2019年8月30日金曜日

下川裕治、外こもり取材の集大成!『新版・生きづらい日本人を捨てる』

弊誌永遠名誉董事長・下川裕治は2000年代前半から、日本人が海外で無職生活を送る『外こもり』という生き方を追いかけてきました。董事長ふくちゃんが「伝説の外こもりすと」と言われたのももう一昔前。20年に渡る外こもり取材を集大成し、次の時代に語り継ごうという狙いで、下川は最新作を上梓しました。

『新版「生きづらい日本人」を捨てる』(光文社知恵の森文庫・864円)がそれです。2007年に発売された『日本を降りる若者たち』(講談社現代新書)、2010年の『「生き場」を探す日本人』(平凡社新書)、2012年に同じ光文社から出た『「生きづらい日本人」を捨てる』を事実上の3部作的な底本とし、それらの本に登場した人の「その後」を追いました。

小生については『日本を降りる』第1章と、『生き場を探す』4章を再録した上で、再び日本を拠点とするようになった現状を報告させていただいています。ですが、今回の本の一番の読ませどころは、『日本を降りる』第2章に登場したジミー金村さん(享年54歳、徳島県出身)の最期とそこに至る過程に触れた部分だろうと感じました。詳しいことは本をお読みいただくとして、弊誌でもお伝えしていなかった彼の生き様の真実が凝縮された文章は、少しでも彼を知っている「猿岩石世代」の元バックパッカーには辛くもあり、また違う意味で衝撃をもって受け止められることが必至です。



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