2018年12月18日火曜日

Peachとバニラエアの統合スケジュール確定!バニラエアは来夏ダイヤ限り


Peach Aviation(MM=APJ、大阪府田尻町)とバニラエア(JW=VNL、千葉県成田市)は、先に発表していた経営統合に向けてバニラエア運航便を順次Peachに移管することになり、そのスケジュールを取りまとめました。移行は段階的に行われ、19年夏スケジュール最終日の10月26日(土)をもって、バニラエア便名での運航をすべて終了します。

《2019年3月30日のフライトをもって取りやめ》
成田~函館

《2019年5月6日のフライトをもって取りやめ》
関空~奄美大島

《2019年5月7日のフライトをもって取りやめ》
関空~台北桃園(JW運航便:MM運航便は存続)

《2019年5月31日のフライトをもって取りやめ》
成田~香港
那覇~石垣
那覇~台北桃園(JW運航便:MM運航便は存続)

《2019年6月1日よりMM便名で運航》
成田~那覇

《2019年6月28日よりMM便名で増便》
那覇~台北桃園

《2019年6月28日よりMM便名で再開》
那覇~香港

《2019年6月29日よりMM便名で増便》
関空~台北桃園

《2019年8月31日のフライトをもって取りやめ》
成田~奄美大島

《2019年9月1日よりMM便名で運航》
成田~新千歳

《2019年9月30日のフライトをもって取りやめ》
成田~高雄
成田~石垣

《2019年10月1日からMM便名で再開》
成田~奄美大島

《2019年10月26日のフライトをもって取りやめ》
成田~台北桃園
福岡~台北桃園

《2019年10月27日以降にMM便名で再開》
成田~石垣
成田~台北桃園
成田~高雄
関空~奄美大島
福岡~台北桃園

2018年12月17日月曜日

ジェットスター関空~ダナン線がベトナム航空へ承継

ジェットスターパシフィックエアウェイズ(BL=PIC、ベトナム・ハノイ)は、2017年9月から運航してきた関空~ダナン線を親会社のベトナム航空(VN=HVN、ハノイ証取上場)に承継し、撤退すると発表しました。

《ダナン発1月7日、関空発1月8日のフライトをもって取りやめ》
BL164 DAD1430~KIX2115 月・水・金・日曜運航
BL165 KIX0915~DAD1200 月・火・木・土曜運航

(機材はエアバス320ceo エコノミークラスのみ180席)

《運航継続》
VN336 DAD0020~KIX0700 DAILY
VN337 KIX0930~DAD1300 DAILY

(機材はエアバス321ceo ビジネスクラス16席、エコノミークラス168席)

関空~ダナンはジェットスターパシフィックが17年9月に週4便で就航し、初めて直行便が開設されました。それから約1年を経て、搭乗率はそれなりの数字を挙げていたもののLCC便としての採算ラインである80%には届いていなかった模様。しかしFSCのベトナム航空であれば十分採算が取れると判断し、ベトナム航空は今年10月28日から同じ路線で毎日運航を始めました。そして、日本の年末年始の旅行シーズンが終わる1月8日の関空発フライトをもってジェットスター便の運航を終了し、ベトナム航空に後を任せることにしたものです。

これに伴い、たすき掛けの機材繰りを組んでいたジェットスターの関空~ハノイ線は単純往復に変更され、運航時刻も変わります。

《2019年1月10日から有効》
BL170 HAN0145~KIX0815 月・火・木・日曜運航
BL171 KIX0915~HAN1340 月・火・木・日曜運航

(機材はエアバス320ceo エコノミークラスのみ180席)

2018年12月16日日曜日

JR特急『はちおうじ』新設でN'EXからの乗り継ぎも便利に

JR東日本八王子支社(東京都八王子市、東証1部上場)は、2019年3月16日(土)に行われるJR全国ダイヤ改正で中央線の夕間ラッシュ時に運転されている通勤ライナー列車『中央ライナー』『青梅ライナー』を特別急行(特急)に格上げし、『はちおうじ号』『おうめ号』と名前を改めると発表しました。

