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2023年4月13日木曜日

Googleアカウントの乗っ取りは最大のリスク!!

Traveler's Supportasiaは17年目で、最大の危機を迎えました。

サイトの立ち上げ以来、更新に使用していたGoogleアカウントが、ロシアのクラッカー(ハッカー)に乗っ取られ、使用不能となってしまいました。これにより、前のアカウントに連携していた2000本余りの記事を載せたブログが全面的に更新不可能となりました。

これを機に全面リニューアルも検討しましたが、この度アカウントが復旧いたしましたので、更新を再開することに致します。

Androidの登場で、Googleアカウントはインターネットユーザーにとって切っても切れない関係になりました。Androidスマホのすべての機能を使うにはGoogleアカウントが絶対必須です。そのため、万が一に備え、Googleアカウントは最低でも3つ持つ必要があります。メインで使うGMail、スマホアプリの課金に使うGoogle Pay、そしてBloggerにブログをホストしている方はBloggerも、すべて別のアカウントにするのが理想です。

中でも、Google Payを連携するアカウントに、メインのクレジットカードを紐づけてはなりません。iPhoneとAndroidの両方をお持ちの方であれば、普段使いのスマホはiPhoneとし、Androidはサブに。iPhoneには2ファクタ認証を必ず設定してください。こうすれば万が一Apple IDのパスワードを乗っ取られても「許可しない」一発でハッカーの侵入は不可能です。当然その後にパスワードを変更すれば完璧に防衛できます。

メインカードはApple Payのみに紐づけ、QR決済アプリやモバイルSuica・PASMOもiPhoneのみで使用するようにしないといけません。さらにどうしてもの時に備えて、Apple PayにもGoogle Payにも紐づけないデビットカードないしはブランドプリペイドカードをメインのiPhoneで作っておき、そこに十分な残高を入れておくなどすれば、万が一生命線のApple IDが乗っ取られた場合でもカードが再発行できるまでの期間食べつなぐことができ、この上ない安心が得られます。

そして、Bloggerを設置したアカウントは、スマホから更新するとか、余程の事情がない限り、スマホには連携してはいけません。Google Payを別にはできないという方も、GmailとBloggerだけは別にしておかないと、Gmailを乗っ取られたときにBloggerも管理できなくなってしまいます。

ちなみに、ハッカーはGoogleアカウント以外に、Facebook、Instagram、TwitterといったSNS、またAmazonやAliexpressなどの国際通信販売サイト、そしてWISE・Paypalなど国際送金のアカウントを真っ先に狙ってきます。WISEはデフォルトでスマホを利用した2段階認証が行われますので、万が一パスワードを盗まれてもお手元のスマホでログインを拒否した後に、パスワードを変更すれば防衛できます。WISE以外の国際送金をお使いの方も、必ず2段階認証にしてください。

特にPaypalとGoogle Payの連携は不正があったときのリスクが極めて高くなります。PaypalアカウントをGoogle Payに連携すると「事前承認」システムが効いてしまい、その後に不正使用を主張したとしても一切返金されません。さらにPaypalアカウントを解約する際に残高が残っていると、全額Paypalが指定する慈善団体に寄付され、ユーザーには1円も返ってきません。

なお、主要なSNSのアカウントは防衛することができましたので、董事長ふくちゃんの連絡先をご存じの方は今後も他のSNSのメッセージ機能でご連絡くださいませ。

それでは、引き続き皆様にはご指導ご鞭撻賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

2021年7月10日土曜日

三井住友カードゴールド(NL)を取ったら100万円分使おう!!

三井住友カード(SMCC:東京都港区)は7月1日から、ゴールドカードの券面にカード番号の表記が一切ないセキュリティ強化型カード『三井住友カードゴールド(NL:ナンバーレスの略)』の募集を開始しました。一般カードのナンバーレスは今年2月から募集しており、好評のためゴールドカードにも拡大するものです。

三井住友カードは昨年2月、クレジットカードの券面を一新し、それまで30年間変わらなかったパルテノン神殿のデザインを取りやめました(前記事「三井住友カードが全面リニューアル!リスク回避策満載」参照)。この時に、カード番号や有効期限、セキュリティコードといった個人情報はカードの裏面にまとめて記載されるようになりましたが、これをさらに進化させ、個人データは決済端末との間でやり取りを行うICチップには書き込まれるものの、券面上には表記されず、スマートフォンにインストールした『Vpassアプリ』で確認するようにしました。

三井住友カード(NL)は、従来プラチナやゴールドといった上級カード、あるいはエグゼクティブカード(旅行傷害保険強化型)を保有していた会員のために、追加で発行することもできましたが、今回、ゴールドカードにもナンバーレスを投入し、上級会員のナンバーレスへの移行を本格的に開始します。

最大の目玉は、年間決済高が100万円に達した時点で、翌年以降の年会費が免除となることです。従来は、年会費11,000円(消費税1,000円込、『マイ・ペイすリボ』登録者は半額の5,500円)が必要でしたが、年会費が無料となるカード作成初年度のうちに100万円の決済(と正常な引き落とし)ができれば、実質的にゴールドカードを永年無料で使うこともできるという訳。それには、単純計算で1カ月当たり82000円以上を12カ月間決済し続ければ良い事になります。日本に自宅がある方なら、電気・ガス・インターネットなど生活に必要な決済をすべて三井住友カードゴールド(NL)に集約し、日々の食料品の購入やマイカーのガソリン代も1枚にまとめることで割と簡単に達成できるかもしれません。旅行者であれば、例えば日本から欧州や南米といった長距離国際線の航空券、あるいはANAカードスーパーフライヤーズクラブ(SFC)またはJALグローバルクラブ(JGC)の修行に使う航空運賃を決済するなどして、なるべく早く達成する方法はいくらでも考えられるはずです。

なお、会社から支給されたスマホに個人用のVpassアプリをインストールできないなど、アプリの利用が難しい方やどうしてもナンバーレスにできない事情がある方には、裏面にナンバーの入った従来の三井住友カードゴールドも継続して発行されます。こちらは、これまで通り年会費の支払いが必要で、永年無料にはなりません。

三井住友カードゴールド(NL)では、旅行傷害保険に自動付帯部分と利用付帯部分があります。航空運賃を決済すると死亡時最高2000万円の保険金が出ますが、他のカードで決済した場合、「自動付帯分」として最高300万円しか出ないようになっています。これを充実させたい場合は、エグゼクティブカードを追加で持つという手もありましたが、エグゼクティブカードはCOVID-19のパンデミックに伴う海外旅行需要壊滅のため1月31日をもって新規受付を終了しました。今後は、通常(ナンバーあり)のゴールドカードを追加で発行するか、ライフカード(横浜市青葉区)の『旅行傷害保険付き』(年会費1,375円)を別に持つ必要があります。

2021年6月30日水曜日

「外貨両替用」ブランドプリペイドカード、終了相次ぐ

資金決済法(2009=平成21年法律59号)の施行に伴い、2010年から参入が相次いだブランドプリペイドカードが、大きな曲がり角を迎えています。中でもトラベラーズチェックの代替として海外旅行客を狙った商品では、コロナ禍によって海外旅行需要が壊滅したことによって、サービス終了に追い込まれるものが出始めています。

クレディセゾン(東京都豊島区、東証1部上場)は、外貨両替用プリペイドカードのはしりとも言える商品だった『NEO MONEY』を、9月30日限りで完全終了とします。既に4月27日をもって新規の発行受付を締め切り、7月30日(金)にはチャージの受付も終了します。また、同じくクレディセゾンが開発、運用してきたJP BANK ゆうちょ銀行(東京都千代田区、東証1部上場)の『mijika』も、2022年春に新商品へリニューアルした上で終了することが既に発表されています。

ポイントサイト大手『ハピタス』を運営するオズビジョン(東京都千代田区)の子会社が手掛けているポイント集約サイト『Pollet(ポレット)』は、サービス自体は存続するもののブランドプリペイドカード事業を全面的に取りやめます。今日6月30日限りでプリペイドカードの新規発行を取りやめ、チャージは9月30日まで、ブランドプリペイドカード事業の完全終了は2022年1月31日を予定しています。

