネシア
・フィリピン
・中国(香港・マカオ両特別行政区含む)
・台湾(中華民国:大哥大=台湾モバイルの回線網利用)
・日本(ソフトバンクの回線網利用)
・韓国(SKテレコムの回線網利用)
・ネパール
・インド
・カタール
・オーストラリア

購入後8日間、4Gデータ転送量4GBまで(超えた場合も3G384Kbpsで期限まで使える)有効のパッケージになっており、SIMカードと合わせて購入する場合は399Bt.。既にAIS(1-2-Call、ポストペイド=旧GSMアドバンス)のSIMを持っている方は、349Bt.でチャージのみの購入ができます。欧米とベトナム、ブルネイでも使える15日間のパッケージ(『グローバルプラン』)は、SIMカード付きが899Bt.、プランのみが849Bt.です。

バンコクでは、スワンナプーム空港2階とドンムアン空港1階のサービスカウンターの他、AISショップ(本社=BTSアーリー駅下車AISタワー1階、他にサイアムパラゴン、エムクオーティア、セントラルワールド、セントラルプラザ各店など)、Telewiz(日本のauショップに相当する専属代理店、タイ77県すべての都市にある)でSIMカードとセットで購入できます。ただし、SIMカードとセットになったパッケージは、アクティベーションした直後にはタイ国内で使えるプリペイド残高が入っていないため、もしタイでも使う可能性がある方は、アクティベーション直後に残高をチャージしないといけません。アクティベーションはタイ国外でもできますが、今回小生は事前に日本の代理店を通じて購入し、チェンマイ国際空港(チェンマイ市)に到着したところでアクティベーションして、空港内のサービスカウンターでチャージとタイ国内データプランの購入を済ませて、ラオス国境へと向かいました。

なお、アジア&オーストラリアプランではベトナムが使用対象国に含まれていません。グローバルプランを購入する手もありますが、もし旅の計画がインドシナ半島周遊のみであれば、ベトナムだけ現地キャリアのSIMを用意した方が安くなります。

2018年12月25日火曜日

高齢バックパッカーの鑑、フーテントクさんマレーシアで客死

2000年代以降のカオサン住人の間で名が通った高齢バックパッカー「フーテンのトク」こと、田辺徳雄さん(香川県出身)が今年9月、入院先のマレーシア・ペナン州ジョージタウンの病院で亡くなっていたことがわかりました。72歳でした。

(画像:17年12月、最後の旅でカオサンに到着した田辺さん。HPより拝借しました)

1946(昭和21)年、香川県東かがわ市(旧白鳥町)生まれ。国内シェア90%に達する旧白鳥町の地場産業、手袋製造の関連分野でもある刺繍業を営んでいましたが、家業を息子さんに任せるメドが立った2002年からほぼ毎年のように海外旅行をされていました。日本が秋から冬を迎える11月以降に出発して、翌年の春頃まで東南アジアで過ごすという生活スタイルになり、その記録をWebサイトフーテントクさんの男はつらいよ旅日記に残すのが、田辺さんの日課でした。

田辺さんは、2002年10月に初めてカオサンを訪れました。董事長ふくちゃんと知り合ったのは、2005年1月のこと。当時のカオサンの安宿はまだバックパッカーブームの名残が見られ、日本人旅行者も多く見受けられた頃で、団塊第一世代の田辺さんも同世代の方を中心に、息子や孫の世代の若い旅行者とも盛んに交流していました。

そして、今回の旅は2017年12月20日のタイエアアジアX(XJ=TAX)611便でドンムアン空港に到着、定宿のPCゲストハウス(プラナコン区)に入ってビザなしギリギリの4週間滞在した後、1月18日の寝台特急45列車でパダンバサール(マレーシア・プルリス州)乗り継ぎ、バターワース駅に到着。ペナン島に渡り、海路インドネシアへと旅を続ける予定でした。しかし、1月26日のジョージタウンでの画像を最後にHPの更新が途絶えてしまいます。田辺さんは病に倒れ、入院生活を送ることになってしまったのです。日本に残してきたご家族もマレーシアに向かい、全力で看病にあたったものの、日本が秋の声を聞こうとする9月、ついに力尽きてこの世を去ったとのことです。

しかし、この訃報が日本のバックパッカー仲間のもとに届くには、3ヶ月もの時間がかかりました。田辺さんと10年以上の付き合いがあった、同じ高齢バックパッカーの茶屋敬助こと山田敬二さん(82歳、愛知県出身)が訃報を知ってFacebookに投稿したのは、12月20日のことでした。

Webサイトは、トップページこそご家族からのメッセージに差し替えられているものの、目次のページをGoogle検索すれば生前の活躍をすべて見ることができます。旅に生き旅先で倒れた田辺さんの人生を思い、謹んで合掌を捧げます。

2018年12月6日木曜日

AirAsiaX待望の福岡就航を発表!