中央ライナーは1991年(平成3年)、『ホームライナー高尾』『ホームライナー青梅』の名前で運転を開始し、2001年(平成13年)、全車指定席とした際に『中央ライナー』と改称して現在に至ります。しかし、通勤ライナー列車の乗車整理券は当日売りが原則で、中央ライナーでは事前予約サービスも行われていたものの利用できるのはJR東日本のインターネットサービス『えきねっと』の会員に限られていました。

今回、中央線の他の長距離列車『あずさ』『かいじ』の車両が新世代のE353系電車に統一されるのに合わせ、中央ライナーも特別急行列車に格上げされることになりました。これにより、みどりの窓口や指定席券売機による1カ月前からの前売りにも対応するようになり、東京駅(東京都千代田区)に到着する新幹線や成田エクスプレスから乗り継ぎをされる方も事前に指定券を購入することが可能になります。

中でも、上り東京駅着の成田エクスプレスからの乗り継ぎは大きく改善します。成田エクスプレスも成田空港発夜間、高尾発早朝に2往復の中央線直通が設けられていますが、東京駅ではちおうじ号・おうめ号への乗り継ぎという選択肢ができ、利用できる列車が増えます。

《中央線、東京駅発の午後以降の特別急行列車》
特急かいじ13号   東京1515~八王子1602~甲府1709(新宿で成田エクスプレス26号から乗り継ぎ可能)
特急かいじ15号   東京1615~八王子1704~甲府1809(東京で成田エクスプレス30号から乗り継ぎ可能)
特急あずさ25号   東京1645~八王子1732~甲府1833~松本1950(新宿で成田エクスプレス32号から乗り継ぎ可能)
特急はちおうじ1号 東京1800~八王子1854(東京で成田エクスプレス38号から乗り継ぎ可能)
特急はちおうじ3号 東京1830~八王子1927(東京で成田エクスプレス40号から乗り継ぎ可能)
特急かいじ19号   東京1930~八王子2025~甲府2110(東京で成田エクスプレス44号から乗り継ぎ可能)
特急はちおうじ5号 東京2015~八王子2107(東京で成田エクスプレス46号から乗り継ぎ可能)
特急成田エクスプレス50号 成田空港1946~東京2055~八王子2158~高尾2207
特急はちおうじ7号 東京2115~八王子2207
特急かいじ21号   東京2145~八王子2234~甲府2341
特急成田エクスプレス52号 成田空港2044~東京2148~八王子2248~高尾2255
特急はちおうじ9号 東京2215~八王子2307
特急おうめ1号   東京2230~青梅2347
特急かいじ23号   東京2245~八王子2335~甲府0040
特急はちおうじ11号 東京2300~八王子2348(東京で成田エクスプレス54号から乗り継ぎ可能)

《中央線上り東京駅着の特別急行列車》
特急おうめ2号   青梅0616~東京0731
特急はちおうじ2号 八王子0616~東京0706
特急はちおうじ4号 八王子0648~東京0742

※成田エクスプレスは総武地下ホーム発着、はちおうじ・おうめ・かいじ・あずさ号は地上中央線ホーム(1番線)発着

2018年12月10日月曜日

ママズゲストハウスが閉鎖!!20周年で歴史に幕

(この項、ザビエル古太郎さん/鹿児島県 からの投稿です)

カオサンで20年近くに渡って営業してきたドミトリー中心のゲストハウス『ママズゲストハウス』(プラナコン区)が、ひっそりと歴史の幕を閉じたことが明らかになりました。

12月9日の『BIKE FOR DAD』を見に行くため久しぶりにカオサンを訪れたのですが、一時帰国前には営業していたママズが、シャッターを閉ざしています。おかしいなと思って裏のおばちゃんに聞いたところ、

