MRTA(都市鉄道公団:ホイクワン区)とバンコクエクスプレスウェイ&メトロ(BEM:ディンデン区、SET上場)は、2010年から建設を進めてきたMRTブルーライン延長部分の工事が終了したとして、営業開始時期を発表しました。
ファランポーン駅から先の区間のうち、ワットマンコン駅(サームパンタウォン区)は世界最大のチャイナタウンとも言われているヤワラー地区にあり、その先のサムヨット駅(プラナコン区)はインド系の商店が多いパフラット地区の最寄り。その次のサナムチャイ駅(プラナコン区)は、ワットポーや王宮の最寄り駅として、外国人観光客の利用を集めることが確実視されています。
4つ目のイサラパープ駅(バンコクヤーイ区)以遠は、タイ人の通勤客の利用が中心になりそう。トンブリ中部以北と旧市街の間を流れるチャオプラヤ川に架かる橋は、タクシン橋・ラマ1世橋および並行する新橋のポックラオ橋・ピンクラオ橋・ラマ8世橋・ナンクラオ橋の5本しかなく、特にラマ1世橋とポックラオ橋には車が集中し激しい渋滞を引き起こすとともに、バスのダイヤの乱れが日常茶飯事となっています。
MRT延長部分には、バンコク旧市街とトンブリ地区の交通渋滞緩和、そして通勤時間の短縮が期待されています。開業後は、ファランポーン駅とタープラ駅の間の所要時間が約10分に、スクンビット駅(ワッタナ区)からはサナムチャイ駅まで16分、バンケー駅まで40分程度と大きく短縮される見込みです。