AirAsiaX(D7=XAX クアラルンプール、マレーシア証取上場)は、日本国内4都市目となる福岡~KLIA線の就航を決め発表、航空券の販売を開始しました。この路線は2016年以来何度も認可獲得と延期を繰り返していましたが、今回ようやく実現するものです。

《KLIA発2019年2月28日、福岡発3月1日から有効》
D7538 KUL2350~FUK0700+1 土・日曜運航
D7539 FUK0800~KUL1300 月・日曜運航

《KLIA発2019年3月1日、福岡発3月2日から有効》
D7538 KUL2350~FUK0710+1 火・木曜運航
D7539 FUK0825~KUL1325 水・金曜運航

(機材はエアバス333 プレミアムフラットベッド=ビジネスクラス12席、レギュラーシート=エコノミークラス365席)
弊誌Traveler's Supportasiaでは、航空路線の新規開設の記事を扱うにあたって、政府認可が発行されただけの段階では掲載をせず、会社側からプレスリリースがあるか、航空券の販売が始まるのを確認した上で初めて掲載する、「確定至上主義」の手法を取っています。2015年3月のタイ運輸省航空運輸局に対するICAOのSSCをめぐる記事で、他のサイトが誤報や飛ばし報道を連発し厳しく非難されたのを受けた措置です。

AirAsiaXの福岡~KLIA線では、マレーシア政府の監督機関である航空委員会(MAVCOM、クアラルンプール)が認可をした段階で複数の日本国内専門サイトが報じながら、会社側からの発表がないままいつの間にか認可が失効し、結果的に記事を取り上げたサイトが飛ばしと非難される事例が繰り返されました。

AirAsiaXは2016年に福岡~KLIA線の開設認可を初めて取得したものの、熊本地震の直後で九州への訪日外国人観光客が減少したことから延期。その後再度認可を得ながらもその都度、機材繰りや客室乗務員の不足、福岡空港でのスロット(発着枠)確保遅れなどといった理由で延期していました。東京で編集されている専門情報サイト『スカイバジェット』によると、最近では2017年11月と2018年5月に認可が発行されていたといい、3年越しでの実現ということになります。

KLIA発深夜で福岡発は朝というスケジュールは、AirAsiaXグループの他の日本線でも行われている常套手段で、KLIAでジャカルタやバンコク、シンガポールといったASEAN域内の主要都市への便に乗り継ぐことができます。

2018年11月22日木曜日

シルクエアの多くの路線がフライスクートへ!

シンガポール航空(SQ=SIA)は、2020年に予定している小型機部門子会社シルクエアー(MI=SLK)の吸収統合を前に、ASEAN域内路線の多くをLCC子会社のScoot(TR=TGW)に移管する方針を固めました。シンガポールで発行されている『ストレイツタイムズ』(電子版)が報じています。

シンガポール航空自体、1980年代以前はB727やB732といった単通路の小型機を保有していましたが、1989年にエアバス320ceoを導入した際、単通路機を専門に運航する子会社としてシルクエアーが設立されました。以来約30年に渡って、シルクエアーはエアバス320ファミリーやB738、738MAXといった機体を扱ってきました。

シルクエアーは2020年以降、現有のエアバス320ceoが全機退役する時点でシンガポール航空に吸収合併(事実上の復帰)されることになっていますが、シルクエアーから引き継ぐ予定のB738MAXと、SIAが調達中の次期主力大型機B787Xの間には大きな輸送力の差があります。そこで、B787Xでは高い搭乗率が見込めない、またB738MAXでもフルサービスキャリア(FSC)のSIAでは採算確保が難しいと判断したASEAN域内の地方都市路線を中心に、LCCのScootに移管することを決めたものです。ただ、現在Scootが運航していてもFSCで採算が見込めると判断した一部の路線は、シルクエアーないしは直接SIAに「逆移管」されるものもあります。

また、Scootが2017年12月から運航しているチャンギ~関空~ホノルル線について、特に関空~ホノルル間でAirAsiaX(D7=XAX)との競合により搭乗率が伸びていないとして、2019年6月までに取りやめる意向も表明しました。

《2019年夏スケジュール以降、シルクエアーからScootに移管》
チャンギ~ビエンチャン(ラオス)
チャンギ~ルアンパバン(ラオス)
チャンギ~福州(中国福建省)
チャンギ~武漢(中国湖北省)
チャンギ~長沙(中国湖南省)
チャンギ~昆明(中国雲南省)
チャンギ~コインバトール(インド・タミルナド州)
チャンギ~トリバンドラム(インド・ケララ州)
チャンギ~ヴィシャカパトナム(インド・アンドラプラデシュ州)

《2019年夏スケジュールでScootからシルクエアーに移管》
チャンギ~深圳(中国広東省)

《2019年夏スケジュール以降、シルクエアーからSIAに移管》
チャンギ~ベンガルール(インド・カルナタカ州)

《Scootが2019年夏スケジュール中に取りやめる》
関空(大阪府泉佐野市)~ホノルル(アメリカ・ハワイ州)

《2019年冬スケジュール以降、シルクエアーからScootに移管》
チャンギ~チェンマイ(タイ・チェンマイ県)
チャンギ~コタキナバル(マレーシア・サバ州)

《2019年冬スケジュール以降、Scootからシルクエアーに移管》
チャンギ~コーチン(インド・ケララ州)

《2020年夏スケジュール以降、シルクエアーからScootに移管》
チャンギ~バリクパパン(インドネシア・東カリマンタン州)
チャンギ~ロンボク(インドネシア・西ヌサトゥンガラ州)
チャンギ~マカッサル(インドネシア・南スラウェシ州)
チャンギ~マナド(インドネシア・北スラウェシ州)
チャンギ~セマラン(インドネシア・中部ジャワ州)
チャンギ~ヨクヤカルタ(インドネシア・ヨクヤカルタ特別州)

《2020年夏スケジュール以降、シルクエアーからSIAに移管》
チャンギ~チェンナイ(インド・タミルナド州)

2018年8月25日土曜日

三井住友銀聯カードが1枚あれば必ず得になる!

