在ビエンチャンタイ大使館領事部では、あまりの申請者の多さに正午の終了時間を待たず、受付を締め切ってしまうことがあります。にもかかわらず締め切りを過ぎてから到着した申請者に対し、ワイロを取って申請を受け付けるという脱法行為が横行しています。
バンコクに住むある日本人在留者は、9月にコタバルで取った正規観光ビザの期限切れを迎え、ビエンチャンに来ました。寝台列車が遅れ、ビエンチャン到着が11時過ぎになって、ツアー客の多い木曜日ということもあって受付を締め切られてしまいました。
「明日の9時にもう一度出直して来い。受け取りは月曜日になる。もし明日中に受け取りたいならワイロが必要だ。シングル希望なら2,400Bt.、ダブルだったら4,400Bt.で代書まで含めてすべてやってやる」
代書屋さんが大使館職員とグルになってやっているとしか思えないのですが、館内に既に入場していて取り残された30人近くのうち、20人程がOKしてお金を払っていたとのことです。それどころか、入場できず門外にいた100人近い客にも、ワイロをちらつかせて営業していたというのです。
幸い、申請は受理されて翌金曜日の午後1時、無事にビザを受け取れたのでよかったのですが、領事部の敷地内で公然と行われる不正の事実が許せないと、この日本人は述べていました。
金曜日にAirAsiaのウドンタニ~バンコク便を予約していたり、ノンカイからの列車の切符を買ってしまった人ですと、券自体がFIXされているので取り消す訳にもいかず、OKせざるを得ない。そういう弱みに付け込んでワイロを徴収しているのです。そこで代書屋さんの手元に残る金額は、平均的なラオス人には考えられない高額ですから、ついつい手が出てしまうのです。
回避策としては、午前10時までに領事部に到着して、審査を受けてしまうこと。これ以外にありません。そのためには、バンコク~ノンカイの移動に列車を使うことを極力避けるべきです。もし乗るならEXP77(ファランポーン18:30発)を使って、ノンカイに早朝に到着しておくことが必要でしょう。