2019年12月31日火曜日

Scoot成田~台北間が毎日2便化!エアバス320ceoも毎日運航に

Scoot(TR=TGW、シンガポール)は、週12便運航している成田~台北桃園~シンガポール(チャンギ)線に週2便を追加し、毎日2便の運航とします。

《2020年2月16日から有効》
TR874 SIN0830~1315TPE1445~NRT1900 DAILY
TR875 NRT2010~2330TPE0030+1~SIN0515+1 DAILY

(機材はエアバス320ceo エコノミークラスのみ180席)

成田~台北桃園線はLCCだけでもPeach(MM=APJ、大阪府田尻町)、ジェットスター・ジャパン(GK=JJP、千葉県成田市)の日系2社とタイガーエア台湾(IT=TTW)が就航する激戦区ですが、Scootと競合するAirAsiaグループは就航していません。エアアジア・ジャパン(DJ=WAJ)が中部セントレア、AirAsiaX(D7=XAX)が関空からそれぞれ台北桃園線を持っているためですが、Scootは成田を持つことで得られるアドバンテージを最大限に活用する経営判断を下しました。

2018年4月から成田線に使用しているエアバス320ceoが、東日本でも毎日見られることになりますが、成田着は昼間の時間が最も長くなる6月でも日没前後で、スポッター(飛行機写真マニア)には厳しいスケジュールとなります。


2019年12月25日水曜日

MRTブルーライン、開業16年目で全通

MRTA(都市鉄道公団:ホイクワン区)とバンコクエクスプレスウェイ&メトロ(BEM:ディンデン区、SET上場)は、ブルーライン延長部分のうち最後まで残っていたシリントン(バンプラット区)~タープラ(バンコクヤーイ区)間のテスト営業を12月23日(月)から始めました。これにより、MRTブルーラインは放射部・環状部共に全区間の営業が始まり、第1期区間の開業から16年目で全線開通を果たしました。

放射部(タープラ~ラックソン)と環状部の残り区間(ファランポーン~タープラ、バンスー~タープラ)からなるブルーライン延長部分は、2017年8月5日に最初の区間となるバンスー~タオプン(バンスー区)間が開通し、その1年前に営業を始めていたMRTパープルラインと接続しました。その後も工事が進められ、2019年7月29日からファランポーン~タープラ間のテスト営業が始められました。8月24日から放射部のタープラ~バンワー(パシチャルン区)が試験営業を開始してBTSシーロム線への乗り換えが可能になり、9月21日には放射部の残りとなるバンワー~ラックソン(バンケー区)もテスト営業に突入。ファランポーン~タープラ間の開業から2か月が過ぎた2019年9月29日、本格営業に入るとして運賃の徴収がスタートしました。

一方、環状部の未開通区間だったタオプンとタープラの間は、19年12月4日のタオプン~シリントン間からテスト営業が始まり、23日のシリントン~タープラ間をもって、全区間がオープンしました。

今回開業した駅のうち、バンイークワン駅(バンプラット区)は、王宮前広場やピンクラオ橋へ通じるソムデットピンクラオ通りと、チャランサニウォン通りがぶつかるボロンマラチャチョンニー交差点に近く、カオサンからも比較的近いところにあります(とはいえ歩くと30分、バスでも10分かかります)。

2019年12月24日火曜日

東京シャトルとTHEアクセス成田、まさかの統合へ

京成バス(千葉県市川市)、ビィートランセホールディングス(千葉市稲毛区)、JRバス関東東関東支店(千葉県多古町)の3社は、東京駅八重洲口~成田空港間で別々に運行している空港アクセスバス『東京シャトル』『有楽町シャトル』『THEアクセス成田』を一本化し、新ブランド『AIRPORT BUS TYO-NRT(エアポートバス東京・成田)』として2020年2月1日から共同運行すると発表しました。

東京シャトルは2012年7月、ジェットスター・ジャパン(GK=JJP、千葉県成田市)の運航開始と同時にスタート。THEアクセス成田はその約1か月後の2012年8月10日、ビィートランセの中核事業会社である平和交通(千葉市稲毛区)単独で立ち上げられました(前記事「成田~東京間空港バス、3社目のサムライ」参照)

