2008年12月20日土曜日

黒人は本国に帰って取れ!!

 在ビエンチャンタイ大使館領事部は、11月12日から外国人に対するビザ発給のポリシーを一部変更しました。
 以下に挙げる国のパスポートを所持している人には、今後在ビエンチャンタイ大使館では原則としてビザを発給しません。本国に帰るか、または本国に一番近い国のタイ大使館で取得する必要があります。

・アフリカ諸国すべて(モロッコを除く)
=アフリカ大陸内にはカイロ(エジプト)、ラバト(モロッコ)、ダカール(セネガル)、ナイロビ(ケニア)、アンタナナリボ(マダガスカル)、プレトリア(南アフリカ共和国)の6箇所にタイ大使館がある。
・ナウル=最寄りはシドニー総領事部(オーストラリア)
・キリバス=最寄りはシドニー総領事部(オーストラリア)
・トンガ=最寄りはウェリントン大使館(ニュージーランド)
・トリニダードトバゴ=最寄りはニューヨーク総領事部(アメリカ)

 私たち日本人には全然関係ありませんが、今回の改定の狙いは、タイへの入国にビザが絶対必要なアフリカ諸国から、不法就労目的で来タイし正規観光ビザ(TR30)を繰り返し申請している黒人を排除することにあります。
 2006年10月のビザ制度改定(前記事「タイのビザ制度に大きな変更」参照)以降、それまで2ヶ月ペースでビザを取ればよかったアフリカ諸国籍者が毎月1回ビザを取らなければならなくなり、在ビエンチャンタイ大使館では毎日多数の黒人が殺到するようになりました。バンコクからのビザ取りツアー客が来る月曜日と木曜日は、申請書を書類審査にかけるだけで2時間近く並ぶ必要がありました。加えて書類審査の列に割り込むなどの傍若無人ぶりで欧米や日本などからの申請者が迷惑を蒙っていました。

 今回の告知は第1友好橋のラオス側ビザ発給所にも張り出され、US$30払ってビザオンアライバルしてもダメだぞ、と強く警告しています。少しは状況が改善するか、見に行ってみようと思っています。