2010年11月20日土曜日

【速報】UDD軍再びラチャプラソンに集結

 UDD(赤シャツ)軍が最終決戦の締めとして、セントラルワールドに火を放ってちょうど半年が経ちました(前記事「集会解散宣言もUDD軍暴徒化」参照)。タイでは日本の四十九日法要に類するものとして6ヶ月目が尊重されますが、その節目に当たる昨日19日、ラチャプラソンにあの軍勢が帰ってきました。

(画像1:エラワンの祠で殉死者の冥福を祈るUDD支持者)


 午後1時過ぎから集まりだした赤シャツ軍は、当初セントラルワールド前のラチャダムリ通りのうち1車線に座り込んでいましたが、午後5時前には通りを占拠。4月3日のパンファ橋からラチャプラソンへの一斉移動を思わせる光景が見られました(前記事「UDD軍再び中心部へ進撃」参照)

 6時前にUDD軍の事実上の指揮官といえるチャトゥポン・プロムパン下院議員が参加者の大歓声に包まれながら登場(前記事「UDD軍、敗走」参照)しエラワンの祠内で記者会見。その後、会場を回って支持者の熱い声を受け止めていました。
 さらに、6時半には最終決戦で多くの戦闘員とともに殉死した故カティヤ・サワディポン退役陸軍少将(前記事「ミスターセーデーン殉死」参照)の一人娘、ディア・サワディポンさんも会場に現れ、支持者のサイン攻めに遭っていました。

(画像2:カティヤ少将の愛娘、ディアさん。後には亡き父の遺影が)

 7時前にチャトゥポン氏がラチャプラソン交差点の真中で演説を行い、集会は解散となりました。一部では非常事態宣言を理由に軍や警察が強制排除、参加者への発砲に踏み切っても何らおかしくはないとの指摘もなされていましたが、最悪の事態はひとまず回避された形となりました。

(画像3:19日午後7時前のラチャプラソン交差点。見事なまでの赤一色となった)

 この間、BTSはスクンビット線、シーロム線とも平常通り運行したもののバスの運行には支障が出ました。迂回や運転打ち切りが続出し、逆にBTSは会場に近いチットロム駅とラチャダムリ駅を中心に、ラッシュ時間並みの混雑が遅くまで続きました。

(画像4:運転打ち切りとなり逆走でUターンする赤バス)