在外のタイ大使館・総領事部では、いよいよ今週末の13日に迫ったマルチプルエントリー観光ビザ(TR-M)申請受付開始に向けて、諸条件などの準備を進めています。これまでのところ、観光マルチビザは申請者の本国または最寄の国のタイ大使館・総領事部で取得するのが基本とされている模様。従来のダブルビザのように第三国で簡単に取れる訳ではなくなりそうです。
在ソウルタイ大使館(韓国)の場合、外国人登録カードのコピーおよび在留資格に合わせた保証書ないしは推薦状が追加書類として指示されており、銀行残高も7,000US$(85万円)以上を維持していなければなりません。
在シンガポールタイ大使館領事部では、マルチプルビザはシンガポール国民か就労許可をはじめとする長期滞在パスを所持する第三国国籍者に限り受け付けると通達しました。日本人の場合はワークパーミット(一般労働者向け就労許可)が出ないため、原則としてSパス(熟練労働者向け就労許可)、EP(管理職向け就労許可)のどちらかを持っていることが必要で、なおかつパスの在留許可も2ヶ月以上残っていなければなりません。在留許可の残りが2ヶ月未満であれば勤め先の保証書も要求されます。預金残高証明は他の大使館よりさらに厳しく8000US$(95万円)以上を6ヶ月間維持とされています。
在コタバルタイ総領事部(マレーシア・クランタン州)も、第三国国籍者はマレーシアのレジデンスパーミットと就労先発行のレターが最低必要と規定。また最初の1回は空路で入国しなければならないとしてその予約記録とホテルバウチャーを必要書類に加えています。残高証明は2万リンギットマレーシア(58万円)以上と若干安くなっています。