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2022年2月13日日曜日

DJ北林さんが死去…ヒートショック、2ヶ月経って発見

 

クーロン黒沢ファミリーの一員で、DVD作品『やさぐれ旅行人DJ北林』ナビゲーターとしておなじみだった『DJ北林』こと西野今朝彦(にしのけさひこ)さん(東京都出身)が、2021(令和3)年2月にヒートショックから来る急性心不全のため亡くなっていたことが明らかになりました。享年60歳でした。

1月4日に東京・池袋で開催された『DJ北林メモリアル浮遊会』の席上、クーロン黒沢より遺体発見時の映像も交えて説明されました。それによりますと、西野さんは2021(令和3)年2月頃、東京都西東京市の自宅で風呂から上がった際、ヒートショックによる急性心不全を起こして倒れ、一人暮らしだったため誰にも連絡できないまま息絶えてしまったとのことです。

春4月になり、2カ月以上も連絡が途絶えてさすがにおかしいと判断したクーロンが警察と消防に通報して自宅に強行突入。台所で変わり果てた姿の西野さんを発見したと、クーロンは語りました。

1960(昭和35)年生まれ。80年代後半から日本・タイ・カンボジア・フィリピンを行き来する生活を30年以上に渡って続けていて、例年日本の冬の時期はタイかフィリピンにいることが多かった西野さんでしたが、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックで出国が困難になり、1年を通して日本で過ごそうとした矢先の突然死でした。

董事長ふくちゃんがDJと出会ったのは、2006(平成18)年のこと。ビーマンバングラデシュ(BG=BBC)とエジプト航空(MS=MSR)が相次いでバンコク経由成田線の運航から撤退し、今後利用するべき航空便を相談しに来た時でした。当時はフィリピン航空(PR=PAL)しか選択肢がありませんでしたが、その後LCCのセブパシフィック(5J=CEB)が事業を拡大し、以後西野さんは2019年に最後の出国をするまで、セブパシフィックとAirAsiaグループを主に利用するようになりました。そして、AirAsiaの機内で売られている赤のポロシャツがいつしか西野さんのトレードマークとなっていったのです。


「熱帯仕様になっていた」(ブログ『SEX戦線異常なし』最後の更新より引用)身体が、日本の冬に耐えられなくなっていたのでしょうか。今は、謹んで冥福を祈るしかありません。

2021年7月16日金曜日

[ปอ.8]民間撤退で公団へ![11]は3管区へ移管

首都圏バス公団2管区営業所(ミンブリ区)は、民間のシティバス社が2009年から運行していた[ปอ.8](ラマ1世橋~モーチット駅~ロムクラオ団地)を引き継ぎ、7月16日(金)から運行を開始しました。

[ปอ.8]は、[8](ラマ1世橋~モーチット駅~ソイハッピーランド)の変形で、ザモールバンカピ(バンカピ区)を左折せず、その先のラムサリ交差点を右折、ラムカムヘン通り経由でサパンスン・ミンブリ両区内を通過し、ロムクラオ団地(ラックラバン区)まで行くという長距離路線です。カセムバンディットロムクラオ大学(ミンブリ区)への通学輸送の他、終点に近いラックラバン区北西部ではバンコク首都圏中心部や旧市街へ直結する唯一の公共交通機関として重宝されています。

この度、路線新設以来運行していたシティバス社が撤退することになり、運輸省は後継事業者を探していましたが、ミンブリ区をはじめとする首都圏最東部にきめ細かい路線網を持っている公団が引き継ぐことになりました。2管区営業所では使用する車両を捻出するため、傘下のプラウェート車庫(プラウェート区)が担当していた[11](BTSパトゥムワン競技場駅~プラウェート~ラマ9公園)を3管区営業所メガバンナー車庫(サムットプラカン県バンプリ郡)に移管しました。

2021年4月4日日曜日

[524]バンランプー経由1カ月で復活

首都圏バス民間委託最大手のスマートバス(チャトチャック区)は、[524](ラクシー記念塔~新南バスターミナル)の経路を一部変更しました。3月までは王宮前広場発着だったものを、シリントン通り経由新南バスターミナル行きに変更したところ旧市街北部在住の乗客からクレームがあったのか、王宮前広場経由新南バスターミナル行きに変更。長年愛用していた乗客に配慮しました。

Facebookページ『Rotmaethai(ロットメータイ)』が伝えたものです。

[524]は1990年代にはランシット2車庫(パトゥムタニ県ランシット郡)まで行っていた[3]と異なり、ラップラオから先パホンヨーティン通りを経由してラクシー記念塔(BTSパホンヨーティン線ワットパシーマハタート駅)まで行っていました。これらは、カセサート大学やシーパトゥム大学(どちらもチャトチャック区)とドゥシット区・プラナコン区北部を結ぶ足として重宝されていたため、3月のルート変更でサンヒー交差点(ドゥシット区)を右折してラチャウィティ通り→シリントン通りへ入ると変更された際に、乗客からクレームが入った模様。このため、会社側は長年の愛顧を得ていた乗客に配慮して、従来通りテウェート・バンランプー(プラナコン区)経由としつつも、新南バスターミナルまで行くようにするルート変更をしました。

これにより、カオサン・バンランプーを根城としているバックパッカーが新・南バスターミナルへ行く際に、使えるバス路線がわずかではあるものの、増えることになります。また、ドンムアン空港から[59]のバンケン車庫打ち切り便で第11軍管区駅(バンケン区)で降ろされた時も、中心街方面への乗り継ぎが可能になります。

2021年3月5日金曜日

[132]民間事業者が撤退、公団へ全面移譲

首都圏バス公団3管区営業所メガバンナー車庫(サムットプラカン県バンプリ郡)は5日から、それまで運行していた民間委託事業者に代わって[132](プラカノン警察署~ケーハバンプリ)の運行を開始しました。

