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2020年1月26日日曜日

ラオス航空の日本乗り入れ計画、中止か

ラオス航空(QV=LAO、ビエンチャン)は、今年3月から運航を始める予定だったビエンチャン(ワッタイ)・ルアンパバン~阿蘇くまもと(熊本県益城町)線の就航計画を「時期未定」にすると熊本県庁に通告してきました。事実上白紙に近いと言ってもいい状況で、日本からラオスへの直行便就航は遠退き、従来通りバンコクやハノイ、仁川などでの乗り換えが必要になります。

地元紙の熊本日日新聞(電子版)が24日午後に伝えたものです。

ラオス航空は2019年10月、国土交通省航空局国際航空課(JCAB:東京都千代田区)から「外国人国際航空事業の経営許可」(AOC)を取得し、阿蘇くまもと空港との間にビエンチャンとルアンパバンからそれぞれ2便ずつ、計週4便を運航する計画を発表しました。しかし、これは当初希望していた福岡国際空港(福岡市博多区)の発着枠が確保できなかったための次善的な選択でした。

ラオス航空がまとまった数を保有しているジェット機はエアバス320ceoだけで、この機材では関空や成田とビエンチャンの間を直行で飛行することができません。東京で編集されている業界向け専門サイト『トラベルビジョン』は2017年、日本発のみ長崎空港(長崎県大村市)でテクニカルランディングするという形の成田線就航を目指すと報じましたが結局お流れになりました。19年春に福岡空港へ打診したもののこれも発着枠が取れなかったため、航続距離の関係で同じ九州にある他の空港への就航を目指すことにし、阿蘇くまもと空港を選定したといいます。

しかし、阿蘇くまもと空港を重要な位置付けとしている国内航空会社はコミューターキャリアの天草エアライン(MZ=AHX、熊本県天草市)しかなく、厳密な意味でのLCCもジェットスター・ジャパン(GK=JJP)の成田・関空線しかありません。会社側が目標としているロードファクター(有償座席利用率)90%を実現するには、日本航空(JL=JAL)とANA(NH)の大手FSC2社だけでなく、Peach(MM=APJ)や2代目エアアジアジャパン(DJ=WAJ)など他のLCC、さらにはソラシドエア(6J=SNJ、宮崎市)やフジドリームエアラインズ(JH=FDA、静岡市清水区)といった国内線専門キャリアも含めた乗り継ぎが充実して、日本各地から集客できるようにすることが必要で、会社側では採算性の検討に時間を要すると判断、就航時期を未定とすることにしました。

2019年11月28日木曜日

ベトナムビザなし30日ルール廃止へ(2)外こもりすとへの影響は?

ベトナム国会は25日、2014年6月以来5年半ぶりとなる『外国人の出入国・乗り継ぎおよび居住に関する法』(出入国管理法)の改正を賛成多数で可決しました。今回の改正の目玉は、前回改正で導入されたビザなし入国者に対して出国後30日間はビザなしでの再入国を認めない『30日ルール』を廃止することです。これにより、ベトナムと周辺諸国を往復する旅行者は自由なルートを組むことができるようになり、外こもりすとは1年に数回必要だったビザ取得の手間が省けます。

今回の改正で恩恵を受けるのは、ベトナム在住者に限りません。タイ国内に拠点を置いてビザランを繰り返している人はもちろんのこと、カンボジアやラオス、中国(雲南省と広西チワン族自治区)に拠点を置いて現地のビザを更新する人にも改善となります。

日本人の場合、ラオスとベトナムのビザなし在留許可は共に15日間です。2016年12月にタイ外務省が陸路国境でのビザなし入国を1年に2回までと制限した際、ベトナムにも30日ルールがあったためラオス在住の外こもりすとがビザランを行うには中国やカンボジアとの国境まで旅をするか、タイに空路入国するかという選択を迫られました。今回の改正により、ラオス各都市からベトナムへの国際バスによるビザランが自由にできる体制が復活。サワンナケート~フエやタケク~ヴィン(ゲアン省)・ドンホイ(クアンビン省)、ポーンサワン(シェンクワン県)~ディエンチャウ(ゲアン省)などのルートにビザランナーが戻る可能性があります。

なお、ラオスでは一部の陸路国境でアライバルビザの発行を終了するところが出ているものの、ビザなし渡航に影響はなく、今後も通常通り通過できます。

ベトナム最北部のラオカイと河口(中国雲南省河口ヤオ族自治県)を往復していた日本人の好事家にとっては、2014年以前の状況に戻ることになりますが、河口の性風俗産業が事実上壊滅状態となり働いていた姫がベトナムに戻ってきているため(前記事「中国・河口の性風俗、ついに壊滅」参照)、以前なら中国の在留許可を延長するためにベトナムを往復していたのが、今後はベトナムの在留許可を延長するために中国側へ日帰りで行くケースが増えそうです。

カンボジアでは、日本人だけに格安での取得が許されている1年(US$50)と3年(US$80)のマルチビザは30日ごとの出入国が必要となっています。従来はベトナムのホーチミンシティへ抜けるバベット検問所(スヴァイリエン州)と、タイ国境のポイペトやクロンコッコンを適度に往復したり、年に何回かは空路マレーシアへ行かなければなりませんでしたが、プノンペンから車で3時間ほどのバベットだけを往復すればよくなります。

今回改正される条項は、2020年7月1日(水)から施行される予定です。

2019年11月27日水曜日

ベトナム入管法5年ぶり改正、ビザなし30日ルール廃止へ

ベトナム国会は25日、2014年6月以来5年半ぶりとなる『外国人の出入国・乗り継ぎおよび居住に関する法』(法律47号/2014/QH13、日本の入管難民法に相当)の改正を賛成多数で可決しました。今回の改正の目玉は、前回改正で導入されたビザなし入国者に対して出国後30日間はビザなしでの再入国を認めない『30日ルール』を廃止することです。これにより、ベトナムと周辺諸国を往復する旅行者は自由なルートを組むことができるようになり、外こもりすとは1年に数回必要だったビザ取得の手間が省けます。

ハノイで編集されている日系ニュースサイト『VIETJO』が現地サイトからの翻訳として伝えたものです。

前回の法改正は、プラユット軍政当局に代わったばかりのタイがビザなし渡航の更新を繰り返し行う外国人(ビザランナー)への規制を強化しようとしているさなかに導入されたものでした(前記事「ベトナム1月1日法改正!ビザラン対策に本腰か?」参照)

2014年の時点では、日本・韓国・ロシアとスカンジナビア3国(デンマーク・スウェーデン・ノルウェー)、フィンランドの7カ国の国籍者に対して15日間のビザなし渡航が無制限に認められてきました。改正では、これら7カ国の国籍者であっても、ビザなしで入国した日から30日以内に再度ベトナムに入国する場合、事前にビザの用意が必要とされました。

