2021年3月5日金曜日

[132]民間事業者が撤退、公団へ全面移譲

首都圏バス公団3管区営業所メガバンナー車庫(サムットプラカン県バンプリ郡)は5日から、それまで運行していた民間委託事業者に代わって[132](プラカノン警察署~ケーハバンプリ)の運行を開始しました。

[132]はBTSスクンビット線とバンナートラート通りの西半分を結ぶ路線で、バンコク首都圏バンナー区、サムットプラカン県バンプリ郡・バンサオトン郡からウドムスック駅やオンヌット駅で乗り換えてバンコク首都圏中心部へ向かう通勤者に欠かせない重要な生活路線です。しかし、長く白やピンク色に塗られた民間委託事業者の非冷房(普通)バスや、黄色の塗装を纏った公団払い下げの初期エアコンバスが運行しており、2000年代までは赤とクリームのツートンに黄色の帯を巻いた民間委託の赤バスも存在していました。

今回、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックに伴うセミロックダウンでこれまでの民間事業者の経営が立ち行かなくなったものと推測されますが、民間委託最大手のスマートバス(チャトチャック区)ではなく、公団に引き継がれたのは、沿線にメガバンナー車庫が存在することが最大の理由とみられています。2013年のメガバンナー車庫開設以来、[2][23][206]などのメガバンナー発着便が次々と設定され、バンナートラート通り西半分は公団バスの牙城となっています。ここに今回[132]が加わることで、メガバンナーよりも東のバンサオトン郡内と首都圏中心部を結ぶ路線バスは大きく体質改善します。