在クアラルンプール中国大使館(マレーシア)から出された『中国ビザ申請に関するFAQ』が、1月9日付の当地各中国語紙に掲載されました。2013年9月1日付で改定されたビザ発給基準に基づくものです。15日以内のビザなし入国が許されている日本人には直接関係ありませんが、華僑系住民の多い当地では、大きな問題となっているようです。
それによりますと、Lビザ(旅遊=観光ビザ)のマルチプルエントリーはやむを得ない理由がない限り今後発給を認めないとしています。M(貿易=業務渡航)、Q2(探親=親族訪問で相手が中国公民)、S2(因私事務=親族訪問で相手が外国人)の各資格を申請し、なおかつ直近の1年間に2回以上の出入国履歴がある場合に限り、マルチプルエントリービザの発給が許されます。
また、Lビザの申請には出入国に利用する航空便のeチケット領収書とホテルの予約記録が必要になりました。大使館では、旅行代理店による代行申請が最も確実だと説明、航空券を購入、またはパッケージツアーを申し込む際に旅行会社に相談するよう呼びかけています。ただし、往復にAirAsia(AK=AXM)やAirAsiaX(D7=XAX)を利用する場合、代行申請の利用が難しいため個人で大使館に直接申請しても受け付けると発表しています。
同様の指示は、在東京中国大使館(東京都港区)ではKLよりも1カ月以上早い、2013年7月18日付で出されていました。もっとも、日本では大半の旅行者がビザなしで中国入りするため、Lビザも個人申請ができない制度になっており影響は限定的です。