2013年1月23日水曜日

JAL羽田発着国際線で中部セントレアへ乗り継ぎ

日本航空(JL)は3月31日からの夏スケジュールで、羽田~中部セントレア線を新規開設すると発表しました。羽田空港を深夜に出発、早朝に到着する国際線便に接続することを目的として1日1往復の運航を行います。

《3月31日から有効》
JL141 HND0810~NGO0910 DAILY
JL146 NGO2045~HND2145 DAILY

(機材はB738 クラスJ=プレミアムエコノミー20席、普通席=エコノミークラス145席)


2010年10月の羽田再国際化を受けて、日航は5路線の中長距離国際線を開設しました。羽田~バンコク、シンガポール、ホノルル、サンフランシスコ、パリの各路線です。このうち、バンコク線のJL033と034の両便は、中部セントレアからの直行便だったJL737、738便の発着枠を羽田に持ってくる形で実現したもの。日航は、中部~バンコク線を愛用していた乗客に配慮する必要に迫られていました。

日航では、中部~バンコク線でのタイ国際航空(TG)とのコードシェアは継続したものの、タイ国際航空はスターアライアンスメンバーで、ワンワールド加盟の日航とコードシェアを組むのは例外中の例外扱い。スターアライアンスの排他主義的性格からも、いずれはこの関係を解消しなければなりません。

しかも日航は2010年当時、会社更生法適用下にありなかなか投資に踏み切れませんでした。羽田空港の国内線発着枠も技術的に捻出できず、国土交通省が予定していた2013年度からの発着枠増加を待つ必要がありました。そしてようやく訪れたチャンスを逃すまいと、日航は今回のタイミングで開設を決めたのです。

JL033便は羽田を深夜1時過ぎに出発するフライトなので、JL146便から余裕で乗り継ぎ可能。JL034便でバンコクから羽田に着いても、7時手前の定刻なので80分あれば乗り継ぎバッチリ。京急線で品川駅まで行って、新幹線に乗り換える必要がなくなります。

ちなみにバンコク発券で、JAL成田便から中部セントレアへ乗り換えると国内線部分は無料。これが羽田経由にも適用されれば、使う価値が十分ある便になりそうです。