2020年10月19日月曜日

2代目エアアジア・ジャパン運航停止!Peachが事実上代替へ

エアアジア・ジャパン(DJ=WAJ、愛知県常滑市)は既に10月24日まで全路線全便を運休すると発表していますが、10月25日からの冬ダイヤ以降、事業の継続を断念する意向と報道されました。

読売新聞(中部本社版)が9月30日朝刊で第一報を伝え、東京で編集されている業界専門サイト『Aviation Wire』も同日夜に追随。会社側は10月5日、取締役会で航空運送事業の廃止を決めて国土交通省に届け出ました。

2代目エアアジアジャパンは2014年、AirAsiaグループと楽天(東京都世田谷区、東証1部上場)など日本の有力企業・投資ファンドによる合弁として設立され、2017年10月29日の中部セントレア~新千歳線を皮切りに定期便運航を始めました。2019年には初の国際線となる中部~台北桃園線の運航を始め、COVID-19のパンデミック直前には3機のエアバス320ceoで、国内線2路線、国際線1路線を運航するキャリアに成長しました。

しかし、中部~台北線が3月20日を最後に運休(事実上の取りやめ)となり、国が緊急事態宣言を出した4月には国内線も2路線ともに運休し、事業が全くできない状況に追い込まれました。国内線のみ8月1日から再開したものの、パンデミック第2波の恐怖に怯えながらの運航となり、9月になると中部~新千歳線を多客が見込まれた連休の絡む6日間、1日1往復運航しただけにとどまりました。そして、9月22日の新千歳発中部セントレア行きDJ010便が2代目エアアジア・ジャパンとしての最後のフライトとなってしまいました。

10月以降は全路線全便を運休とし、11月4日付で大半の従業員を解雇。書類上は12月5日付で廃止とし、航空運送事業許可(AOC)を返上した後、公認会計士の下で債務超過額を確定。遅くとも年明けまでに名古屋地方裁判所(名古屋市中区)に自己破産か特別清算を申し立てて法的整理される予定です。

ところが、2代目エアアジアジャパンが運航していた中部~新千歳、仙台の2路線に、Peach(MM=APJ、大阪府田尻町)が参入の意向を示しました。実現すれば、初代エアアジアジャパン(JW=WAJ)の後身だったバニラエア(JW=VNL)を吸収合併したPeachが、「不思議な縁」で2代目エアアジアジャパンの事業を継承することになります。


《12月24日から有効》
MM461 NGO0830~CTS1015
MM463 NGO1725~CTS1910
MM462 CTS1055~NGO1245
MM464 CTS2005~NGO2155

MM491 NGO1335~SDJ1440
MM492 SDJ1410~NGO1525

(機材はエアバス320ceo 普通席=エコノミークラスのみ180席)