ここで政府側は、ホーチミンシティで働いている韓国やロシア国籍者が南部の最大都市ホーチミンシティに最も近いモクバイ検問所(タイニン省ベンカウ県)でカンボジアへ出国、あるいはフエ市からラオバオ検問所(クアンチ省フオンホア県)経由でラオスへ出国し、その日のうちにベトナムへ再入国することを想定していました。しかし、香港やタイ、シンガポールなどに東南アジアの統括拠点を置いていて、その駐在員を頻繁にベトナムへ出張させる外資系企業の中には、商用マルチビザを用意せず、ビザなしで出張させるケースも多く、それら企業は対応を迫られました。公安省も空港での商用ビザのアライバル取得を認めることにしましたが、料金はUS$50と定められました。

観光ビザで入国する旅行者や外こもりすとは、2017年のe-VISA導入で利便の改善が図られましたが、商用の出張者はe-VISAの対象にならなかったため、在越の外国経済団体などから引き続き改善を求める声が公安省出入国管理局に寄せられていました。今回、国会で審議した結果

「外国投資元との商談がより多くまとまるようになり結果失うものよりも得るものほうが大きい」

との結論に至ったとVIETJOは伝えています。採決では、全体の83.6%にあたる418人の議員が賛成しました。

2019年2月22日金曜日

「日本人のベトナムe-VISA取得が不可能に」誤報飛び交う

ベトナム公安省は2017年2月1日から、西側先進国を中心とした40か国の国籍者を対象にe-VISA(電子ビザ)の発給を行ってきました。当初は2年間の試行期間ののち本格運用に移行するか決めるとのことでしたが、2018年10月の国会常務委員会で2021年1月までの試行期間延長が決まり、今後2年間は現在と同じ態勢が続くかと期待されていました。

ところが、2月1日付で出された改正実施規定(政令17号/2019/ND-CP)を伝えたニュースサイトが誤った内容を流し、一時は日本人のeーVISA取得が不可能になったとのデマが飛び交いました。

2017年2月1日付の実施規定(政令第7号/2017/ND-CP)では、日本・韓国・中国・アメリカなど主要先進国を中心に40か国が対象となっており、後に6か国が追加されていました。しかし、改正実施規定では新たに旧ソ連圏や旧ユーゴスラビアといった新興国を中心に35の国と地域が追加されました。

ハノイで編集されている『VIETJO』は2月22日朝の更新で改正実施規定を伝えましたが、今回新たに追加された35ヶ国「のみが」2019年2月1日から21年1月までのe-VISA発給対象になり、旧規定で対象だった40か国は対象から外れる、という誤報を飛ばしました。このため在ハノイ日本大使館領事部に問い合わせが殺到し、大使館の担当者が公安省出入国管理局に確認したところ、

「今回新たに対象となった35か国と、旧規定で対象になっていた40か国(追加6か国を除く)の合計75か国が対象で、日本も含まれる」

との回答があったと、Webサイトに掲載しました。

今回、新たに対象となった国は多くがベトナムへのビザなし入国を認められておらず、それらの国籍者に対して大使館や総領事部に出向いてビザを取得する必要のないe-VISAの利便性を試してもらいたいという意図なのではないかと、Traveler's Supportasiaは分析します。

なお、タイ・シンガポールなど既にビザなしで30日在留が許可されているASEAN諸国は、引き続き対象に含まれません。

また、従来e-VISAでの出入国ができなかったベトナムとラオスの間の陸路国境のうち、タイチャン検問所(ディエンビエン省ディエンビエン県)、ナムソイ検問所(タンホア省クアンソン県)、ラオバオ検問所(クアンチ省フオンホア県)では2月1日からe-VISA対応が始まりました。

2019年2月3日日曜日

ディエンビエンフーからラオスへ【2019年版】(2)いざ国境通過

ディエンビエンフーでは、すべての都市間バスが市内中心部に近いバスターミナルを発着します。ラオス行きの国際バスもここから出ますので、夜行の都市間バスで到着後、すぐにラオス行きへ乗り換えることもできます。

《ラオス行き国際バス》
ディエンビエンフー発のラオス方面行きバスは、終点の都市ごとに毎日1本が運転されます。ポンサリ行きは、ムアンサイ(別名ウドムサイ、ウドムサイ県サイ郡)の約30Km手前の町パークナムノーイ(ウドムサイ県フン郡)で分かれますが、それ以外のルアンナムター行き、フェイサイ(ボーケオ)行き、ルアンパバン行きはムアンサイでそれぞれの方向に分かれていきますので、ムアンサイ打ち切りのバスを逃しても大丈夫です。ただ、ムアンサイより先の各都市まで通しで切符を買うと高くつく可能性があり、それがどうしても気になるという方はムアンサイでラオス国内のバスに乗り換えることになります。

ベトナム発ラオス行きのバスは、早朝に集中します。最初にムアンクア(ポンサリ県クア郡)行きが5時30分、続いて6時にムアンサイ行きとルアンパバン行き、6時15分にはフェイサイ行き(ムアンサイ・ルアンナムター経由)が発車します。6時30分と7時にルアンナムター行き(ムアンサイ経由)、7時15分にポンサリ行き(ムアンクア・パークナムノーイ経由)、最後の7時30分にルアンパバン行きのVIPバスが出ます。

一方、ムアンサイから乗る場合はほとんどの乗客が朝8時30分のムアンサイ始発ディエンビエンフー行きを目指してきます。ルアンナムターやルアンパバン始発のバスが到着するお昼頃からでもディエンビエンフーを目指すことはできますが、バスターミナルで切符を売ってくれるかどうかが微妙なところです。

運賃はディエンビエンフーからムアンサイが23万ドン、ムアンサイ発はラオスキープ建てで95,000Kipです。ディエンビエンフーとムアンサイの間は数年前に道路の舗装整備が完了し、片道所要7時間30分程度で安定した運行が行われています。

なお、ハノイ(ミーディンバスターミナル)とヴィン(新長距離バスターミナル)からのムアンサイ直通もあります。ハノイ行きはムアンサイ始発9時30分、運賃は250.000Kip。ハノイ発のムアンサイ行きはミーディンバスターミナル18時発です。

《越寮国境通過》
ベトナム側からラオスへ出国するのであれば、日本人はビザなし15日または大使館・総領事部で発行された正規ビザで入国していれば、何の問題もありません。ラオスはビザなし15日で入国後、中国やタイへの国境を往復して無制限にビザランすることも可能です。

ラオスからベトナムに入国する場合、ビザなし15日を希望するのであれば前回の出国日に注意しなければなりません(前記事「ベトナム1月1日法改正!ビザラン対策に本腰か?」参照)

ただし、ベトナム入国時にe-VISAを使っていた場合は要注意。ベトナムとラオス間の国境検問所では現時点(2019年1月)でe-VISAに対応しておらず、入国・出国のどちらもできません。e-VISAは申請時に出入国箇所を指定しますが、一度指定した出入国場所は変更できません。前回入国時にe-VISAを使い、出国後30日以内にビザなしでの再入国というケースでは、ラオス側の出国審査場でトラブルになる可能性があります(前記事「ベトナムE-Visaはラオスへの陸路国境通過不可」参照)