もっともPolletの場合、ハピタスで獲得したポイントを1度に30万円相当まで移行できる利点があります(ハピタス本体から他の集約サイトや銀行振込へ移行する場合は1度に3万円まで)。このためハピタスを含む日本の主要ポイントサイトすべてに対応したポイント集約機能は継続し、集約したポイントを銀行振込で出金できるようにします。一方で、中古品・金券などの買取『モノチャージ』を強化し、今後の事業の柱に育てる狙いです。

一方で、外貨両替最大手のトラベレックスジャパン(東京都港区)が発行する『キャッシュパスポート』と、新生銀行(東京都中央区、東証1部上場)が自行キャッシュカードの代替として普及を目指している『GAICA』は存続します。

2021年6月2日水曜日

楽天カードが『2枚』持てるルール改正

楽天カード(東京都港区)は、これまで1人の会員が持てるブランドを原則として1つに制限しており、2つのブランドを持つには厳しい条件をクリアする必要がありました。これが、6月1日(火)から緩和され、原則として1人2ブランドまでの発行が許されることになりました。提携カードの『アルペングループ楽天カード』を所持している場合は、最大3ブランドの同時所有も出来ます。

楽天カードには、5大国際ブランドのうちダイナースクラブを除く4つ(VISA、Mastercard、AMEX、JCB)があり、その中でもMastercardで発行している方が最も多いと思われます。これは、VISAには最近までなかったデザインカードがあるためです(『お買いものパンダ』『楽天イーグルス』『バルセロナFC』など)。しかし、これまでは楽天カードをMastercardで発行すると、同時に他のブランドの楽天カードを所持することは出来ませんでした(プレミアムカードにオプションで発行できる『楽天ビジネスカード』を除く)。

楽天カード(一般)のVISAだけを所持している方に限り、2枚目として他の3つのうちいずれか1つだけの発行が許されていましたが、今回、他のブランドの楽天カード(一般)はもちろん、上級グレード(楽天ゴールドカード、楽天プレミアムカード、楽天ブラックカード)を発行している方にも同時に2ブランドまでの発行を認めることにしました。

例えば、VISAまたはMasterの2枚目として、JCBを発行すると、ANA JCB プリペイドカードへのチャージで楽天ポイントが貯まるようになります。VISAまたはJCBをお持ちの方が2枚目にMasterを指名すると、Master以外のブランドが使えない小売り大手のコストコホールセールジャパン(川崎市川崎区)で決済が可能になります。ということで、JCBまたはAMEXをメインに使われている方は、海外旅行時に使うサブカードとしてVISAかMasterのどちらかを作成しておきましょう。

アルペングループ楽天カードは、国際ブランドがMastercardしかありません。このため楽天カード(一般)との同時保有が元来許されており、アルペングループ楽天カードを所持している人は、追加でいずれか2つのブランドの楽天カード(一般)を発行することが出来ます。この時、Masterの二重持ちは言うまでもなく損ですから、当然Master以外の3ブランドのうちの2つを選択することになります。VISAとAMEXを選択しておけばコロナ禍が落ち着いた後の海外旅行で困ることはないと思われます。

2枚目として発行されるカードは、1枚目とグレードが異なっても構いません。これまで一般またはゴールドをお持ちで、どうしても楽天ビジネスカードを使いたいためにプレミアムを申し込みたいという個人事業主の方は、従来は一般カードを解約して切り替える必要がありましたが、今後は一般カードとプレミアムカードの同時保有が可能になります。

楽天カードで公共料金などの継続引き落としをされている方は、2枚目をJCBで発行しておき、それに決済カードを変更。メインで使っている楽天カードに海外でトラブルが発生した場合でも、公共料金用のサブカードの番号は変わらないという使い方もできます。この時、JCBを選択するのは海外へ持ち出す頻度が少なくなると見込まれるためです。AMEXは欧米や西側先進国へ持っていく可能性が高いことから、日々の公共料金決済ではなるべく避ける必要があります。

2021年2月8日月曜日

楽天ゴールドカードが大改悪!同じ作るならプレミアム一択

楽天カード(東京都世田谷区)は、2016年9月から発行している『楽天ゴールドカード』と、より上位の『楽天プレミアムカード』の格差をはっきりさせるため、サービスの改定を行います。楽天ゴールドカードを持ち続けているユーザーにとっては明らかな大改悪。会社側もこの事実を認め、年会費の返金や請求停止に応じました。

楽天ゴールドカードは、オリコ(東京都千代田区、東証1部上場)の『THE POINT PREMIUM GOLD』や三菱UFJニコス(東京都千代田区)の『MUFGカードゴールド』といったいわゆる格安ゴールドカードに対抗する狙いで開発された商品です。年会費2,200円で当初は楽天市場での買い物時に加算される楽天ポイントが+4倍(最低5%還元)、国内空港のカードラウンジへ無制限に入れるなどの付帯サービスを備え、楽天市場のヘビーユーザーを中心に会員を獲得しました。

ところが、募集開始から2年が過ぎた2018年9月、会社側は国内空港ラウンジの無料利用を1年に2回までと制限します(前記事「楽天ゴールドカードのラウンジ利用に制限!年3回目以降は有料化」参照)。これにより海外旅行ヘビーユーザーの流出が始まります。さらに2018年12月、会社側は楽天ゴールドカードユーザーの一部に楽天プレミアムカードへの切り替えオファーを出します。プレミアムには海外の空港ラウンジを無制限に利用できる『プライオリティパス・プレステージ』が無料オプションで付いており、なおかつ当初3年間年会費免除(通常11,000円*3=33,000円)付きという破格の条件だったことからプレミアムに乗り換える人が続出。楽天ゴールドの魅力が一気に失われてしまいました。

そして、今回は楽天グループの本業である楽天市場で決済に使ったときの獲得ポイントをプレミアムと同じ5%(楽天では5倍還元と表記)から、楽天カード(一般)と同じ3%(3倍還元)に変更します。これにより、年会費2,200円を払う意味が事実上、年2回の国内空港ラウンジと死亡時最大2,000万円の旅行傷害保険、海外トラベルデスクのみとなり、海外旅行の際にわざと入院するなどしなければコストを回収できなくなる可能性が出てきます。

タイランドエリートクラブを運営するタイランドプリビレッジカード(バンラック区)によると、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による14日間の強制隔離を承知でタイへ行く方であっても、カード付帯の保険では公衆保健省(ノンタブリ市)のオンラインシステムによる事前認証が下りず、別途掛けなければならないといいます。

このため、どうせなら年会費11,000円はかかるものの楽天プレミアムカードに切り替え、プライオリティパスの発行を受けてコロナ終息後に備えたほうがいいかもしれません。

楽天市場での決済に楽天ゴールドを使っていた方は、年会費無料の楽天カード(一般)に切り替えてもいいのですが、その場合はVISAへの切り替えが必須です。楽天カード(一般)は、VISAをメインにMaster・JCB・AMEXのいずれか1枚をサブとする、合わせて2枚まで持つことができます。ただし、現状のゴールドで100万円を超える総枠が出ている方は、1度退会してダウングレードする形となるので、切り替えの時点で与信枠が減らされてしまう恐れがあります(一般カードは原則利用可能枠100万円まで)。また、2枚目をプレミアム(最大300万円まで)にしないと100万円を超える増枠や、最上級の『楽天ブラックカード』へのオファーが原則行われません。

2021年1月23日土曜日

口座維持手数料が当たり前の時代、始まる

三菱UFJ銀行(東京都千代田区、全国銀行協会加盟)は今年7月以降に開設される新規の普通預金口座を対象に『未利用口座管理手数料』を設けると発表しました。同様の制度はりそなホールディングス(大阪市中央区、東証1部上場)や一部の信用金庫が既に導入しており、MUFGの対応はこれらに次ぐもの。三井住友銀行(東京都千代田区、全国銀行協会加盟)も導入を決めており、日本の銀行でも口座維持手数料の制度が当たり前となる時代が到来しました。

