2018年8月16日木曜日

パスポートの査証欄に線を引いて入国拒否された!!

(この項、清水友彦さん/クロントイ区 からの投稿です)
皆さん、福ちゃんのブログではお初にお目にかかります。12年に1号店開業後、わずか6年でタイ最大の日系居酒屋チェーンに成長させていただいた「しゃかりき432"」(クロントイ区)のワンマン小社長こと、清水でございます。

出入国のスタンプが押されるパスポートの査証欄には、せめて綺麗にスタンプを押してほしいとは、誰もが一度は思ったことがあるはず。でも、実際に査証欄に線引きをしてしまうと、相手国で入国拒否になったり最悪の場合は旅券が無効と見なされてしまっても文句を言えないというのです。今回俺は、KLIA2空港で強制送還を受ける羽目になってしまいました…

実は、しゃかりき432"は今年の2月にクアラルンプールへ店を出したのですが、マレーシアの労働省に相当する人的資源省(プトラジャヤ市)の政策変更に振り回されておりまして、7月から営業できておりません…何でも、飲食店の厨房が外国人の就労できない現場になるとかで、調理のできるマレー人スタッフを確保しなければ、事業の継続すらおぼつかない状況になってしまいました。

ということで、現地の状況を把握するため、8月15日(水)のAirAsia(AK=AXM)891便に乗り、KLIA2空港に到着したのですが…入国審査官が俺のパスポートの査証欄を見て、おかしなことを言うのです。

「パスポートの査証欄に線が引いてあるがこれは何だ?もし貴殿が引いたなら貴殿は変造旅券を使っていることになる。ということで貴殿の入国を拒否する

なんということだ! 確かに俺はスタンプを綺麗に並べて押してもらいたいからと、査証欄にボールペンで仕切り線を書きました。が、仕切り線すらダメだというのは今回が初めてです。

「ハァッ? 何言うとんねん? 俺はこのパスポートで過去マレーシアに10回以上入っとるわ。何を今更言うつもりや!他の国でもこんなこと言われた事ないわ」

などとつたない英語でまくし立ててみたものの通じるはずもなく、スマホ渡して英語のできる従業員から説明させようにもたらい回しにされるわ、担当官もやたらと「刑務所行くか」などと脅してくるわで、埒が開かぬまま気が付いたらなんと夜9時! ついには担当官が

「寝たいならその辺で寝とけアホ」

と吐き捨てて、1日の仕事を終えて帰ってしまう有様。ここで初めて日本外務省のパスポートQ&Aというページを見て、ガックリ来ました。

「外国に渡航される際入国を認めるか否かはその国の入国管理当局の判断になります。パスポート発給当局が必要な記載をしたり各国の出入国管理当局が出入国証印やビザの貼付に使用するページ(査証欄のこと)をパスポート所持人がメモ用紙のように用いて書き込みをしますとビザ申請時や入国審査時にトラブルになることがありますのでお控えください

仕方がないのでパスポート持ってて英語もできるタイ人従業員に、この日の最終のAirAsia897便で急遽来てもらい、通訳と飯の差し入れをしてもらってひたすら平謝り。今朝一番のAirAsia890便のチケットを手配して、強制送還という形でドンムアン空港に戻ってきたのでした。この間、マレーシア滞在19時間。表面こそきれいだけど中身はホンマに怖い、マレーシアの隠れた一面を見させてもらいました。

ちなみにタイ到着後にググったところ、マレーシアでは一度の強制送還で永久再入国禁止もあり得るとのこと…俺は二度とマレーシアに行けなくなるのか!? そしてKLの2店舗はどうなるのか?近くFacebookで発表します。

(董事会から)
ジェトロ(日本貿易振興機構:東京都港区)HPの『ビジネス短信』によりますと

「今回の規制は日本食などの外国料理については当分の間対象としない」

とのことですが、しゃかりき432"のKLの2店舗が営業できなくなっているという総帥自らの発表で、早くも悪影響が出始めていることが浮き彫りになりました。