ラチャプラソンショック28日目の30日、UDD(赤シャツ)軍は活動エリアの縮小を一度は決めたものの、結局実行されませんでした。
ルンピニ公園前のラチャダムリ通りから撤収し、ラチャダムリ交差点(ルンピニ公園北側)まで後退させるというものでした。UDD全軍がパンファ橋からラチャプラソンに移動してきて以来、2週間ぶりに正常通りの通行が確保されるはずでしたが、結局30日夜の時点でサラデーン交差点に設けられているバリケードは撤去されませんでした。作業を始めようとしたところ、UDD軍内の最過激武装勢力(セーデーン)が止めさせたとの情報も流れています。
(画像1:結局撤去されなかったサラデーン交差点のバリケード。30日夜撮影)
チュラロンコン大学医学部付属赤十字病院では万が一に備え、長期入院患者の転院が進められています。29日夜、チュラ大病院内に陸軍が強制排除をめざして潜入したとの情報を得たUDD戦闘員が病院内へ突入。院長の許可は取り付けていたとしましたが、30日になってUDD幹部は「過激勢力が暴走した」と説明し、病院前のラチャダムリ通りに寝泊りしていた軍勢をラチャプラソンのメイン会場により近い位置へ移動させたといいます。
(画像2:29日夜、ルンピニ公園西側で野宿するUDD軍勢)
また、パトゥムワン交差点(MBKセンター前)のバリケードも撤去するとしていましたが、こちらも実行されていません。
一方、無色軍はUDD戦闘員が武器を継続調達する可能性があるとして活動を一時中断。明日5月1日に予定されていたチュラロンコン広場での集会も中止されました。