格安航空会社(LCC)の航空券を購入する際に、毎度厄介なのが支払手数料の存在です。日本人がLCCを利用するのであれば、クレジットカードでの支払いが当たり前ですが、LCCの多くではクレジットカード決済に手数料を徴収しています。しかし、会社によっては特定のブランドだけ手数料が無料ないしは低額に抑えられていることがあります。

AirAsia(AK=AXM)をはじめとするAirAsiaグループでは、中国銀聯(Unionpay)のクレジットカードによる支払手数料が最も安く、円建て決済の場合で1回につき150円となります。これに対し、AMEXはリンギットマレーシア建て決済の場合で15.67RM(約420円)。VISA・MasterCardでは1片道800円も取られます。

日本では、三井住友カード(SMCC:東京都港区)と三菱UFJニコス(東京都千代田区)がUnionpayクレジットカードを発行していますが、三菱UFJニコスの『MUFG銀聯カード』は同社発行の『MUFG CARD』『リクルートカード』会員に対して追加カードの形で発行されるのに対し、SMCC発行の『三井住友銀聯カード』『Trip.comグローバルカード』なら単独で入会できるので、AirAsiaの提携クレジットカードが現時点でない日本では、AirAsiaグループの航空券代金を決済するためだけにSMCCでUnionpayのクレジットカードを作ったという方もいらっしゃいます。

三井住友銀聯カード・Trip.comグローバルカードは、年会費は無料ですが5年ごとのカード更新時に1,080円の手数料が必要です。しかし、AirAsiaの決済のみに使うのであれば1回使うだけで既にこの分を超える金額がお得になっている計算なので、実質コストは無料と言って差し支えありません。

ただし、サービスの内容が三井住友VISAカード、三井住友MasterCardとは一部異なり、両カードで提供されているサービスの一部が銀聯カードでは利用できません。これについては、後記事で検証を加えることにします。

Trip.comグローバルカードの申し込みは、こちらからできます。AirAsiaグループのフライトを頻繁に利用される方は、この機会に発行してみてください。

2018年8月16日木曜日

パスポートの査証欄に線を引いて入国拒否された!!

(この項、清水友彦さん/クロントイ区 からの投稿です)
皆さん、福ちゃんのブログではお初にお目にかかります。12年に1号店開業後、わずか6年でタイ最大の日系居酒屋チェーンに成長させていただいた「しゃかりき432"」(クロントイ区)のワンマン小社長こと、清水でございます。

出入国のスタンプが押されるパスポートの査証欄には、せめて綺麗にスタンプを押してほしいとは、誰もが一度は思ったことがあるはず。でも、実際に査証欄に線引きをしてしまうと、相手国で入国拒否になったり最悪の場合は旅券が無効と見なされてしまっても文句を言えないというのです。今回俺は、KLIA2空港で強制送還を受ける羽目になってしまいました…

実は、しゃかりき432"は今年の2月にクアラルンプールへ店を出したのですが、マレーシアの労働省に相当する人的資源省(プトラジャヤ市)の政策変更に振り回されておりまして、7月から営業できておりません…何でも、飲食店の厨房が外国人の就労できない現場になるとかで、調理のできるマレー人スタッフを確保しなければ、事業の継続すらおぼつかない状況になってしまいました。

ということで、現地の状況を把握するため、8月15日(水)のAirAsia(AK=AXM)891便に乗り、KLIA2空港に到着したのですが…入国審査官が俺のパスポートの査証欄を見て、おかしなことを言うのです。

「パスポートの査証欄に線が引いてあるがこれは何だ?もし貴殿が引いたなら貴殿は変造旅券を使っていることになる。ということで貴殿の入国を拒否する

なんということだ! 確かに俺はスタンプを綺麗に並べて押してもらいたいからと、査証欄にボールペンで仕切り線を書きました。が、仕切り線すらダメだというのは今回が初めてです。

「ハァッ? 何言うとんねん? 俺はこのパスポートで過去マレーシアに10回以上入っとるわ。何を今更言うつもりや!他の国でもこんなこと言われた事ないわ」

などとつたない英語でまくし立ててみたものの通じるはずもなく、スマホ渡して英語のできる従業員から説明させようにもたらい回しにされるわ、担当官もやたらと「刑務所行くか」などと脅してくるわで、埒が開かぬまま気が付いたらなんと夜9時! ついには担当官が

「寝たいならその辺で寝とけアホ」

と吐き捨てて、1日の仕事を終えて帰ってしまう有様。ここで初めて日本外務省のパスポートQ&Aというページを見て、ガックリ来ました。

「外国に渡航される際入国を認めるか否かはその国の入国管理当局の判断になります。パスポート発給当局が必要な記載をしたり各国の出入国管理当局が出入国証印やビザの貼付に使用するページ(査証欄のこと)をパスポート所持人がメモ用紙のように用いて書き込みをしますとビザ申請時や入国審査時にトラブルになることがありますのでお控えください

仕方がないのでパスポート持ってて英語もできるタイ人従業員に、この日の最終のAirAsia897便で急遽来てもらい、通訳と飯の差し入れをしてもらってひたすら平謝り。今朝一番のAirAsia890便のチケットを手配して、強制送還という形でドンムアン空港に戻ってきたのでした。この間、マレーシア滞在19時間。表面こそきれいだけど中身はホンマに怖い、マレーシアの隠れた一面を見させてもらいました。

ちなみにタイ到着後にググったところ、マレーシアでは一度の強制送還で永久再入国禁止もあり得るとのこと…俺は二度とマレーシアに行けなくなるのか!? そしてKLの2店舗はどうなるのか?近くFacebookで発表します。

