首都圏バス公団3管区営業所(サムットプラカン市)は、旧市街中部とスクンビット通りを結んでいる主力路線[2](サムロン車庫~パーククロン市場)に史上初となるエアコンバスを投入しました。
公団は2015年頃から新車を導入して、エアコンバスの世代交代を図る計画でしたが調達を委託した会社が本来の製造国である中国ではなく、マレーシアからの輸入と偽って関税を免れる不正を起こしたとして通関が延期されていました。この度ようやく通関が整い、3管区営業所では[23][142][511]に新車が配備されました。そして、従来この3路線で使っていた黄色急行車両が[2]に転出、新造から30年を経て老朽化が進んだ赤バスを一掃することになったものです。
赤バスは6.5Bt.均一の運賃体系ですが、エアコンバスは6Kmまでの初乗りが11Bt.と2倍近くになり、これまで赤バスを利用してきた層には負担が増すことになります。どうしても非冷房バスを待つという客もおり、[25]など赤バスが当分存続する並行他路線で混雑が激しくなることも予想されます。
またこれに先立って、[2]では2010年の一斉代替以来使われてきた民間委託のミニバスが完全一掃され、公団バスのみの運行となりました。BTSスクンビット線延長2期部分がサムロン駅まで開業したことにより、民間委託便は役割を終える方向と判断された模様です。