「2~3カ月くらい前に店をたたんで、ママさんは田舎(スパンブリ県)に帰ったみたいだ」

とのことです。

(董事会から)
創刊13年、ついにたどり着いた2000本目の更新で、多くのバックパッカーが旅立って行ったママズの閉鎖をお伝えする記事を出すのは何とも切ない。一つの時代の終焉を、はっきりと感じます。

日本人のバックパッカー旅行が一大ブームになって、もう20年以上。その頃20代から30代だった若者たちも中年になって、ドミトリーに足が向きにくくなったり、また後の世代は円安で海外旅行へ出にくくなったり。そんな中、ママズは時代の変化に付いていくことができなかったのでしょうか。

ママズゲストハウスは、1998年に『フレンドリー2』の名前でスタートし、2001年頃までに現在の名前になりました。当時はドミトリー1泊50Bt.(130円)という他国では考えられない安宿だったため、連日のように押し寄せる日本人バックパッカーで満室になることもしばしばでした。2000年代前半の最盛期には、、日本料理屋『ママズキッチン』や洋風バー『MAMA SOL BAR』(天野寛さん/大阪府高槻市)などここを舞台に起業しようとする人も現れました。

小生も2000年代中頃の約5年間をこの界隈で過ごしました。弊誌Traveler's Supportasiaも2004年にカオサンで産声を上げ、2009年2月までは主にカオサンのネット屋で記事を更新していました。

2006年の9.19クーデターをきっかけに旧市街を離れる旅行者が相次ぐようになり、2008年のスワンナプームショック、2010年のUDD軍カオサン市街戦でバンコク旧市街に対する日本人のイメージはどんどん悪化。一方で、エアポートリンクの開業によってスワンナプーム空港への鉄道によるアクセスが可能になると、パヤタイ駅やマッカサン駅(ラチャテーウィ区)でBTS、MRTに乗り継いでホテルへ向かう旅行者が増え、鉄道駅から遠く離れた旧市街のカオサン・バンランプーは次第に敬遠されていきます。さらに2011年の洪水、2014年の5.22クーデターなどが追い打ちをかけ、日本人バックパッカーは決定的に離れていきました。

同じランブトリ通りにあった『さくらハウス』は5.22クーデター直前に閉鎖し、残ったママズもガダルカナル・関所さんやキンチョール金井さんといった日本人ロングステイヤーが本帰国したり、他地域あるいは他国へ移ったりするなどして次々と店を後にしていきます(前記事「引きこもりを非とする意志がある」参照)

AgodaやBooking.comなど、世界規模でホテルやゲストハウスの予約ができるOTA(オンライン専門代理店)も普及し、バンコクでは1泊200Bt.以下の激安ゲストハウスですら予約ができるようになって、安宿と言えばカオサン、カオサンを象徴するのはドミトリーという時代は終わりました。そして、オーナーのチャロンさんも収益性の面でゲストハウス稼業に見切りをつけたとみられ、52歳の誕生日を迎えた9月に店を営業終了して、故郷のスパンブリ県に戻ったということです。

2018年12月9日日曜日

この年末年始、新生銀行の預金は下ろせない!!

新生銀行(東京都中央区、東証1部上場)は、2001年(平成13年)から運用してきたオープンベースの勘定系システムを全面的に入れ替えます。御用納めの12月28日が金曜日に当たるため、当日の営業終了後、システムを完全に止めて作業に取り掛かることにし、この年末年始は6日間、新生銀行のすべてのサービスが利用できなくなります。

新生銀行は旧日本長期信用銀行時代から使ってきたメインフレーム(大型汎用コンピュータ)ベースのシステムを捨て、2001年に日本の銀行では極めて異例といわれたMicrosoft Windows2000ベースのオープンシステムを採用。これによって経費を大きく削減し、パワーフレックス(総合口座)のATM手数料を国内では24時間365日無料としたり、海外での預金引き出し機能を標準実装するなど当時としては画期的な体系を採用することができたといい、旧長銀時代には極めて少なかった個人口座数を爆発的に増やしました。