(董事会から)
ジェトロ(日本貿易振興機構:東京都港区)HPの『ビジネス短信』によりますと

「今回の規制は日本食などの外国料理については当分の間対象としない」

とのことですが、しゃかりき432"のKLの2店舗が営業できなくなっているという総帥自らの発表で、早くも悪影響が出始めていることが浮き彫りになりました。

2018年5月15日火曜日

タイ~マレーシア間国際列車ダイヤ変更!切符の通し購入不可能に

鉄道庁(SRT、パトゥムワン区)とKTMB(マレーシア鉄道公社、クアラルンプール)は、タイとマレーシアの国境を通過する国際旅客列車について、取り扱いを大きく変更しています。タイ側、マレーシア側それぞれの列車がパダンバサール駅(ソンクラー県サダオ郡)で打ち切られ、以前あったバンコク(ファランポーン)~バターワースや、ハジャイ~KLセントラルといった通し運転の列車は廃止になっていますので、注意が必要です。

KTMが近代化政策の一環で、パダンバサール駅を含む西海岸線全線を日本のJR在来線と同じ複線電化に改良したのに対し、タイ側は在来線鉄道への投資に消極的で、ディーゼルカーや機関車牽引による運転を維持しているためです。

《タイ側寝台特急はハジャイ打ち切りに》
タイ側の国際列車として、バンコク(ファランポーン)~バターワース間に寝台専用特急(SP.EXP)35/36列車が毎日運転されていましたが、この列車は時刻はそのままでファランポーン~ハジャイ(ソンクラー県ハジャイ市)間の運転となり、列車番号も『31/32』と変わっています。

ファランポーン~パダンバサール間運転の寝台専用特急自体は存続しているものの列車番号が『45/46』と改められ、ファランポーンを31列車の25分後に出発する後続のスンガイコロク行き寝台専用特急『37/38』列車にハジャイまで併結されることになりました。これは日本に当てはめると、旧国鉄時代はもちろん、JRになってからも存在する二層建て列車(寝台特急『サンライズ瀬戸・出雲』など)と同じ考え方になります。

《ハジャイ~パダンバサール間の短距離列車》
バンコクを前日の午後に出発した31列車に、ハジャイ駅で接続するパダンバサール行きの列車として、『DRC947』列車が運転されています。また午後には、KLセントラル直通だった21列車のタイ国内区間における代替として、『DRC949』列車が運転されています。
パダンバサール発は、どちらも折り返しとなる『DRC948』『DRC950』列車の1日2本。これに、ファランポーン直通の寝台専用『SP.EXP45/46』が加わって、1日3往復の運転を維持する形となっています。

『DRC』列車はハジャイ発着の他の列車と運賃が別建てで、切符も原則ハジャイ駅かパダンバサール駅での購入です。大人片道80Bt.。

《KL直通の列車はパダンバサール打ち切り》
KTMの列車も2000年代までは運転本数が少なく、バックパッカーの泰馬国境越えはペナンやバターワースとハジャイを結ぶロットゥーが中心、マレーシア側からの入国者もタイ側の花街ダンノックチャンルンを目指してマイカーで乗り付けるエロ事師ばかりという、ある意味寂しいものでした(前記事「サダオからマレーシアへ」参照)

現在は「コミュータ(Komuter)」と呼ばれるバターワース行きの普通電車が日中60分間隔で1日14本、「ETS(Electric Train Serviceの略)」というクアラルンプール直通特急電車が毎日5往復運転されています。

KLからハジャイまで直通する夜行の客車列車だったインターシティ『21/22』列車もETSに切り替えの上、パダンバサール~グマス(ヌグリスンビラン州グマス市)間の『EG9421/9424』列車に生まれ変わりました。9424列車はKLセントラル駅23時27分発の夜行列車で、パダンバサール5時1分着。所要5時間34分という大幅なスピードアップを実現しました。


2018年4月12日木曜日

エアバス333の後継機!SIAがB787Xへ世代交代

シンガポール航空(SQ=SIA、SGX上場)は、2000年代に導入したB772ERと2009年以降に納機されたエアバス333の後継機として発注していたボーイング787-10(B787X)を5月から定期便に投入します。エアバス333の時と違って、第1弾からいきなり日本線で運航が始まる予定になっています。

SIAは過去、Scoot(TR=TGW)が使用するB787ファミリーをScootに代わって発注した経験がありますが、自社で使用する機材として787の納機を受けるのは今回が初めてです。

現在、SIA自社向けとして787Xを49機、Scoot用は788と789各10機ずつの合計20機を発注し、このうちScoot向けの計15機が既に納機されています。今回、SIA自社向け機材の納入が始まることで、B772ERは一掃に向けた最後の追い込みに入り、最も古い機体が機齢10年に迫っているエアバス333も代替が本格化することになります。

SIA自社向け機材は、A333よりもエコノミークラスが45席増え、ビジネスクラスは従来とほぼ同じ座席数で余裕を持った造作とする一方、先に納入されたエアバス359と違ってプレミアムエコノミーを設けません。この結果トータルの座席数は改修前のB772よりも多くなり、アジア域内での大量輸送の需要に応えます。

SIAは新機材を導入する場合、チャンギ~KLIA・ジャカルタ・バンコク(スワンナプーム)などの短距離路線で1カ月程度の試験運航をした後、本来の対象路線へ投入されるのが常。今回は4月中にKLIA・スワンナプーム線でテストを行い、5月から今年が旧マレーシアシンガポール航空(ML=MSA)以来の就航50周年となる日本への路線に本格投入されます。

《4月3日から30日まで有効》
SQ118 SIN1845~KUL1945 DAILY
SQ119 KUL2040~SIN2150 DAILY

SQ970 SIN0710~BKK0835 DAILY
SQ973 BKK0940~SIN1305 DAILY

《5月3日から有効》
SQ618 SIN0125~KIX0905 DAILY
SQ619 KIX1055~SIN1640 DAILY

《5月16日から有効》
SQ622 SIN1355~KIX2135 DAILY
SQ623 KIX2325~SIN0505+1 DAILY

《チャンギ発5月18日、成田発5月19日から有効》
SQ638 SIN2355~NRT0800+1 DAILY
SQ639 NRT1110~SIN1720 DAILY

