2019年1月19日土曜日

バックパッカー必携!!『SIM2FLY』を駆使する(2)実稼働編

SIM2Fly『アジア&オーストラリア標準』プランが有効になったSIMカードを手元のSIMフリー端末に差して、電源を入れると、アクティベーション作業が始まります。日数とデータ消費量の計算は、アクティベーションないしはプランを購入した時点から始まりますので、どんなに早くても入国前日、出来ることなら当日、タイ入国後に作業を行うのがベストです。

ただし、カードとセットになったパッケージは、アクティベーションした直後にはタイ国内で使えるプリペイド残高が入っていないため、もしタイでも使う可能性がある方は、アクティベーション直後に残高をチャージしないといけません。到着後、AISのサービスカウンターに駆け込み、スタッフに作業してもらうか、ファミリーマートでリフィルカードを購入して自分でUSSDチャージする必要があります。今回の取材は、チェンマイ到着の翌日にはタイを出国するプランでしたので、長い日数のデータプランは要らない訳で、3日間有効、高速転送量1GBあればOK。ということで、100Bt.だけチャージし、USSD「*777*7036#(発信)」を叩いて、プラン購入完了です。

そして翌日、ラオス国境へ向かいます。タイ側検問所で審査を完了し、シャトルバスに乗ってラオス側へ。ラオス側の検問所ではまだ、タイからの携帯電話の電波が届いていますが、検問所を離れて暫く行くと、タイの電波が弱くなってスマートフォンはラオス側の信号を取るようになります。この瞬間に、SIM2Flyのデータローミングがスタートします。

SIM2Flyは、ローミング形式なのでデータはタイにあるAISの交換局を通じてやりとりされます。このため、日本で使用していてもデータの発信国はあくまでタイですから、日本国内でしか使えないWebサイトのデータを表示するには、VPNを通じて日本着信であることを偽装しなければなりません。

逆に、日本以外のローミング対象国からでもVPNをかまして日本着信にすることができれば、『世界データ定額』(au)などよりも安い料金で日本と同じデータ環境を維持することもできるのです。iOSであれば、『OPENVPN』『VPNGate Viewer』の2つのアプリをインストールし、VPNGateボランティアサーバの接続情報をOPENVPNにコピーすることで手軽に日本着信可能なVPNが組めます。

ただし、高速転送量4GBというのは、1日あたりに換算すると500MB。YoutubeやTikTokなど、大容量を食ってしまう動画の閲覧や、Facebook・Instagramへのライブ動画のアップロードといった目的には向きません。