2019年1月24日木曜日

ディエンビエンフーからラオスへ【2019年版】(1)ディエンビエンフーへの道

ラオス北部とベトナムを結ぶ陸路国境は、ベトナム北西部の大都市ディエンビエンフー(ディエンビエン省)まであと40Kmのところにある、パンホック国境検問所(ポンサリ県マイ郡)とそのベトナム側にあたるタイチャン検問所が要衝となっています。

ここは、ラオスの屋台骨である13ノースロード(国道13号線)の街ウドムサイまで、国道2号線経由で160Kmあります。従って、ウドムサイやルアンパバン、ルアンナムターといった13ノースロード上の都市へは、ウドムサイまで同じ経路を取ります。

《ハノイ⇔ディエンビエンフー》
ベトナム側は、まずディエンビエンフーに入らないといけません。ディエンビエンフーへは首都ハノイから国道6号線(QL6)が通じていますが、ハノイから70Km西に行ったホアビン省から先は厳しい山道となるため所要時間がかかり、特急バスでも片道12時間近くかかります。このため両都市を直通するバスは早朝と夕方発に集中しています。どうしても日中の出発をしたいのであればソンラ市(ソンラ省)まで行き、ディエンビエンフー行きのローカルバス(タイの都市間急行に相当)に乗り換えとなります。

ハノイ発は、市内西郊にあるイエンギアバスターミナル(ハノイ直轄市ハドン区)が最大拠点。ミーディンバスターミナル(カウザイ区)発着もありますが、すべてイエンギアを通ります。

イエンギアバスターミナルは、MRT2A号線終点のイエンギア駅で降りてすぐ。ザップバットバスターミナル(ホアンマイ区)からは[21A][37][101]の各市内バスで直行できます。

ハノイとディエンビエンフーの間は、標準的な寝台バスで34万ドン(1,700円)。一番安い255,000ドン(1,250円)の便は旅客よりも貨物がメインとなっており、マイクロバス使用で座席がほとんどリクライニングしないため、あまりお勧めできません。

なお、国内線の飛行機ならノイバイ空港から1時間15分。ベトナム航空(VN=HVN)がプロペラ機専門子会社のベトナムエアサービス(0V=VFC)から機材を借り受けて毎日2便を運航しています。

VN8202 HAN1110~DIN1225 DAILY
VN8204 HAN1415~DIN1530 DAILY
VN8203 DIN1245~HAN1345 DAILY
VN8205 DIN1550~HAN1650 DAILY

(機材はATR72 エコノミークラスのみ68席)

《ヴィン⇔ディエンビエンフー》
ベトナム中部以南の各都市へは、北中部最大の街ヴィン(ゲアン省)で乗り換えが必要です。ヴィンとディエンビエンフーの間は夜行となり、寝台バスで50~60万ドンです。

《ラオカイ⇔ディエンビエンフー》
中国国境に面したラオカイ市(ラオカイ省)との間にも、山間の道を縫うように走る特急バスがあり、外国人バックパッカーに利用されています。

ラオカイ発は朝6時30分と7時、午後5時30分の3便で、運賃は25万ドン前後です。


2019年1月23日水曜日

最北の泰寮連絡バス!チェンライからフェイサイへ

タイ最北の県都チェンライから北東へ約100km。メコン川に面した小さな町チェンコンの対岸はラオス・フェイサイ(ボーケオ県)に渡ることができます。2014年に開通したタイ~ラオス第4友好橋によって両国間の陸上交通も便利にはなりましたが、如何せん辺境中の辺境。直通バスは減便され、友好橋上のシャトルバスも利用者が少ない状態です。

《チェンライ~フェイサイ直通》
コンソン(特急バス公社:チャトチャック区)が運行。2014年の開業時は1日4往復ありましたが、利用者が少なかったのか1日2往復に減らされました。
コンソンの公式時刻上は、チェンライを毎日朝10時と午後4時30分、フェイサイを朝9時と午後4時30分に出発する2往復です。所要3時間、運賃220Bt.。

《チェンライ~チェンコン》

チェンライ市中心の第1バスターミナルから、3つのルートがあります。[2243](シームアン・パヤメンライ経由)が最も速く、確実。朝6時30分の始発から毎時30分に発車し、終発は16時30分。所要2時間半、65Bt.。

[2432](ウィエンチャイ経由)もほぼ同等のルートを通り、こちらは朝6時の始発から毎時0分発で17時まで運行。6時の始発バスは、第4友好橋国境へ行くことを希望するお客様が10人以上いる場合は市内手前にある検問所に立ち寄ります。チェンコン市内まで通常65Bt.、国境検問所まで行った場合110Bt.。

[2127](トゥーン経由)は3ルートの中で最も良く整備されたルートを通りますが、その分時間がかかります。所要3時間半、90Bt.。

《第4友好橋国境検問所》
2014年の友好橋開通に伴い、チェンコンでメコン川を渡る外国人はチェンコン市中心部の渡し船を利用することができなくなりました。

検問所は毎日、朝7時30分から夕方6時まで開門しています。

《友好橋シャトルバス》
出国審査を完了後、友好橋上を往復するシャトルバスに乗ります。シャトルバスは、第2友好橋(ムクダハン市)や第3友好橋(ナコンパノム市)と同様、コンソン(特急バス公社:チャトチャック区)が運行しています。運賃は30Bt.です。両岸とも、出国の人数に即して適宜運行されますので、時間に余裕をもって出発するようにしてください。

特にタイ側を朝出てフェイサイより先のルアンナムター市やムアンサイ(ウドムサイ県サイ郡)方面へ向かう方は、チェンライ第1バスターミナル朝6時のチェンコン行き始発に必ず乗車しないと、フェイサイを10時に出発するビエンチャン行きバスに間に合わず、ウドムサイ以遠へは同日着不可能となってしまいます。

逆に、ラオス側からチェンライへは午後4時30分発の直通バスが同日着できる最終で、バンコクやチェンマイへの乗り継ぎリミットも同じ。チェンライ行きのローカルバスに乗り換えるなら午後3時30分には出発しなければなりません。

《ラオス側国境検問所》
ラオス側検問所では、ビザなし入国が可能な日本人はそのまま、入国審査場に進むことができます。両替所や銀行ATMもありキープ現金の入手には困りません。入国審査完了後は、国内バスターミナルへトゥクトゥクで移動(1人15,000Kip)するか、時間によってはルアンナムターや遠くルアンパバンまで行くロットゥーに乗ることができます。

2019年1月21日月曜日

ベトナムE-Visaはラオスへの陸路国境通過不可

ベトナム公安省は2017年2月1日から、西側先進国を中心とした40カ国の国籍者を対象にe-VISA(電子ビザ)の発給を行っています。当初は2年間の試行期間ののち本格運用に移行するか決めるとのことでしたが、2018年10月の国会常務委員会で2021年1月までの試行期間延長が決まり、今後2年間は現在と同じ態勢が続くことになりました。

発給されるe-VISAは30日シングルとなっており、日本や韓国などビザなしで15日間の滞在ができる国からの頻繁な出入国にも対応します。しかし、申請の段階で出入国両方の場所を決めておかなければなりません。国際線が飛んでいる空港や、クルーズ船が寄港する海港はすべて対応していますが、陸路国境検問所はカンボジアおよび中国との国境には対応しているものの、ラオスとの国境には対応していません。

