2012年5月6日日曜日

BTSスマートパスが一新「ラビットカード」に

BTSグループホールディングス(チャトチャック区、SET上場)は、従来のスマートパスに取って代わる新たなICカード式乗車券「ラビットカード」を開発し販売を始めました。数年前から噂されていたMRTブルーラインとBTSのICカード共通化に対応した設計となっており、早ければ年内にも両交通機関に基幹バスBRTを加えた共通利用が始まります。

ラビットカードの基本は、BTSがこれまで販売していたスカイスマートパスや、MRTのアダルトカードと同じプリペイド式。日本で言うところのICOCAやmanacaに近いところがあります。日本ではこの種の交通系電子マネーカードでは、定期券と一体化することができますが、ラビットカードでは、従来のアダルトスマートパスに相当する回数券機能(30日パス)が搭載されています。これにより、アダルトスマートパスとスカイスマートパスの2枚を持っていた方は1枚に統合することができます。

 ただし、スクンビット線延長1期部分(オンヌット~ベーリン)まで利用される方は要注意となります。この区間は首都圏政庁の外郭会社「クルンテープタナコム」がBTSグループに委託して運営しており、5月1日から一律15Bt.の有料制に移行しましたが、アダルトスマートパスはBTSグループが直営事業としている区間のみの利用となりました
このため、バンチャークより先の駅からプラカノン方面へ乗り通すお客様は、オンヌット駅を境にして直営区間のアダルトスマートパス1回分を差し引いた上に、延長区間分の15Bt.が別途必要。ラビットカードに30日パスを購入済みでチャージもしてあれば、チャージ残高から差し引くのでスムーズですが、アダルトスマートパスしかない方はラビットカードに交換の上チャージも一緒にするか、15Bt.を乗り越しとして現金で支払わないといけません。
スカイスマートパスの場合は、直営区間の運賃と延長区間の15Bt.を合算して差し引くので、残高さえあれば問題はありません。

また、チョンノンシー駅(バンラック区)でBRTとBTSシーロム線を乗り継ぐお客様は、年内に予定されているMRTとBRTの共通利用が始まるまではラビットカードがBRT区間に使えず、お手持ちのスカイスマートパスを引き続き使用する必要があります。