2018年10月21日日曜日

ビザなし滞在年間200日でブラックリスト入り!

(この項、pastelcolorさん/愛知県 からの投稿です)
私達は、夫婦共に無職の40代です。2011年よりバンコクにアパートを借りて長期の滞在をしています。

初訪タイ以来、移民庁のお咎めを受けるまでは全てノービザで入国しており、その滞在日数も年々増えていました。当時は、飛行機でタイに入国している旅行者は、陸路で入国する者よりお金があるという事で、入国のスタンプが押され易くなると聞いていました。
私達は、その言葉を信じて何度も入国を繰り返していました。2011年から2013年までは、年間で100日以上を超えるノービザでの入国を繰り返してもお咎め無しでした。
そして、2014年は、私が11回の入国で約200日のノービザ滞在。嫁さんは、10回の入国で180日のノービザ滞在でした。これでも何も問われる事なく入国が出来ました。

しかし、タイが軍政に変わり、2015年始めての入国で事件が起きました。スワンナプーム空港のイミグレでは、いつも通りに嫁さんがパスポートを提出すると、係員が何処かに電話をしています。奥から出てきた係員は、嫁さんを連れて別の場所に連れて行きました。「あ、これって??」私もパスポートを提出すると、再び係員が出てきて私を連行します。別室では、女性の上官が待ち構えていました。

上官は優しい口調で丁寧に説明して下さいました。

「1年歴で90日以上のノービザ滞在期間があると、翌年の1回目の入国で、イミグレのパソコン画面にアラームが表示されます。今回の貴方は、昨年ノービザ滞在が200日以上もあるおで、今日は、絶対にタイへ入国する事が出来ません。帰りの航空券を購入して帰国して下さい」

との事でした。パソコンの画面を見せて頂きましたが、前年度の滞在実績が列記されており、全て赤い文字で表示されていました。90日が限度なのに、200日では、どうにもならないですね。はい、初体験の【入国拒否】です。

ここで私は、諦めませんでした。約40分かけて、バンコクに来始めた経緯をお話して、どうしても今回のタイ入国を認めて欲しい事を懇願しました。今回私が入国しないとバンコクに住む沢山のお友達に迷惑をかけてしまうのが悲しいと訴え続けました。すると上官は、情状酌量の余地があると判断したのか

「それでは、今回だけ特別に入国を許します、但し次回の入国からは、有効なビザが必ず必要としますのでコンピューターに情報を記録します」

と、パソコンに情報を入力した後に、パスポートへスタンプを押して下さいました。

この滞在中に、ワイヤレスロードの在バンコク日本大使館へ長期滞在の相談に行きました。すると、意外な事を教えて下さいました。私が知りたかった、入国拒否の条件やノービザ滞在の条件やガイドラインは、日本大使館へも通達が来ないそうです。ですので、タイのフリーペーパーや情報機関にタイのビザの事が書いてあっても、全て嘘だから惑わされないで下さい」との事でした。また

「ビザ発給の条件や入国可否の条件は、人それぞれが違うのでガイドラインを通達しないのでは?」

とも仰っていました。

その後のタイ滞在は、日本のタイ大使館でマルチプル観光ビザ(前記事「ダブルエントリービザ廃止!!マルチプルに移行へ」参照)を発行しています。上官との約束を守っています。

しかし、この観光ビザ マルチプルは、仕事を持つ者がタイに長期の観光滞在をする為に発行しているので、私達ような無職の暇人が長期滞在を目的として発行していないそうです。既に何枚もビザが貼られていますが、ビザ発行の条件を満たしていても、次の観光ビザが発行される保証が無いそうです。

あと数年でリタイヤメントビザが発行できる年になりますが、今現在が黄色信号か赤信号くらいです。

(董事会から)
長文の投稿ありがとうございました。Traveler's Supportasiaでは長年に渡り、タイのビザ制度に注目してきましたが、2015年11月に導入されたマルチプルエントリー観光ビザ(TR-M)を取得されたという事例はなかなかお目にかかることができませんでした。導入から3年近く経って、ようやく今回実例を見ることができ、改めてマルチ観光ビザの発給が極めて厳しいことを痛感しました。

ビザなし渡航での在留可能日数は年々短くなっており、2015年6月の時点で「1年間に90日以内」(前記事「ビザなし1年90日ルール』抜き打ち決行か!?」参照)となっていましたが、このルールが遡ること約半年の2015年1月の時点で、既に実施されていたことになります。そして、5.22クーデター後に就任したプラユット軍政当局による締め付け強化の事実が、証明されたことにもなります。

一部では、正規観光ビザ(TR)も発給枚数や回数に規制が設けられるようになったといわれています。そのような場合、移民庁の担当官は該当者のパスポートにスタンプを押して警告しますが、これではパスポートが更新されると再び発給ができるようになり、警告の意味が失われます。pastelcolorさんのように、パスポートへのスタンプではなく移民庁のコンピュータシステムに記録されるようになれば、パスポートを更新しても名寄せされ、記録は残り続けます。こうなると警告の効果は事実上終身です。アメリカ(I-94W)のようにオーバーステイ一発で二度とビザなしでの再入国不可というシステムも、そのうち導入されるのかもしれません。