ラオスとの陸路国境を通過する旅程では、ビザなし渡航か事前に大使館・領事館で発給される正規ビザを取得しておかなければなりません。この際に、ラオスからベトナムへビザなしでの入国を希望するケースでは、ラオスとの出入国の際にトラブルとなる恐れがあります。

具体的には、e-VISAでベトナム入国後一度出国し、ラオスに入国後、陸路で再度ベトナムに戻る日程を組んだときです。小生は、ラオス側のパンホック検問所(ポンサリ県マイ郡)から出国し、タイチャン国境検問所(ディエンビエン省ディエンビエン県)でベトナムに再入国するルートを実行しましたが、この際に担当官に

『貴殿の出国を拒否する。直前のベトナム出国日から3日しか経過していないためベトナム側でビザなし入国を拒否される可能性がある。ルアンパバンにある領事館まで戻ってビザの交付を受けなさい』

という理不尽な発言をされました。小生は、発給されたe-VISAのPDFファイルをプリントした紙を見せますがなかなか理解してもらえず、30分ほどかかってようやく直前にe-VISAで出国したことが理解され、ラオス出国を認められました。

e-VISAのプリントは、全旅程を終えて最後にベトナムを出国する時まで必ずお手元に保存しておくことをお勧めします。

2019年1月19日土曜日

バックパッカー必携!!『SIM2FLY』を駆使する(2)実稼働編

SIM2Fly『アジア&オーストラリア標準』プランが有効になったSIMカードを手元のSIMフリー端末に差して、電源を入れると、アクティベーション作業が始まります。日数とデータ消費量の計算は、アクティベーションないしはプランを購入した時点から始まりますので、どんなに早くても入国前日、出来ることなら当日、タイ入国後に作業を行うのがベストです。

ただし、カードとセットになったパッケージは、アクティベーションした直後にはタイ国内で使えるプリペイド残高が入っていないため、もしタイでも使う可能性がある方は、アクティベーション直後に残高をチャージしないといけません。到着後、AISのサービスカウンターに駆け込み、スタッフに作業してもらうか、ファミリーマートでリフィルカードを購入して自分でUSSDチャージする必要があります。今回の取材は、チェンマイ到着の翌日にはタイを出国するプランでしたので、長い日数のデータプランは要らない訳で、3日間有効、高速転送量1GBあればOK。ということで、100Bt.だけチャージし、USSD「*777*7036#(発信)」を叩いて、プラン購入完了です。

そして翌日、ラオス国境へ向かいます。タイ側検問所で審査を完了し、シャトルバスに乗ってラオス側へ。ラオス側の検問所ではまだ、タイからの携帯電話の電波が届いていますが、検問所を離れて暫く行くと、タイの電波が弱くなってスマートフォンはラオス側の信号を取るようになります。この瞬間に、SIM2Flyのデータローミングがスタートします。

SIM2Flyは、ローミング形式なのでデータはタイにあるAISの交換局を通じてやりとりされます。このため、日本で使用していてもデータの発信国はあくまでタイですから、日本国内でしか使えないWebサイトのデータを表示するには、VPNを通じて日本着信であることを偽装しなければなりません。

逆に、日本以外のローミング対象国からでもVPNをかまして日本着信にすることができれば、『世界データ定額』(au)などよりも安い料金で日本と同じデータ環境を維持することもできるのです。iOSであれば、『OPENVPN』『VPNGate Viewer』の2つのアプリをインストールし、VPNGateボランティアサーバの接続情報をOPENVPNにコピーすることで手軽に日本着信可能なVPNが組めます。

ただし、高速転送量4GBというのは、1日あたりに換算すると500MB。YoutubeやTikTokなど、大容量を食ってしまう動画の閲覧や、Facebook・Instagramへのライブ動画のアップロードといった目的には向きません。

2019年1月14日月曜日

外国人がベトナムの銀行口座を簡単に作る!

ベトナムで外国人が銀行に預金口座を持つのは、以前は非常に難しいものでした。最も知名度の高い国営商業銀行のベトコムバンク(ハノイ直轄市ホアンキエム区、ホーチミン証取上場)では、長期ビザを持っている方か既に口座を有する外国人の紹介がなければ新規の口座開設は難しくなっています。しかし、日本の新業態行(ネット専業銀行)と同様のオンラインバンキング専用口座を発売する民間商業銀行が現れ、外国人でも簡単かつ即日で口座を持てるようになりました。

VPバンク(ハノイ市ドンダー区、ホーチミン証取上場)が発売しているTimoがそれです。

Timoのホームページにアクセスし、パスポート番号などの個人情報を入力します。その際にベトナム国内の携帯電話番号が必要になります。またキャッシュカードの受取日と時間を指定する必要がありますが、この日付が申込日の翌日から1週間先までしか指定できないため、作業はベトナム入国後か、事前にSIMカードが入手できる場合も入国予定日の直前になってから行わなければなりません。
予約ができたら、送られてくるメールに従って詳細な個人情報を入力。そして指定した日に『Timo Hangout』(カスタマーセンター)を訪れて、ATMカードを受け取ります。カスタマーセンターは、ハノイ、ホーチミンシティ、ダナン、カントーの4大直轄市(中国の省級市に相当)にありますが、外国人の場合はハノイかホーチミンシティのどちらかへ行くことがほとんどでしょう。旅のスケジュールに合わせて、行けるところを指定します。今回のベトナム取材ではハノイを最初に訪れましたので、当然ハノイ(ホアンキエム区)のセンターに行きました。ハノイのセンターは、ホアンキエム湖南端の中央郵便局から徒歩5分の『インターナショナルセンター』というビルの1階にあり、外国人にもわかりやすい場所です。なおどの都市でも、センターは従来のVPバンクの支店とは別の場所にありますので、気を付けなければなりません。

行員さんにパスポート情報やビザ情報などのデータを入力してもらい、口座開設手続きは完了。ちなみにビザ情報はなしでも構いませんが、本気で口座を作るつもりならe-visaか大使館発行の正規ビザで入国しておいた方がスムーズに事が進みます。その後に、手元のスマートフォンにバンキングアプリをダウンロードし、ログインして、キャッシュカードをアクティベートすれば準備は完了です。

あとは、同じビルの1階受付脇にあるTimoの現金自動預け払い機(ATM)で入金を行うことができます。ちなみに出金は、『napas』という全国銀行ATM連携システム(日本のmicsに相当)を通じて、ベトナム国内どこの銀行からでも手数料無料で行うことができる他、隣国ラオスにもnapasに対応している銀行があるとのことです。

2018年11月22日木曜日

シルクエアの多くの路線がフライスクートへ!