その後2014年12月にJRバス関東がビィートランセとタッグを組んで参入し、2017年12月からは車いす用リフト付きバスやダブルデッカーバスなどを使ったバリアフリー実験路線として、有楽町シャトルの運行が始まりました。

そしてここまで、東京シャトルとTHEアクセス成田は各々長所と短所を持ち、それを補いあう形で共存してきました。しかし、元々地元千葉県で敵対関係にあった京成とビィートランセの戦いの構図が続いたのでは、乗客の利益が損なわれると判断。東京オリンピックを前に、少なくとも空港アクセスバスの分野では矛を収めようと両陣営が互いに歩み寄った結果、今回の統合が実現できたのです。そして両陣営の事実上の和睦を受けたJR関東は、京成バスにも東京駅八重洲南口の高速バスターミナル(『グランルーフ』)を開放することにしました。

《サービス対照表》
   東京シャトルの特徴    
     THEアクセス成田の特徴     
東京駅発分の事前予約ができる
(以前は成田空港発の日付指定予約もできた)
原則として予約なしで飛び込み乗車
車内トイレがない
車内トイレがある
東京お台場大江戸温泉物語
(東京都江東区)での乗下車ができる
(一部便のみ)
銀座駅(東京都中央区)・
東雲イオン前(東京都江東区)での
乗下車ができる(一部便のみ)
乗り降り共に八重洲北口から少し歩いた
京成高速バス乗り場で行う
乗車は八重洲南口の
JR高速バスターミナル
事前予約の場合共通ポイントでの支払いができる
(楽天スーパーポイント、Pontaポイント、
リクルートポイント、Tポイント)
交通系ICカード以外の電子マネーは
使えない
身体障がい者手帳または愛の手帳所持で割引
精神障害者手帳所持者にも割引がある
全便が成田空港ターミナルへ向かう
東京駅夜発で成田空港周辺ホテルへの
直行便がある
女性専用車、優先席はない
深夜に女性専用便がある

上の表にある両陣営の対立点を補うべく、2019年春からサービスの摺り合わせが行われてきました。例えば、京成・ビィートランセがそれぞれ発売し他陣営の便では使えなかった回数券の発売が終了した他、京成陣営で行われていた成田空港発便の日付指定予約も終了して空港発は飛び込み乗車のみとなりました(前記事「東京シャトル成田発便の予約制度終了へ」参照)

今回、両陣営のサービスを一本化し、新たなブランドを起こすという挑戦にあたっては、それぞれの良いところを残し、互いの短所を摺り合わせて、すべての乗客に価値と利益のある内容を目指します。京成陣営が行ってきた東京駅発便の事前予約は一部の便で存続する代わりに、座席指定制を導入。ビィートランセ・JR陣営の売りだった飛び込み乗車も継続して、合わせて1時間最大10本(座席指定制3本、自由席飛び込み7本)、上下合わせて1日284本という日本最大規模の空港バス路線が誕生します。

《1月16日追加》
詳細なスケジュールが発表され、最大の目玉である座席指定便は東京駅を朝6時台から17時台まで毎時0分・20分・40分、および19時丁度に発車する1日37本が設定されることになりました。また、自由席便は午前5時10分から18時30分まで完全10分間隔で、座席指定便の発車時間にも自由席便が設けられて、2台同時に発車する形を取ります。

一方、京成陣営のみが発着している大江戸温泉物語では、深夜・早朝便が現在の5便から1便と大幅に削減されます。現在は午前1時35分、3時40分、3時55分、5時20分、6時5分で4つの時間帯から選べるのが、3時55分発の一択となり、バスも深夜料金(2,000円)を取られます。

大江戸温泉物語にバス予約者限定の割引料金(1,800円)で入場して、休み処(仮眠室)に入って夜を明かし、早朝に成田空港へ向けて出発する旅行者が、董事長ふくちゃんも含め少なからずいますが3時55分出発となると、タイエアアジアX(XJ=TAX)やベトジェットエア(VJ=VJC)などの国際線では成田到着後、チェックインや宅配便カウンター、カードラウンジの営業開始まで中途半端に時間が空いてしまい、第2ターミナル奥の『北ウェイティングエリア』で過ごさなければならなくなります。せめて5時20分発だけでも存続できなかったのか。京成バスには再考を求めたいところです。なお京成バス本社営業部によりますと乗客向けに提供している大江戸温泉物語の割引料金については存続させる意向ですが、共同運行開始後は大江戸温泉発便の予約が出来なくなるため、どのようにして乗客とそうでない人を区別するのか、京成と大江戸温泉物語ホテルズ&リゾーツ(東京都中央区)が調整中とのことです。

