2013年1月30日水曜日

セントラルグループでダイナースカードが使えなくなる

タイの小売り最大手、セントラルグループの実働部門「セントラルリテイル」(パトゥムワン区、SET上場)は、クレジットカード世界5位、ダイナースクラブとの関係を大幅に縮小することになりました。2月以降は、セントラルグループのほとんどの拠点でダイナースクラブのマークが入ったカードが使えなくなります。

今回、ダイナースクラブが利用終了となるのは次の各ブランド、それぞれ全店です。

・ロビンソン(デパート)
・B2S(事務用品、文具、書籍)
・オフィスメイト(事務用品、文具)
・PowerBuy(電化製品)
・Homeworks(建材)
・タイワサドゥ(ホームセンター)
・スーパースポーツ(スポーツ用品)

セントラル(デパート)、Tops Market(高級スーパー)は引き続きダイナースクラブが使えます。ワトソンズ(ドラッグストア)、ファミリーマート(コンビニ)は元々カードの使用ができません。


ダイナースクラブは世界で通用するいわゆる5大クレジットカードの中でも最高級ブランドに位置付けられており、タイでの会員は10万人に満たないといわれています。外国人も高級ホテルやゴルフ場などハイグレードな施設以外では利用する機会がほとんどなく、大型スーパー2位のテスコロータス(運営会社:エカチャイディストリビューションシステム、ブンクム区)は本格展開を始めた1990年代中頃からずっと、ダイナースだけが利用できない会計システムを採用しています。

今回終了となる店舗は、ダイナースクラブカードでの決済高が小さく、中でもHomeworksやタイワサドゥといったホームセンターは外国人客を想定していないため、逆にコストがかかっていました。

2月以降は、ダイナースクラブカード1枚しか持ってこないとタイ旅行中の物資調達や決済活動に大きな支障が出ることが予想されます。出発前に、VISAかMasterCardのマークが入ったクレジットカード、もしくはトラベレックスキャッシュパスポートなどの海外出金専用カードをもう1枚用意してください。