[132]はBTSスクンビット線とバンナートラート通りの西半分を結ぶ路線で、バンコク首都圏バンナー区、サムットプラカン県バンプリ郡・バンサオトン郡からウドムスック駅やオンヌット駅で乗り換えてバンコク首都圏中心部へ向かう通勤者に欠かせない重要な生活路線です。しかし、長く白やピンク色に塗られた民間委託事業者の非冷房(普通)バスや、黄色の塗装を纏った公団払い下げの初期エアコンバスが運行しており、2000年代までは赤とクリームのツートンに黄色の帯を巻いた民間委託の赤バスも存在していました。

今回、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックに伴うセミロックダウンでこれまでの民間事業者の経営が立ち行かなくなったものと推測されますが、民間委託最大手のスマートバス(チャトチャック区)ではなく、公団に引き継がれたのは、沿線にメガバンナー車庫が存在することが最大の理由とみられています。2013年のメガバンナー車庫開設以来、[2][23][206]などのメガバンナー発着便が次々と設定され、バンナートラート通り西半分は公団バスの牙城となっています。ここに今回[132]が加わることで、メガバンナーよりも東のバンサオトン郡内と首都圏中心部を結ぶ路線バスは大きく体質改善します。

2020年12月22日火曜日

Scoot、AirAsiaXの代替へ!ZIPAIRバンコク線2月から毎日運航

日本航空(JL=JAL)の完全子会社のLCC、ZIPAIR(ZG=TZP、千葉県成田市)が10月28日から運航を始めた成田~バンコク(スワンナプーム)線で、当初貨物専用としていた日本発便を来年1月以降旅客も乗れるようにします。2月からは毎日1便に増強。ノックスクート(XW=NCT)が倒産しタイエアアジアX(XJ=TAX)とタイライオンエア(SL=TLM)も再開のメドが立たない中、いち早くLCCによる日タイ間の往来を復活させ、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック終息後も見据えた事業のスタートラインに立ちます。

《現在運航中》
ZG051 NRT1640~BKK2200 貨物専用(旅客は搭乗不可)
ZG052 BKK2330~NRT0715+1 DAILY

《2021年1月9日から有効》
ZG051 NRT1640~BKK2200 土曜運航(他の曜日は貨物専用)
ZG052 BKK2330~NRT0715+1 DAILY

2021年2月1日から有効》
ZG051 NRT1640~BKK2200 DAILY(全曜日旅客の搭乗可能)
ZG052 BKK2330~NRT0715+1 DAILY

(機材はB788 フルフラット=ビジネスクラス18席、スタンダード=エコノミークラス272席)


2020年12月17日木曜日

BTSパホンヨーティン線全線開業!新交通「ゴールドライン」も

BTSグループホールディングス(チャトチャック区、SET上場)は、BTSパホンヨーティン線の最後の延長区間となるワットパシーマハタート(バンケン区)とクコット(パトゥムタニ県ラムルッカ郡)の間と、シーロム線クルントンブリ駅(クロンサン区)から分かれる中量軌道系輸送(APM)『ゴールドライン』の2路線を同時に営業開始しました。これにより、1999年の1期開業から22年目でBTSスクンビット線・パホンヨーティン線の全線が完成。同時にBTSはバンコク首都圏の北隣のパトゥムタニ県にも進出しました。

BTSパホンヨーティン線は、都市鉄道公団(MRTA、ホイクワン区)との共同事業で建設が進められ、今回はワットパシー駅から北に9.9Km延長。新たに7つの駅が開業しました。ワットパシーから順にパホンヨーティン59、サーイユット(バンケン区)、サパンマイ、プミポン病院、空軍博物館(ここまでサーイマイ区)、コーポーオー交差点(ドンムアン区)の6つの途中駅を経て、終点のクコット駅に達します。

サパンマイ駅は、ラムルッカやサーイマイ区、クロンサムワ区方面へのバスに乗り換えが可能で、バンコク首都圏最北部の新たな交通の要衝が誕生します。

プミポン病院駅はその名の通り、ラマ9世プミポン先代国王の本名を冠した空軍所管総合病院の最寄り駅。その次の空軍博物館駅で降りると、大東亜戦争期に日本から供与された「立川九九式高等練習機」など往年の名軍用機が展示されている博物館へアクセスできます。

バンコク首都圏最後の駅となるコーポーオー交差点駅も、BTSとバスの乗り継ぎで欠かせない地位を築くことになりそうです。ランシットやナワナコン、アユタヤ県方面、またランシット乗り継ぎでオンカラック、ナコンナヨク県方面へ向かうお客様は、ここで[34][39][503][522]に乗り換える必要があります。クコット駅でもランシット行きのバスはありますが、乗り換えできるバス路線自体わずか3路線しかなく、そのうち首都圏バス公団(BMTA)のバスは[543]1路線だけです。

コーポーオー交差点駅の先で線路はパホンヨーティン通りを離れ、ラムルッカ通りを一路東へ。BTS全線の中でもっとも長い駅間距離2.6Kmを走って、終点のクコット駅に到着します。

一方、ゴールドラインは首都圏政庁(BMA:プラナコン区)の外郭団体『クルンテープタナコム』との共同事業。シーロム線のクルントンブリ駅(クロンサン区)から分かれて、トンブリ中部のチャオプラヤ川沿いに作られたショッピングセンター『The Icon Siam(アイコンサイアム)』との間を結ぶわずか1.7Kmの路線です。1.7Kmというのは、日本の私鉄で最も短い芝山鉄道(千葉県芝山町)の2.2Kmよりさらに500mも短く、JR鶴見線の『大川支線』こと、安善~大川間(横浜市鶴見区)とほぼ変わらない距離です。当然、BTSスクンビット線(パホンヨーティン線含む)・シーロム線で使っている電車では輸送力過剰になるとみて、シンガポールのLRTや日本の新交通システムに相当する無軌条ゴムタイヤ駆動の小型車両を導入しました。