(機材はB787X SIAビジネス=ビジネスクラス36席、エコノミークラス301席)

2017年7月6日木曜日

AirAsiaがニャチャン就航!ベトナム中南部2都市目の国際線

AirAsia(AK=AXM クアラルンプール、マレーシア証取上場)は、ベトナム5都市目となるKLIA~ニャチャン(カムラン空港:カインホア省)線の運航を開始すると発表、航空券の販売をスタートしました。カムラン空港への外国LCCの定期便就航は、チェジュ航空(7C=JJA、韓国・済州市)に次いで2社目、毎日運航があるとなれば初めてとなります。

《9月14日から有効》
AK204 KUL1030~CXR1135 DAILY
AK205 CXR1200~KUL1515 DAILY

(機材はエアバス320ceo エコノミークラスのみ180席
 またはエアバス320neo エコノミークラスのみ186席)

AirAsia本体では、KLIA2をハブとするベトナム路線として、ハノイ(ノイバイ)、ホーチミンシティ(タンソニャット)、ダナンの3路線を毎日運航しており、他にタイエアアジア(FD=AIQ)がハイフォンへ週4便運航。今回のカムラン線就航で、ベトナム国内5番目のAirAsiaグループディスティネーションが誕生します。

ニャチャン市はベトナム中南部のビーチリゾートとして知られていますが、これまではLCCで飛ぼうとすると最寄りの大都市のホーチミンシティまで10時間以上もオープンツアーバスに揺られなければならず、バックパッカーもじっくり腰を据えて行かなければならない秘境の趣すらありました。AirAsiaの就航で、外国人が取っ組みやすい旅行先へとニャチャンが脱皮できるか、路線の行方が注目されます。

2017年6月18日日曜日

SMRT東西線ついに全通!最西端区間が完成

シンガポール陸上交通庁とSMRTグループ(シンガポール、SGX上場)が工事を進めていたMRT東西線の西側延長2期部分、ジュクン(EW29)~トゥアスリンク(EW33)間7.5Kmが完成し、今日18日から営業を開始します。これにより、SMRT東西線は1987年に最初の区間が開通してからちょうど30年で全線開通を迎えることになりました。

新たに開業する区間は、シンガポール島内の一番西に当たるトゥアス工業区と呼ばれる一角。電車は東西線の既開通区間と同様、ラッシュ時4ないしは5分間隔、日中8~10分間隔で運転され、シティホール駅(EW13/NS25)まで30分、チャンギ空港駅(CG2)へはタナメラ駅(EW4)乗り換えで約1時間で結ばれます。

終点のトゥアスリンク駅は、マレーシア国境への高速道路橋『トゥアスセカンドリンク』のシンガポール側検問所に近く、開通から20年を経るにもかかわらずバックパッカーにはあまり縁のなかったセカンドリンク経由での往来が、ようやく身近になります。

検問所からのバスは、コーズウェイリンク(マレーシア・ジョホールバル)の[CW3][CW6]を利用することができます。このうち、[CW3]は延長区間のずっと手前のジュロンイースト駅(EW24/NS1)発着ですが、開通後はトゥアスチェックポイント(国境検問所)で降りてトゥアスリンク駅まで歩いて行けば、始発から必ず座れるので楽に移動できます。マレーシア側にあるレゴランドマレーシアなどの商業施設へ向けたシンガポール側からのアクセスも改善が期待されます。

2017年5月19日金曜日

シアヌークビルへ初のLCC国際便就航!!

AirAsia(AK=AXM クアラルンプール、マレーシア証取上場)は8月9日から、KLIA~シアヌークビル(カンボジア・コンポンソム州)線の運航を開始すると発表、航空券の販売を開始しました。シアヌークビル空港はこれまで民間航空会社がほとんど就航していませんでしたが、初の外国航空会社となるLCC地域最大手のAirAsiaを迎え、カンボジア第3の国際空港として本格始動します。

《8月9日から有効》
AK264 KUL1215~KOS1300 月・水・金・日曜運航
AK265 KOS1340~KUL1630 月・水・金・日曜運航

(機材はエアバス320ceo エコノミークラスのみ180席)

カンボジア最大の商港とビーチリゾートの街シアヌークビルは、首都プノンペンから約200km離れており、これまではプノンペンやタイ国境の町クロンコッコンと結ぶオープンツアーバスが旅行者の足でした。ベトナム戦争期に作られた空港はつい最近まで国際線がなく、国内線も旧ソ連製のプロペラ機で週に数便飛ばしていたロイヤルプノンペン航空(RL=PPW)が倒産した後、10年近く見向きもされていませんでした。

それが、カンボジアアンコールエア(K6=VAV)のシェムリアプ便毎日運航開始で再び脚光を浴びるようになり、中国からのチャーター便も飛来するようになり、そしてこの度、初のLCCによる国際定期便就航へと一挙に飛躍しました。

KLIA空港では、東京・羽田空港を深夜に出発するAirAsiaX(D7=XAX)便からシアヌークビル行きに同日乗り継ぎができます。また、シアヌークビル発便は日付が変わった後の深夜に出る関空行きへ乗り継げます。

2017年3月5日日曜日

マレーシア、傲慢な北朝鮮に激怒!!ビザなしが一転断交へ

マレーシア外務省(プトラジャヤ市)は3日、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の一般旅券所持者に認めていた30日間のビザなし入国を今日3月5日(日)限りで終了すると発表しました。明日6日からは、事前のビザ取得が義務付けられます。なお今回の措置で、北朝鮮公民はASEAN加盟国を含む、全世界すべての国への渡航に原則ビザが必要となります。

