ディエンビエンフーでは、すべての都市間バスが市内中心部に近いバスターミナルを発着します。ラオス行きの国際バスもここから出ますので、夜行の都市間バスで到着後、すぐにラオス行きへ乗り換えることもできます。
《ラオス行き国際バス》
ディエンビエンフー発のラオス方面行きバスは、終点の都市ごとに毎日1本が運転されます。ポンサリ行きは、ムアンサイ(別名ウドムサイ、ウドムサイ県サイ郡)の約30Km手前の町パークナムノーイ(ウドムサイ県フン郡)で分かれますが、それ以外のルアンナムター行き、フェイサイ(ボーケオ)行き、ルアンパバン行きはムアンサイでそれぞれの方向に分かれていきますので、ムアンサイ打ち切りのバスを逃しても大丈夫です。ただ、ムアンサイより先の各都市まで通しで切符を買うと高くつく可能性があり、それがどうしても気になるという方はムアンサイでラオス国内のバスに乗り換えることになります。
一方、ムアンサイから乗る場合はほとんどの乗客が朝8時30分のムアンサイ始発ディエンビエンフー行きを目指してきます。ルアンナムターやルアンパバン始発のバスが到着するお昼頃からでもディエンビエンフーを目指すことはできますが、バスターミナルで切符を売ってくれるかどうかが微妙なところです。
運賃はディエンビエンフーからムアンサイが23万ドン、ムアンサイ発はラオスキープ建てで95,000Kipです。ディエンビエンフーとムアンサイの間は数年前に道路の舗装整備が完了し、片道所要7時間30分程度で安定した運行が行われています。
なお、ハノイ(ミーディンバスターミナル)とヴィン(新長距離バスターミナル)からのムアンサイ直通もあります。ハノイ行きはムアンサイ始発9時30分、運賃は250.000Kip。ハノイ発のムアンサイ行きはミーディンバスターミナル18時発です。
《越寮国境通過》
ベトナム側からラオスへ出国するのであれば、日本人はビザなし15日または大使館・総領事部で発行された正規ビザで入国していれば、何の問題もありません。ラオスはビザなし15日で入国後、中国やタイへの国境を往復して無制限にビザランすることも可能です。
ラオスからベトナムに入国する場合、ビザなし15日を希望するのであれば前回の出国日に注意しなければなりません(前記事「ベトナム1月1日法改正!ビザラン対策に本腰か?」参照)。
ただし、ベトナム入国時にe-VISAを使っていた場合は要注意。ベトナムとラオス間の国境検問所では現時点(2019年1月)でe-VISAに対応しておらず、入国・出国のどちらもできません。e-VISAは申請時に出入国箇所を指定しますが、一度指定した出入国場所は変更できません。前回入国時にe-VISAを使い、出国後30日以内にビザなしでの再入国というケースでは、ラオス側の出国審査場でトラブルになる可能性があります(前記事「ベトナムE-Visaはラオスへの陸路国境通過不可」参照)。