2019年10月2日水曜日

『BCLマニュアル』39年ぶり復刊!!初版完売で増刷へ

インターネットが普及する前の1970年代から80年代前半にかけて、日本では短波帯の周波数に出ている国際放送を中心としたラジオ聴取が一大ブームになりました。当時、ラジオを聴くリスナーの情報手段は商業雑誌やミニコミ誌、あるいはそれらラジオで放送される専門番組が主。中でも雑誌『ラジオの製作』(現・『電子工作マガジン』、電波新聞社:東京都品川区)の増刊として販売された『BCLマニュアル』は、3回の発行で合計20万部を売るベストセラーを記録しました。

その『BCLマニュアル』の最新版が、なんと39年ぶりに同じ電波新聞社から発行されました。若い頃にBCLを楽しんでいた中高年層を中心に売れており、初版を完売したとのことでこの度、増刷が決定しました。

第1版(1974年)から第3版(1980年)までの著者である山田耕嗣さん(享年68歳、東京都出身)と、董事長ふくちゃんは2000年代前半、小生がタイで外こもり活動を始める直前に何度かメールのやり取りをさせてもらっていました。小生がタイでホームレスに追い込まれていた2008年に亡くなられ、来年、2020年には十三回忌を迎えます。折から電波新聞社も創業70周年を迎えるといい、その記念の意味合い、また一貫して編集を担当された大橋太郎相談役の古希の祝いも兼ねて、今回第4版となる『令和版BCLマニュアル』の発刊が決定しました。

第1版から第3版までで山田さんが書かれたコンセプトを最大限に生かし、第1版発行から半世紀近くを経た21世紀前半の放送事情や技術の進歩に応じた改訂や追加記事などを、山田さんの「後輩」とも言うべき現役BCLerがまとめて、『令和版BCLマニュアル』は出来上がりました。初版は8月31日の『ハムフェア2019(アマチュア無線フェスティバル)』で先行発売されわずか1時間で完売。9月5日に正式発売されると、ネット通販では予約で完売。全国の大規模書店やアマチュア無線機販売店でも飛ぶように売れ、2週間程で版元在庫が払底する好評を得て、大橋相談役は会社に増刷を打診。10月15日開幕の『CEATEC2019』(旧エレクトロニクスショー:幕張メッセ)に間に合わせるスケジュールで増刷が正式決定したと、Facebookに書き込みました。

楽天ブックスでは10月2日現在『ご注文できない商品』、Amazonでは『出品者から購入できる』状態になっていますが、近く解除されて予約ができるようになります。まだお手に取られていない方は、是非この機会に注文ください。