2020年2月18日火曜日

「0SIM」8月で終了!在外邦人は必ずサービス移行せよ

ソニーネットワークコミュニケーションズ(So-net:東京都港区)は、格安SIM『nuroモバイル』のプランの一つとして2016年1月から提供してきた『0SIM(ゼロシム)』を8月31日限りで終了すると発表するとともに、新規契約の受付を締め切りました。

0SIMは、同じソニーグループのエムオンエンタテインメント(旧ソニーマガジンズ、東京都港区)が発行する月刊『デジモノ×ステーション』2016年2月号の特別付録として2015年12月に初お目見えしました。1か月のデータ伝送量が500MB以下であれば無料、それ以上も5GBまで1,600円(消費税別)というキャップ付き従量制の料金体系でヘビーモバイラーに大きな衝撃を持って迎えられ、一時は新規で受付可能な枠を制限するほどの人気になりました。

しかし、LINEモバイル(東京都渋谷区)がグループのSNS『LINE』で使ったデータ伝送量は無制限でカウントしない方針を打ち出すと、KDDIグループのビッグローブ(BIGLOBE:東京都品川区)はYoutubeやApple Musicなど大容量を伝送する動画や音楽配信サイトのデータを定額料金とする『エンタメフリーオプション』を開発するなどし、次第に0SIMの魅力は薄れていきます。

弊誌Traveler's Supportasiaでは前記事「在外邦人の一時帰国に!0SIMなら500MBまで無料」で、日本に一時帰国する在外邦人がプリペイドサービスや海外でのルーターレンタルに代えて0SIMを使えばお得と書きました。こちらはまだ魅力が残っていましたが、こちらにも競合他社が出てきます。また、外国人向けには日本以外の複数の国でのローミングが可能なプリペイド料金プランが海外キャリアによって開発されていきました。

つなぎ放題を求めるユーザーに対しても、IoTコンサルティング(ロケットモバイル:東京都港区)が伝送速度200kbpsとISDN並みの遅さながらも伝送量無制限を実現した『神プラン』を開発すると、UQモバイル(UQコミュニケーションズ:東京都港区)が速度500kbpsの『データ無制限プラン』、楽天モバイル(東京都世田谷区)は常時最低でも1Mbps出せる『スーパーホーダイ』と対抗馬が相次ぎます。一方でnuroモバイルの通常のプランでも、『Mプラン』の高速データ伝送量は1か月に7GBまで引き上げられ、0SIMよりも多くなりました。こうしてSo-netは格安SIM業界に選択肢を与えるという役割を終えたと判断、0SIMのサービスを終了して既存顧客にはnuroモバイルの通常のプランへ移行してもらうことにしました。

nuroモバイルの通常のプランは、高速データ転送量200MBの『お試しプラン』が1か月300円(音声通話付き1,000円)から、高速転送量2GBの『Sプラン』は1か月700円(音声通話あり1,400円)からとなっており、0SIMユーザーで1か月の転送量が1GB台であれば、Sプランに切り替えたほうがお得になる計算。音声通話付きの番号を維持できればいいという在外邦人は、お試しプランでも十分です。

既存の0SIMユーザーには、6月から8月までの予定でサービス変更を受け付けるとしています。この期間中にnuroモバイルの通常のプランに移行すれば、お手持ちの電話番号は維持できるほか、音声通話付きプランの1年縛り期間中であっても、違約金は一切かかりません。なお8月31日までに移行手続きをしないと、9月1日付で自動解約になってしまいます(この場合も違約金は請求しないとのことですが)。

2020年2月6日木曜日

JR常磐線9年ぶりに全線再開へ!ひたち号も仙台再上陸

JR東日本水戸支社(茨城県水戸市、東証1部上場)は、2011年3月11日の東日本大震災と福島第一原発事故で甚大な被害を受けていた常磐線の富岡(福島県富岡町)~浪江(福島県浪江町)間の営業を、今年3月14日(土)の全国ダイヤ改正と同時に再開すると発表しました。

常磐線は、東日本大震災直後には久ノ浜(福島県いわき市)と亘理(宮城県亘理町)の間が不通になりました。この区間では高さ最高21mに達した津波の直撃を受け、線路や駅舎といったインフラが多くの場所で流出、破壊され尽くしました。今回復旧する区間はさらに、福一事故に伴う放射能拡散で警戒区域指定(事実上の避難命令)が出されたことから、震災後数年間は復旧に手を付けるどころか、被害状況の調査をすることすらできませんでした。2014年になってようやく本格的な調査が始まり、2016年3月5日に内閣総理大臣・安倍晋三(自民党、衆院山口4区)が福島県楢葉町で