ゴールドラインの駅はクルントンブリ以外に2つ。1つ目のチャルンナコン駅(クロンサン区)がこの路線の最大の目的である、アイコンサイアムの最寄りです。チャルンナコン駅を出ると、すぐに終点のクロンサン駅。トンブリ地区有数の大規模公立病院、タクシン病院の最寄り駅となります。BTSCは当初、チャルンナコン駅での打ち切りも検討したといいますが、首都圏政庁の意向を受けたタナコム社がタクシン病院まで建設することを事業承認の条件とした模様です。

2020年10月22日木曜日

[29]も公団撤退!ドンムアン⇔ファランポーン直行赤バスが無くなる

首都圏バス公団1管区営業所(バンケン区)は、ランシット支所(パトゥムタニ県タンヤブリ郡)の主力路線[29](ランシット2車庫~ドンムアン空港~ファランポーン駅)の運行を10月31日(土)限りで終了すると発表しました。
公団の監督官庁である運輸省は、バンコク首都圏バスの民間委託体制を見直す過程で1路線ごとの運行事業者を1社に絞る方針としており、公団と民間委託の両方がある路線では公団1本にするか、民間委託のみとするかの選択を迫られています。既に、5管区営業所の[75]と7管区の[203]の2路線で公団が撤退しており、逆に3管区営業所の[2]はオレンジ色のミニバスが撤退させられて公団1本になりました。

[29]はBTSラップラオ5差路駅(チャトチャック区)とZEERランシット(パトゥムタニ県ラムルッカ郡)の間を、ウイパワディランシット通り経由で走る路線です。ドンムアン空港すぐ前のバス停からBTSモーチット駅や遠くMBKセンター、ファランポーン駅(パトゥムワン区)まで乗り通す外国人旅行者も多く見られ、古くはジミー金村さんが『バンコクカオサンプー太郎読本』(双葉社)の中で取り上げた路線の一つでした。また公団赤バス以外に、民間委託の白バスも走っており、チャトチャック区やラクシー区、ドンムアン区といった首都圏北部と中心街を結ぶ重要幹線として多くの市民に利用されてきました。

2010年に民間バスの新規事業者『プレミアムマネジメント』が参入したことで公団の運行は縮小し、2013年には[A1](モーチット駅~ドンムアン空港)の登場で空港直行の利用者がそちらへ流れ出します。ウイパワディランシット通り周辺には公団のみが運行する他路線として[59][510]があり、また空港東側のパホンヨーティン通り経由でモーチットとランシットを結ぶ[34][39][503]などの路線も充実。2021年にはMRTレッドラインの開業も控えているため、[29]を民間に任せても影響は少ないと判断した模様です。11月1日以降は、民間委託バス最大手のスマートバス(チャトチャック区)が全便を担当します。

公団が[29]から撤退した後、ドンムアン空港前を通る赤バスは[59](ランシット~バンケン車庫~王宮前広場)[95ก](ランシット車庫~ソイハッピーランド)の2路線だけとなります。どうしても赤バスでモーチット駅や戦勝記念塔(ラチャテーウィ区)まで行きたい場合は[59]の一択となり、戦勝記念塔から先のMBKやファランポーン駅へはバンケン車庫やBTS第11軍管区前駅で[34]に乗り換えが必要です。

なお[59]は第11軍管区前駅で、[95ก]ワットパシー駅でBTSパホンヨーティン線に乗り換えができます。

2020年7月8日水曜日

タイエアアジアが福岡就航へ!沖縄よりも先に

タイエアアジア(FD=AIQ、ドンムアン区)は、新型コロナウイルス感染症(『COVID-19』)の収束後に日本へ就航する方針を固め、この度国土交通省航空局国際航空課(JCAB:東京都千代田区)から『外国人国際航空運送事業の経営許可』(AOC)を取得しました。第一弾として、福岡国際空港(福岡市博多区)への定期便を開設します。

《9月2日から有効(予定)》
FD636 DMK2335~FUK0705+1 火・水・土曜運航 
FD637 FUK0815~DMK1145 水・木・日曜運航

(機材はエアバス320neo エコノミークラスのみ186席
 またはエアバス321neo エコノミークラスのみ236席)

※AirAsiaグループのWebサイトでは7月8日現在、XJ便名で週3便の運航と表示されているが、これがFD便名に変わる可能性がある

バンコク(ドンムアン)~福岡線には、大型機部門のタイエアアジアX(XJ=TAX、ドンムアン区)が2018年10月から今年3月まで毎日1便を就航させていましたが、今回のタイエアアジアの就航が、タイエアアジアX運航便に加えて増便の形となるのか、あるいはタイエアアジアXが運休を継続し事実上の減便、機材小型化となるのかについては7月8日の時点では公式には発表されていません。

AirAsiaグループでは、AirAsia本体(AK=AXM)便名でありながらAirAsiaX(D7=XAX)のエアバス333で運航している便が存在します。2017年2月にKLIA2で暗殺された故金正男氏が最期に搭乗しようとしたマカオ行きのAK8320便が、正にこのスタイルでした(前記事「白昼堂々!KLIA2で金正男氏暗殺」参照)

一方で、タイエアアジアがこれまで保有していたエアバス320ceoでは、ドンムアンから那覇空港(沖縄県那覇市)までの直行便を飛ばすことはできるものの、日本列島への直行には性能が足りませんでした。しかし、2016年から納入されてきたエアバス320neoや、それに代わって昨年から納機が始まったエアバス321neoは成田(千葉県成田市)までの直行が可能であることから、今回の福岡線をモデルケースとして、通路2本の大型機であるエアバス330ファミリー(333、339neo)を使うタイエアアジアX運航路線の機材小型化を図る可能性があり、そのためにはタイエアアジアが日本の経営許可を取得する必要があったものです。

