JR東日本(東京都渋谷区、東証1部上場)は、株主に配布している『優待割引券』により発行される乗車券の割引率をこれまでの20%から40%に引き上げます。同時に使用方法も見直し、1枚で40%割引を実現しますので、最小売買単位の100株しか持っていない株主さんでも、4割引きの恩恵に与かることができるようになります。
JR東日本は1993年(平成5年)10月にJR6社の先頭を切って東証1部上場を果たし、翌1994年(平成6年)の定時株主総会を前に長距離乗車券を対象とした株主優待割引を創設。以来、25年に渡って続けてきました。
この制度を2020年(令和2年)3月期決算時の株主に対して、今年5月に送付される予定の新年度の優待券から見直し、1枚で40%割引とします。例えば東北新幹線『はやぶさ』で東京~新青森間のグリーン車を片道利用した場合
正規運賃:22,380円
割引券利用:13,430円
となり、8,950円もお得になる計算です。
なお、グリーン車よりも上の位置付けで旧国鉄3等級時代の1等車に相当する『グランクラス』利用の場合は運賃のみの割引となり、株主優待券を使っても
正規運賃:27,620円
割引券利用:23,050円
で、4,600円しかお得になりません。株主以外の方が金券ショップで割引券を買って、グランクラスを使おうとすると、割引券の購入代金と合わせた金額が正規運賃を上回り、不採算になってしまう恐れもあります。