日本の多くの銀行では、これまでは口座維持手数料を無料としているところがほとんどで、旧シティバンクN.A.の時代から口座維持手数料の制度があったプレスティア(SMBC信託銀行:東京都港区)は非常に珍しい存在でした。

りそなホールディングス傘下のりそな銀行(大阪市中央区、全国銀行協会加盟)・埼玉りそな銀行(さいたま市浦和区、全国銀行協会加盟)は2004年4月1日以降に新規開設された口座、またはそれ以前に長期未利用で取引停止になっていた口座が2004年4月1日以降に復活した、あるいは2004年4月1日以降に取引店を変更した口座が未利用口座管理手数料の対象となります。旧奈良銀行では2006年1月4日以降に停止から復活した口座、旧近畿大阪銀行では2014年10月1日以降に新規開設、関西みらい銀行(大阪市中央区、全国地方銀行協会加盟)では2019年10月15日以降新規の口座が対象です。

残高が1万円未満の状態で2年間一度も利息精算以外の取引がない場合、事前に封書で警告が行き、それから3カ月経っても取引が再開されない場合に未利用口座管理手数料の徴収が始まります。手数料は1カ月あたり100円にあたる1年間1,200円(税込み1,320円)。年に1回引き落とされ、その結果残高が0になった時点で強制的に解約となります。残高が年間の手数料額に満たない場合は、全額引き落とされた上その時点で強制解約になります。ただし、カードローンが契約されている、または定期性預金・外貨預金などの残高がある場合は対象外です。

りそなグループでは、この制度を導入した結果休眠預金等活用法(2016=平成28年法律101号)による預金保険機構(東京都千代田区)への移管がほとんど起こらなかったといい、他行も追随することにした模様。地銀では最大手の横浜銀行(横浜市西区、地銀協加盟)が2020年5月22日以降、静岡銀行(静岡市清水区、東証1部上場)が同年10月1日以降開設の口座に対して実施しており、今回3メガバンクもこの流れに乗ります。既に三井住友銀行は今年4月1日以降開設の口座に対して条件付きで導入すると発表しています。

三井住友の条件というのは、個人の場合

・SMBCダイレクトの利用設定がなされていない
・2年間1度も出入金取引がない

の両方を満たす場合で、SMBCダイレクトが設定されていれば自行の基準で最大5年間まで出入金取引が無くても口座を維持できます。これに対してMUFGでは、今年7月1日以降に開設される口座全てが対象になります。金額や強制解約の条件は他行と同じです。

既にお持ちの口座は取引店変更や休眠預金等活用法該当などのイレギュラーがない限り対象になりませんので、お金の出し入れなどのメンテナンスを定期的に施して、維持していってください。逆に、未利用口座管理手数料を問われることなくMUFGの口座を持ちたいというのであれば、6月30日までがラストチャンスということです。

「預けているだけでは勝手に残高が減っていく」時代の始まりです。日本と任国の両方の口座に給与が振り込まれる海外駐在員や、老齢年金の受取口座を国内の金融機関にしている受給者の方は問題ありませんが、そうでない現地採用者や外こもりすとは、この機会に持っている口座の整理、あるいは管理を徹底されることをお勧めします。

なお、みずほ銀行(東京都千代田区、全国銀行協会加盟)では当面、この制度の導入予定はありませんが、みずほに口座をお持ちの方もいつ導入されてもいいように準備が必要です。

2020年12月12日土曜日

JCBオリジナルシリーズを飛ばしても「開放JCB」がある

ジェーシービー(JCB:東京都港区)のクレジットカードは、アジアでも急速に加盟店が増加したり、アメリカンエキスプレス(AMEX)やDiscoverといった米系大手カード会社との相互開放が行われるなどして利便性を増しています。しかし、何らかの理由で利用代金を延滞し、強制解約を食らうと、二度とJCBブランドのカードを持てなくなるというリスクが以前はありました。

これは、カードの発行会社がJCB本体またはJCBと地方銀行や信用金庫などとの合弁による子会社(『JCBグループ』)しかないことにより、如何なる発行審査にもJCB本体が絡んでいたことで引き起こされた問題です。JCBカード・ローン専用の『FAITH』も同様。またJCB本体が保証会社になっている損保ジャパン(東京都新宿区、日本損害保険協会加盟)の自動車購入ローン『ジャパンダネットマイカーローン』を飛ばしたケースでも影響があります。

このようなユーザーが、破産免責や士業者経由で信用情報を強引に消去するなどの手法で再びカードを持てるようになった後、どうしてもJCBブランドのカードを持つ必要に迫られた場合は、JCB本体からライセンスを受けて発行している他のカード会社の商品、いわゆる『開放JCB』なら審査を通過できる可能性があります。

銀行系カード会社のうち、三菱UFJニコス(東京都千代田区)とSMBCファイナンスサービス(旧社名セディナ、東京都港区)にはJCBグループ扱いのカードと開放JCB扱いのカードが混在しています。流通系・信販系はこのようなことはなく、すべて開放扱いです。

MUFGニコスは、合併前のUFJニコスの前身『三和カードサービス』がJCBグループだった縁で、合併後も暫くは『フィナンシャルワンメンバーズクラブ』などJCBグループ扱いの個人向けカードもありましたが、2012年までに開放JCB扱いの『MUFGカード』へ移行しています。『MUFGカードスマート』『ゴールド』『ゴールドプレステージ』のJCBブランドは、過去にJCB本体やJCBグループ発行のカードを飛ばしていても、MUFGニコスに対して問題を起こしていなければ審査を通過できます。ただし、法人カード『UFJカードビジネスクラブ』だけは現在もJCBグループ扱いで新規会員の募集を行っているので、注意が必要です。
SMBCファイナンスサービスの場合は、旧さくら銀行の子会社だった『さくらカード』がJCBグループに属していた関係で『さくらJCBカード』は2014年の旧セディナとの合併直後までJCBグループ扱いでしたが、『SMBC JCB CARD』では開放JCBに切り替わりました。旧OMCカード、旧セントラルファイナンス由来のカードはもともと開放JCB扱いなので、JR東海エクスプレスカード』『Jiyu!da!』などのJCBも申し込んで審査通過することができます。ちなみに、旧さくらカード社発行の法人カードはSMFSが引き続きJCBグループ扱いで更新するものの、SMFSはJCBグループ扱いカードの新規会員募集を行っておらず、JCB本体へ申し込むように案内しています。
 
なおみずほ銀行(東京都千代田区、全国銀行協会加盟)は、傘下にJCBグループのカード会社を持っていませんでした。このため『みずほマイレージクラブ《セゾン》JCB』を含むクレディセゾン(東京都豊島区、東証1部上場)およびオリコ(東京都千代田区、東証1部上場)発行の全てのJCBブランドカードは最初から開放扱いとなっています。

2020年10月31日土曜日

SURUGA VISAデビットカードが突然、無効になるリスク

スルガ銀行(静岡県沼津市、東証1部上場)の『SURUGA VISA デビットカード』は、 2005年(平成17年)から発行されており今年で15周年を迎え、日本国内の銀行が発行するデビットカードの中でも老舗として知られています。しかし、その後に追随した他の銀行と違って発行にはスルガ独自の審査が必要であり、発行後であってもいつ、どこで無効にされるかわからないというリスクを抱えています。海外在住の長い方はもちろん、そうでない方も完璧な手を打っておかないと長期間維持するのは難しい代物と化しています。 

SURUGA VISA デビットカードは、スルガ銀行に口座がある15歳以上の方なら誰でも申し込みができることになっています。しかし、発行には審査が必要であり、その結果によってはデビットカードではなく日本国内でしか使えない通常のキャッシュカードが発行されたり、酷いと口座開設そのものを拒否されることすらあります。