また、4日には駐クアラルンプール北朝鮮特命全権大使・姜哲(カンチョル)氏をペルソナノングラータ(外交官受け入れ不適格)とし、在留許可を取り消して48時間以内に帰国するよう命じる(日本の退去強制に相当)とも発表しました。既に在平壌マレーシア大使館のモハマド・ニザム特命全権大使は本国に戻っており、両国間の外交関係は事実上断絶することを意味します。

対象には、在日本朝鮮人総聯合会(朝鮮総聯、東京都千代田区)からパスポートの発給を受けた在日朝鮮人も含まれます。

姜大使は、2月13日(月)にKLIA空港第2ターミナル(KLIA2)で起こった金正男(キムジョンナム)氏暗殺事件(前記事「白昼堂々KLIA2で金正男氏暗殺」参照)について、事件発生当初から北朝鮮政府や朝鮮労働党中央委員会、朝鮮人民軍(国軍)などの関与を全面否定していました。その後、KLIA2構内の防犯カメラの映像を解析した結果や、現地での検死で遺体からVXガスの成分が検出されていたなどの新たな事実が発覚しても

「死因は急性心不全。毒殺との検視結果は当たらない」
「正男さんの遺体を火葬せず無条件で直ちに北朝鮮本国へ送れ」
「尊厳ある朝鮮公民の命を失わせた結果責任はマレーシアが負え」

などと繰り返し騒ぎ立て、マレーシア政府の怒りを買っていました。

東京で発行されている『朝鮮新報』は国営朝鮮中央通信の配信を引用して

我が方を貶めるため、南朝鮮(韓国)とアメリカが作った筋書きに沿ってマレーシアが動いた。容疑者は以前に南への入国実績があり、もしVXガスが使われたとしても南側(韓国統一部)の工作員が持たせたのではないか。南朝鮮逆賊一味こそ国際社会の強い非難を受けるべきだ

などと伝え、姜大使の発言を裏打ちしていました。

金正恩(キムジョンウン)国務委員長ら北朝鮮政府最上層が首謀したとみられる、粛清という名の第三国も巻き込んだ国際テロを認めようともせず、現地の捜査にも非協力的な姜大使の態度は、マレーシア航空(MH=MAS)が14年に相次いで起こした事故と同等かそれ以上にマレーシアの国家としての信用を失墜させる、筆舌に尽くしがたい暴挙で、下手すると事実上の宣戦布告とも言えかねないと判断した模様です。

(3月7日追加)
姜大使は6日のマレーシア航空360便北京行きに搭乗してマレーシアを後にしました。その際も

「特命全権大使として我々の正当な立場を主張しただけなのに極端な態度を取られたのは極めて遺憾だ」

と記者団に言い残しました。また、北朝鮮政府外交部も報復として、ニザム大使をペルソナノングラータに指定し再入国を禁じると発表しました。

2017年2月15日水曜日

白昼堂々!KLIA2で金正男氏暗殺!!

北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の3代目最高指導者、金正恩(キムジョンウン)委員長の異母長兄に当たる金正男(キムジョンナム)氏が13日朝、訪問先のクアラルンプール・KLIA空港で突然倒れ、現地の病院に運ばれたものの死亡が確認されたと、韓国の報道機関が一斉に伝えました。享年46歳でした。倒れる直前に工作員(スパイ)とみられる女性と接触したとの情報もあり、北朝鮮本国の指令による暗殺の可能性も取り沙汰されています。

国営ベルナマ通信(電子版)が現地警察トップによる記者会見を引用して伝えたところによると、正男さんと見られる男性は13日のAirAsia(AK=AXM)8320便マカオ行きに乗るため、AirAsia専用の第2ターミナル(KLIA2)でチェックインを完了、出国審査場手前の一般エリアで過ごしていたところ係員に体調不良を訴え出たといいます。男性は直ちに行政上の首都であるプトラジャヤ市内の病院に送られたものの死亡が確認されたとのことです。

その際、「KIM CHOL(キムチョル、漢字では金哲と書くのではないかと推測)」名義の北朝鮮パスポートを持っていたとのことで、韓国の消息筋は正男さんが過去にこの名義のパスポートで何回も出入国した経験があると指摘、マレーシアの英語紙も「死亡した男性の風貌が海外で出回っていた正男さんの写真に瓜二つ」と伝え、死亡したのは正男さんだと結論付けました。

正男さんは体調不良を訴える際に

「顔に液体のようなものをかけられた」

と述べたと日本の朝日新聞が伝えていますが、韓国の聯合ニュース通信は

「身元不明の女性2人に毒針で殺害されたとされる」

と伝え、一方でベルナマ通信は

「顔に化学物質を含んだ布をかぶせられた」

と書いており、正男さんが致命的不良を訴えるまでの過程はわかっていません。このため、マレーシア警察当局は近く司法解剖を行って詳しい死因を分析するとしています。

正男さんは、北朝鮮の2代目最高指導者だった金正日(キムジョンイル)総書記と、人民俳優(女優)だった成蕙琳(ソンヘリム)さんの間に生まれました。パスポートには1970年(主体59年)6月10日生まれとのデータがあったとしていますが、日本語Wikipediaでは1971年(主体60年)5月10日生まれとあり、どちらが正しいのかはわかっていません。

Wikipediaによると、正男さんは平壌にある金日成総合大学を卒業後、朝鮮労働党中央委員会作戦部で電子戦組織(通称『サイバー軍』)の確立に貢献、総書記の後継者争いに名乗りを上げたと伝えられます。