「2020年3月までの全線復旧を目指す」

と発言したことによって、正式に復旧工事が始められました(前記事「震災5周年…常磐線全通にメド、気仙沼線は鉄路断念へ」参照)

工事は線路沿いの土地の除染からスタートし、放射能により汚染されたレールや枕木を総取り換えしたのち、夜ノ森駅(福島県富岡町)、大野駅(福島県大熊町)、双葉駅(福島県双葉町)の駅舎を建て直すという大掛かりなものでした。すべての除染が終わるのに2年半を要し、駅舎の建て替えや設備の入れ替えにも時間をかけて、19年12月までに工事が完了して試運転を始められる状況になりました。そして、設備に問題がないことが確認されたため、事前に双葉町と大熊町、富岡町の一部に出されていた避難指示を解除した上で、列車の営業運転を再開することにしたものです。

3月14日から、復旧する区間を含むいわき(福島県いわき市)~原ノ町(福島県南相馬市)間には東京・品川駅直通の特別急行『ひたち』3往復と、普通列車11往復の合計1日14往復の列車が走ります。このうち、特急ひたちでは東日本大震災前には原ノ町打ち切りが1日2往復あったものの、この2往復についてはいわき~原ノ町間が再開されません。震災前から上野駅(東京都台東区)と仙台駅(仙台市青葉区)を通していた1日3往復のみの運転となります。

ただし、震災前の『スーパーひたち』ではいわきまで11両編成で、以北は4連で運転される日が多かったのに対し、今回復活する『ひたち』に使っている特急電車『E657系』は10両固定編成しかないため、品川から仙台まで10連で運転。これにより1列車あたりの輸送力は震災前の2.5倍と圧倒的に拡大されます。これは、ひたち号と並行する高速バス『いわき号』(新常磐交通:福島県いわき市)の原ノ町便が運行再開に至っていないための措置でもあります(常磐富岡までは再開済み)。

ちなみに、上野駅8時、13時、16時ちょうど発の常磐線回り仙台行き優等列車は、国鉄時代の1982年(昭和57年)から存在する伝統のあるダイヤです。57.11改正ダイヤでは8時発の『急行ときわ』があり、13時と16時には特急ひたちが設定されていました。

2020年2月5日水曜日

JR東日本の株主優待割引率引き上げ!1枚で4割引に

JR東日本(東京都渋谷区、東証1部上場)は、株主に配布している『優待割引券』により発行される乗車券の割引率をこれまでの20%から40%に引き上げます。同時に使用方法も見直し、1枚で40%割引を実現しますので、最小売買単位の100株しか持っていない株主さんでも、4割引きの恩恵に与かることができるようになります。

JR東日本は1993年(平成5年)10月にJR6社の先頭を切って東証1部上場を果たし、翌1994年(平成6年)の定時株主総会を前に長距離乗車券を対象とした株主優待割引を創設。以来、25年に渡って続けてきました。

2019年までは、乗車距離101Km以上の片道乗車券および特急券が1枚の優待割引券で20%割引、2枚同時に使うと40%割引という制度になっていましたが、このルールでは年に1枚しかもらえない100株所有の株主さんは、年に1回、20%の割引しか受けられないことになり、40%割引を受けたり、年に2回以上利用したいときには、金券ショップで金融機関や持株会など法人大株主から放出された優待割引券を購入する必要がありました。

この制度を2020年(令和2年)3月期決算時の株主に対して、今年5月に送付される予定の新年度の優待券から見直し、1枚で40%割引とします。例えば東北新幹線『はやぶさ』で東京~新青森間のグリーン車を片道利用した場合

正規運賃:22,380円
割引券利用:13,430円

となり、8,950円もお得になる計算です。

なお、グリーン車よりも上の位置付けで旧国鉄3等級時代の1等車に相当する『グランクラス』利用の場合は運賃のみの割引となり、株主優待券を使っても

正規運賃:27,620円
割引券利用:23,050円

で、4,600円しかお得になりません。株主以外の方が金券ショップで割引券を買って、グランクラスを使おうとすると、割引券の購入代金と合わせた金額が正規運賃を上回り、不採算になってしまう恐れもあります。