しかし、当時最先端だったWindows系基幹システムも最初の導入から20年近くを経てガタが来るようになり、一般に報道されないレベルの細かい障害が多発していたといいます。また、旧長銀以来維持されてきた長期信用債券(リッチョーワイド)専用の勘定系システムが、今年4月の満期償還完了によって不要になったこともあり、この機会に勘定系システムを一本化し、全面的に入れ替えることを検討していました。

新生銀行では、12月28日(金)の午後から振込や仕組預金(『パワード定期』)の受付を制限するなど準備に入り、夜にはパワーコール(テレフォンバンキング)の取り扱い項目も制限し、29日0時のシステム停止を万全の態勢で迎えます。29日0時には全ての基幹システムの電源が落とされ、提携ATMでの出入金(新生銀行は自行のATMが1台もない)に加え、パワーダイレクト(インターネットバンキング)へのログインもできなくなります。年末年始に利用できるのは、ブランドプリペイドカード『GAICA』に事前にチャージされた範囲内でのショッピングや海外での預金引き出し、『新生アプラスカード』などアプラス(大阪市中央区)発行のクレジットカードによるショッピング、『スマートカードローンプラス』による提携ATM(セブン銀行を除く)からの新規借り入れに限られます。

従って、年末年始に海外へ行く予定がある新生銀行のお客様は、28日の夜までに余裕を持った金額をGAICAに移すか、現金で引き出しておく必要があります。28日の夜を逃すと、2019年1月4日(木)まで下ろせなくなってしまいます。

2018年12月6日木曜日

AirAsiaX待望の福岡就航を発表!

AirAsiaX(D7=XAX クアラルンプール、マレーシア証取上場)は、日本国内4都市目となる福岡~KLIA線の就航を決め発表、航空券の販売を開始しました。この路線は2016年以来何度も認可獲得と延期を繰り返していましたが、今回ようやく実現するものです。

《KLIA発2019年2月28日、福岡発3月1日から有効》
D7538 KUL2350~FUK0700+1 土・日曜運航
D7539 FUK0800~KUL1300 月・日曜運航

《KLIA発2019年3月1日、福岡発3月2日から有効》
D7538 KUL2350~FUK0710+1 火・木曜運航
D7539 FUK0825~KUL1325 水・金曜運航

(機材はエアバス333 プレミアムフラットベッド=ビジネスクラス12席、レギュラーシート=エコノミークラス365席)
弊誌Traveler's Supportasiaでは、航空路線の新規開設の記事を扱うにあたって、政府認可が発行されただけの段階では掲載をせず、会社側からプレスリリースがあるか、航空券の販売が始まるのを確認した上で初めて掲載する、「確定至上主義」の手法を取っています。2015年3月のタイ運輸省航空運輸局に対するICAOのSSCをめぐる記事で、他のサイトが誤報や飛ばし報道を連発し厳しく非難されたのを受けた措置です。

AirAsiaXの福岡~KLIA線では、マレーシア政府の監督機関である航空委員会(MAVCOM、クアラルンプール)が認可をした段階で複数の日本国内専門サイトが報じながら、会社側からの発表がないままいつの間にか認可が失効し、結果的に記事を取り上げたサイトが飛ばしと非難される事例が繰り返されました。

AirAsiaXは2016年に福岡~KLIA線の開設認可を初めて取得したものの、熊本地震の直後で九州への訪日外国人観光客が減少したことから延期。その後再度認可を得ながらもその都度、機材繰りや客室乗務員の不足、福岡空港でのスロット(発着枠)確保遅れなどといった理由で延期していました。東京で編集されている専門情報サイト『スカイバジェット』によると、最近では2017年11月と2018年5月に認可が発行されていたといい、3年越しでの実現ということになります。

KLIA発深夜で福岡発は朝というスケジュールは、AirAsiaXグループの他の日本線でも行われている常套手段で、KLIAでジャカルタやバンコク、シンガポールといったASEAN域内の主要都市への便に乗り継ぐことができます。

2018年12月4日火曜日

カンボジア国籍航空会社の日本就航、またも実現できず!?