発行後も、次に該当した場合は事前の予告なしに会員資格を失わせ、デビットカードの返納を指示できると規定されています。

・発行後1年以内にショッピング利用実績が全くない(会員規約4条の(3))
・スルガ銀行への届出事項に対する届け出を怠った(会員規約12条3の(1))
・スルガ銀行に対して虚偽の届出を行ったことが判明した(会員規約12条3の(1))
・破産宣告、民事再生手続き開始決定または支払い停止(会員規約12条3の(6))
・会員がスルガ銀行に有している預金その他の債権に対して、裁判所の決定に基づく仮差押え、または静岡地方税滞納整理機構(静岡市葵区)、静岡・神奈川両県の基礎自治体等による差押えの通知書が出された(会員規約12条3の(7))

最も多いのは、一番最初の利用実績が少ないケースですが、最後の差押え命令の発布によってSURUGA VISAデビットカードを失うケースも多いといいます。静岡県内では静岡市・浜松市・沼津市を除くすべての市町で国民健康保険が「税」扱いとなっており、神奈川県でも横浜・川崎は「料」扱いなのに対して相模原市は「税」扱いをしています。就職して協会けんぽ(全国健康保険協会:東京都新宿区)へ加入した時に国民健康保険の脱退の手続きを怠り、国民健康保険税が課税されていることを知らずに放っておくと、自治体の国民健康保険課が国民健康保険法(1958=昭和33年法律192号)79・80条に基づいて差押えを通知してきます。また普通徴収(郵送されてくる納付書で納める)の住民税や、自動車税・軽自動車税を納めなかった場合も、国税徴収法(1959=昭和34年法律147号)47条を準用して各自治体の税務課が差押えに動きます。

スルガ銀行では、差押通知書を受領すると、対象者の口座を通常の本支店、ネット専用支店関係なくすべて名寄せし、まず普通預金の残高から差し引きます。引き足りない場合は、定期預金の残高があればそれが徴収金額を満たすまで強制解約して差押え、ない場合は国税徴収法79条に基づいて当局に差押え解除を要請し、再び使えるようにします。そして、差押え通知書を受領した時点に遡って会員規約12条の3を厳格に適用し、発行されているすべてのVISAデビットカードの会員資格を喪失させ、本人に郵送か最寄りの支店へ出向いて返却するように指示します。

ただし、会員資格喪失の事実は個人信用情報機関のCIC(東京都新宿区)および日本信用情報機構(東京都台東区)には通知せず、楽天カード(東京都港区)の「エラーコード:2」と呼ばれる強制退会と同様に、他のクレジットカードやローンの組成には影響が及ばない策も取られます。とはいえ、スルガ銀行の社内的にはかなりのマイナス評価を受けることが避けられません。

2016年9月以前は、SURUGA VISA デビットカードの保有が絶対必須のネット専用支店『マイ支店』もあり、万が一マイ支店の口座でデビットカードを失う事態となった場合は、普通預金口座の解約も必要でした。マイ支店はそれまでの一般的なネット専用支店だった『ネットバンク支店』と統合して『Dバンク(デイバンク)支店』に衣替えし、デビットカードの保有も必須ではなくなりましたので、デビットカードを失う事態になっても通常のキャッシュカードが代わりに発行され、口座自体無くなってしまうという最悪の事態は回避されています。

また、ANA(NH)との提携によりANAマイレージクラブのマイルが貯まる『ANA支店』でも新規顧客に対しては原則VISAデビットカード(『Financial Pass Visaデビットカード』)を発行するとしていますが、VISAデビットカードを失った会員に対しては通常のキャッシュカードとAMCカードを統合した従来の『AMC Financial Pass』が改めて発行されます。しかし、ANAには新業態行のソニー銀行(東京都千代田区、全国銀行協会加盟)やPrestia(SMBC信託銀行:東京都港区)と提携した商品もあり、これからデビットカードに切り替えるAMC会員がFinancial Pass Visaデビットカードを作る意味合いは薄れています。

2020年10月21日水曜日

口座引き落としのないクレジットカードを予備に持とう!【2020年版】

日本発行のクレジットカードの支払い方法は、海外と違って銀行からの口座振替が主流となっており、1980年代にはどうしても自動引き落としのないカードが欲しいというユーザーの要求には応えられませんでした。しかし、1998年の『ACマスターカード』(アコム)を皮切りに、銀行並みかそれ以上の充実したATM網を持つ消費者金融系を中心に銀行引き落としの利用を任意とするカードが登場するようになりました。

ACマスターカード以外に、消費者金融国内2位のプロミス(現・SMBCコンシューマーファイナンス:東京都千代田区)や武富士も一時期ショッピング利用が可能で口座引き落としのないカードを発行していましたが、武富士は2010年に倒産(前記事「武富士倒産でもクレジット兼用カードはまだ使える」参照)。プロミスはクレジット兼用カードの発行を終了する代わりに、同じSMBCグループの三井住友カード(SMCC:東京都港区)が発行する『三井住友VISAプリペイド』に、プロミスの与信枠を使ってチャージするという手法を開発しました。

ただし、三井住友VISAプリペイドは、同じSMCCが発行する『VISAプリペ』とは別物で、残高が最高で5万円しか保持できない(VISAプリペは30万円まで保持可)、コンビニ店頭でのチャージが出来ない(VISAプリペはセブン銀行のATMまたはローソンの店頭でチャージ可能)といったリスクがあり、海外に持って行くには非常に心許ない仕様と言わざるを得ません。

一方、コンビニエンスストアを軸とした流通系クレジットカードでは、『ファミマTカード』(ポケットカード:東京都港区)に、3大コンビニチェーン中唯一となる『店頭支払いコース』が古くから存在します。店頭支払いコースでは、月末締め翌々月1日までというスキームは引き落とし(『口座支払いコース』)の場合と変わりませんが、日本全国のファミリーマートのレジでポストペイ方式の利用代金を現金支払いすることができます。翌月12日以降にミニマムペイメント(最低3,000円、利用残高が5万円増えるごとに1,500円加算)を支払えば、翌々月1日までの間は何回でも追加支払いをすることができる他、全額一括支払いをすればリボ手数料もかかりません。

海外出張時の風俗店、例えばタイのマッサージパーラーやバンコク・タニヤの日本人クラブで使った交際費など、どうしても普段使いのカードや法人カードに利用記録を残したくないとか、引き落としの事実が通帳に残ることすら避けたい、なおかつ消費者金融系のカードは持ちたくないというユーザーに最適です。

ただし、ファミマTカードは国際ブランドがJCBしかないため、JCBの加盟店がある程度充実しているアジアならまだしも、欧米に行くときは加盟店の少なさが玉にキズとなります。もっとも、JCBはアメリカ本土でDiscover(アメリカ・リバーウッズ、NASDAQ上場)、カナダなど一部の国ではアメリカンエキスプレス(AMEX:ニューヨーク、NYSE上場)と加盟店の相互開放を行っており、これらの加盟店なら決済ができます。

なお、ファミマTカードを1回払い専用(『ずっと全額支払い』)にするには、引き落とし口座を登録する必要があります。

2020年5月15日金曜日

ソラチカカードにゴールド登場もSFCは用意されず

ジェーシービー(JCB、東京都港区)は、東京メトロ(東京都台東区)およびANA(NH、東京都港区)の両社と提携して発行している『ANA To Me Card PASMO(通称ソラチカカード)』にゴールドカードを追加し、会員募集を開始しました。

ソラチカゴールドカードは、ソラチカカードのクレジットカードとしてのステータスをゴールドに引き上げた、JCBから見れば『提携ゴールドカード』にあたるものです。

『オリジナルシリーズ』と呼ばれる通常のJCB GOLDとの違いは、交通系ICカード機能が搭載されていることと、OKIDOKIポイントの他に東京メトロの『メトロポイント』を加算することが出来ることの2点です。このコストとして通常のJCB GOLDより4,000円高い、14,000円(税込み15,400円)の年会費が設定されています。

しかし、ソラチカゴールドカード保有者がAMCプラチナを達成しても、ソラチカゴールド1枚だけではANAカードスーパーフライヤーズクラブ(SFC)には入会することができません。ソラチカゴールドカードはオリジナル(プロパー)のANAカードでは『ワイドゴールド』に相当しますが、今回の発行にあたって、ANAが

