2020年12月12日土曜日

JCBオリジナルシリーズを飛ばしても「開放JCB」がある

ジェーシービー(JCB:東京都港区)のクレジットカードは、アジアでも急速に加盟店が増加したり、アメリカンエキスプレス(AMEX)やDiscoverといった米系大手カード会社との相互開放が行われるなどして利便性を増しています。しかし、何らかの理由で利用代金を延滞し、強制解約を食らうと、二度とJCBブランドのカードを持てなくなるというリスクが以前はありました。

これは、カードの発行会社がJCB本体またはJCBと地方銀行や信用金庫などとの合弁による子会社(『JCBグループ』)しかないことにより、如何なる発行審査にもJCB本体が絡んでいたことで引き起こされた問題です。JCBカード・ローン専用の『FAITH』も同様。またJCB本体が保証会社になっている損保ジャパン(東京都新宿区、日本損害保険協会加盟)の自動車購入ローン『ジャパンダネットマイカーローン』を飛ばしたケースでも影響があります。

このようなユーザーが、破産免責や士業者経由で信用情報を強引に消去するなどの手法で再びカードを持てるようになった後、どうしてもJCBブランドのカードを持つ必要に迫られた場合は、JCB本体からライセンスを受けて発行している他のカード会社の商品、いわゆる『開放JCB』なら審査を通過できる可能性があります。

銀行系カード会社のうち、三菱UFJニコス(東京都千代田区)とSMBCファイナンスサービス(旧社名セディナ、東京都港区)にはJCBグループ扱いのカードと開放JCB扱いのカードが混在しています。流通系・信販系はこのようなことはなく、すべて開放扱いです。

MUFGニコスは、合併前のUFJニコスの前身『三和カードサービス』がJCBグループだった縁で、合併後も暫くは『フィナンシャルワンメンバーズクラブ』などJCBグループ扱いの個人向けカードもありましたが、2012年までに開放JCB扱いの『MUFGカード』へ移行しています。『MUFGカードスマート』『ゴールド』『ゴールドプレステージ』のJCBブランドは、過去にJCB本体やJCBグループ発行のカードを飛ばしていても、MUFGニコスに対して問題を起こしていなければ審査を通過できます。ただし、法人カード『UFJカードビジネスクラブ』だけは現在もJCBグループ扱いで新規会員の募集を行っているので、注意が必要です。

SMBCファイナンスサービスの場合は、旧さくら銀行の子会社だった『さくらカード』がJCBグループに属していた関係で『さくらJCBカード』は2014年の旧セディナとの合併直後までJCBグループ扱いでしたが、『SMBC JCB CARD』では開放JCBに切り替わりました。旧OMCカード、旧セントラルファイナンス由来のカードはもともと開放JCB扱いなので、JR東海エクスプレスカード』『Jiyu!da!』などのJCBも申し込んで審査通過することができます。ちなみに、旧さくらカード社発行の法人カードはSMFSが引き続きJCBグループ扱いで更新するものの、SMFSはJCBグループ扱いカードの新規会員募集を行っておらず、JCB本体へ申し込むように案内しています。

なおみずほ銀行(東京都千代田区、全国銀行協会加盟)は、傘下にJCBグループのカード会社を持っていませんでした。このため『みずほマイレージクラブ《セゾン》JCB』を含むクレディセゾン(東京都豊島区、東証1部上場)およびオリコ(東京都千代田区、東証1部上場)発行の全てのJCBブランドカードは最初から開放扱いとなっています。