しかし、2001年(平成13年)5月1日、シンガポール・チャンギ空港から日本航空(JL=JAL)710便で成田国際空港(千葉県成田市)に到着した際、第2ターミナルの入国審査場で係官に偽造パスポートを見破られ、逮捕されてしまいます。正男さんは東日本入国管理センター(茨城県牛久市)で2日間過ごした後、退去強制となり中国へ向かいましたが、この一件で総書記の心象を一気に悪化させ後継者争いから脱落。本人もそれ以後は

「北朝鮮の内政には関心がないしもし(指導者に)させられたとしても絶対にやらない」

と漏らすようになり、生活の拠点を北朝鮮国外へと移していきました。

そのうち、自分より14歳も下の末弟である正恩氏が後継としての地位を固めると

「父(正日総書記)しか決められない。逆に言えば父の決定だから仕方ないし従うほかないが三代世襲は個人的には反対だ」(2010年10月12日のABC・テレビ朝日系『報道STATION』で放送されたインタビューより)

と述べて、逆上した正恩氏から何度も暗殺を仕掛けられたといわれました。

そして、今回の事件に至る訳ですが、マレーシアは北朝鮮国籍者がビザなしで1カ月間在留できる数少ない国の一つ。正恩氏率いる北朝鮮当局が正男氏暗殺を実現するならマレーシアだとばかりに工作員を送り込んだとしか考えられません。シンガポールは昨年10月から北朝鮮国籍者はビザが必要になっており(前記事「シンガポール、北朝鮮国籍者にビザを要求へ」参照)、選択肢が絞り込まれた矢先の出来事だったといえます。

多くの人が行き交う空港での白昼堂々の出来事だったにもかかわらず、正男氏以外に死者がいなかったのもしっかりと訓練されていた工作員の犯行であることを伺わせます。検死に立ち会った在クアラルンプール韓国大使館の職員は

「北朝鮮がこの手のテロでよくやる典型的な毒殺だ。毒物はVXガスの可能性がある

と述べたと共同通信が報じています。VXガスは、日本でもオウム真理教事件で使われ1人が死亡したことで知られています。今回の正男氏暗殺も、オウム真理教事件で実際に死者が出た1994年12月の事件と実行方法がよく似ており、可能性は高いと見られます。

2016年12月17日土曜日

陸路でのビザなし入国に制限!!他国のビザランも深刻な影響

外務省(ラチャテーウィ区)は、タイと国境を接する国から陸路で入国する外国人について、ビザなしで入国できる回数を制限する方針を決定し官報で告示しました。タクシン政権末期の2006年9月以降、タイにビザなしで滞在する外国人には様々な規制が加えられては緩められてきましたが、今回はその中でも最も厳しい部類に入るものです。

対象は、タイと国境を接する4カ国(カンボジア・ラオス・ミャンマー・マレーシア)から陸路・海路で入国しようとする外国人です。ただし、これら4カ国のパスポートおよびボーダーパス所持者は除かれます。

従来は、隣国からの入国は陸路か空路かに関係なく、一律30日のビザなし在留許可が1年に何回でももらえました。これが、12月31日(土)からは陸路のみ1年に2回までと制限されます。空路でのビザなし入国、および正規観光ビザを取得しての入国には、制限はありません。

これは、タイ国内に拠点を置いてビザランを繰り返している人はもちろんのこと、カンボジアやラオス、ミャンマーに拠点を置いて現地のビザを更新する人にも深刻な影響となります。

日本人の場合、ラオスとベトナムのビザなし在留許可は15日間。例えばラオスのビエンチャンに拠点がある人は買い物などでタイ側のノンカイ市へ来るときに、ビザなし入国してその日のうちにラオス側へ帰っていきます。新ルールでは、このような事例も例外なく制限されるので、注意しなければなりません。だからといってベトナムへ行こうとしても、ビザなし入国を行うと出国日から30日間は再度ビザなし入国することができなくなっており(前記事「ベトナム1月1日法改正!ビザラン対策に本腰か?」参照)、タイとベトナムを交互に行き来してビザなしでラオスに長期滞在することも難しくなる形です。


カンボジアについても、日本人だけに格安での取得が許されている1年(US$50)と3年(US$80)のマルチビザは30日ごとの出入国が必要となっており、ベトナムのビザラン制度をクリアするために1年に何回かはタイ国境へ来なければならないのが、2回までと厳しくなる訳です。

ミャンマーでも、ビジネスビザ保持者は当初70日間の在留許可しかもらえず、6ヶ月マルチビザを取得するには最低でも3回の70日シングルビザ満了経験が必要といわれ、取れるまでの間に必ずタイへのビザランをこなさなければなりません。

そうなると、この3カ国在住の外こもりすとは1年のうち、何回かは空路でのタイ出入国や、中国など第三国への空路移動、あるいは日本への一時帰国を加えなければならない計算になってしまいます。

2016年12月16日金曜日

外国人の観光ビザ手数料、7年ぶり無料に

外務省は、10月のラマ9世プミポン国王御崩御以来落ち込んでいる外国人観光客を取り戻すため、正規観光ビザの申請料金を期間限定で無料とする方針を決めました。観光ビザの申請料金が無料となるのは、2010年のタクシン派反乱劇直後以来7年ぶりのことです。

当初、12月1日(木)から2017年2月28日(火)までの3カ月間の予定で行われます。期間中は、すべての在外公館において正規観光ビザ(シングルエントリー)を希望する外国人に対し、申請手数料(1,000Bt.を現地の通貨に換算した金額を原則とする)を無料とします。中国・台湾・インドなど20カ国が対象のビザオンアライバル(TR15)については、本来2,000Bt.の手数料を半額の1,000Bt.とします。