2020年2月4日火曜日

パスポートの増補制度、廃止検討も当面存続

外務省領事局(東京都千代田区)は今日2月4日申請受理分から、一般旅券(パスポート)のデザインを新しいものに切り替えます。パスポートのデザインや形式が変わるのは2006年以来14年ぶりで、ICパスポート導入後は初の改定となります。

今回の改定では、査証欄のページを増やすことのできる『増補制度』を廃止することが真剣に検討されましたが、結局存続することになりました。

従来の旅券(外務省内呼称『2006年旅券』)では、5年旅券(紺色の表紙)が全36ページ中査証欄28ページ、10年旅券(臙脂色の表紙)は全52ページ中44ページが査証欄として使える仕様で、出入国スタンプやビザの貼付が進んで余白がなくなった場合、1回に限り40ページの追加査証欄を各都道府県のパスポート担当部局ないしは市町村役所(市町村に権限移譲されている府県のみ)、在外の日本大使館・総領事部・領事駐在官事務室で申請し、増補することができます。

この制度は2006年に現行のICパスポートが導入された後も維持されてきました。しかし、欧州圏やアメリカなど他の先進国では既に増補制度を維持している国はなく、国によっては2014年3月限りで廃止された『訂正旅券』と同様に相手国の入国審査官が偽造や変造と判断して別室送りにしたり、最悪入国を拒否されたとの報告も寄せられるようになっていたといいます。このため、外務省領事局旅券課は世界の趨勢に合わせて増補制度を廃止し、査証欄がなくなった場合、有効期間を古いパスポートの残存期間と合わせた新しい冊子を発行するという対応に切り替える方針を一度は決定しました。

しかし、増補制度を廃止するには旅券法(1951=昭和26年法律267号)を改正する必要があります。2019年1月29日に産経新聞が第一報を伝え、共同通信も19年9月17日に外務省関係者の話として報じましたが、19年10月の第200臨時会、そして1月20日に召集された第201通常会の2回の国会共に改正案が提出されませんでした。そこで、Traveler's Supportasiaが外務省領事局旅券課に電話取材したところ、

「旅券の増補制度は当面存続する。2020年旅券の増補も行う」

との回答がありました。

新しいパスポート(『2020年旅券』)の査証欄には、江戸時代後期を代表する連作浮世絵『富嶽三十六景』(葛飾北斎作)のモチーフがデザインされるこちらを参照)ことになっていますが、外務省領事局は

「増補のページには富嶽三十六景は使われない。ページの色合いのみが旅券本体と合わせられる」

とも回答しました。

2020年2月1日土曜日

新型『武漢肺炎』で中越国境封鎖!!河口完全終焉へ

ベトナム外務省(ハノイ市バディン区)は、隣国の中国から世界に広がっている新型コロナウイルス感染症(通称『武漢肺炎』)を食い止めるため、中国との陸路国境を事実上封鎖する強硬手段に出ました。

ベトナムと中国を結ぶ陸路国境は、ラオカイ(ラオカイ省ラオカイ市)⇔河口(雲南省河口ヤオ族自治県)、モンカイ(クアンニン省モンカイ市)⇔東興(広西チワン族自治区東興市)、ドンダン(ランソン省カオロック県)⇔友諠関(広西チワン族自治区憑祥市)の3カ所が有名で、バックパッカーなど外国人にも通行が許されています。しかし、武漢カゼの広がりとともにベトナム側が中国公民に対してはビザを発給しないと発表。1日午後には、直前14日以内に中国入国経験のある外国人も入国拒否するとの通告があり、対象が拡大されました。

このため、昨年秋までに置屋などの性風俗が壊滅に追い込まれた河口では、残った店でも従業員のベトナム人女性が出勤してくることが難しくなるといい、中国側の風俗店は完全に無くなってしまう恐れが極めて高いとの分析が上がっています。

また、北ベトナムの他の風俗集積地であるドーソン(ハイフォン市)やクアットラム(ナムディン省ザオトゥーイ県)でも外国人客の主力だった中国人を失うことから、売り上げ減少などの影響が出てくることが懸念されています。

2020年1月26日日曜日

ラオス航空の日本乗り入れ計画、中止か

ラオス航空(QV=LAO、ビエンチャン)は、今年3月から運航を始める予定だったビエンチャン(ワッタイ)・ルアンパバン~阿蘇くまもと(熊本県益城町)線の就航計画を「時期未定」にすると熊本県庁に通告してきました。事実上白紙に近いと言ってもいい状況で、日本からラオスへの直行便就航は遠退き、従来通りバンコクやハノイ、仁川などでの乗り換えが必要になります。