「SFCはオリジナルカードのみのステータスと位置付け、交通系IC搭載ANAカード(ソラチカ、ANA nimoca、TOKYU×ANAなど)にはカード発行会社のゴールド資格は認めても、ANAカードとしての完全なワイドゴールドとは認めない」

ことにしたものとみられます。JCB側も2015年4月の会員規約改正でANA JCBカード(オリジナル)をベースにした『SFC JCBカード』との2枚持ちが解禁されているため、ソラチカゴールドカード会員がSFC入会を希望する時は、SFC JCBカードとの2枚持ちで対応できますが、2枚分の年会費(SFC JCB一般11,275円 or GOLD16,500円+ソラチカゴールド15,400円)がかかります(前記事「ソラチカカードとSFCJCBの2枚持ちが可能になった」参照)

また、メトロポイントからANAマイルへの交換に際して、メトロポイントへ流し込めるポイントの代表格だったLINEポイント(LINE:東京都渋谷区)が昨年12月28日限りで他社ポイントへの交換を終了しているため、従来のソラチカルートが使えなくなっています。ソラチカゴールドカードをメインカードとして決済しまくるのであれば、OKIDOKIポイントから有利に交換する方法もありますが、ポイントサイトの獲得ポイントを流し込むためであれば、ゴールドは用意されないものの『TOKYU×ANAカード』『ANA VISA nimoca』を使った方が有利になります。

2020年1月17日金曜日

長崎スマートカード廃止へ、nimocaに統合

長崎県営バス(長崎市)と西肥バス(長崎県佐世保市)は、全国初のバス共通ICカードとして2002年から続けてきた『長崎スマートカード』の後継に、西日本鉄道(西鉄:福岡市博多区、東証1部上場)の子会社が運営する『nimoca』を選定したと発表しました。nimocaは交通系ICカード全国相互利用サービスに対応しているため、本格的運用が始まる3月22日(日)から、ICOCA(JR西日本)やSuica(JR東日本)など交通系ICカードで、長崎県内の大半の路線バスと、長崎電気軌道(長崎市)の路面電車、さらには第三セクター鉄道の松浦鉄道(長崎県佐世保市)が利用できるようになります。

長崎スマートカードは、Suicaがサービスを始めた翌年の2002年(平成14年)にサービスを開始しました。Suicaと同じくソニー(東京都港区、東証1部・NYSE上場)の非接触カード技術『Felica』を採用し、その後に導入されたnimocaやPASPY(広島電鉄・広島県バス協会)、くまモンのICCARD(熊本県バス協会)など路線バスでの利用が中心となる交通系ICカードの技術的基礎が確立される形となりました。2005年には、全国初となるおサイフケータイ(『モバイル長崎スマートカード』)がサービスインしました。

しかし、後発のPASPYは当初からICOCAの片乗り入れを受け入れていたのに対し、長崎スマートカードはnimocaが立ち上がった後も乗り入れや相互利用などのサービス拡大を図らずガラパゴス化。2013年にnimocaが全国相互利用に参加した後も、nimocaはもちろんSUGOCA(JR九州)など他の種類の交通系ICカードもここまで一切、長崎スマートカードのエリアでは使えませんでした。

2016年、同種の独自ICカードを導入した宮崎交通(宮崎市、『宮交バスカ』)がnimocaに全面的に切り替えたのをきっかけに、長崎県バス協会でも次期システムへの移行時期に全国相互利用が可能なnimocaへ切り替えることが検討されましたが、長崎バス(長崎市)がこれに反発します。

「nimocaは福岡の会社。個人情報や運賃収入が長崎県外に流出してしまう」

などと難癖を付けた長崎バスはあくまで独自方式にこだわることにし、Tポイントジャパン(東京都目黒区)と提携した『エヌタスTカード』の発行を始めてしまいます。この結果、長崎スマートカードの後継は長崎バスグループ専用のエヌタスTカードと、他社のnimocaに二分されることになってしまいました。

長崎空港(長崎県大村市)と長崎市内を結ぶリムジンバスは、県営バスと長崎バスの2社が運行していますが、長崎スマートカードでは両社とも利用できたものの、長崎バス便はエヌタスTカードを持っていない他県からの旅行者は現金しか使えなくなる恐れがありました。このため、長崎バスでは県内他社に先駆けてnimocaの片乗り入れ利用(nimocaおよび全国相互利用可能な交通系ICカードは長崎バスで乗車に利用できるが、チャージはできない。またエヌタスTカードは他社で使用できない)を受け入れることにし、2月16日(日)付で運用を開始しました。これにより旅行者に対する利便は確保されました。なお西鉄が販売する九州島内バスフリー乗車券『SUNQパス』は、今後も県営・長崎バスの両方で利用できます。

現行の長崎スマートカードは、長崎バスでは既に昨年12月27日限りで取り扱いを終了しています。他の事業者でも、3月22日のnimoca運用開始後は積み増し(チャージ)が出来なくなり、6月30日で利用終了、7月1日からは5年間の予定で払い戻しのみの受付となります。なお、払い戻しの際には手数料分として残高の1/11(9.1%)が引かれてしまうため、バス協会ではスマートカードの残高をできることなら全額使い切ってほしいと呼びかけています。

2020年1月16日木曜日

三井住友カードが全面リニューアル!リスク回避策満載

三井住友カード(SMCC:東京都港区)は、ユーザーインターフェイスの全面変更やスマホ用アプリの強化など、新たな中長期戦略をまとめて発表しました。これを記念して、2月3日から4月までにクラシック(一般)カードに新規入会した方の年会費を永久免除とする大プロモーションを展開。三井住友VISA・Mastercardのプロパーカードを持っていない方には、またとないカード作成の大チャンスがやってきました。

《カードデザイン全面変更》
現在の三井住友VISAカード・Mastercardは、旧住友クレジットサービス時代の1990年(平成2年)に導入されたパルテノン神殿をあしらったデザインが基本で、リボ専用の最下級カード『RevoStyle(リボスタイル)』から最上級の『プラチナ』まで、すべてのプロパーカードに神殿の絵があります。

これが、2月以降はSMBCグループ(三井住友フィナンシャルグループ)のイメージカラーである緑色を、プリズム状に表したシンプルなデザインに変わります。会社側ではニュースリリースで

「未来を映し出す光と足元を照らす光で顧客の希望ある未来を表現した」

と変更の理由を説明しています。これにより、30年に渡ってSMCCの顔であり続けたパルテノン神殿は、クレジットカードの券面から姿を消すことになります。

また、プラスチックのカードに裏からエンボス加工されていたカード番号は、表面ではなく裏面に表記するように改められます。三井住友VISAカードは、番号を4ケタずつ4行に分かち書きする『クイックリード方式』が導入されますが、三井住友マスターカードは、これまで通り16ケタを1行で横並びに標記します。

《アプリで簡単に利用制限》
スマートフォン用アプリ『三井住友カードWallet』には、会員が保有するカードの安全を簡単な操作で守る機能が実装されます。

「あんしん利用制限」といい、「すべての利用を制限」「ネットショッピングを制限」「海外での利用を制限」の3つのスイッチボタンがアプリに組み込まれています。通常、日本国内にいるのであれば「海外利用を制限」のスイッチをONにしておけばよく、海外への出発直前にオフ。帰国したら再びオンすることで、スキミングによる不正使用のリスクを回避することができます。「ネットショッピングを制限」のスイッチをオンにすれば実店舗のみの利用に出来ます。プラスチックのカードを紛失したり、盗まれたりしたとき「すべての利用を制限」をオンにすれば、フリーダイヤルへの電話や海外ならコレクトコールをしなくても、その場でカードを止めることができます。