また、両陣営ともに東京駅深夜1時台の便が廃止、京成陣営では2時台の便も無くなり、最終は24時に繰り上がります。24時のバスを逃した場合、東京駅八重洲口0時50分発の深夜急行バス『西船橋~千葉ニュータウン中央~成田線』か、1時05分発の『新松戸~千葉ニュータウン中央~成田線』(両便とも成田空港交通が運行)を使えば、エアポートバスの深夜料金と同じ2,000円で成田空港まで行くことができます。

さらに、京成陣営で行われていた大手旅行ポータルサイト(じゃらんnet:リクルート、楽天トラベル:楽天、Yahoo!トラベル:Yahoo!JAPAN)での予約受付も廃止になり、それらのサイトで利用可能だった共通ポイントによる運賃支払いもできなくなりました(大崎駅発の『成田シャトル』は除く)

2019年12月13日金曜日

遠東航空11年ぶり2度目の破綻!日本3路線も続行不可能

台湾の本格航空会社(FSC)3位、遠東航空(別名ファーイースタン航空:FE=FEA、台北市松山区)が、今日13日から国内線、国際線のすべての運航を取りやめると発表、事実上経営破綻しました。遠東航空が破綻状態に陥るのは2008年(前記事「遠東航空が全路線運航停止」参照)以来11年ぶり2度目。前回の時にはなかった日本への定期便ないし定期チャーター便もあり、台湾の観光業界にとって損失となりそうです。

台湾国営中央通信と、現地大手紙『聯合報』が12日夕方にFacebookページや自社ホームページなどで第一報を伝えています。

遠東航空は1962年(民国51年=昭和37年)創業。2000年代前半にカンボジアに作った子会社『アンコール航空』(G6=AKW)との間の金銭トラブルをきっかけに2008年5月12日限りで運航を停止し倒産しますが、2011年4月に運航再開を果たし、業界内では奇跡とまで呼ばれていました。

その後、ボーイング(旧マクドネルダグラス)MD-80ファミリーの中古機をリースで集めて保有機材を拡大。中国大陸への路線である『両岸直航』や、日本・フィリピン・ベトナムへの路線に参入していました。2016年の復興航空(GE=TNA)倒産時には、主力だった台北~澎湖・金門線でマンダリン航空(AE=MDA)と共に台湾離島と本土を結ぶ足を確保する役割が期待されました。

ところが、再起当初から財務基盤が弱かったといい17年には会社更生終結直後の日本航空(JL=JAL)が受けたような当局による経営監視の対象になっていたと、日本の時事通信が伝えます。同じ頃、航空機リース大手のエアリースコーポレーション(アメリカ・ロサンゼルス、NYSE上場)との間にトラブルが起こりMD-80の後継として導入する予定だったB738を調達できなくなります。このため遠東航空はボーイング(アメリカ・シカゴ、NYSE上場)に738の後継シリーズである738MAXを発注しますが、2018年から2019年にかけて立て続けに発生した墜落事故によって機体運航停止(型式証明が事実上取り消されたも同然の極めて重い措置)となってしまい、機材更新がまたも不可能になってしまいます。

一方で遠東航空は2017年(平成29年)、新潟空港(新潟市東区)を皮切りに遅れていた日本への国際線に進出しますが、東京や大阪といった大都市ではFSC・LCC入り乱れての過当競争状態になっており、2路線目以降は秋田、福島(福島県須賀川市)といった地方空港ばかりを狙って定期チャーター便を飛ばします。この施策はある程度は奏功しますが、今年5月、会社全体の1ヶ月あたりの総運航時間に上限が設けられていたと日本の秋田魁新報(秋田市)が報じました。遠東航空は台北桃園~秋田線を半年余り運航できなくなり、11月に再開されたばかりだったといいます。

そして12月12日、手持ち運転資金が底をついたとして、今日以降の運航停止を発表したものです。

2019年12月11日水曜日

【超重要】インドネシアへのガジェット持ち込みは必ず税関申告を!!