スモールプラネットカンボジア航空(RD=LKH、プノンペン)が、来年2月から予定していた日本への定期チャーター便による乗り入れを実現できなくなる可能性が高まりました。親会社でチャーター専門キャリアのスモールプラネットエアラインズ(S5=LLC、リトアニア・ビリニュース)が実質破綻し、運航停止を命じられたための措置。カンボジア国籍では過去にも運航開始前の破綻という同様の事例が起こっており、このままではカンボジアが欧州航空安全庁(EASA:ドイツ・ケルン)の就航禁止リストに再度登録されてしまう恐れも出てきました。

スモールプラネットカンボジア航空は、リトアニアの本社と、カンボジアの投資家による合弁資本で2017年10月に設立された会社で、グループとしてはドイツ(5P=LLX、ベルリン)、ポーランド(P7=LLP)、イタリア(P2=LLI)に次いで、本国も含め通算5社目の運航事業者となりました。また、欧米から発信されている英語の業界専門サイトやFacebookページによると同グループはタイにも会社を設立済みだったと伝えられていますが、2015年のタイ運輸省国営民間航空局(CAAT)に対するICAO(国際民間航空機関)のSSC(重大懸念)で運航開始に至りませんでした。

同社は、今年9月に東京で開催された『ツーリズムEXPOジャパン』にGSA(国内総代理店)のエアインター(東京都中央区)と共に出展し、2019年2月から成田~シェムリアプ間の定期チャーター便を運航開始し、4月には定期便に格上げしたいとブチ上げていました。しかし、親会社の財務状態が悪化。英語版Wikipediaによると、ドイツ子会社が10月31日付けで運航を停止したといい、続けてポーランド子会社も11月9日に破綻。そして、リトアニア本社は11月29日付で航空運送事業許可(AOC)の取り消し処分を受け、運航継続不可能となってしまいました。

本社のホームページでは英語で

「スモールプラネットのブランドを持つ航空会社はすべて運航を停止いたします。今後当社に予約をお持ちの方は他の航空会社で再予約が必要となりますので手配した旅行会社にお問い合わせください。長年のご愛顧誠にありがとうございました」

というメッセージが掲載されており、カンボジアもこのまま行けば遅かれ早かれ運航停止になる可能性もありますが、東京で編集されている業界専門サイト『トラベルビジョン』は、エアインター社の話として

「計画自体を断念した訳ではないと聞いている」

と伝えました。カンボジア側出資者が中心となって会社を存続させ、何とかして予定機材のエアバス319ceoを入手し、たとえ違うブランドになったとしても就航を実現したいという気持ちだとのことです。ただ、カンボジア国籍の航空会社が日本への定期便を就航させた例は今までなく、過去には今回と同様、運航開始前に計画がキャンセルされたり会社自体が破綻したケースもあったりしました。2013年にはアジアアトランティックエアラインズ(HB=AAQ)がカンボジア経由成田~バンコク(スワンナプーム)のチャーターフライトを実現できなかったこともあります。

トラベルビジョンは、エアインターが日本国内の旅行会社に営業回りを行っていたものの航空券の販売は始めていなかったと報じました。万が一旅行会社が同便利用のパッケージツアーを造成し販売を始めていれば、ツアー中止や返金などで多大な迷惑をかける可能性があっただけに、これはせめてもの救いとも言えます。

2018年11月29日木曜日

[2]にエアコンバス導入!老朽赤バス一掃か

首都圏バス公団3管区営業所(サムットプラカン市)は、旧市街中部とスクンビット通りを結んでいる主力路線[2](サムロン車庫~パーククロン市場)に史上初となるエアコンバスを投入しました。

