東急バス(東京都目黒区)は、これまで東京空港交通(東京都中央区)が単独で運行してきた渋谷~成田空港間のリムジンバスに新規参入し、7月16日(火)から運行を開始しました。同時に、1日18往復のうち下り15便、上り11便が二子玉川駅(東京都世田谷区)まで延長されました。
成田から渋谷マークシティ(東京都渋谷区)5階の高速バス専用ターミナルまで1日18便、二子玉川駅まで15便、成田行きは二子玉から毎日11便、渋谷から14便。運賃は渋谷、二子玉のどちらからも一緒で、都内と成田空港を結ぶリムジンバス路線の標準となる片道3,000円です。東京空港交通発行の『プレミアム回数券』は、1片道につき2券片使うことで乗車できます。
成田空港第2 ターミナル発 | 渋谷マークシティ発 | セルリアンタワー 東急ホテル発 | 二子玉川駅発 | |
5時 | 25 | |||
6時 | 00 30 | 10 40 | 20 | |
7時 | 05 | 00 30 | 10 40 | 20 |
8時 | 05 | 00 | 10 | 20 |
9時 | 05 | 00 | 10 | 50 |
10時 | 05 | 30 | 40 | |
11時 | 35 | 20 | ||
12時 | 00 | 10 | 20 | |
13時 | 05 | 00 30 | 10 40 | 20 |
14時 | 05 35 | 00 | 10 | 20 |
15時 | 05 35 | 00 | 10 | 20 |
16時 | 05 35 | 00 | 10 | 20 |
17時 | 05 35 | 00 | 10 | |
18時 | 05 | |||
19時 | 05 | |||
20時 | 05 | |||
21時 | 05 |
東急バスでは、これまでも東急田園都市線沿線のたまプラーザ駅(横浜市)から成田空港行きのリムジンバスを運行してきましたが、川崎市北部や世田谷区からは田園都市線~東京メトロ半蔵門線のルートで押上に出て京成電車というのが基本線で、渋谷から乗り換えるにしても半蔵門線のホームからバスが出る渋谷マークシティや、成田エクスプレスが止まるJR埼京線のホームまでは距離があり、荷物のある海外旅行客には相当堪えました。押上まで行くにしても、特に朝のラッシュ時間帯の田園都市線渋谷方面行きは激しく混雑し、二子玉川から乗ったのではほぼ100%座れません。そこで、座席定員制で必ず座れるバスが求められていたといい、二子玉川~羽田空港間には2009年(平成21年)にリムジンバス路線が開設されました。
今回、二子玉~羽田空港線が好評を得ているとして、東急は成田空港路線の開設を決めましたが、その東急は渋谷からの成田線を長年リムジンに独占されていたため、新規参入を目指していました。一方でリムジンも既存の渋谷線を延長すれば新規路線の開設コストを削減できるとともに渋谷線の採算性向上も図れると判断。二子玉延長をきっかけにリムジン側の車両が足りなくなるという理由で東急にパートナーとして加わるよう要請し、両者の利害が一致したという訳です。