シンガポール陸上交通庁とSBSトランジット(シンガポール取引所上場)は、MRTの5路線目となるダウンタウン線の1期部分、ブギス~チャイナタウン間の営業を今月22日から開始することにしています。
MRTダウンタウン線は、既存の南北線と東西線よりも山側を走り、中心部でループするという特徴的な路線配置を持ちます。今回は、そのループ部分の一部が先行開業する形となります。
東西線の要衝シティホール駅の1つ隣のブギス駅をスタートし、1つ目のプロムナード駅で環状線に接続。次のベイフロント駅までは、環状線と並行して走ります。ここは、開業からわずか3年でASEAN域内最大規模のカジノに成長したマリーナベイサンズの最寄駅です。
ベイフロント駅からは右に進路を取り、再び中心部へ。 東西線のもう一つの要衝ラッフルズプレイス駅をかすめるように走り、ダウンタウン駅、テロックエア駅を経て、北東線チャイナタウン駅が今回開業部分の終点。全長4.3kmに6つの駅が置かれます。
ベイフロント駅は環状線の支線系統にあるため、現行のルートではチャンギ空港駅から3回の乗り換えをしないとたどり着けません。タナメラ駅で東西線本線、パヤレバ駅で環状線本線、さらにプロムナード駅で支線。またはラッフルズプレイス駅で南北線、マリーナベイ駅から環状線支線という面倒な乗り換えを強いられていました。ダウンタウン線の開業で、タナメラ駅での東西線本線への乗り換えは避けられないものの、ブギス駅乗り換えでベイフロント駅まで行けるようになり、2回の乗り換えで済みます。