2009年7月20日月曜日

スクンビット~トンブリ最速!![195]に乗る

 首都圏バス公団4管区営業所(バンコク首都圏クロントイ区)は、2007年12月に完成した産業道路橋を渡って、クロントイとトンブリ最南部のプラプラデーン(サムットプラカン県プラプラデーン市)を最速20分で結ぶ新系統[195]を運行しています。最新のバスガイドマップにほとんど出てこないこの系統ですが、クイーンシリキットセンター駅でMRTブルーラインに接続でき、首都圏最西部の辺境ともいえるラットブラナ、トゥンクルの両区をスクンビットへ1時間以内で確実に着ける通勤圏にしました。

(画像1:バスのルートをタイ語で書くとこうなる)


 バスは、クロントイ港の入り口にあるクロントイ車庫(4管区営業所本所)を出て、クロントイの市場へ。食材を仕入れた買い物客と、MRTブルーラインからの乗り換え客で、車内は賑わいます。クロントイ市場からラマ3世通りへ。ヤンナワ区のこのあたりは、クロントイスラムの延長のような形で低所得層の多い一帯です。[195]は赤バス専用路線で、無料バスもありますので、スラムに住む市民の買い出しに威力を発揮しているようです。

 BTSチョンノンシー駅から伸びて来たナラティワート通りとぶつかり、しばらくすると、産業道路橋への取り付け道路を右折します。ここからの景色は、まさに圧巻の一言。今まで見てきたヤンナワ区内が、まさに一望のごとく広がります。
 横浜ベイブリッジや瀬戸大橋などで培われた日本の橋梁技術がふんだんに投入された産業道路橋は、クロントイ港へ入る大型コンテナ船の通航を邪魔しないよう、地上50mの高さまで上がります。
 1997年に旧海外経済協力基金(現:日本政策金融公庫・国際協力銀行)が150億円の円借款供与を決め、大成建設、西松建設の日本ゼネコン2社が地元ゼネコン「シノタイ・エンジニアリング」(ワッタナ区、SET上場=STECON)と共同企業体を組み、10年の歳月をかけて完成させました。

(画像2:産業道路橋へ向けて赤バス爆走!!)

 チャオプラヤ川の蛇行が一番狭くなる部分を一気に抜け、2連続斜張橋の最初の橋を渡りきると、プラプラデーン郡やラットブラナ区、トゥンクル区方面に向かう取り付け道路へ右折、さらに爆走します。

(画像3:チャオプラヤの流れが2つ。画面上が下流だ!!)

 バスがスクサワット通りに出ると、すぐに大きなシネコンが。メジャーシネプレックスプラプラデーンです。ここが、バンコク首都圏とサムットプラカン県の県境。首都圏側は、ラットブラナ区になります。1km程でプラプラデーンの中心街へ向かう道路が分かれます。その先には渡し舟があったのですが、サウザンアウターリング通りの全通(こちらにも橋がかけられました)で廃止になったとの情報があり、Traveler's Supportasiaでは後日、現地を再訪して確認する予定でいます。

 バスはプラプラデーン市内最大のショッピングセンター、BigCプラプラデーン店が事実上の終点。ほとんどのお客様が降りると、そこには接続のソンテウ[1146]が待っていました。

(画像4:終点のBigCプラプラデーン店前にて)