シンガポール航空(SQ=SIA)は、2020年に予定している小型機部門子会社シルクエアー(MI=SLK)の吸収統合を前に、ASEAN域内路線の多くをLCC子会社のScoot(TR=TGW)に移管する方針を固めました。シンガポールで発行されている『ストレイツタイムズ』(電子版)が報じています。

シンガポール航空自体、1980年代以前はB727やB732といった単通路の小型機を保有していましたが、1989年にエアバス320ceoを導入した際、単通路機を専門に運航する子会社としてシルクエアーが設立されました。以来約30年に渡って、シルクエアーはエアバス320ファミリーやB738、738MAXといった機体を扱ってきました。

シルクエアーは2020年以降、現有のエアバス320ceoが全機退役する時点でシンガポール航空に吸収合併(事実上の復帰)されることになっていますが、シルクエアーから引き継ぐ予定のB738MAXと、SIAが調達中の次期主力大型機B787Xの間には大きな輸送力の差があります。そこで、B787Xでは高い搭乗率が見込めない、またB738MAXでもフルサービスキャリア(FSC)のSIAでは採算確保が難しいと判断したASEAN域内の地方都市路線を中心に、LCCのScootに移管することを決めたものです。ただ、現在Scootが運航していてもFSCで採算が見込めると判断した一部の路線は、シルクエアーないしは直接SIAに「逆移管」されるものもあります。

また、Scootが2017年12月から運航しているチャンギ~関空~ホノルル線について、特に関空~ホノルル間でAirAsiaX(D7=XAX)との競合により搭乗率が伸びていないとして、2019年6月までに取りやめる意向も表明しました。

《2019年夏スケジュール以降、シルクエアーからScootに移管》
チャンギ~ビエンチャン(ラオス)
チャンギ~ルアンパバン(ラオス)
チャンギ~福州(中国福建省)
チャンギ~武漢(中国湖北省)
チャンギ~長沙(中国湖南省)
チャンギ~昆明(中国雲南省)
チャンギ~コインバトール(インド・タミルナド州)
チャンギ~トリバンドラム(インド・ケララ州)
チャンギ~ヴィシャカパトナム(インド・アンドラプラデシュ州)

《2019年夏スケジュールでScootからシルクエアーに移管》
チャンギ~深圳(中国広東省)

《2019年夏スケジュール以降、シルクエアーからSIAに移管》
チャンギ~ベンガルール(インド・カルナタカ州)

《Scootが2019年夏スケジュール中に取りやめる》
関空(大阪府泉佐野市)~ホノルル(アメリカ・ハワイ州)

《2019年冬スケジュール以降、シルクエアーからScootに移管》
チャンギ~チェンマイ(タイ・チェンマイ県)
チャンギ~コタキナバル(マレーシア・サバ州)

《2019年冬スケジュール以降、Scootからシルクエアーに移管》
チャンギ~コーチン(インド・ケララ州)

《2020年夏スケジュール以降、シルクエアーからScootに移管》
チャンギ~バリクパパン(インドネシア・東カリマンタン州)
チャンギ~ロンボク(インドネシア・西ヌサトゥンガラ州)
チャンギ~マカッサル(インドネシア・南スラウェシ州)
チャンギ~マナド(インドネシア・北スラウェシ州)
チャンギ~セマラン(インドネシア・中部ジャワ州)
チャンギ~ヨクヤカルタ(インドネシア・ヨクヤカルタ特別州)

《2020年夏スケジュール以降、シルクエアーからSIAに移管》
チャンギ~チェンナイ(インド・タミルナド州)

2018年6月1日金曜日

バスターミナルは宿場!?ラオス北部の都市に泊まる

21世紀になった今も鉄道がほとんどなく、自動車が入れない川岸の村落も数多くみられるラオス。都市間交通には時間がかかり、ビエンチャンやルアンパバンといった大都市まで途中泊を要する長丁場も珍しくありません。夜間走行に不安が残る地域もあり、多くの都市のバスターミナルにはホテルやゲストハウス級の施設が営業しています。

ムアンサイ(ウドムサイ県サイ郡)の北バスターミナルでは、全室エアコンを完備したタイでいうところの高級ゲストハウスと、扇風機しかないゲストハウスの2軒が営業していました。エアコン完備の方が1泊10万キープ(1,300円)、扇風機しかないほうは5万キープ(650円)だといい、小生は当然、エアコンのある方に投宿しました。



ムアンサイ北バスターミナルは、ムアンサイよりも先の都市であるルアンナムターやフェイサイ(ボーケオ県フェイサイ郡)とビエンチャン・ルアンパバンなどを結ぶ都市間バスの経由だけでなく、ベトナムや中国(雲南省)への国際バスも発着するラオス北部有数の交通の要衝ですが、特に国際バスの出発は午前中、到着は午後に集中し、乗り換えのために1泊を要求されるバックパッカーもいます。

例えばベトナムのディエンビエンフーとウドムサイをつなぐルートでは、ウドムサイでルアンナムター方面とルアンパバン方面という、正反対の方向に分かれていきます。ルアンパバン方面へはバスが毎日運行していますが、ルアンナムター方面は隔日の運行で、バスがない日はウドムサイ乗り換えを強いられ、到着が午後発のルアンナムター行きに間に合わなければ1泊しないといけません。そういう時に使い道があるのです。

2018年5月21日月曜日

ラオス北部とベトナムを結ぶバスが充実!

ベトナムとラオスの間には長大な国境線があり、何か所ものボーダーが開いています。バックパッカーの間ではビエンチャン~ビン・ハノイ間やサワンナケート~ダナンといったオープンツアーバスが通るラオス中部以南の国境が有名ですが、北部の国境も最近、人と物の動きが活発になってきました。

ラオス側の出発点は、ルアンパバンからさらに200km北に行った中寮国境地帯への入口の町、ムアンサイ(別名ウドムサイ:ウドムサイ県サイ郡)。ムアンサイとベトナム北西端のディエンビエンフー市(ディエンビエン省)を結ぶ国際バスが、1日に1本、ベトナム側の事業者によって運行されています。

ムアンサイ出発は朝8時45分。一方、ディエンビエンフーからは早朝5時30分の出発だといい、ラオス側から乗った方が朝の忙しい時間帯に余裕を持てます。ちなみに、この路線は毎日運行ですがディエンビエンフーからはウドムサイ打ち切りの他に、ルアンパバン行きとルアンナムター行き、フェイサイ(ボーケオ)行きが出ており、ウドムサイでラオスの交通の屋台骨ともいえる13ノースロード(国道13号線)を反対方向へ分かれていきますので、注意が必要です。

運賃もディエンビエンフー発車時点でルアンパバンやルアンナムターまで購入すると割高になる恐れがあるので、ウドムサイより先へ行くのであれば、ルアンパバンから来るルアンナムター行きやフェイサイ行きなど、ラオス国内のバスに乗り換えたほうが安く済む可能性があります。

運賃はウドムサイ発が95,000Kip(380Bt.)。ディエンビエンフー発は230,000ドン(US$10)です。この他にラオス側のイミグレ時間外手数料がかかることがあります。

この他に、ウドムサイ発ソンラ経由ハノイ(ミーディンバスターミナル)行きと、ディエンビエンフー・タンホア経由ビン(ゲアン省)行きが存在することも判明しました。どちらも毎日9:30発で、ハノイまで25万Kip(1,000Bt.)。こちらはラオス側の事業者による運行ですが、ベトナム式の寝台バスを使用しているので、車内で寝転がって目的地まで行くことができます。