2020年6月27日土曜日

ノックスクートが運航停止!!コロナで運休、再開せず

ノックスクートエアライン(XW=NCT、ドンムアン区)は、7月14日に予定されている臨時株主総会で会社解散を決議し清算手続きに入ると発表しました。新型コロナウイルス感染症(『COVID-19』)に伴うタイの国家非常事態宣言と、それに伴う外国人入国禁止措置で需要が全滅したため3月22日から全便欠航としており、再開できないまま事実上の倒産に近い形で活動終了を決めたことになります。

ノックスクートは、同じバリューアライアンスに加盟するScoot(TR=TGW、シンガポール)とノックエア(DD=NOK:サトーン区、SET上場)の合弁で2014年に設立された会社で、既に就航していたタイエアアジアX(XJ=TAX、ドンムアン区)のように、ノックエアの大型(双通路)機部門的な役割を果たすことが期待されました。タイエアアジアXがエアバス333を使用しているのに対抗し、Scootの親会社のシンガポール航空(SQ=SIA、SGX上場)で使っていたB772ERを使用、東京や大阪といった日本の大都市とバンコクを結ぶ路線をドル箱と位置付けて事業を展開する予定でした。

ところが、路線認可取得直前だった2015年1月、チャーター専門キャリアのビジネスエア(8B=BCC)が運航を停止。これを受けて運輸省民間航空局(CAAT:サトーン区)に国際民間航空機関(ICAO)の抜き打ち監査が入り、航空運送事業許可(AOC)を審査する体制や担当官のスキルが不十分だとして、重大懸念(SSC)を交付されるに至りました(前記事「ICAO重大懸念でノックスクート運航開始できず」参照)。ノックスクートは成田線開設の認可を取得できる見通しが立たなくなり、実質代替運航の形でScootがドンムアン経由の成田~シンガポール線に就航。先行するタイエアアジアXに勝負を挑みました(前記事「Scoot成田線にバンコク経由便が登場」参照)

それから約3年の間、ノックスクートはSSC発行に伴う主要各国の制裁に追随しなかった中国や台湾への路線を細々と運航することになり、赤字を垂れ流していきます。ようやく2018年6月に成田線の運航を始めたもののタイエアアジアXやScootの既存便に加え、タイライオンエア(SL=TLM、ドンムアン区)も就航しLCCだけで3社が競合する過当競争になっていて、2019年12月期本決算まで一度も利益を上げることが出来ませんでした。

そしてCOVID-19のパンデミックに伴う非常事態宣言のため、2020年3月22日からScoot共々全便運休となり、ノックスクートは運航停止に陥ります。再開できたとしても需要の回復には時間がかかるとみられ、加えて日本側新規LCCのZIPAIR(ZG=TZP、千葉県成田市)も就航が決まっていて主力の成田~バンコク線の競争はさらに激化が予想されている中、会社の持続は困難と判断した模様。

なおノックエアのタイ国内線は運航を継続しており、DD便名の国際線が飛んでいる広島(広島県三原市)、ホーチミンシティ(タンソニャット)、ヤンゴンの3空港へは、CAATから許可が下りれば必ず再開すると表明しています。

2020年6月24日水曜日

伝説の大箱ライブバー『432"PLUS』が帰ってくる!!

(この項、清水友彦さん/クロントイ区 からの投稿です)
皆さん毎度です。しゃかりき432"のしみっちゃんです。

いや~参りました。新型コロナウイルス感染症(『COVID-19』)という得体の知れないエイリアンのせいで、夜間外出禁止命令になるわデリバリー以外の営業停止命令になるわと、しゃかりきグループは大変でした。一時は全店舗合わせた売上が他の一軒居酒屋さんの1日分と面合わせしかねない程でした。それでもセミロックダウンが解除されたバンコクで、少しづつではありますが再起への道を探ってまいります。

まず、誠に残念なのですがバンコク首都圏と近県にある次の3店舗は再開せず、閉店となります。

・トンロー日本村モール店(ワッタナ区)
・エスプラネード店(ディンデン区)
・バンクラン店(ノンタブリ市)

特にエスプラネード店はしゃかりきとして初の大型ショッピングセンター内店舗で、5年間ご愛顧いただいただけに撤退はちょっと辛いものがあります。

一方で、新たな展開や新店舗も徐々にではありますが進めています。その第一弾として、大箱ライブバー『432"PLUS(シミズプラス)を復活いたします!! コロナによる三密だなんだ言って、タイ人経営のライブハウスが次々と潰れている現状。日本人はもちろんタイ人のミュージシャンも立てるステージが減っている中、活躍できる場所を守りぬくのが俺たちの使命と判断しました。場所は『GOLDPlus』『ラウンジCalm』として営業していたスクンビット23の奥。『432"++BAR&more』(シミズプラスプラスバーアンドモア)、6月26日(金)オープンです!!

7月にはラマ9世通り『The Nine』ショッピングモール1階(スアンルアン区)にオープン予定!! エスプラネード店の事実上の移転でございます。その他各店舗イベント盛り沢山でアフターコロナV字回復を目指します!! 仕掛けまくりなんで皆さん期待しまくっといてくださいね!!