東南アジア諸国のうち、インドネシアとシンガポール、タイは他の国と違って税関検査が厳しく、ちょっとしたことで高額の課徴金を取られたり品物を没収されたりします。タイやシンガポールではタバコを没収されるケースが目立ちますが、インドネシアの場合、スマートフォンやタブレットといったITガジェットの持ち込みにも制限があります。

外国人旅行者が無税で持ち込めるITガジェットは1人2台までで、3台以上持ち込むのであれば洩れなく税関申告書に記載の上、赤色(申告物あり)のレーンを通らないといけません。

申告書に適当に「申告物無し」と記載して緑色のレーンを通過しようとしても、インドネシアの国際線が到着する空港ではバゲッジクレームから到着ロビーに通じる出口の手前で税関職員がスタンバイしており、すべての荷物をX線検査にかけなければなりませんので、必ずバレてしまいます。特にAirAsiaグループ(AK=AXM、QZ=AWQ)やセブパシフィック(5J=CEB)、ジェットスターアジア(3K=JSA)といった国際線を運航するLCCが発着するジャカルタ・スカルノハッタ空港の第2ターミナルFゾーンは対応が非常に厳しく、過去にも機械を没収されたり、最悪関税法違反で逮捕された地元民もいるとのことです。

もし無申告で3台以上のガジェットを持ち込んだ場合、1回目は警告で許してくれますが、2回目以降は2台を残して没収されます。最近、ハンドキャリアの仕事でジャカルタを訪れた董事長ふくちゃんの友人が、現地顧客の依頼を受けて日本から買っていったiPhone11Proを没収されてしまったとの報告が寄せられました。取り戻すには、その場で第三国へ出国する航空券を購入し、イミグレに戻って入国を取り消してもらい出国しなければならないとのことです。下手に入国すると、税関局にどんな書類を書いてもらっても取り戻せなくなります。

また、インドネシアの関税法では一切の中古物品の輸入が禁止されています。日本から買っていった新品であっても、箱から出した状態であれば中古とみなされ違法とけしかけられる恐れがあります。ノートパソコン、Windowsタブレット、2in1PCは1人1台しか持ち込めません。デジタルカメラも2台以上の持ち込みは危険です。

インドネシアでは税関申告書を正確に記載することを、常に心掛けてください。

2019年12月10日火曜日

AirAsiaが楽天ペイに対応、AMEXカードで円建て決済可能に

AirAsiaグループは9日から、決済手段に楽天ペイメント(東京都世田谷区)の『楽天ペイ(オンライン決済=旧楽天ID決済)』を追加しました。これにより、これまで円建てでの決済ができなかったアメリカンエキスプレスカードと、AirAsiaグループでは一切使えなかったダイナースクラブのカードが、楽天会員IDの決済手段に登録することで使用できるようになります。

楽天ペイには、いくつかの種類があります。今回使えるようになったのは、楽天グループ以外のeコマースサイトで、楽天会員IDに登録したクレジットカードや楽天スーパーポイント、楽天キャッシュの使用を可能にする『オンライン決済』という手段です。2代目エアアジア・ジャパン(DJ=WAJ、愛知県常滑市)の日本側株主に、楽天ペイメントの親会社の楽天(東京都世田谷区、東証1部上場)が入っているため、実現できたものです。

楽天ペイ(オンライン決済)は、楽天会員IDにクレジットカード情報を登録して使います。同じ楽天ペイの『スマホ決済』と異なり、VISA、Mastercard、AMEX、ダイナース、JCBの世界大手5ブランドすべてが登録でき、海外発行のカードも含め、1つのIDに5枚まで登録可能です。

AirAsiaでの楽天ペイは、Webサイトを日本語で表示し、かつ決済通貨を日本円に指定した場合に利用できます。決済高に対して1%相当の楽天スーパーポイントも還元され(100円に付き1ポイント)、楽天カードで決済した場合はカード利用分に対する還元ポイントも加算されます。