2016年12月17日土曜日

陸路でのビザなし入国に制限!!他国のビザランも深刻な影響

外務省(ラチャテーウィ区)は、タイと国境を接する国から陸路で入国する外国人について、ビザなしで入国できる回数を制限する方針を決定し官報で告示しました。タクシン政権末期の2006年9月以降、タイにビザなしで滞在する外国人には様々な規制が加えられては緩められてきましたが、今回はその中でも最も厳しい部類に入るものです。

対象は、タイと国境を接する4カ国(カンボジア・ラオス・ミャンマー・マレーシア)から陸路・海路で入国しようとする外国人です。ただし、これら4カ国のパスポートおよびボーダーパス所持者は除かれます。

従来は、隣国からの入国は陸路か空路かに関係なく、一律30日のビザなし在留許可が1年に何回でももらえました。これが、12月31日(土)からは陸路のみ1年に2回までと制限されます。空路でのビザなし入国、および正規観光ビザを取得しての入国には、制限はありません。

これは、タイ国内に拠点を置いてビザランを繰り返している人はもちろんのこと、カンボジアやラオス、ミャンマーに拠点を置いて現地のビザを更新する人にも深刻な影響となります。

日本人の場合、ラオスとベトナムのビザなし在留許可は15日間。例えばラオスのビエンチャンに拠点がある人は買い物などでタイ側のノンカイ市へ来るときに、ビザなし入国してその日のうちにラオス側へ帰っていきます。新ルールでは、このような事例も例外なく制限されるので、注意しなければなりません。だからといってベトナムへ行こうとしても、ビザなし入国を行うと出国日から30日間は再度ビザなし入国することができなくなっており(前記事「ベトナム1月1日法改正!ビザラン対策に本腰か?」参照)、タイとベトナムを交互に行き来してビザなしでラオスに長期滞在することも難しくなる形です。


カンボジアについても、日本人だけに格安での取得が許されている1年(US$50)と3年(US$80)のマルチビザは30日ごとの出入国が必要となっており、ベトナムのビザラン制度をクリアするために1年に何回かはタイ国境へ来なければならないのが、2回までと厳しくなる訳です。

ミャンマーでも、ビジネスビザ保持者は当初70日間の在留許可しかもらえず、6ヶ月マルチビザを取得するには最低でも3回の70日シングルビザ満了経験が必要といわれ、取れるまでの間に必ずタイへのビザランをこなさなければなりません。

そうなると、この3カ国在住の外こもりすとは1年のうち、何回かは空路でのタイ出入国や、中国など第三国への空路移動、あるいは日本への一時帰国を加えなければならない計算になってしまいます。

2016年12月16日金曜日

外国人の観光ビザ手数料、7年ぶり無料に

外務省は、10月のラマ9世プミポン国王御崩御以来落ち込んでいる外国人観光客を取り戻すため、正規観光ビザの申請料金を期間限定で無料とする方針を決めました。観光ビザの申請料金が無料となるのは、2010年のタクシン派反乱劇直後以来7年ぶりのことです。

当初、12月1日(木)から2017年2月28日(火)までの3カ月間の予定で行われます。期間中は、すべての在外公館において正規観光ビザ(シングルエントリー)を希望する外国人に対し、申請手数料(1,000Bt.を現地の通貨に換算した金額を原則とする)を無料とします。中国・台湾・インドなど20カ国が対象のビザオンアライバル(TR15)については、本来2,000Bt.の手数料を半額の1,000Bt.とします。

(画像:在東京タイ大使館がHPに掲載した告知)

なお、マルチプルエントリービザ(TR-M)、ACMECSシングルビザ(カンボジアとタイの観光ビザを1枚で取得できる特殊ビザ)、各種ノンイミグラントビザおよびフルイミグラントIビザの新規取得、およびビザ有効期限の延長は、期間中でも有料となります。

一方で、12月31日(土)から周辺諸国からの陸路によるビザなし入国に制限が設けられます。ビザなし滞在の延長でも60日滞在できますが、1,900Bt.の延長手数料に加えて入国回数の制限が適用されるので、周辺諸国を旅行した後にタイへ戻って滞在を予定されている方は、必ず正規観光ビザを取得して戻られることをお勧めします。

2016年10月16日日曜日

国王陛下崩御から2夜…自粛ムード広がるバンコク

ラマ9世プミポン・アドゥンヤデート国王陛下の崩御(逝去)から2夜が過ぎ、タイ全土は深い悲しみに包まれています。国王崩御は1946年(仏暦2469年)のラマ8世マヒドン国王以来70年ぶり。当時を知る国民は少なく文化の伝承が難しくなっており、昭和末期の日本に倣った自粛ムード漂う中、日々の生活が淡々と進んでいくことになりそうです。

プラユット・チャンオチャ首相は13日の御崩御発表直後、次の指示を出しました。

・国家公務員、外国政府機関職員、国営企業(PTT=石油公社、タイ国際航空/TG=THA など)社員は服喪として1年間(2017年10月13日まで)黒基調の衣服で出勤すること
・国旗掲揚を行っている場所では10月14日から30日間(11月12日まで)半旗を掲げる
・一般国民は適切な行動を考えよ

また、これに関連して音楽や娯楽などのイベントも30日間(11月12日まで)は自粛、というより極力中止とするよう指示があったといいます。ムエタイのプロ興行は新ルンピニスタジアム(バンケン区)、ラチャダムヌンスタジアム(ポンプラップ区)共に11月12日までの開催中止が決定。BBTV本社(チャンネル7、チャトチャック区)でのテレビ興行も国王陛下の御業績を振り返る番組を当分の間優先するため、できない状態です。

在タイ日本人アマチュアバンドの祭典『J-LIVE』も15・16日と予定されていたものの、無期延期に。最悪の場合は年明け、それも相当時間が経ってからの開催となりそうです。

性風俗店は14日・15日と多くの店が臨時休業に追い込まれました。テルメカフェ(ワッタナ区)も店内は休業したものの、開いているだろうと見込んだ来店客や援助交際目当てのタイ人女性などで店の前はごった返す始末。店舗型が休みの時に書き入れ時となる立ちんぼにはまたとないチャンスだったようです。今日16日は仏教の重要な行事であるオークパンサー(出安居)と重なり酒類の販売が禁じられるため、全店休業になるといいます。

在外のタイ大使館、総領事部ではお悔やみの記帳を行う機会が設けられました。在東京タイ大使館(東京都品川区)では当分の間、在大阪タイ総領事部(大阪市中央区)は19日まで記帳を受け付けると発表しており、東京大使館には14日、天皇陛下のご名代として侍従長・河相周夫が馳せ参じました。観光スポーツ省観光局(TAT)東京事務所(東京都千代田区)にも記帳台が設けられ、当分の間受け付けるとしています。

