日本では4月1日付で消費税の税率が現行の5%から8%に引き上げられますが、それによる国際線空港使用料の変更が各運営会社から相次いで発表されています。
《羽田空港》
最も値上げ幅が大きいのは、東京・羽田空港国際線ターミナルです。現在は2,000円(航空会社、旅行会社によっては保安サービス料100円が追加)ですが、一気に2割以上アップの2,570円(会社によっては保安サービス料と合わせて2,670円)となります。運営会社の東京国際空港ターミナル(東京都大田区)は、
「現在進めている施設増築の費用を受益者負担とするため」
と説明しています。
《成田国際空港》
成田国際空港(千葉県成田市)では、現在2,560円(施設使用料2,040円+保安サービス料500円)の使用料を2,610円(施設使用料2,090円+保安サービス料520円)に改めます。なお成田空港では、国際線同士の乗継でも本来の半額の使用料を徴収しており、現在の1,520円(施設使用料1,020円+保安サービス料500円)が1,570円(施設使用料1,050円+保安サービス料520円)に上がります。
《関空》
関西国際空港(大阪府泉佐野市)の場合、第2ターミナルを使用しているPeach(MM=APJ)と、第1ターミナルを使用するその他の航空会社で使用料が異なります。
第1ターミナルでは、現在の2,950円(施設使用料2,650円+保安サービス料300円)を、3,040円(施設使用料2,730円+保安サービス料310円)に改めます。第2ターミナルのPeach便は、現在1,500円(施設使用料1,200円+保安サービス料300円)のところ、1,540円(施設使用料1,230円+保安サービス料310円)に。こちらは消費税の増税分をほぼそのまま転嫁します。
《中部セントレア》
中部国際空港(愛知県常滑市)では、保安サービス料の制度がないものの、空港使用料については消費税の増税分を転嫁します。現在2,500円の使用料が、2,570円に上がります。
《福岡空港》
福岡空港国際線ターミナル(福岡市)は、1997年の5%への増税の時も基本使用料を据え置いてきましたが、今回も消費税分のみの改定とします。現在945円のところ、970円にアップ。端数の2円は丸められました。
《那覇空港》
今年2月16日の新国際線ターミナル完成と同時にPSFCの徴収を開始する那覇空港(那覇市)では、制度開始後わずか1ヶ月半で増税を迎えますが、当初発表された1,000円で据え置く予定です。詳しくは前記事「那覇空港でも空港使用料徴収へ」を参照してください。