2020年6月14日日曜日

夜間外出禁止命令を解除!!電車・バスの運行時間元に戻る

プラユット・チャンオチャ首相は12日の政府対策会議で、4月3日から続けてきた夜間外出禁止命令を解除する方針を決め、6月14日(日)午前3時をもって正式に命令の効力を終了しました。これにより、タイ国内では市民や現地に残っている外国人が24時間外出することが可能になりました。

首都圏バス公団(BMTA:ホイクワン区)、BTSグループホールディングス(チャトチャック区、SET上場)、バンコクエクスプレスウェイ&メトロ(BEM:ホイクワン区、SET上場)の公共交通大手3機関は、15日の始発から通常通りの運行時間に戻っています。バスの主要路線で行われている24時間運行も14日夜(日付が変わって15日の0時)から再開されました。

2020年6月4日木曜日

BTSパホンヨーティン線さらに4駅延長、ラクシー記念塔に到達

BTSグループホールディングス(チャトチャック区、SET上場)は、MRTA(都市鉄道公団:ホイクワン区)と共同でスクンビット線モーチット駅から先の『パホンヨーティン線』と通称される北側延長区間の建設を進めていますが、昨日6月3日から第3次延長開業となるカセサート大学前(チャトチャック区)~ワットパシーマハタート(バンケン区)間が営業を開始しました。

カセサート大学前の次は森林局前駅となり、陸軍化学工廠への通勤に使えます。2つ目のバンプア駅は当初シーパトゥム駅と仮称され、その名の通り私立シーパトゥム大学の目の前にあります。3つ目の第11師団前駅は、首都圏最大の陸軍施設バンケン駐屯地の最寄り駅です。最後のワットパシー駅は、パホンヨーティン通りとラムイントラ通りがぶつかるラクシー記念塔に面しており、現在建設中のモノレール(MRTピンクライン:ケーライ~ミンブリ)への乗り換えができる構造になっています。

Facebookページ『Bangkokbusclub』『BKK Bus Photographer』は、今回の延長区間から先となるラムイントラ(バンケン区・カンナヤオ区・ミンブリ区)やラムルッカ(サーイマイ区・パトゥムタニ県ラムルッカ郡)方面へのバスに乗り換えが必要なお客様に対して、ワットパシー駅の一つ前の第11師団前駅(バンケン区)で電車を降りるように推奨しています。

ワットパシー駅があるラクシー記念塔のラウンドアバウト(環状交差点)内は戦勝記念塔(ラチャテーウィ区)と違ってバス停がなく、ワットパシー駅で降りると最寄りのバス停まで600m以上歩かなければならなくなります。これに対し、一つ手前の第11師団前駅で降りれば、直近にあるバス停から乗り換えができるとのことです。

なおBTSパホンヨーティン線からドンムアン空港へ向かう場合は、第11軍管区前駅で降りて[59](バンケン車庫~ドンムアン空港~ランシット車庫)に乗り換えるルートが新たに加わります。この他セナニコム駅とモーチット駅始発の[A1]もこれまで通り運行されます。


2020年5月20日水曜日

タイ国際航空破綻!!日航と同様の更生手続きへ

財務省国営企業政策委員会(パヤタイ区)がプラユット・チャンオチャ首相に提案していたタイ国際航空(TG=THA:チャトチャック区、SET上場)の法的整理移行について、プラユット首相は今日の閣議で了承する決定を行いました。これによりTHAIは中央破産裁判所(サトーン区)に整理手続き開始(日本の会社更生法に相当)を申し立てることになりました。事実上の経営破綻で、負債総額は2400億Bt.(約8000億円)以上に上ると推定されています。

THAIは1960年の創業以来、財務省の直接出資とオムシン銀行(GSB:パヤタイ区)など国営金融機関を通じた間接保有分を合わせて、政府が発行済み株式の大半を握るナショナルフラッグキャリアとして活動してきました。当初は国内線部門が旧タイ航空(TH=THA:ポンプラップ区)という別会社だったこともあり、日本の『45/47体制』にも似た棲み分けが行われてTHAIは中・長距離国際線を独占して担当し、70年代に彗星のごとく現れて消えたエアサイアム(VG)を吸収合併したほか、1988年には旧タイ航空も合併し、国内線・国際線の一元化を果たします。1997年、創業当初の合弁相手だったスカンジナビア航空(SK=SAS)の誘いを受け、スターアライアンスに結成メンバーとして参加しました。

ところが、タイ初の格安航空会社としてタイエアアジア(FD=AIQ)が国内線の運航を始めたことが大きな転機になります。タイ国際航空はタイエアアジアに対抗するため、ノックエア(DD=NOK)を設立し筆頭株主になりますが、ノックエアが路線を拡張するにあたって、THAIの国内ローカル線を移行するという45/47体制下の旧東亜国内航空(JD=TDA)や旧日本近距離航空(EL=ANK、現・ANAウイングス)も真っ青の政策を遂行したため、THAIはジェット機による国内幹線運航という旧日本航空インターナショナル(JL=JAL)と同じ立場になり、必然的にコストが採算に見合わない状態となってしまいます。

2012年には当時最も小さかったボーイング734の代替としてエアバス320ceoを導入しますが、この際に専用のサブブランド『タイスマイル』が起こされ、2014年には完全子会社タイスマイルエアウェイズ(WE=THD、チャトチャック区)となって、THAI本体所属のフリートはとうとう中大型機だけとなったのでした。

その後、収益の柱となった中距離国際線でもLCCの攻勢に押されます。日本線にはタイエアアジアX(XJ=TAX)が就航し、ノックエアもノックスクート(XW=NCT)を設立して対抗したものの運輸省民間航空局(CAAT)がICAOのSSCを受けてしまい就航が遅れる事態に。THAIはこれをビジネスチャンスととらえてFSC離れを食い止めるべきだったのが、SSC発行直前に増便認可を取り付けていたタイエアアジアXの手回しの良さの前に伸び悩みました。

欧州への長距離便では、乗り継ぎながらもEU圏内ほぼすべての都市へネットワークを持ったエミレーツ航空(EK=UAE)とターキッシュエアラインズ(TK=THY)に乗客を奪われ、直行のアドバンテージだけでは乗客を呼べなくなってしまいます。インドでもIndiGo(6E=IGO)やスパイスジェット(5G=SEJ)のLCC2強がバンコク線を設け、乗り継ぎ需要の多かった日本からの訪印者も日本航空やANA(NH)の直行便開設で次第に離れていくようになりました。