一方、在ビエンチャンタイ大使館領事部(ラオス)では13日の午前中にバンコク方面からのビザランツアー客が多数来館し、服喪による臨時休館で足止めとなる可能性もありましたが、14日も通常通り開館してパスポートを返却、ツアー客は大きな影響なくタイへの帰路につきました。

なお鉄道、バス、航空など交通機関は平常通り運行しており、民間商業銀行も原則として臨時休業はしない予定になっています。

2015年10月10日土曜日

ダブルエントリービザ廃止!!マルチプルに移行へ

外務省領事局(ラクシー区)は、タイを訪れる外国人に発給している正規観光ビザ(TR)の制度を見直し、新たにマルチプルエントリービザの発給を行うと発表しました。11月13日(金)申請分から受付を開始します。

従来は、3ヶ月ないしは6ヶ月の有効期間中に30日(主に途上国)または60日(西側先進国)の在留許可を1回得られる「シングルビザ」、2回得られる「ダブル」、3回分まとめて発行する「トリプル」の3種類があり、シングルはすべての在外タイ公館で、ダブル・トリプルは一部の大使館・総領事部で発行されていました。今回は、ダブル・トリプルを廃止し、それに代えて発行日から6ヶ月以内であれば何度でも入国できる「マルチプルエントリー」を設定します。

(画像1:2009年から2010年にかけては正規観光ビザが無料で発給されていた)
観光ビザのマルチプルエントリーは、ASEAN域内ではベトナムで既に発行されており、カンボジアも日本人であれば厳密な意味の観光ビザではないものの、マルチプルエントリーの長期ビザが簡単に取得できます(前記事「カンボジア1年マルチビザが身近になった」参照)。外務省は、これら他国の制度を研究した上で導入を決めました。しかし、裏には出入国業務を統括する国家警察への贈収賄の芽を摘むという、プラユット・チャンオチャ首相の意向が見え隠れしていると、関係者は分析しているようです。8月17日に起こったラチャプラソン交差点(パトゥムワン区)での爆弾テロ事件から1ヶ月も経たずに今回の決定が発表されたのも、犯人グループが陸路国境検問所で賄賂を払ってビザなし入国したと伝えられたことに対する緊急の策ではないかとの見方すらなされています。

外務省が王室官報(日本の官報に相当)に掲載した告知では、申請費用は5,000Bt.ないしは各領事館の定めるレートで換算した金額とされています。

これを受け、在東京タイ大使館(東京都品川区)は、10月9日付プレスリリースでマルチプルエントリービザの発行を開始することを正式に発表しています。申請費用は1Bt.=4.4円の大使館指定レートで5,000Bt.を換算して、22,000円と決められました。


在ビエンチャンタイ大使館領事部(ラオス)は、本国からの連絡を受け、領事部に出入りしているビザ取りツアー会社に対して「ダブルエントリーを廃止してマルチプルエントリーにする」と通告しました。ビエンチャンでビザを取得する外こもりすとは、多くがダブルエントリーを取得後に延長して1枚で最大6ヶ月の在留許可を得ていましたが、今後はマルチプルエントリーを取得して60日ごとに日帰りビザランすれば良くなり、経費もビザ1枚につき800Bt.程安くなります(ダブルでは2,000Bt.+延長2回で3,800Bt.の計5,800Bt.必要。マルチプルは5,000Bt.ポッキリ)。正規観光ビザを延長する必要が発生するのは、シングルを取った場合に事実上限られます。ただし、同一年中に2回マルチプルエントリービザを取得して1年間の滞在ができるかどうかなど、不安要因は残ります。

なお、一部の国籍と公館に限って発行されているカンボジアとの共通ビザ『ACMECSビザ』は、マルチプルにはならないので注意が必要です(前記事「何が何だかわからぬ共通ビザ制度」参照)

2015年9月21日月曜日

ビザランナーはラオスを目指す!?

移民庁3管区総合事務所(ラクシー区)は、8月17日にバンコク・ラチャプラソンで起こった爆弾テロ事件を受けて、陸路国境検問所の取り締まりを強化しています。

建前上は、外国人がタイに陸路で出入国するにはビザが必要です。今回は、犯人グループのうちの中国人メンバーがロンクルア国境検問所(サケオ県アランヤプラテート郡)から入国する際、審査官に賄賂を渡すという不正な方法でビザなし入国していたことが判明したとして、陸路国境を通過するすべての外国人を徹底的に審査することにしたものです。

バンコクから最も近いミャンマー国境の一つ、サイヨーク国境検問所(カンチャナブリ県サイヨーク郡)では、9月12日(土)からビザなしおよび正規観光ビザを所持する外国人の出入国手続きを一時停止しているとの報告がありました。現在はタイ・ミャンマー両国の国民か、外国人はタイのノンイミグラントビザとリエントリーパーミットを持っている人のみ、国境通過ができる状況です。

カンボジア国境のバンレム検問所(チャンタブリ県ポーンナムロン郡)とバンパッカード検問所(チャンタブリ県ソイダオ郡)でもビザなしでの出入国が厳しくなっており、両検問所への日帰りツアーを行っているツアー会社は14日(月)からビザなしでの再入国を希望する人について、新規の申し込みを停止しました。さらに18日(金)からは正規観光ビザでの出入国もできなくなっているといい、ビザランを希望する外国人は、管区の異なるタイ北東部のラオス国境に向かわざるを得なくなっています。

4管区総合事務所(ナコンラチャシマ市)は9月20日現在、管下の国境検問所に対して通常通りの業務を行うよう指示しており、在ビエンチャンタイ大使館領事部やサワンナケット総領事部も平常通り業務しています。

ノンカイ国境に最も近いウドンタニ空港へは、ドンムアン空港からノックエア(DD=NOK チャトチャック区、SET上場)が毎日8往復、タイライオンエア(SL=TLM、ドンムアン区)は毎日5往復、タイエアアジア(FD=AIQ)も毎日2往復を運航しており、どの会社でも前日までに予約すれば2,000Bt.前後で往復できます。

ウドンタニ空港と泰寮第1友好橋検問所(ノンカイ市)の間には直行のロットゥー(片道200Bt.)があることから、バンコク首都圏内発でバンレム検問所を往復する日帰りのビザランツアーとそんなに変わらない料金で移動ができ、特にノックエアとタイライオンエアのドンムアン発早朝便はビエンチャンでの正規ビザ取得にも便利なスケジュールが組まれています。

DD9200 DMK0550~UTH0655 DAILY
(機材はB738 エコノミークラスのみ189席)

SL8600 DMK0555~UTH0655 DAILY
(機材はB739ER エコノミークラスのみ215席

2015年6月8日月曜日

「ビザなし1年90日ルール」抜き打ち決行か!?

