2019年8月7日水曜日

国内ポイントサイトから海外エアラインマイルへの交換が不可能に!!

共通ポイント交換サイト『PeX(ペックス)』を運営するボヤージュマーケティング(東京都渋谷区)と、『Gポイント』のジープラン(東京都千代田区)は、これまで扱ってきた米系大手航空2社のマイルへの交換を8月末で終了します。これにより9月以降、日本のポイントサイトのポイントを海外航空会社のマイレージに直接交換することは事実上不可能になります。

PeX、Gポイントのどちらも、ユナイテッド航空(UA=UAL アメリカ・シカゴ、NASDAQ上場)の『マイレージプラス』と、デルタ航空(DL=DAL アメリカ・アトランタ、NYSE上場)の『スカイマイル』の2つのマイレージプログラムに交換することができましたが、8月30日(金)12時までの受付分をもって終了することになりました。さらに、両社マイレージ会員向けの通販モールサイト『スカイマイルショッピング』『マイレージプラスモール』も業務委託先の楽天(東京都世田谷区、東証1部上場)が同じく8月30日12時をもって運営を終了すると発表しています。

Gポイントからスカイマイルへの交換サービスは、旧ノースウエスト航空(NW=NWA)時代から存在しており、スカイマイルショッピングも、旧ノースウエストが楽天と共同で『ワールドパークスマイルモール』の名前で立ち上げたのを、合併によってデルタが引き継いだもので。都合20年近くに渡って親しまれてきました。この度、楽天が自社の『楽天Rebates(リーベイツ)』に資源を集中するため撤退を決めたとみられ、マイレージプラス共々後継の委託先が見つからなかったとして、終了することになりました。

日本のクレジットカード業界では海外の航空会社と提携したカードも多数発行されていますが、それらのカードではマイレージが貯まる代わりに、カード会社本来のポイント還元プログラムは対象外となっていることが多く、他社ポイントを変換することはできません。このため、海外航空会社のマイレージプログラムに、日本のポイントサイトで獲得したポイントを変換できるのはデルタ・UAの両社だけでした。今回、両社が揃って終了することにより、9月以降は海外航空会社のマイルへの変換が一切できなくなることを意味します。

デルタ・UAともに、マイルの有効期限は最後に変動があった時から18ヶ月間です。つまり、8月中に申請をして移行が出来るか、両モール経由で買い物をするなどして変動があれば、最高で2021年2月までマイルの有効期限を延長できますが、9月以降は基本的に搭乗ないしは航空券購入か、提携クレジットカードの利用でマイルを獲得しない限り、マイルの有効期限を延長できなくなってしまいます。