地元紙の熊本日日新聞(電子版)が24日午後に伝えたものです。

ラオス航空は2019年10月、国土交通省航空局国際航空課(JCAB:東京都千代田区)から「外国人国際航空事業の経営許可」(AOC)を取得し、阿蘇くまもと空港との間にビエンチャンとルアンパバンからそれぞれ2便ずつ、計週4便を運航する計画を発表しました。しかし、これは当初希望していた福岡国際空港(福岡市博多区)の発着枠が確保できなかったための次善的な選択でした。

ラオス航空がまとまった数を保有しているジェット機はエアバス320ceoだけで、この機材では関空や成田とビエンチャンの間を直行で飛行することができません。東京で編集されている業界向け専門サイト『トラベルビジョン』は2017年、日本発のみ長崎空港(長崎県大村市)でテクニカルランディングするという形の成田線就航を目指すと報じましたが結局お流れになりました。19年春に福岡空港へ打診したもののこれも発着枠が取れなかったため、航続距離の関係で同じ九州にある他の空港への就航を目指すことにし、阿蘇くまもと空港を選定したといいます。

しかし、阿蘇くまもと空港を重要な位置付けとしている国内航空会社はコミューターキャリアの天草エアライン(MZ=AHX、熊本県天草市)しかなく、厳密な意味でのLCCもジェットスター・ジャパン(GK=JJP)の成田・関空線しかありません。会社側が目標としているロードファクター(有償座席利用率)90%を実現するには、日本航空(JL=JAL)とANA(NH)の大手FSC2社だけでなく、Peach(MM=APJ)や2代目エアアジアジャパン(DJ=WAJ)など他のLCC、さらにはソラシドエア(6J=SNJ、宮崎市)やフジドリームエアラインズ(JH=FDA、静岡市清水区)といった国内線専門キャリアも含めた乗り継ぎが充実して、日本各地から集客できるようにすることが必要で、会社側では採算性の検討に時間を要すると判断、就航時期を未定とすることにしました。

2020年1月17日金曜日

長崎スマートカード廃止へ、nimocaに統合

長崎県営バス(長崎市)と西肥バス(長崎県佐世保市)は、全国初のバス共通ICカードとして2002年から続けてきた『長崎スマートカード』の後継に、西日本鉄道(西鉄:福岡市博多区、東証1部上場)の子会社が運営する『nimoca』を選定したと発表しました。nimocaは交通系ICカード全国相互利用サービスに対応しているため、本格的運用が始まる3月22日(日)から、ICOCA(JR西日本)やSuica(JR東日本)など交通系ICカードで、長崎県内の大半の路線バスと、長崎電気軌道(長崎市)の路面電車、さらには第三セクター鉄道の松浦鉄道(長崎県佐世保市)が利用できるようになります。

長崎スマートカードは、Suicaがサービスを始めた翌年の2002年(平成14年)にサービスを開始しました。Suicaと同じくソニー(東京都港区、東証1部・NYSE上場)の非接触カード技術『Felica』を採用し、その後に導入されたnimocaやPASPY(広島電鉄・広島県バス協会)、くまモンのICCARD(熊本県バス協会)など路線バスでの利用が中心となる交通系ICカードの技術的基礎が確立される形となりました。2005年には、全国初となるおサイフケータイ(『モバイル長崎スマートカード』)がサービスインしました。

しかし、後発のPASPYは当初からICOCAの片乗り入れを受け入れていたのに対し、長崎スマートカードはnimocaが立ち上がった後も乗り入れや相互利用などのサービス拡大を図らずガラパゴス化。2013年にnimocaが全国相互利用に参加した後も、nimocaはもちろんSUGOCA(JR九州)など他の種類の交通系ICカードもここまで一切、長崎スマートカードのエリアでは使えませんでした。

2016年、同種の独自ICカードを導入した宮崎交通(宮崎市、『宮交バスカ』)がnimocaに全面的に切り替えたのをきっかけに、長崎県バス協会でも次期システムへの移行時期に全国相互利用が可能なnimocaへ切り替えることが検討されましたが、長崎バス(長崎市)がこれに反発します。

「nimocaは福岡の会社。個人情報や運賃収入が長崎県外に流出してしまう」

などと難癖を付けた長崎バスはあくまで独自方式にこだわることにし、Tポイントジャパン(東京都目黒区)と提携した『エヌタスTカード』の発行を始めてしまいます。この結果、長崎スマートカードの後継は長崎バスグループ専用のエヌタスTカードと、他社のnimocaに二分されることになってしまいました。