こうしてTHAIは慢性赤字体質に陥っていき、直近7期中最終黒字を達成したのは2016年12月期の1度だけ、株主への配当も7年連続で無しという厳しい財務状況になってしまいます。そして、3月からの新型コロナウイルス感染症(『COVID-19』)のパンデミックに伴う国家非常事態宣言でタイ発着国際線の運航が禁止されたためTHAIは国内線・国際線共に全便運休となり収入源を断たれます。THAIは財務省につなぎ融資を要請したものの労組や組合に近い役員の反対に遭い断念。2010年の日本航空が取った再建スキームを参考に、法的整理でスピード再建を目指すことにしました。

THAIはCOVID-19に伴うタイ発着国際線の運航停止が解除された後、速やかに運航を再開し、再建への道を歩むことになります。

2020年5月1日金曜日

[203]公団が撤退![110]は一時廃止、トンブリ北部の足に不安

首都圏バス公団7管区営業所(ノンタブリ県バンブアトン郡)は、[203](王宮前広場~MRTバンオー駅~バンブアトン2車庫)の営業を、4月30日(木)限りで終了しました。ピンク色とオレンジ色の民間委託バスと、オレンジ色のミニバスは存続しますがいずれにせよ減便。また[110](ラマ6世橋~テウェート)が運行していた事業者の経営破綻に伴い廃止となり、トンブリ北部バンプラット区の市民の足に不安が生じています。

[203]は、ラマ7世橋でチャランサニウォン通りに入り、MRTブルーラインと並行にバンイーカン駅(バンプラット区)先のボロンマラチャチョンニ交差点を左折して、王宮前広場方面を目指します。バンプラット区を南北に縦断する路線で住民の欠かせない足であるとともに、美容整形や性別適合(性転換)手術などで知られるヤンヒー病院が沿線に立地することから、外国人の利用もそれなりにあります。

運輸省は、バンコク首都圏バスの民間委託体制を見直す過程で1路線ごとの運行事業者を1社に絞る方針としており、[203]のように公団と民間委託の両方がある路線では公団1本にするか、民間委託のみとするかの選択を迫られています。首都圏バス公団は1976年(仏暦2519年)からこの路線を運行してきましたが、MRTブルーライン環状部との並行区間が比較的長いため、途中のMRTシリントン駅まで並走する[18](戦勝記念塔~バンブアトン2車庫)と、別経路で王宮前広場とノンタブリ市を結ぶ[65][70]に資源を集中すべきと判断した模様。民間委託事業者の「バンコク118」(ノンタブリ市)に一本化して、公団は撤退するとの決定を行いました。

一方[110]は、ラマ7世橋を起終点に途中のサンヒー交差点(ドゥシット区)までは[18]と同じルートで、ここからサムセン通りに入りテウェートまで行く比較的短い路線。バンプラット区内からスアンスナンダ教育大学やラチャモンコンプラナコン工科大学といったドゥシット区内の大学に通う学生が乗客の中心となっていました。こちらはCOVID-19のパンデミックで大学が軒並み休校となったことから乗客が激減し、事業者が倒産に追い込まれ運行停止となりました。4月30日から明日5月4日まで運休した後、5日(火)から民間委託最大手のスマートバス(チャトチャック区)が引き継ぎ、再開される予定です。

2020年3月19日木曜日

[9]民間事業者が倒産!代替運行のメド立たず

カオサンとウォンウィエンヤイを結ぶ白色ノンエアコンバス路線の[9](サムセン駅~カラパプルック車庫)を運行していた民間委託事業者が経営破綻に追い込まれ、同路線は3月18日(水)限りで運行停止となりました。2020年に入って、民間事業者が運行をやめるのは[507]に続いて2路線目。[507]はほぼ全区間で公団直営路線が並行していましたが、[9]は非冷房車が主力で独自区間もあるにもかかわらず、首都圏バス公団(BMTA)による代替運行は行われない見込みです。

[9]は1999年まで公団直営で運転されてきましたが、民間委託に変更された後、それまでは[4]と同じくワットパクナム(パシチャルン区)打ち切りだったのをBTSシーロム線ウッタカート駅(トンブリ区)付近を通過して、カラパプルック通りに入り委託事業者の車庫(バンボン区)まで営業するように変更されました。車庫の近くには、「サンペーン2」という水上マーケットが2013年にオープンし、この市場へのアクセス手段としても機能していました。

しかし、バスはBTSウッタカート駅に止まらず、カラパプルック通りとBTSを結ぶ鉄道フィーダー路線としては機能しませんでした。このため公団は5管区営業所(バンクンティエン区)所管で[720](BTSタラートプルー駅~サンペーン2循環)を立ち上げ、BTSへの乗り継ぎをする通勤者はそちらに流れていきます。一方、サンペーン2水上マーケットは思ったように発展せず、期待していた外国人もまばらで乗客の増加にはつながっていません。

また昨年9月にMRTブルーライン放射部(ファランポーン~ラックソン)が開業した後は、最寄りの鉄道駅がMRT終点のラックソン駅(バンケー区)に替わり、バンボン区内からもそちらへソンテウで向かう通勤客が増えているといいます。

そこへ新型コロナウイルス感染症(『COVID-19』)のパンデミックが襲い、中国人観光客がほぼいなくなった上、公団から引き継いで20年になる白バス車両の代替を迫られたにもかかわらず購入資金を用意できる見込みが立たなかったことから、委託事業者は撤退を決めたものとみられます。


《12月21日追加》
この路線は8月10日から、民間委託最大手のスマートバス(チャトチャック区)が引き継ぎ運行を再開しました。

2020年3月15日日曜日

伊勢丹バンコク閉店へ…波乱万丈の業歴28年で幕

三越伊勢丹ホールディングス(東京都新宿区、東証1部上場)は、旧伊勢丹時代の1992年(平成4年)から営業していた伊勢丹バンコク(パトゥムワン区)を8月31日(月)限りで閉店する方針を決めました。