従来は、路線のほぼ全区間で並行する[511](パークナム1車庫~新南バスターミナル)が急行(エアコン付き)専用であることに配慮して、非冷房の赤バスだけが運行されてきました。2007年から2016年まで続いた赤バスの無料運行でも、多くの庶民が日々の通勤通学に利用してきました。

公団は2015年頃から新車を導入して、エアコンバスの世代交代を図る計画でしたが調達を委託した会社が本来の製造国である中国ではなく、マレーシアからの輸入と偽って関税を免れる不正を起こしたとして通関が延期されていました。この度ようやく通関が整い、3管区営業所では[23][142][511]に新車が配備されました。そして、従来この3路線で使っていた黄色急行車両が[2]に転出、新造から30年を経て老朽化が進んだ赤バスを一掃することになったものです。

赤バスは6.5Bt.均一の運賃体系ですが、エアコンバスは6Kmまでの初乗りが11Bt.と2倍近くになり、これまで赤バスを利用してきた層には負担が増すことになります。どうしても非冷房バスを待つという客もおり、[25]など赤バスが当分存続する並行他路線で混雑が激しくなることも予想されます。

またこれに先立って、[2]では2010年の一斉代替以来使われてきた民間委託のミニバスが完全一掃され、公団バスのみの運行となりました。BTSスクンビット線延長2期部分がサムロン駅まで開業したことにより、民間委託便は役割を終える方向と判断された模様です。

2018年11月22日木曜日

シルクエアの多くの路線がフライスクートへ!

シンガポール航空(SQ=SIA)は、2020年に予定している小型機部門子会社シルクエアー(MI=SLK)の吸収統合を前に、ASEAN域内路線の多くをLCC子会社のScoot(TR=TGW)に移管する方針を固めました。シンガポールで発行されている『ストレイツタイムズ』(電子版)が報じています。

シンガポール航空自体、1980年代以前はB727やB732といった単通路の小型機を保有していましたが、1989年にエアバス320ceoを導入した際、単通路機を専門に運航する子会社としてシルクエアーが設立されました。以来約30年に渡って、シルクエアーはエアバス320ファミリーやB738、738MAXといった機体を扱ってきました。

シルクエアーは2020年以降、現有のエアバス320ceoが全機退役する時点でシンガポール航空に吸収合併(事実上の復帰)されることになっていますが、シルクエアーから引き継ぐ予定のB738MAXと、SIAが調達中の次期主力大型機B787Xの間には大きな輸送力の差があります。そこで、B787Xでは高い搭乗率が見込めない、またB738MAXでもフルサービスキャリア(FSC)のSIAでは採算確保が難しいと判断したASEAN域内の地方都市路線を中心に、LCCのScootに移管することを決めたものです。ただ、現在Scootが運航していてもFSCで採算が見込めると判断した一部の路線は、シルクエアーないしは直接SIAに「逆移管」されるものもあります。

また、Scootが2017年12月から運航しているチャンギ~関空~ホノルル線について、特に関空~ホノルル間でAirAsiaX(D7=XAX)との競合により搭乗率が伸びていないとして、2019年6月までに取りやめる意向も表明しました。

《2019年夏スケジュール以降、シルクエアーからScootに移管》
チャンギ~ビエンチャン(ラオス)
チャンギ~ルアンパバン(ラオス)
チャンギ~福州(中国福建省)
チャンギ~武漢(中国湖北省)
チャンギ~長沙(中国湖南省)
チャンギ~昆明(中国雲南省)
チャンギ~コインバトール(インド・タミルナド州)
チャンギ~トリバンドラム(インド・ケララ州)
チャンギ~ヴィシャカパトナム(インド・アンドラプラデシュ州)

《2019年夏スケジュールでScootからシルクエアーに移管》
チャンギ~深圳(中国広東省)

《2019年夏スケジュール以降、シルクエアーからSIAに移管》
チャンギ~ベンガルール(インド・カルナタカ州)