プラユット軍政当局に代わった後の昨年8月に導入された厳格な出入国規制で、割を食うのはビザなしでの在留が長いASEAN域外からの外こもりすとです。実際に、空港でビザなしでの在留日数をチェックされ、入国拒否や次回からのビザ取得を求められる外国人が相次いでいます。

董事長ふくちゃんは、5月末にドンムアン空港から入国したある日本人の方に話を聞くことができました。この方は昨年、日本の会社に籍を置いてタイ以外の国での活動を長くするようにはしたものの、拠点は今まで通りタイに置いているのである程度のビザなし在留が必要だといいます。ところが、今回タイに戻る際の入国審査で担当官に

「ビザなしでの在留は1年間に90日以内だ。貴殿はこの日数を超えているので次回からはビザが要る」

と言い渡されたとのことです。

これが本当だとすれば、10年前の2006年に行われた「6か月90日ルール」前記事「タイのビザ制度に大きな変更」参照)よりもさらに厳しい規制が実行に移されたということになります。

在タイの日本人フリーライター、高田胤臣さんは昨年9月、日刊SPA!(扶桑社) に寄稿した記事の中で

「年間を通して4回まではビザなしでの出入国が認められる」

という移民庁パークナム現地事務所(サムットプラカン市)担当官の声を伝えています。これだけでも大変厳しいのですが、高田さんが取材した事務所はバンコク近郊県などタイ中部を管轄する3管区(総合事務所はガバメントコンプレックスB棟3階=ラクシー区)に属しており、飛行機での出入国を取り仕切る2管区(ドンムアン区)や、マレーシアとの国境を所管する6管区(ソンクラー市)などとは別の基準があるといいます。空港での出入国がほとんどを占める日本人は、空港から出入国するのであれば、あくまでも2管区総合事務所の裁量基準に従わなければなりません。

高田さんによりますと、年間を通して4回の出入国というのは、片道ごとに1回として計算されるとのこと。つまり、ビザなしで1回入国した人が、空港や陸路国境検問所からそのまま出国すると、2回出入国したことになり、あともう1往復しかできないという計算になってしまいます。

ところが、バンコクで発行されている日本語フリーペーパー『タイ自由ランド』に広告を掲載しているビザ取りツアー業者は、

「空港からのビザなし入国であれば当社の国境日帰りビザランツアーを2回まで利用可能になった」

と記述しています。この通りに利用すれば、

 空港からビザなしで入国(1回)
→ビザランツアーに参加し出入り(往復2回)
→2度目のビザランツアーに参加(往復2回)
→正規ビザ取得のため出国(1回)

の合計6片道まで出入国できることになり、高田さんが取材した担当官の言う年間4回を上回ります。

この業者はバンレム検問所(チャンタブリ県ポーンナムロン郡)を経由して客の出入国をさせていますが、検問所のあるチャンタブリ県はパークナム事務所と同じ3管区に属しています。ツアー業者が現地事務所から便宜の供与を受けた可能性があり、個人で行っても同様の基準で出入国できるかは不透明です。

また、4管区総合事務所(ナコンラチャシマ市)は、メコン川に沿って長い国境線を有するラオスからの不法入国者に対応するため、パスポートを所持するラオス国籍者の入国には特に神経を使っているといい、一部では18歳未満のラオス人が1人でタイに入国しようとした場合、拒否されるという報道もあります。

6管区総合事務所の基準では、陸路入国が多いマレーシアとシンガポールの国籍者のみ、1回につき2泊3日までの在留であれば何回でも出入国ができる模様。ラオスやミャンマーと違い、国境周辺の県のみ移動が可能なボーダーパスではなくパスポートを取る人がほとんどを占めるのが理由です。特にシンガポールは、日常的にマレーシアとの国境通過が行われるので、パスポートがないと話になりません。

担当官と管区によりころころ基準が変わるのでは、自衛するべき我々在タイ外国人も大変です。この男性は、近日中に在ビエンチャンタイ大使館領事部へ初めての正規観光ビザ取得に向かうとのことでした。

2014年12月13日土曜日

イサーン北部の「漢の性地」終焉か?

国家警察本部と移民庁は、ベトナム戦争期以来50年近くに渡って維持されてきたウドンタニ市内の置屋に対して執拗な取り締まりを行っています。イサーン北部やラオス・ベトナムを旅してきた男性たちのオアシス、ラオス人女性にとっては貴重な出稼ぎの場が、終焉を迎える可能性が出てきました。

ベトナム戦争期には、現在のウドンタニ国際空港にアメリカ空軍が駐留し、北ベトナムやラオスに対する空襲(空爆)の出撃拠点となっていました。ウドンタニ市内の置屋は、それらアメリカ兵たちの性的な慰安の場として設けられたのが始まりです。サイゴン陥落と共に米軍は撤退していきましたが、共産化、鎖国の道をたどったラオスの女性たちにとって、タイで働くことはリスクを冒しても叶えたい夢となったのです。

ウドンタニ市内では、中心部のワッタナヌウォン通りから入った「サオファイデーン」と呼ばれる一角と、そこから比較的近いアドゥンヤデート通りの2カ所の置屋街が残り、第一友好橋(ノンカイ市)が開通した1990年代中頃以降は、国際特急バスを降りてバンコク行きの特急バスや列車へ乗り換える時に立ち寄る外国人にも利用されてきました。2000年代に入ると、『アジアン王(キング)』(マイウェイ出版、既に廃刊。前記事「アジキン今月で廃刊」参照)や『Gダイアリー』(アールコスメディア)など日本の雑誌でも度々紹介されました。

しかし、置屋で働く姫たちはほとんどがパスポートはおろか、2泊3日の在留が許される「ボーダーパス」などの出入国書類を一切持たずに、国境のメコン川を越えて不法に入国してくる状態でした。このため、平和秩序評議会(NCPO)は不法入国者の受け入れや就労の温床となっていた置屋を徹底的に取り締まらなければいけないと判断、強制捜査に乗り出したのではないかと関係者は分析しています。

また、今年3月以降のビザラン禁止政策では、当初槍玉に挙げられていた韓国国籍者以外に、パスポートを取ってビザなしでの往復を繰り返していたラオス国籍者も取り締まりの対象になっているとの噂があり、今回の摘発と関係があると見る向きもあります。

ウドンタニ市内などイサーン北部やラオスの性風俗関連の記事を扱ってきたタイ風俗情報掲示板(旧名ウドン風俗情報掲示板)によりますと、これまでも頻繁に取り締まりで臨時休業するケースがあると報告されていましたが、董事長ふくちゃんは今週ウドンタニを訪れた旅行者の男性に話を聞くことができました。それによると、12月に入ってからサオファイデーンへの取り締まりが非常に厳しくなっており、営業がほとんどできない状況だと言います。アドゥンヤデート通りでは、ある一つのソイにあった置屋がすべて廃業に追い込まれたとの情報もあります。

もしこのまま全滅となれば、イサーン北部最大の「漢(おとこ)の性地」が潰される格好。男性バックパッカーにとっての一つの時代が終わる日は、もうすぐそこまで来てしまっています。

(この項、メンカームさん/ウドンタニ市 からの投稿です)
実は5.22クーデター以前から、年内中の壊滅を目標に取り締まりが行われていた模様です。サオファイデーンから南に1km程のところにあるムアンウドンタニ警察署前には今年初め頃、「置屋壊滅」のスローガンが書かれた看板が掛けられ、今回ばかりは並々ならぬ強い態度で臨む姿勢を見せていました。