時事通信が14日深夜にHPで報じ、日本経済新聞(電子版)も追随しました。明日16日にも正式に発表されます。

1987年(昭和62年)、旧伊勢丹は香港を皮切りに海外進出をスタートし、シンガポールやクアラルンプール、高雄(台湾)に次々と店舗を開設、東南アジアで大攻勢をかけました。その一環として伊勢丹はタイへの進出を決め、1992年(平成4年)4月にワールドトレードセンター(現・セントラルワールド)の北側に入居しオープンしました。当時はバンコクだけで日系百貨店が4ブランド(東急百貨店、そごう=現・そごう西武、大丸=現・大丸松坂屋百貨店)ありましたが、アジア通貨危機直後に大丸(現・BigCラチャダムリ店)とそごう(現・アマリンプラザ)が閉店しラチャプラソン地区唯一の日系デパートとなった後は、タイ有数の高級デパートとして地位を固めてきました。

2010年(平成22年)のUDD軍戦乱、2014年のバンコクシャットダウンといった市民生活の混乱も乗り越え、JALUX(東京都港区、東証1部上場)との提携により日系飲食店を総入れ替えするなどし営業を続けてきましたが、一部の報道では2010年代には慢性赤字に陥っていたといい、三越伊勢丹は東南アジア事業をシンガポールとKLに絞り込むことにして、バンコクからの撤退のタイミングを探るようになりました。

そして、2020年に入ってからの新型コロナウイルス感染症(『COVID-19』)による世界経済の急失速で売り上げが大きく落ち込み、三越伊勢丹側が撤退するなら今がベストと判断。大家のセントラルパッタナ(パトゥムワン区、SET上場)も9月以降の賃貸契約を更新しないと伝達した模様です。

伊勢丹バンコクの閉鎖で、バンコクに残る日系百貨店はタイ東急(パトゥムワン区)とサイアム髙島屋(クロンサン区)の2ブランドとなります。

なお伊勢丹バンコクに入居するテナントのうち、紀伊国屋書店バンコク本店は賃貸契約が伊勢丹とは別のため存続するほか、近隣のサイアムパラゴン店も残ります。6階の飲食店については代替地探しを迫られそうです。

2020年3月14日土曜日

タイエアアジアX日本線全便一時運休!6月再開目指す

タイエアアジアX(XJ=TAX、ドンムアン区)は、売り上げの大半を占めている日本・韓国とタイを結ぶ便をすべて運休とする方針を発表し、3月16日(月)から実施します。

タイエアアジアXはバンコク・ドンムアン空港をハブに、成田・仁川へ毎日3便、関空毎日2便、中部セントレア・福岡・新千歳は毎日1便を運航しています。しかし、新型コロナウイルス感染症(『COVID-19』、別名武漢肺炎)の大流行では、韓国では感染者が既に8000人近くに達し、日本も患者数こそ1桁少ないものの600人以上の感染者と19人の死者(世界保健機関=WHO日報3月13日付)を出すなど危機的状況に変わりはありません。この状況が続く中で運航を継続した場合、感染者の拡大を止められなくなると会社側では判断しました。

ドンムアン~仁川線は3月6日(金)から全便運休が続いていますが、とりあえず3月27日まで運休とし、その後については後日改めて判断されます。関空線は11日のXJ613便を最後に欠航からそのまま運休へと雪崩れ込む結果となりました。成田線では毎日3便あるうちの1便(XJ600・601便)を運航してきましたが、ドンムアン発は今日3月14日、成田発は明日3月15日(日)がひとまず最後となります。

既に予約をお持ちの方については、AirAsiaグループのWebサイトで予約をされた方は次のいずれかの対応となります。

・全額払い戻し…決済時に使用したクレジットカードへ取消票を発行
・BIGクレジットアカウント…自分のBIGロイヤリティプログラムのアカウントにポイントの形で保存し、今後1年以内の再予約時に利用
・日程変更…運航再開後、10月16日までのいずれかの日に変更(手数料無料)

Trip.com、SkyscannerなどのOTA(オンライン営業専門旅行会社)、エイチ・アイ・エスなど対面営業形式の旅行会社を通じて予約されている方は、旅行会社の指示に従って変更や払い戻しなどの作業を行っていただきます。

なお成田・関空・新千歳線で競合するLCCのScoot(TZ=SCO)、ノックスクート(XW=NCT)、タイライオンエア(SL=TLM)は減便などがあっても現時点では運航を続ける見通しですが、フルサービスキャリア(FSC)と違ってこれら競合他社の便への振り替えはできません。

またマレーシア国民を対象に2月29日から販売された『AirAsiaX Unlimited Pass』を、日本在住の日本人がVPN経由で購入するケースが相次いだようですが、運航再開後もUnlimited Passのプロモーションコードを使って作成された予約については、チェックイン時の本人照合でルール違反と判定された場合、搭乗を拒否するとの警告がなされています。

2020年3月11日水曜日

[507]3月10日限りで廃止…民間事業者が撤退

タイ人のバス愛好家によるFacebookページBangkokbusclub.com』『Rotmeathai(ロットメータイ)』は、バンコク首都圏内有数の幹線系統だった[507](新・南バスターミナル~パークナム)が、3月10日(火)限りで運行を終了し廃止になったと報じました。この路線を運営していた民間委託事業者が撤退を決めたためで、廃止後は並行して運行されているBTSスクンビット線と、公団直営のバス路線で代替されます。