2019年12月7日土曜日

「日本から3Gケータイがなくなる」時期確定

携帯電話3位のソフトバンク(旧社名:ソフトバンクモバイル 東京都港区、東証1部上場)は、旧日本ボーダフォン時代から受け継いできた第3世代携帯電話『Softbank3G』『Y!Mobile3G』のサービスを、2024年(令和6年)1月下旬に終了すると発表しました。先に発表されたau(KDDI:東京都千代田区、東証1部上場)は2022年(令和4年)3月、NTT docomo(東京都千代田区、東証1部上場)は2026年(令和8年)3月で終了するため、ソフトバンクはその間を取った形。これにより、docomoのサービスが終了する2026年をもって、日本から3G携帯電話サービスが完全に無くなることが確定しました。

ソフトバンクの3Gは、旧日本ボーダフォン時代の2002年(平成14年)12月、『Vodafone Global Standard(ボーダフォングローバルスタンダード)』の名前で正式サービスインしました。世界初の本格的な3GサービスだったdocomoのFOMAに遅れること1年余りの時間が過ぎてのことでした。しかし当初は旧デジタルホングループ以来の2G(社内通称「6-2」:PDC1.5GHz)がまだ全盛だったこともあり普及が進まず、2Gユーザー向けの海外ローミング専用機としてGSMケータイ(V66:モトローラ)が売られたりもしました。

本格的に普及が始まるのは、日本ボーダフォンがソフトバンク(現・ソフトバンクグループ:東京都港区、東証1部上場)に買収された2006年以降で、ソフトバンクは2Gでの新規契約やMNP転入をいち早く締め切ったり、2008年には日本初となるiPhone3G(アップル)の取り扱いを始めるなどしてユーザーの移行を進め、2010年(平成22年)3月31日、国内大手3社の中で最初に2Gの電波を停波しました。

その後、ソフトバンクはiPhone5が発売された2012年(平成24年)に現在主流の4G LTEをサービスインさせますが、3Gも既存のガラケーやパケットデータ伝送、海外端末のローミングインなど一定の需要が残りました。さらに同じソフトバンクの格安サービスであるY!Mobileのインフラとしても使われ、Y!Mobileに引き継がれたPHSのウイルコムからユーザーを移行させるため、3GとPHSの両方が使える端末も販売されました(前記事「Y!Mobileの『3年縛りにやられた!1年残して解約」参照)

ソフトバンクはPDCに続き、3Gでもいち早く終息への道筋を付けたかったようですが、PDC終了後ゾンビの如くグループ内に「復活」した2G、PHSの個人向けサービス完全終息が2020年(令和2年)にずれ込み、その分Softbank 3Gの終息も遅れることになりました。3Gまで他の2社と方式が異なっていたauがいち早く終了を決め、docomoも2026年の終息を発表しますが、ソフトバンクは両社の発表が揃った後も決断を下すことができませんでした。今回ようやく、auとdocomoの間を取った2024年の終了を決定。これにより個人向けPHSの終了から4年、テレメトリング向けも含めたPHSの完全終息後1年の猶予期間で3Gを終了させることが確定し、ソフトバンクはauに遅れること2年で、PHSも含めた旧方式の呪縛からようやく解放され、4G LTEや5Gに資源を集中できることになります。

《お手元の端末は?》
2012年以前に発売された3Gのみに対応するガラケーについては、12月1日に会社側でサーバ証明書の切り替えが行われた際に音声通話とSMS以外のサービスが利用できなくなっていますので、インターネット接続を利用したいユーザーは、至急買い替えが必要です。

iPhoneシリーズは4G LTEをデフォルト通信としながら3Gにも対応してきましたが、auでは『iPhone8』『iPhoneX』から、日本国内の音声通信にはVoLTEのみを使用するように、au ICカード(SIMカード)の技術仕様を変更しました(前記事「au版iPhone8以降は日本国内4G専用」参照)。ソフトバンクもauと同様、音声通話のVoLTEへの完全移行は3G終了後となるため、音声通話に3G網を使用するiPhone5S以前の機種は2024年の3G終了まで携帯網で使えますが、なるべく早期の機種変更をお勧めします。