(画像:在東京タイ大使館がHPに掲載した告知)

なお、マルチプルエントリービザ(TR-M)、ACMECSシングルビザ(カンボジアとタイの観光ビザを1枚で取得できる特殊ビザ)、各種ノンイミグラントビザおよびフルイミグラントIビザの新規取得、およびビザ有効期限の延長は、期間中でも有料となります。

一方で、12月31日(土)から周辺諸国からの陸路によるビザなし入国に制限が設けられます。ビザなし滞在の延長でも60日滞在できますが、1,900Bt.の延長手数料に加えて入国回数の制限が適用されるので、周辺諸国を旅行した後にタイへ戻って滞在を予定されている方は、必ず正規観光ビザを取得して戻られることをお勧めします。

2016年7月13日水曜日

AirAsia大型化へ!エアバス321neoを発注

AirAsiaグループの統括会社『エアアジア・アセアン』(インドネシア・ジャカルタ)は、2年に1回行われる航空業界有数の大規模商談会『ファンボローエアショー』で、エアバス(フランス・トゥールーズ)の中型単通路ジェット機『A321neo』100機を確定発注すると発表、契約書を交わしました。現行のエアバス320ceoに次ぐ2機種目となり、会社の成長とともに次なる機材大型化への道を踏み出します。

AirAsia本体(AK=AXM クアラルンプール、マレーシア証取上場)が、2002年に格安航空(LCC)事業をスタートさせたときは、欧州から中古で買い漁ったB733を使っていました。董事長ふくちゃんは、2004年にジョホールバル(マレーシア)~バンコク間でB733に搭乗したことがあります。

その後、タイエアアジア(FD=AIQ)が事業を始めると、AirAsiaグループは短・中距離機材を新造のエアバス320で統一し、グループ内すべての会社で使う機材をAirAsia本体(2012年以降はエアアジアアセアン)が一括発注して調達コスト削減を図ることにしました。初代エアアジア・ジャパン(JW=WAJ、現在のバニラエア/JW=VNL)、2代目エアアジア・ジャパン(DJ=WAJ、愛知県常滑市)も、この体制下に組み込まれています。

さらに、AirAsiaグループはエアバス333を発注しますが、これはAirAsiaX(D7=XAX)運航の中・長距離用機材として導入されたもので、AirAsia本体など、短距離路線の機材大型化は想定されませんでした。

しかし、AirAsia本体のKLIA2~コタキナバル・クチン・ミリなど半島マレーシアと東マレーシアを結ぶ幹線や、タイエアアジア、インドネシアエアアジア(QZ=AWQ)の国内幹線、シンガポール発着路線では180人乗りのエアバス320だと多頻度運航してもなお満席続きとなることがしばしばとなるところまで成長しました。そこで、エアバス320の長胴形で操縦性も全く同一のA321を導入することが検討されました。エアバス321neoは、320neoの1.3倍の240席を設置でき、幹線の旺盛な需要に応えられるようになります。

同業他社ではセブパシフィック(5J=CEB)がエアバス320と短胴形のA319を併用しており、昨年にはベトジェットエア(VJ=VJA)がA320に続いてA321を受領。LCCだから単機種でなければならないという常識は最早崩れ去ろうとしています。AirAsiaグループは、既に170機を受け取っているエアバス320ceo、これから受け取る予定の320neoと合わせた2機種3タイプで、ビジネスから観光まであらゆる目的の乗客を効率よく迎えられる態勢を作ります。このため、A320ceo、neoの合わせて300機近い発注残もキャンセルせず、並行して受領します。

AirAsiaグループ向けA321neo初号機の納機は、3年後の2019年の予定です。

2015年12月10日木曜日

Peach那覇~台北線増便!LCCへの同日乗り継ぎ可能に

Peach(MM=APJ、大阪府田尻町)は2016年の成長戦略第一弾として、那覇空港(沖縄県那覇市)をベースとする路線の強化を行うと発表しました。2月から既存の那覇~台北桃園線に午後便を新設し、新たに那覇~成田線の運航を開始。3月26日(日)からの夏ダイヤで両便を毎日運航に増強します。

《2016年2月19日から有効》
MM927 OKA1640~TPE1715 水・金・日曜運航
MM928 TPE1750~OKA2020 水・金・日曜運航

《2016年2月20日から有効》
MM508 OKA1600~NRT1825 月・木・土曜運航
MM509 NRT1900~OKA2215 月・木・土曜運航

(機材はエアバス320 普通席=エコノミークラスのみ180席)

この路線に就航している台湾系キャリアの便は午前中に集中していて、MM927・928便が運航する時間帯には、現在はチャイナエアライン(CI=CAL)しか運航していません。日系キャリアはもちろん、LCCとしても初の午後便で、旅行者にとって選択の幅が広がります。

桃園空港では、LCC同士の乗り継ぎ時間も短くなり、アジア方面への流動がさらに充実します。バンコク(ドンムアン)へはV-AIR(ZV=VAX)が運航し、バンコク発は毎日、那覇からは週3日同日乗り継ぎができます。クアラルンプールへのAirAsiaX(D7=XAX)は、往復とも毎日乗り継ぎ可能です。

ZV006 DMK1020~TPE1520 DAILY
ZV007 TPE2150~DMK0030+1 木・土・日曜運航

(機材はエアバス321 エコノミークラスのみ215席)

D7377 TPE2335~KUL0420+1 DAILY
D7372 KUL1000~TPE1440 DAILY

(機材はエアバス333 プレミアムフラットベッド=ビジネスクラス12席、レギュラーシート=エコノミークラス365席)