[507]は、BTSスクンビット線海軍兵学校駅(サムットプラカン市)近くにある車庫を起終点に、BTSと同じくスクンビット通りを走り、プラカノン交差点で分かれてラマ4世通りを一路西へ。バンコク大学最寄りのクルアイナームタイ交差点やクロントイ市場を経て、シーロム、ファランポーン駅、ヤワラー地区とMRTブルーラインの上を走る区間が続きます。サナムチャイ駅(プラナコン区)でMRTとは反対に右折し、王宮前広場へ。王宮前広場から先は[511](新・南バスターミナル~パークナム2車庫)と同じくピンクラオ通り・ボロンマラチャチョンニ通りを北西に進んで、終点の新・南バスターミナル(タリンチャン区)へ向かっていました。

BTSスクンビット線の開業後も、公団直営の[25][45][508][511]を補完するように走り、ビジネス街シーロムやファランポーン駅と新・南バスターミナルを結ぶ足として重宝されましたが、2010年のUDD軍戦乱・最終決戦の際、沿線のラマ4世通りが戦場と化して一時運行できなくなってしまい、他路線に乗客が流れ出します。中でも高速道路(バンナー~マハナコン)経由の快速急行を増発し運行を継続した[25]への転移が顕著で、当時は赤バスの無料運行もあったことから大打撃となりました。終戦後も首都圏バス公団3管区営業所はそれまで朝夕ラッシュ時のみだった[25]快速急行の終日運行を継続したため、サムットプラカン県方面の長距離客がなかなか戻らない事態に陥ります。

さらに、2017年4月のサムロン駅を皮切りにBTSスクンビット線延長2期部分が順次オープンすると、プラカノンと海軍兵学校の間が並走となり、[507]は苦しい立場に追い込まれます。公団が10年越しの懸案だった赤バス・エアコンバス車両の代替を実現する中、1990年代前半に導入された公団払い下げの青色エアコンバスは老朽化が激しくなっていきます。そして、今年1月からの新型コロナウイルス感染症(『COVID-19』)大流行で乗客離れが起こり、委託事業者は事業続行が不可能になったと判断した模様です。

今後、シーロムやスクンビットから新・南バスターミナルへ直行するお客様は、BTSシーロム線・MRTブルーラインバンワー駅発の[B1]『BMA Feeder Bus』(無料シャトルバス)を利用することができます。

2019年12月25日水曜日

MRTブルーライン、開業16年目で全通

MRTA(都市鉄道公団:ホイクワン区)とバンコクエクスプレスウェイ&メトロ(BEM:ディンデン区、SET上場)は、ブルーライン延長部分のうち最後まで残っていたシリントン(バンプラット区)~タープラ(バンコクヤーイ区)間のテスト営業を12月23日(月)から始めました。これにより、MRTブルーラインは放射部・環状部共に全区間の営業が始まり、第1期区間の開業から16年目で全線開通を果たしました。

放射部(タープラ~ラックソン)と環状部の残り区間(ファランポーン~タープラ、バンスー~タープラ)からなるブルーライン延長部分は、2017年8月5日に最初の区間となるバンスー~タオプン(バンスー区)間が開通し、その1年前に営業を始めていたMRTパープルラインと接続しました。その後も工事が進められ、2019年7月29日からファランポーン~タープラ間のテスト営業が始められました。8月24日から放射部のタープラ~バンワー(パシチャルン区)が試験営業を開始してBTSシーロム線への乗り換えが可能になり、9月21日には放射部の残りとなるバンワー~ラックソン(バンケー区)もテスト営業に突入。ファランポーン~タープラ間の開業から2か月が過ぎた2019年9月29日、本格営業に入るとして運賃の徴収がスタートしました。

一方、環状部の未開通区間だったタオプンとタープラの間は、19年12月4日のタオプン~シリントン間からテスト営業が始まり、23日のシリントン~タープラ間をもって、全区間がオープンしました。

今回開業した駅のうち、バンイークワン駅(バンプラット区)は、王宮前広場やピンクラオ橋へ通じるソムデットピンクラオ通りと、チャランサニウォン通りがぶつかるボロンマラチャチョンニー交差点に近く、カオサンからも比較的近いところにあります(とはいえ歩くと30分、バスでも10分かかります)。

2019年12月6日金曜日

BTSパホンヨーティン線、カセサート大学前まで延長開業

BTSグループホールディングス(チャトチャック区、SET上場)は、MRTA(都市鉄道公団:ホイクワン区)と共同で建設を進めているBTSスクンビット線モーチット駅より先のMRTグリーンライン(別名パホンヨーティン線)と呼ばれる区間のうち、ラップラオ五差路~カセサート大学間(チャトチャック区)の営業を12月5日から始めました。

ラップラオ五差路駅から先には、パホンヨーティン24、ラチャヨーティン、セナニコム、カセサート大学の4つの駅が開業。これまでモーチット駅やラップラオ五差路駅までバスで出るしかなかったチャトチャック区中・北部の交通事情が改善しました。カセサート大学駅は、BAAC銀行(農協金融公庫)本店営業部への用事にも利用できます。

首都圏バス公団1管区営業所(バンケン区)は今回の延長開業を受け、ドンムアン空港とセナニコム駅を結ぶエアポートバス[A1]の支線系統を開業しました。従来は、空港敷地外のウィパワディランシット通りに面したバス乗り場から[59]を利用する必要がありましたが、空港敷地内での乗車が可能になり利便が改善します。セナニコム駅行きは日中1時間2本程度の設定で、車両の正面に黄色の札が掲げられます。

なお、外国人は[A1]モーチット駅行きとセナニコム駅行きを間違えて乗ってしまっても大丈夫です。BTSパホンヨーティン線は、カセサート大学駅の次がセナニコム駅で、モーチット駅はそこからさらに4駅あります。セナニコム駅から乗った方が始発駅に近く、座れる可能性が高まります。また従来通り[59]でカセサート大学駅、セナニコム駅に出ることもできます。