《iD、VISAのタッチ決済に両対応》
三井住友カードは、2006年にNTT docomo(東京都千代田区、東証1部上場)の出資を受けて以来、ポストペイド式非接触電子マネー『iD』の普及を推進してきましたが、VISAブランドの総本山ビザインターナショナル(アメリカ・サンフランシスコ、NYSE上場)が推進して既に海外で広く普及、国内でも導入が進む『VISAのタッチ決済(海外名VISA Paywave)』を昨年3月からプロパーカードに搭載しており、今後カードの更新を迎える既存会員のカードもタッチ決済対応にします。

《クラシックカード年会費終身免除の大チャンス!》
今回の全面リニューアルに合わせて、SMCCでは大々的な新規会員獲得キャンペーンを打ちます。その最大の目玉は、一部リボ払い『マイペイすリボ』を設定していなければ入会1年目か、RevoStyleに限られる年会費免除を「無条件で終身」に延長するというもの。2月3日から4月30日までの間にクラシックカードを申し込んで、審査を通過した方が対象です。VISA・Mastercardの両方を同時に申し込む『デュアル発行』が認められた場合は、両方のカードが終身無料になります。

これは、三井住友銀聯カード、Trip.comグローバルカードのみをお持ちの方にとっても大朗報です。SMCCワールドプレゼントの全機能を利用するには、三井住友カード(VISA、Mastercard)を所持することが必要とされており、国際ブランドがUnionpay(中国銀聯)のカードのみを持っている方は提携他社とのポイントのやりとりができないなど大きな制約を受けます(前記事「Trip.comグローバルカードを使ってみた」参照)。このリスクを無料で解消できるのですから、絶対に作らない手はありません。

2019年12月10日火曜日

AirAsiaが楽天ペイに対応、AMEXカードで円建て決済可能に

AirAsiaグループは9日から、決済手段に楽天ペイメント(東京都世田谷区)の『楽天ペイ(オンライン決済=旧楽天ID決済)』を追加しました。これにより、これまで円建てでの決済ができなかったアメリカンエキスプレスカードと、AirAsiaグループでは一切使えなかったダイナースクラブのカードが、楽天会員IDの決済手段に登録することで使用できるようになります。

楽天ペイには、いくつかの種類があります。今回使えるようになったのは、楽天グループ以外のeコマースサイトで、楽天会員IDに登録したクレジットカードや楽天スーパーポイント、楽天キャッシュの使用を可能にする『オンライン決済』という手段です。2代目エアアジア・ジャパン(DJ=WAJ、愛知県常滑市)の日本側株主に、楽天ペイメントの親会社の楽天(東京都世田谷区、東証1部上場)が入っているため、実現できたものです。

楽天ペイ(オンライン決済)は、楽天会員IDにクレジットカード情報を登録して使います。同じ楽天ペイの『スマホ決済』と異なり、VISA、Mastercard、AMEX、ダイナース、JCBの世界大手5ブランドすべてが登録でき、海外発行のカードも含め、1つのIDに5枚まで登録可能です。

AirAsiaでの楽天ペイは、Webサイトを日本語で表示し、かつ決済通貨を日本円に指定した場合に利用できます。決済高に対して1%相当の楽天スーパーポイントも還元され(100円に付き1ポイント)、楽天カードで決済した場合はカード利用分に対する還元ポイントも加算されます。


2019年12月1日日曜日

お財布.com閉鎖へ!モッピーに統合、資源集中

ポイントサイト運営大手のセレス(東京都世田谷区、東証1部上場)は、2014年にオープンキューブ(東京都中央区)から引き継いだ『お財布.com』を19年12月で終了とし、主力サイトの『モッピー』に経営資源を集中します。最盛期には3つあったセレス運営のポイントサイトもモッピー一本にまとめられ、再スタートを切ります。

お財布.comは、オープンキューブが2004年(平成16年)に立ち上げた古参のポイントサイトで、翌2005年のセレス創立と同時に始まったモッピーよりも古く、セレス所有のサイトの中でも最古の歴史がありました。オープンキューブ時代には提携クレジットカード『お財布プレミアム』も発行されるなど、ポイントサイト業界では比較的な地味な存在だったもののそれなりに固定客がおり、ここまで維持されてきました。

2015年(平成27年)、お財布.comは『ポイントインカム』のファイブゲート(東京都渋谷区)から引き継いだ『MOBATOKU(旧モバトク通帳)』とともにセレスに事業譲渡されます。当初はモッピーと並ぶ強力なコンテンツを投入するなどして併存させる予定でしたが、16年にブランドプリペイドカード『POINTWALLET』を投入したあたりから風向きが変わります。

POINTWALLETは、発行会社のセディナ(東京都港区)との提携条項の関係上各サイトごとに発行する必要があり、モッピー、お財布.com、モバトクの獲得ポイントを1枚にまとめることはできませんでした。しかし、同業大手『ハピタス』のオズビジョン(東京都千代田区)が子会社を通じて発行した『Pollet』では、交換サイト大手との提携により事実上日本国内で運営されているすべてのポイントサイトのポイントを集約できる機能を実現。これにより、セレスのブランドプリペイドカード事業は一気に伸び悩み、見直しの過程でセレス経営陣はポイントサイト事業をモッピー一本に絞る方針を決めました。

引き継いだ2つのサイトのうち、著しく利用者の少なかったモバトクは2018年12月20日でサイト運営を終了し、モッピーに統合。続いて19年1月にはお財布プレミアムカードの終了が提携先のアプラス(大阪市中央区)から発表され、お財布.com自体の閉鎖も時間の問題と言われるようになりました。そして、モバトクの終了からちょうど1年が過ぎようとしている12月16日(月)正午をもって、すべてのコンテンツと掲載案件(広告)の利用を終了することにしました。

お財布.comの既存会員には、2020年1月31日までにモッピーへ移行することが義務付けられます。移行が間に合わなかった会員の獲得ポイントは失効とした上で、サイトを閉鎖します。移行期間はコンテンツ終了後1カ月半しかありません。先にサービス終了したポイントモンキー(オープンスマイル:浜松市南区)はコンテンツ終了後半年以上の移行期間を設け、閉鎖時期もお財布.comより遅い20年3月としていますが、今回のセレスの対応は、セレスが業界団体の日本インターネットポイント協議会(JIPC)に入っていないことを考えても、ちょっと早すぎます。

また、旧ライフマイル(リアルワールド:東京都港区、東証マザーズ上場)が終了した時と同様に、お財布.comで築いてきた友達紹介は全てリセットされます。現在お財布.comで多くのダウン(自分が紹介した会員)を持っていた方は、移行と同時に事実上、セレスから副収入を得る機会を絶たれます。

旧ライフマイルでは会員の抗議により救済措置が行われましたが、お財布.comは既存会員がモッピーに移行した場合も紹介は継続しないとしており、モッピー移行後に全く違う方とイチから紹介を再構築していかなければなりません。既にポイントサイト業界は立ち上がって20年以上が過ぎ、ヘビーユーザーの多くはサイトの紹介を一巡していますし、モッピーはただでさえ紹介者に非常に有利なダウン制度で競争相手も多いので、これから移行する人がモッピーで先行するトップ紹介者に追いつけるだけのダウンを構築していくことは事実上無理と言わざるを得ません。

2019年8月7日水曜日

国内ポイントサイトから海外エアラインマイルへの交換が不可能に!!

