2019年8月21日水曜日

AirAsiaX成田~KL線3年ぶり復活へ!

AirAsiaX(D7=XAX:クアラルンプール、マレーシア証取上場)は、2014年11月から2015年8月まで運航していた成田~KLIA線に再参入すると発表し、航空券の販売を開始しました。

《11月20日から有効》
D7552 KUL0015~NRT0815 月・水・金・土曜運航
D7553 NRT0930~KUL1545 月・水・金・土曜運航

(機材はエアバス333 プレミアムフラットベッド=ビジネスクラス12席、レギュラーシート=エコノミークラス365席)

この路線は、既にある羽田~KLIA線が深夜の出発であることから、昼間の成田発着を設けることで東京2空港へのAirAsiaX便を毎日2便に増強するという狙いで設定されました。

ところが、タイエアアジアX(XJ=TAX)が2015年5月から運航を開始する予定だったバンコク(ドンムアン)~新千歳線が国際民間航空機関(ICAO)のタイ運輸省に対する重大懸念の影響で就航できなくなりました。この代替でAirAsiaXはKLIA~新千歳(北海道千歳市)線を立ち上げることになり、その機材繰りの関係で運航できる余裕がなくなると会社側は判断し、2015年8月19日の運航を最後に取りやめていました。

それから3年を経て、AirAsiaXの機材も徐々に数を増やしており機材に余裕が出てきました。

しかし、今年1月までインドネシアエアアジアX(XT=INX)が使用していた成田空港の発着枠を回収される可能性が出てきたことから、統括本部のエアアジアアセアン(インドネシア・ジャカルタ)はAirAsiaグループの成田における権益を維持するため、マレーシアAirAsiaXの成田再参入を目指そうという方針に動きます。最終的には、AirAsiaグループ総帥のトニー・フェルナンデスCEOが判断し決まったのではないかと弊誌Traveler's Supportasiaは分析します。

インドネシアからLCCの東京行き夜行便を使おうとすると、インドネシアエアアジアXの直行便が廃止になった後はScoot(TZ=SCO)でシンガポール乗り継ぎしかありませんでした。なおかつScootは途中に経由地があるためシンガポール出発時間が早く、Scoot同士の乗り継ぎを希望するなら日によっては午前中に出る必要があったり、最悪ジェットスターアジア(3K=JSA)便と組み合わせてようやく昼過ぎの出発になるなど乗り継ぎが非常に悪い状況でしたが、今後はジャカルタをインドネシアエアアジア(QZ=AWQ)206便で18時30分、スラバヤからはQZ330便で16時15分に出発すればよくなり、現地滞在時間が延びます。