2018年6月1日金曜日

ベトジェットエアの日本上陸、今年冬ダイヤから

ベトジェットエア(VJ=VJC、ベトナム・ハノイ)は、当初6月の運航開始を予定していた関空~ハノイ線について、コードシェアパートナーの日本航空(JL=JAL)など日本側との調整に万全を期すとして、冬ダイヤ期間に入った後の11月8日(土)からに遅らせると発表しました。航空券の販売は、6月8日(金)から始めます。

《11月8日から有効》
VJ938 HAN0145~KIX0750 DAILY
VJ939 KIX0920~HAN1310 DAILY

(機材はエアバス321ceo エコノミークラスのみ215席)

ベトジェットエアは2014年7月のハノイ~仁川線を皮切りに、既に韓国・台湾への路線は充実しているものの、日本路線は許認可手続きの関係で遅れていました。関空~ハノイ線は昨年7月に就航の意思を発表したものの、国土交通省航空局国際航空課から外国人国際航空運送事業の経営許可(AOC=航空運送事業許可に相当)を取得したのが今年5月7日付で、そこから1カ月強の準備期間では他のLCCと違ってクオリティが確保できないと判断。航空券の販売開始を見合わせていました。

そこへベトナム政府トップのチャン・ダイ・クアン国家主席が日越国交正常化45周年記念投資カンファレンスで講演するため訪日するという話が入り、随行したベトジェットエアのグエン・ティ・トゥイ・ビン副社長がカンファレンス会場で記者会見を行ってスケジュールを正式発表したものです。

関空~ハノイ線にはやはりLCCのジェットスターパシフィック(BL=PIC)も就航していますが、ベトジェットは自社をLCCでも本格航空会社(FSC)でもない「ニューエイジ」と呼び、同じ路線でANA(NH)と共同事業をしているベトナム航空(VN=HVN)とも異なるビジネススタイルで勝負するので棲み分けは可能だと説明しています。

ビン副社長は記者会見で

「この路線が軌道に乗れば、次は羽田空港(東京都大田区)の深夜早朝枠を利用した羽田~ホーチミンシティ線、さらにエアバス321neoの投入などを検討している」

と述べており、ベトジェットエアの対日攻勢がいよいよ本格化します。