共通ポイント交換サイト『PeX(ペックス)』を運営するボヤージュマーケティング(東京都渋谷区)と、『Gポイント』のジープラン(東京都千代田区)は、これまで扱ってきた米系大手航空2社のマイルへの交換を8月末で終了します。これにより9月以降、日本のポイントサイトのポイントを海外航空会社のマイレージに直接交換することは事実上不可能になります。

PeX、Gポイントのどちらも、ユナイテッド航空(UA=UAL アメリカ・シカゴ、NASDAQ上場)の『マイレージプラス』と、デルタ航空(DL=DAL アメリカ・アトランタ、NYSE上場)の『スカイマイル』の2つのマイレージプログラムに交換することができましたが、8月30日(金)12時までの受付分をもって終了することになりました。さらに、両社マイレージ会員向けの通販モールサイト『スカイマイルショッピング』『マイレージプラスモール』も業務委託先の楽天(東京都世田谷区、東証1部上場)が同じく8月30日12時をもって運営を終了すると発表しています。

Gポイントからスカイマイルへの交換サービスは、旧ノースウエスト航空(NW=NWA)時代から存在しており、スカイマイルショッピングも、旧ノースウエストが楽天と共同で『ワールドパークスマイルモール』の名前で立ち上げたのを、合併によってデルタが引き継いだもので。都合20年近くに渡って親しまれてきました。この度、楽天が自社の『楽天Rebates(リーベイツ)』に資源を集中するため撤退を決めたとみられ、マイレージプラス共々後継の委託先が見つからなかったとして、終了することになりました。

日本のクレジットカード業界では海外の航空会社と提携したカードも多数発行されていますが、それらのカードではマイレージが貯まる代わりに、カード会社本来のポイント還元プログラムは対象外となっていることが多く、他社ポイントを変換することはできません。このため、海外航空会社のマイレージプログラムに、日本のポイントサイトで獲得したポイントを変換できるのはデルタ・UAの両社だけでした。今回、両社が揃って終了することにより、9月以降は海外航空会社のマイルへの変換が一切できなくなることを意味します。

デルタ・UAともに、マイルの有効期限は最後に変動があった時から18ヶ月間です。つまり、8月中に申請をして移行が出来るか、両モール経由で買い物をするなどして変動があれば、最高で2021年2月までマイルの有効期限を延長できますが、9月以降は基本的に搭乗ないしは航空券購入か、提携クレジットカードの利用でマイルを獲得しない限り、マイルの有効期限を延長できなくなってしまいます。

2019年7月27日土曜日

PRESTIAのバンキングカードが世代交代!既存カードは国内専用化

旧シティバンク銀行(現・シティバンクN.A.東京支店:東京都千代田区)の個人向け業務を引き継いだSMBC信託銀行(PRESTIA:東京都港区、信託協会準加盟)は、サービス移行の総仕上げとしてバンキングカード(キャッシュカード)を世代交代させることにしました。10月から発行するデビットカード『GLOBAL PASS(グローバルパス)』『AMC GLOBAL PASS』には、これまでなかったVISAデビット(タッチ決済含む)が搭載される代わりに、旧シティバンク以来使用してきたこれまでのバンキングカードは、2021年以降、日本国内専用になります。

PRESTIAの総合口座は、シティバンク銀行やその前のシティバンクN.A.時代からの『マルチマネー口座』であり、バンキングカードもこれまでは、旧シティバンク銀行やシティバンク在日支店時代に発行されたカードがそのまま使えていました。

しかし、これまでのカードにはICチップが搭載されておらず、同じSMBCグループの母体行である三井住友銀行(東京都千代田区、全銀協加盟)は既にICチップのないキャッシュカードを全廃していることもあって、PRESTIAもICキャッシュカードへの移行が喫緊の課題となりました。

今回、ICキャッシュカードへの移行を行うにあたっては、旧シティバンク銀行以来提供してきた海外での預金引き出しが今後も提供できることが求められました。さらにPRESTIAの本領である複数の外貨による決済への対応を検討する中で、住信SBIネット銀行(東京都港区、全銀協加盟)や新生銀行(東京都中央区、東証1部上場)など他行が既に導入していた外貨預金を使ったVISAデビット決済を、PRESTIAは他行よりも多くの種類の通貨に対応させた上で導入することにしました。

GLOBAL PASSでは、全18種類の通貨による預金引き出し、VISAデビット決済に対応します。対応するのは、次の通貨です。

・日本円
・米ドル
・ユーロ
・スターリングポンド
・スイスフラン
・カナダドル
・オーストラリアドル
・ニュージーランドドル
・タイバーツ
・シンガポールドル
・香港ドル
・人民元(海外投資家向けに口座内で両替されるオフショア人民元』に限る。中国国内で両替された現金『オンショア人民元』を直接入金することは不可)
・南アランド
・トルコリラ
・メキシコペソ
・クローネ(デンマーク、スウェーデン、ノルウェー)

今お持ちのバンキングカードは、2021年(令和3年)9月までに切替申請をしてGLOBAL PASSカードにしないと、21年10月以後は日本国内でしか使えなくなってしまいます。PRESTIAの口座をお持ちの方は旧シティバンク以来、海外での預金引き出しを希望する方がほとんどでしょうから、GLOBAL PASSへの切り替えが絶対必須です。手続きを忘れないようにしてください。

2019年7月16日火曜日

ヤフオク「貨幣」カテゴリでゴミ屑を掴まされないために

海外旅行で余った外貨現金の処分には、誰しも困ったことがあるはず。硬貨があると日本での両替は難しく、海外で再両替しようにも現地に1,000円札の在庫があるかは聞かないとわかりません。再訪する予定があるなら現地に銀行口座を開設して預金するという手もありますが、いくつもあると管理に困ります。

ネットオークション最大手のヤフオク!(旧Yahoo!オークション)には1999年のオープン以来『貨幣』カテゴリがあり、趣味としての古銭売買の他に、海外旅行で余った外貨を両替したり、別の旅行者に売却したりしようとする出品者で賑わっています。しかし、外貨は金融市場の流れを正しく理解しないと行った先で既に使えなくなっていることも多く、下手にやるとゴミ屑を掴まされてしまいます。そんな詐欺被害者が今後現れないように、貨幣カテゴリで売られていても既に使えないものをまとめてみます。

《アジア》
・北朝鮮ウォン…2009年以前に発行された紙幣は、デノミネーションのため使用不可能。それ以降の物も、出品者が北朝鮮に外貨を渡して入手したということで、経済制裁に引っ掛かる可能性がある。購入しないのが無難。
・中国人民元:第1次券(1949年~54年発行)はデノミネーションされており使用不可能。
第2次~第4次(1953~90年発行)は流通停止済みで、第4次券に限り中国人民銀行総行(中央銀行:北京市西城区)または分行(支店:天津、瀋陽、済南、南京、上海、武漢、西安、成都、広州)、および省・省級市ごとに指定された商業銀行(例:雲南省では中国農業銀行の各支店が指定されている。他の省・省級市は中国人民銀行のWebサイトに行き「第四套人民币」で検索)の窓口で現行券に交換可能(前記事「第4版人民幣回収へ」参照)
また、発行銀行が中国人民銀行ではなく、「中国銀行」と表記されている外貨兌換券(1994年以前に発行)は使用不可能で、中国銀行本支店での両替もできず完全な紙屑である。
中華人民共和国成立前に発行された『金圓券』『法幣』は当然無価値で、コレクションとするか中国引揚者の遺品という形で平和祈念展示資料館(東京都新宿区)に引き取ってもらうしかない。
・香港ドル…1950年代以前に発行された1セント紙幣(茶色、裏が真っ白)は使用不可能で、交換もできない。
・ベトナムドン…10,000ドン、20,000ドン、50,000ドン、100,000ドン紙幣についてはポリマー素材を使用した現行券(2003年発行開始)以外使用不可。旧券は国家銀行本店(ハノイ市ホアンキエム区)で現行券と交換可能。

・フィリピンペソ…現行券(2010年発行開始)以外は使用不可。旧券は中央銀行で交換できたが2017年12月31日で終了し、全て紙屑となっている。
・リンギットマレーシア…1RM硬貨($1の表記がある)、500RM、1,000RM紙幣は廃止となっており使用不可能。現行券への交換もできないためKLIA空港の募金箱に入れ、回収してもらうしかない。
第2次(1989年発行開始)以前の紙幣は現地の店舗で受け取らない可能性がある。クアラルンプール国際空港にAirAsiaグループ以外の航空会社で到着する方は第1ターミナル内の銀行で交換してもらう。AirAsiaで到着する方は、KLIA2のインフォメーションカウンターに申し出て指示を仰ぐ。
・インドネシアルピア…現行券(2016年発行開始)の他に1つ前のシリーズ(1998年発行開始)が流通しているが、そのうち20,000Rp以上の4種類は流通停止済みで、バンクインドネシア(中央銀行)での交換も建前上不可能。1968年以降に発行された10,000Rpまでの紙幣については、バンクインドネシア本店(首都特別州中央ジャカルタ市)で現行券との交換に応じている。
・インドルピー…500Rs、1,000Rsの旧券(1996年発行開始)は2016年11月で通用停止。