長崎空港(長崎県大村市)と長崎市内を結ぶリムジンバスは、県営バスと長崎バスの2社が運行していますが、長崎スマートカードでは両社とも利用できたものの、長崎バス便はエヌタスTカードを持っていない他県からの旅行者は現金しか使えなくなる恐れがありました。このため、長崎バスでは県内他社に先駆けてnimocaの片乗り入れ利用(nimocaおよび全国相互利用可能な交通系ICカードは長崎バスで乗車に利用できるが、チャージはできない。またエヌタスTカードは他社で使用できない)を受け入れることにし、2月16日(日)付で運用を開始しました。これにより旅行者に対する利便は確保されました。なお西鉄が販売する九州島内バスフリー乗車券『SUNQパス』は、今後も県営・長崎バスの両方で利用できます。

現行の長崎スマートカードは、長崎バスでは既に昨年12月27日限りで取り扱いを終了しています。他の事業者でも、3月22日のnimoca運用開始後は積み増し(チャージ)が出来なくなり、6月30日で利用終了、7月1日からは5年間の予定で払い戻しのみの受付となります。なお、払い戻しの際には手数料分として残高の1/11(9.1%)が引かれてしまうため、バス協会ではスマートカードの残高をできることなら全額使い切ってほしいと呼びかけています。

2020年1月16日木曜日

三井住友カードが全面リニューアル!リスク回避策満載

三井住友カード(SMCC:東京都港区)は、ユーザーインターフェイスの全面変更やスマホ用アプリの強化など、新たな中長期戦略をまとめて発表しました。これを記念して、2月3日から4月までにクラシック(一般)カードに新規入会した方の年会費を永久免除とする大プロモーションを展開。三井住友VISA・Mastercardのプロパーカードを持っていない方には、またとないカード作成の大チャンスがやってきました。

《カードデザイン全面変更》
現在の三井住友VISAカード・Mastercardは、旧住友クレジットサービス時代の1990年(平成2年)に導入されたパルテノン神殿をあしらったデザインが基本で、リボ専用の最下級カード『RevoStyle(リボスタイル)』から最上級の『プラチナ』まで、すべてのプロパーカードに神殿の絵があります。

これが、2月以降はSMBCグループ(三井住友フィナンシャルグループ)のイメージカラーである緑色を、プリズム状に表したシンプルなデザインに変わります。会社側ではニュースリリースで

「未来を映し出す光と足元を照らす光で顧客の希望ある未来を表現した」

と変更の理由を説明しています。これにより、30年に渡ってSMCCの顔であり続けたパルテノン神殿は、クレジットカードの券面から姿を消すことになります。

また、プラスチックのカードに裏からエンボス加工されていたカード番号は、表面ではなく裏面に表記するように改められます。三井住友VISAカードは、番号を4ケタずつ4行に分かち書きする『クイックリード方式』が導入されますが、三井住友マスターカードは、これまで通り16ケタを1行で横並びに標記します。

《アプリで簡単に利用制限》
スマートフォン用アプリ『三井住友カードWallet』には、会員が保有するカードの安全を簡単な操作で守る機能が実装されます。

「あんしん利用制限」といい、「すべての利用を制限」「ネットショッピングを制限」「海外での利用を制限」の3つのスイッチボタンがアプリに組み込まれています。通常、日本国内にいるのであれば「海外利用を制限」のスイッチをONにしておけばよく、海外への出発直前にオフ。帰国したら再びオンすることで、スキミングによる不正使用のリスクを回避することができます。「ネットショッピングを制限」のスイッチをオンにすれば実店舗のみの利用に出来ます。プラスチックのカードを紛失したり、盗まれたりしたとき「すべての利用を制限」をオンにすれば、フリーダイヤルへの電話や海外ならコレクトコールをしなくても、その場でカードを止めることができます。

《iD、VISAのタッチ決済に両対応》
三井住友カードは、2006年にNTT docomo(東京都千代田区、東証1部上場)の出資を受けて以来、ポストペイド式非接触電子マネー『iD』の普及を推進してきましたが、VISAブランドの総本山ビザインターナショナル(アメリカ・サンフランシスコ、NYSE上場)が推進して既に海外で広く普及、国内でも導入が進む『VISAのタッチ決済(海外名VISA Paywave)』を昨年3月からプロパーカードに搭載しており、今後カードの更新を迎える既存会員のカードもタッチ決済対応にします。

