2020年1月16日木曜日

三井住友カードが全面リニューアル!リスク回避策満載

三井住友カード(SMCC:東京都港区)は、ユーザーインターフェイスの全面変更やスマホ用アプリの強化など、新たな中長期戦略をまとめて発表しました。これを記念して、2月3日から4月までにクラシック(一般)カードに新規入会した方の年会費を永久免除とする大プロモーションを展開。三井住友VISA・Mastercardのプロパーカードを持っていない方には、またとないカード作成の大チャンスがやってきました。

《カードデザイン全面変更》
現在の三井住友VISAカード・Mastercardは、旧住友クレジットサービス時代の1990年(平成2年)に導入されたパルテノン神殿をあしらったデザインが基本で、リボ専用の最下級カード『RevoStyle(リボスタイル)』から最上級の『プラチナ』まで、すべてのプロパーカードに神殿の絵があります。

これが、2月以降はSMBCグループ(三井住友フィナンシャルグループ)のイメージカラーである緑色を、プリズム状に表したシンプルなデザインに変わります。会社側ではニュースリリースで

「未来を映し出す光と足元を照らす光で顧客の希望ある未来を表現した」

と変更の理由を説明しています。これにより、30年に渡ってSMCCの顔であり続けたパルテノン神殿は、クレジットカードの券面から姿を消すことになります。

また、プラスチックのカードに裏からエンボス加工されていたカード番号は、表面ではなく裏面に表記するように改められます。三井住友VISAカードは、番号を4ケタずつ4行に分かち書きする『クイックリード方式』が導入されますが、三井住友マスターカードは、これまで通り16ケタを1行で横並びに標記します。

《アプリで簡単に利用制限》
スマートフォン用アプリ『三井住友カードWallet』には、会員が保有するカードの安全を簡単な操作で守る機能が実装されます。

「あんしん利用制限」といい、「すべての利用を制限」「ネットショッピングを制限」「海外での利用を制限」の3つのスイッチボタンがアプリに組み込まれています。通常、日本国内にいるのであれば「海外利用を制限」のスイッチをONにしておけばよく、海外への出発直前にオフ。帰国したら再びオンすることで、スキミングによる不正使用のリスクを回避することができます。「ネットショッピングを制限」のスイッチをオンにすれば実店舗のみの利用に出来ます。プラスチックのカードを紛失したり、盗まれたりしたとき「すべての利用を制限」をオンにすれば、フリーダイヤルへの電話や海外ならコレクトコールをしなくても、その場でカードを止めることができます。

《iD、VISAのタッチ決済に両対応》
三井住友カードは、2006年にNTT docomo(東京都千代田区、東証1部上場)の出資を受けて以来、ポストペイド式非接触電子マネー『iD』の普及を推進してきましたが、VISAブランドの総本山ビザインターナショナル(アメリカ・サンフランシスコ、NYSE上場)が推進して既に海外で広く普及、国内でも導入が進む『VISAのタッチ決済(海外名VISA Paywave)』を昨年3月からプロパーカードに搭載しており、今後カードの更新を迎える既存会員のカードもタッチ決済対応にします。

《クラシックカード年会費終身免除の大チャンス!》
今回の全面リニューアルに合わせて、SMCCでは大々的な新規会員獲得キャンペーンを打ちます。その最大の目玉は、一部リボ払い『マイペイすリボ』を設定していなければ入会1年目か、RevoStyleに限られる年会費免除を「無条件で終身」に延長するというもの。2月3日から4月30日までの間にクラシックカードを申し込んで、審査を通過した方が対象です。VISA・Mastercardの両方を同時に申し込む『デュアル発行』が認められた場合は、両方のカードが終身無料になります。

これは、三井住友銀聯カード、Trip.comグローバルカードのみをお持ちの方にとっても大朗報です。SMCCワールドプレゼントの全機能を利用するには、三井住友カード(VISA、Mastercard)を所持することが必要とされており、国際ブランドがUnionpay(中国銀聯)のカードのみを持っている方は提携他社とのポイントのやりとりができないなど大きな制約を受けます(前記事「Trip.comグローバルカードを使ってみた」参照)。このリスクを無料で解消できるのですから、絶対に作らない手はありません。