2013年12月11日水曜日

羽田~マニラ・ジャカルタ線のスケジュールも発表

ANA(NH、東京都港区)は、先に発着枠を獲得した東京・羽田空港の国際線について、運航計画をまとめ発表しました。既に成田発着で毎日1便を運航しているフィリピン(マニラ・ニノイアキノ空港)とインドネシア(ジャカルタ・スカルノハッタ空港)へは、新たに羽田発の午前便を追加。成田発は夕方に変更し、ANA、ユナイテッド航空(UA)両社の太平洋線との接続を強化します。

2014年3月30日(NH836便のみ3月31日)から有効
NH855 HND1005~CGK1540 DAILY
NH856 CGK2125~HND0710+1 DAILY
(機材はB788 ビジネスクラス42席、エコノミークラス180席)

NH835 NRT1740~CGK2330 DAILY
NH836 CGK0625~NRT1555 DAILY
(機材はB763 ビジネスクラス35席、エコノミークラス167席)

NH869 HND0955~MNL1330 DAILY
NH870 MNL1440~HND1955 DAILY

NH949 NRT1720~MNL2055 DAILY
NH950 MNL0930~NRT1500 DAILY

(機材はB763 ビジネスクラス35席、エコノミークラス167席)

※NH869・870便は2014年5月以降、B788に変更予定

ANAのマニラ・ジャカルタ路線は、どちらも2011年に新規就航したもの。それまでは日本航空(JL=JAL 東京都品川区、東証1部上場)が日系として唯一就航していました。しかし、今回新たに両国間に与えられる1日1便ずつの羽田発着枠を、JALを抑えてANAが獲得したのは大きなアドバンテージ(前記事「アライアンスの論理がうごめく羽田国際線発着枠」参照)。両社間に事業戦略の違いがあるとはいえ、ANAの場合、スターアライアンスメンバーズとの連携こそが国際線の浮沈を握っているだけに、スターアライアンス全体として使える資源を最大に生かそうとするのは当然のことです。

羽田発着便は、羽田をハブにした国内線と国際線の接続や、東京周辺に住むビジネスマンの出張需要を取り、成田発着便は、ANAのみならずユナイテッド航空も含めた北米~東アジア間のネットワーク作りという意味で大きい。そして、両空港を合わせた東京地区発着便は毎日2便となり、午前と午後が揃う。ANAが先にプレスリリースで説明した

成田においては羽田と重複する路線を異なる時間帯に運航することによりお客様の多様なニーズにお応えいたします

という今回のスケジュール変更の意図に適うという訳です。