2019年12月6日金曜日

BTSパホンヨーティン線、カセサート大学前まで延長開業

BTSグループホールディングス(チャトチャック区、SET上場)は、MRTA(都市鉄道公団:ホイクワン区)と共同で建設を進めているBTSスクンビット線モーチット駅より先のMRTグリーンライン(別名パホンヨーティン線)と呼ばれる区間のうち、ラップラオ五差路~カセサート大学間(チャトチャック区)の営業を12月5日から始めました。

ラップラオ五差路駅から先には、パホンヨーティン24、ラチャヨーティン、セナニコム、カセサート大学の4つの駅が開業。これまでモーチット駅やラップラオ五差路駅までバスで出るしかなかったチャトチャック区中・北部の交通事情が改善しました。

首都圏バス公団1管区営業所(バンケン区)は今回の延長開業を受け、ドンムアン空港とセナニコム駅を結ぶエアポートバス[A1]の支線系統を開業しました。従来は、空港敷地外のウィパワディランシット通りに面したバス乗り場から[59]を利用する必要がありましたが、空港敷地内での乗車が可能になり利便が改善します。セナニコム駅行きは日中1時間2本程度の設定で、車両の正面に黄色の札が掲げられます。

なお、外国人は[A1]モーチット駅行きとセナニコム駅行きを間違えて乗ってしまっても大丈夫です。BTSパホンヨーティン線は、カセサート大学駅の次がセナニコム駅で、モーチット駅はそこからさらに4駅あります。セナニコム駅から乗った方が始発駅に近く、座れる可能性が高まります。また従来通り[59]でカセサート大学駅、セナニコム駅に出ることもできます。

2019年12月1日日曜日

お財布.com閉鎖へ!モッピーに統合、資源集中

ポイントサイト運営大手のセレス(東京都世田谷区、東証1部上場)は、2014年にオープンキューブ(東京都中央区)から引き継いだ『お財布.com』を19年12月で終了とし、主力サイトの『モッピー』に経営資源を集中します。最盛期には3つあったセレス運営のポイントサイトもモッピー一本にまとめられ、再スタートを切ります。

お財布.comは、オープンキューブが2004年(平成16年)に立ち上げた古参のポイントサイトで、翌2005年のセレス創立と同時に始まったモッピーよりも古く、セレス所有のサイトの中でも最古の歴史がありました。オープンキューブ時代には提携クレジットカード『お財布プレミアム』も発行されるなど、ポイントサイト業界では比較的な地味な存在だったもののそれなりに固定客がおり、ここまで維持されてきました。

2015年(平成27年)、お財布.comは『ポイントインカム』のファイブゲート(東京都渋谷区)から引き継いだ『MOBATOKU(旧モバトク通帳)』とともにセレスに事業譲渡されます。当初はモッピーと並ぶ強力なコンテンツを投入するなどして併存させる予定でしたが、16年にブランドプリペイドカード『POINTWALLET』を投入したあたりから風向きが変わります。

POINTWALLETは、発行会社のセディナ(東京都港区)との提携条項の関係上各サイトごとに発行する必要があり、モッピー、お財布.com、モバトクの獲得ポイントを1枚にまとめることはできませんでした。しかし、同業大手『ハピタス』のオズビジョン(東京都千代田区)が子会社を通じて発行した『Pollet』では、交換サイト大手との提携により事実上日本国内で運営されているすべてのポイントサイトのポイントを集約できる機能を実現。これにより、セレスのブランドプリペイドカード事業は一気に伸び悩み、見直しの過程でセレス経営陣はポイントサイト事業をモッピー一本に絞る方針を決めました。

引き継いだ2つのサイトのうち、著しく利用者の少なかったモバトクは2018年12月20日でサイト運営を終了し、モッピーに統合。続いて19年1月にはお財布プレミアムカードの終了が提携先のアプラス(大阪市中央区)から発表され、お財布.com自体の閉鎖も時間の問題と言われるようになりました。そして、モバトクの終了からちょうど1年が過ぎようとしている12月16日(月)正午をもって、すべてのコンテンツと掲載案件(広告)の利用を終了することにしました。