《Scootが2019年夏スケジュール中に取りやめる》
関空(大阪府泉佐野市)~ホノルル(アメリカ・ハワイ州)

《2019年冬スケジュール以降、シルクエアーからScootに移管》
チャンギ~チェンマイ(タイ・チェンマイ県)
チャンギ~コタキナバル(マレーシア・サバ州)

《2019年冬スケジュール以降、Scootからシルクエアーに移管》
チャンギ~コーチン(インド・ケララ州)

《2020年夏スケジュール以降、シルクエアーからScootに移管》
チャンギ~バリクパパン(インドネシア・東カリマンタン州)
チャンギ~ロンボク(インドネシア・西ヌサトゥンガラ州)
チャンギ~マカッサル(インドネシア・南スラウェシ州)
チャンギ~マナド(インドネシア・北スラウェシ州)
チャンギ~セマラン(インドネシア・中部ジャワ州)
チャンギ~ヨクヤカルタ(インドネシア・ヨクヤカルタ特別州)

《2020年夏スケジュール以降、シルクエアーからSIAに移管》
チャンギ~チェンナイ(インド・タミルナド州)

2018年11月18日日曜日

au3G完全終了へ‼日本からCDMA2000が消える

KDDI(au:東京都千代田区、東証1部上場)と沖縄セルラー電話(沖縄県那覇市、JASDAQ上場)は、1999年開始の『cdmaOne』以来20年に渡って続けてきたau 3G(旧1X WIN)回線網への新規契約受付を終了するとともに、3Gの電波も2022年3月31日23時59分をもって停波しサービスを終了すると発表しました。日本の大手携帯電話会社で3Gの終了日を確定したのはauが初めて。今後暫くはau 4G LTE(4G)回線網への申し込みのみを受け付け、同時に近い将来サービスインするとみられる次期(5G)サービスのインフラ整備が進められます。

au3GはNTTドコモ(東京都千代田区、東証1部上場)、ソフトバンク(東京都港区、東証1部上場)と異なり、クアルコム(アメリカ・サンディエゴ、NASDAQ上場)が開発した『CDMA2000 1X』というシステムを採用しています。CDMA20001Xでは、ドコモとソフトバンクが採用している『W-CDMA』との互換性がなく、ガラケーの時代には端末の使い回しが出来ませんでした。また音声通話の安定性が重視されるあまり、音声通話とデータ通信の同時進行(コカレント通信)ができないという重大な欠点がありました。

auは4G LTEで国内他社と同じシステムを採用し、互換性の問題は解消。コカレント通信についても、au VoLTEで可能になることから、一刻でも早く4G LTEに一本化できれば理想だとKDDIでは説明していました(前記事『「2020年までにau3G終了」実現へ』参照)


auが3Gを終了することにより、日本の携帯電話会社でCDMA2000規格を採用する会社が無くなり、海外製のCDMA2000互換端末を使うこともできなくなります。韓国やアメリカなど現在もサービスを行っている国の端末を持ち込んでのローミング使用は今年3月に終了していますが、それら諸国や、タイ・ベトナムなどCDMA2000サービスを終了済みの国から古い端末をauショップに持ち込んで契約された方は、これらの端末を利用できる期間に区切りが設けられることになります。

《iPhoneにも使えなくなる機種が出る》
iPhoneシリーズ(アップル)は4Gをデフォルト通信としながらau 3Gにも対応してきましたが、一世代前の『iPhone8』『iPhoneX』から、日本国内の音声通信にはau VoLTEのみを使用するように、au ICカード(SIMカード)の技術仕様を変更しました(前記事「au版iPhone8以降は日本国内4G専用」参照)

しかしiPhone5S以前の機種はデータが4G LTEで伝送されるものの、音声通話はVoLTEではなく、au3G網を使う仕様になっています。またiPhone4Sはデータ伝送も3Gで行われるため、5Sファミリー以前のiPhoneは、au3Gの終了と共にau網で使えなくなってしまいます。