《欧州》
現在ユーロが通用している国でユーロ導入以前に使用されていた各国ごとの通貨はすべて使用不可能。硬貨については全ての国で交換期限が終了している。紙幣はイタリアリラが2011年、フランスフランが2012年に交換終了。ドイツマルク、ベルギーフラン、オーストリアシリングは各国中央銀行で交換に応じている。

2019年3月11日月曜日

ゆうちょ銀行の預け入れ限度額が増える!通常貯金だけで1300万円

政府は8日の定例閣議で、JP BANK ゆうちょ銀行(東京都千代田区、東証1部上場)の預入限度額を実質2倍にする政令を決定、13日付の官報で公布しました。4月1日から施行されます。

現在は、通常貯金(民間の普通預金に相当)と定期貯金、定額貯金など定期性貯金を合わせて一人1,300万円までとなっています(郵政民営化法施行令2条:2005=平成17年政令342号)。改正(2019=平成31年政令35号)では、通常貯金と定期性貯金のそれぞれ1,300万円ずつ、合計2,600万円までの預かりを認めます。なお、振替口座(旧郵便振替:民間の当座預金に相当)には預り金額の上限はなく、上限を超えて入金しようとすると超えた分は振替口座で預かる(無利息)という点は変更ありません。

JP BANKカード(クレジットカード)やmijika(ブランドプリペイドカード)の利用額が大きい方には良いかもしれません。従来は定額貯金や定期貯金を預けている場合、その分通常貯金に入金できる額が減る仕組みでしたが、改正後は通常貯金だけで限度額1,300万円一杯まで入金できるようになります。特にmijikaを持つことで海外でも通常貯金の残高を事実上直接引き出すことができるようになったのは外こもりすとには朗報です。ゆうちょ銀行に口座がある方は、この機会にmijikaを申し込んでおくことをお勧めします。

2019年3月2日土曜日

Trip.comグローバルカードを使ってみた!他社ポイントからの移行にリスク

以前、AirAsiaグループの航空券決済を少しでも安くできるカードとしてご紹介した『Trip.comグローバルカード』(三井住友カード)。今回、董事長ふくちゃんが実際に入会し、使ってみました。

Trip.comグローバルカードは、国際ブランドがUnionpay(中国銀聯)のクレジットカードです。中国では多くの加盟店がありますが、中国以外では加盟店がVISAやMasterCardに比べて少なく、通販でもAliexpressやWish.comなど中国発の大手サイトが対応せず、なかなか利用する機会がありません。しかし、OTA(Online Travel Agencyの略で、ネット販売専門の旅行会社)や航空会社では対応が進んでおり、Trip.comや同じグループのSkyscannerの他、航空会社では中国系FSC各社、春秋航空(9C=CQH)、AirAsiaグループ、Jetstarグループなどで航空券の購入に使うことができます。

Trip.comグローバルカードで、AirAsiaグループの航空券を購入する際は、支払い画面で通常のクレジットカード決済ではなく、『Unionpay』のタブをクリックします。Unionpay経由での決済を了承すると、カード番号を入力する画面になりますので、そこでTrip.comグローバルカードの番号と有効期限、セキュリティコードを入力します。

ちなみに、支払方法は一括払いのみ。分割・リボルビング払いは利用できません。

ポイント還元は、三井住友VISAカード・三井住友MasterCardと同じSMCCワールドプレゼントの口座が開設されます。三井住友VISAカード、MasterCardを既にお持ちの方は発行された銀聯カードをVpassに追加すればOKです。銀聯カードの利用実績に伴う加算ポイントは、既存の口座に加算されます。

SMCCワールドプレゼントは、共通ポイント交換サイトの『PeX』(ボヤージュマーケティング=東京都渋谷区)から『Gポイント』(ジープラン=東京都千代田区)へポイントを流す際の中継地としても使うことができます。ここで、PeXからGポイントに流すというのは、ポイントサイトをやっている方ならどこかで聞いたことがあるかもしれません。『ANA To Me CARD PASMO(ソラチカカード)』会員の方が、ポイントサイト各社のポイントをANAマイレージクラブ(AMC)のマイルに変換する際に使う、通称『ソラチカルート』で今年4月以降、必ず通らなければならなくなった手法です(前記事「ソラチカカート封鎖へ(3)陸マイラーに残されたもう1つの道」参照)

PeXから直接LINEポイントに交換することもできますが、一旦Gポイントを経由することによって、LINEポイントに到達するまでの間のポイントの目減りを実質解消できる上に、モッピー(セレス=東京都世田谷区、東証1部上場)の獲得ポイントも合算して流し込めるようになる利点があります。

ただし、お手元に三井住友カード発行のクレジットカードがUnionpayしかない方は、他社のポイントをワールドプレゼントに移行することができません。ワールドプレゼントの全機能を利用するには、三井住友VISAカードまたはANA VISAカード、三井住友MasterCardも保有することが必要です。

2019年1月14日月曜日

外国人がベトナムの銀行口座を簡単に作る!

ベトナムで外国人が銀行に預金口座を持つのは、以前は非常に難しいものでした。最も知名度の高い国営商業銀行のベトコムバンク(ハノイ直轄市ホアンキエム区、ホーチミン証取上場)では、長期ビザを持っている方か既に口座を有する外国人の紹介がなければ新規の口座開設は難しくなっています。しかし、日本の新業態行(ネット専業銀行)と同様のオンラインバンキング専用口座を発売する民間商業銀行が現れ、外国人でも簡単かつ即日で口座を持てるようになりました。

VPバンク(ハノイ市ドンダー区、ホーチミン証取上場)が発売しているTimoがそれです。

Timoのホームページにアクセスし、パスポート番号などの個人情報を入力します。その際にベトナム国内の携帯電話番号が必要になります。またキャッシュカードの受取日と時間を指定する必要がありますが、この日付が申込日の翌日から1週間先までしか指定できないため、作業はベトナム入国後か、事前にSIMカードが入手できる場合も入国予定日の直前になってから行わなければなりません。
予約ができたら、送られてくるメールに従って詳細な個人情報を入力。そして指定した日に『Timo Hangout』(カスタマーセンター)を訪れて、ATMカードを受け取ります。カスタマーセンターは、ハノイ、ホーチミンシティ、ダナン、カントーの4大直轄市(中国の省級市に相当)にありますが、外国人の場合はハノイかホーチミンシティのどちらかへ行くことがほとんどでしょう。旅のスケジュールに合わせて、行けるところを指定します。今回のベトナム取材ではハノイを最初に訪れましたので、当然ハノイ(ホアンキエム区)のセンターに行きました。ハノイのセンターは、ホアンキエム湖南端の中央郵便局から徒歩5分の『インターナショナルセンター』というビルの1階にあり、外国人にもわかりやすい場所です。なおどの都市でも、センターは従来のVPバンクの支店とは別の場所にありますので、気を付けなければなりません。

行員さんにパスポート情報やビザ情報などのデータを入力してもらい、口座開設手続きは完了。ちなみにビザ情報はなしでも構いませんが、本気で口座を作るつもりならe-visaか大使館発行の正規ビザで入国しておいた方がスムーズに事が進みます。その後に、手元のスマートフォンにバンキングアプリをダウンロードし、ログインして、キャッシュカードをアクティベートすれば準備は完了です。

あとは、同じビルの1階受付脇にあるTimoの現金自動預け払い機(ATM)で入金を行うことができます。ちなみに出金は、『napas』という全国銀行ATM連携システム(日本のmicsに相当)を通じて、ベトナム国内どこの銀行からでも手数料無料で行うことができる他、隣国ラオスにもnapasに対応している銀行があるとのことです。