お財布.comの既存会員には、2020年1月31日までにモッピーへ移行することが義務付けられます。移行が間に合わなかった会員の獲得ポイントは失効とした上で、サイトを閉鎖します。移行期間はコンテンツ終了後1カ月半しかありません。先にサービス終了したポイントモンキー(オープンスマイル:浜松市南区)はコンテンツ終了後半年以上の移行期間を設け、閉鎖時期もお財布.comより遅い20年3月としていますが、今回のセレスの対応は、セレスが業界団体の日本インターネットポイント協議会(JIPC)に入っていないことを考えても、ちょっと早すぎます。

また、旧ライフマイル(リアルワールド:東京都港区、東証マザーズ上場)が終了した時と同様に、お財布.comで築いてきた友達紹介は全てリセットされます。現在お財布.comで多くのダウン(自分が紹介した会員)を持っていた方は、移行と同時に事実上、セレスから副収入を得る機会を絶たれます。

旧ライフマイルでは会員の抗議により救済措置が行われましたが、お財布.comは既存会員がモッピーに移行した場合も紹介は継続しないとしており、モッピー移行後に全く違う方とイチから紹介を再構築していかなければなりません。既にポイントサイト業界は立ち上がって20年以上が過ぎ、ヘビーユーザーの多くはサイトの紹介を一巡していますし、モッピーはただでさえ紹介者に非常に有利なダウン制度で競争相手も多いので、これから移行する人がモッピーで先行するトップ紹介者に追いつけるだけのダウンを構築していくことは事実上無理と言わざるを得ません。

2019年11月28日木曜日

ベトナムビザなし30日ルール廃止へ(2)外こもりすとへの影響は?

ベトナム国会は25日、2014年6月以来5年半ぶりとなる『外国人の出入国・乗り継ぎおよび居住に関する法』(出入国管理法)の改正を賛成多数で可決しました。今回の改正の目玉は、前回改正で導入されたビザなし入国者に対して出国後30日間はビザなしでの再入国を認めない『30日ルール』を廃止することです。これにより、ベトナムと周辺諸国を往復する旅行者は自由なルートを組むことができるようになり、外こもりすとは1年に数回必要だったビザ取得の手間が省けます。

今回の改正で恩恵を受けるのは、ベトナム在住者に限りません。タイ国内に拠点を置いてビザランを繰り返している人はもちろんのこと、カンボジアやラオス、中国(雲南省と広西チワン族自治区)に拠点を置いて現地のビザを更新する人にも改善となります。

日本人の場合、ラオスとベトナムのビザなし在留許可は共に15日間です。2016年12月にタイ外務省が陸路国境でのビザなし入国を1年に2回までと制限した際、ベトナムにも30日ルールがあったためラオス在住の外こもりすとがビザランを行うには中国やカンボジアとの国境まで旅をするか、タイに空路入国するかという選択を迫られました。今回の改正により、ラオス各都市からベトナムへの国際バスによるビザランが自由にできる体制が復活。サワンナケート~フエやタケク~ヴィン(ゲアン省)・ドンホイ(クアンビン省)、ポーンサワン(シェンクワン県)~ディエンチャウ(ゲアン省)などのルートにビザランナーが戻る可能性があります。

なお、ラオスでは一部の陸路国境でアライバルビザの発行を終了するところが出ているものの、ビザなし渡航に影響はなく、今後も通常通り通過できます。

ベトナム最北部のラオカイと河口(中国雲南省河口ヤオ族自治県)を往復していた日本人の好事家にとっては、2014年以前の状況に戻ることになりますが、河口の性風俗産業が事実上壊滅状態となり働いていた姫がベトナムに戻ってきているため(前記事「中国・河口の性風俗、ついに壊滅」参照)、以前なら中国の在留許可を延長するためにベトナムを往復していたのが、今後はベトナムの在留許可を延長するために中国側へ日帰りで行くケースが増えそうです。

カンボジアでは、日本人だけに格安での取得が許されている1年(US$50)と3年(US$80)のマルチビザは30日ごとの出入国が必要となっています。従来はベトナムのホーチミンシティへ抜けるバベット検問所(スヴァイリエン州)と、タイ国境のポイペトやクロンコッコンを適度に往復したり、年に何回かは空路マレーシアへ行かなければなりませんでしたが、プノンペンから車で3時間ほどのバベットだけを往復すればよくなります。

今回改正される条項は、2020年7月1日(水)から施行される予定です。