《クラシックカード年会費終身免除の大チャンス!》
今回の全面リニューアルに合わせて、SMCCでは大々的な新規会員獲得キャンペーンを打ちます。その最大の目玉は、一部リボ払い『マイペイすリボ』を設定していなければ入会1年目か、RevoStyleに限られる年会費免除を「無条件で終身」に延長するというもの。2月3日から4月30日までの間にクラシックカードを申し込んで、審査を通過した方が対象です。VISA・Mastercardの両方を同時に申し込む『デュアル発行』が認められた場合は、両方のカードが終身無料になります。

これは、三井住友銀聯カード、Trip.comグローバルカードのみをお持ちの方にとっても大朗報です。SMCCワールドプレゼントの全機能を利用するには、三井住友カード(VISA、Mastercard)を所持することが必要とされており、国際ブランドがUnionpay(中国銀聯)のカードのみを持っている方は提携他社とのポイントのやりとりができないなど大きな制約を受けます(前記事「Trip.comグローバルカードを使ってみた」参照)。このリスクを無料で解消できるのですから、絶対に作らない手はありません。

2019年12月31日火曜日

Scoot成田~台北間が毎日2便化!エアバス320ceoも毎日運航に

Scoot(TR=TGW、シンガポール)は、週12便運航している成田~台北桃園~シンガポール(チャンギ)線に週2便を追加し、毎日2便の運航とします。

《2020年2月16日から有効》
TR874 SIN0830~1315TPE1445~NRT1900 DAILY
TR875 NRT2010~2330TPE0030+1~SIN0515+1 DAILY

(機材はエアバス320ceo エコノミークラスのみ180席)

成田~台北桃園線はLCCだけでもPeach(MM=APJ、大阪府田尻町)、ジェットスター・ジャパン(GK=JJP、千葉県成田市)の日系2社とタイガーエア台湾(IT=TTW)が就航する激戦区ですが、Scootと競合するAirAsiaグループは就航していません。エアアジア・ジャパン(DJ=WAJ)が中部セントレア、AirAsiaX(D7=XAX)が関空からそれぞれ台北桃園線を持っているためですが、Scootは成田を持つことで得られるアドバンテージを最大限に活用する経営判断を下しました。

2018年4月から成田線に使用しているエアバス320ceoが、東日本でも毎日見られることになりますが、成田着は昼間の時間が最も長くなる6月でも日没前後で、スポッター(飛行機写真マニア)には厳しいスケジュールとなります。


2019年12月25日水曜日

MRTブルーライン、開業16年目で全通

MRTA(都市鉄道公団:ホイクワン区)とバンコクエクスプレスウェイ&メトロ(BEM:ディンデン区、SET上場)は、ブルーライン延長部分のうち最後まで残っていたシリントン(バンプラット区)~タープラ(バンコクヤーイ区)間のテスト営業を12月23日(月)から始めました。これにより、MRTブルーラインは放射部・環状部共に全区間の営業が始まり、第1期区間の開業から16年目で全線開通を果たしました。

放射部(タープラ~ラックソン)と環状部の残り区間(ファランポーン~タープラ、バンスー~タープラ)からなるブルーライン延長部分は、2017年8月5日に最初の区間となるバンスー~タオプン(バンスー区)間が開通し、その1年前に営業を始めていたMRTパープルラインと接続しました。その後も工事が進められ、2019年7月29日からファランポーン~タープラ間のテスト営業が始められました。8月24日から放射部のタープラ~バンワー(パシチャルン区)が試験営業を開始してBTSシーロム線への乗り換えが可能になり、9月21日には放射部の残りとなるバンワー~ラックソン(バンケー区)もテスト営業に突入。ファランポーン~タープラ間の開業から2か月が過ぎた2019年9月29日、本格営業に入るとして運賃の徴収がスタートしました。

一方、環状部の未開通区間だったタオプンとタープラの間は、19年12月4日のタオプン~シリントン間からテスト営業が始まり、23日のシリントン~タープラ間をもって、全区間がオープンしました。

今回開業した駅のうち、バンイークワン駅(バンプラット区)は、王宮前広場やピンクラオ橋へ通じるソムデットピンクラオ通りと、チャランサニウォン通りがぶつかるボロンマラチャチョンニー交差点に近く、カオサンからも比較的近いところにあります(とはいえ歩くと30分、バスでも10分かかります)。