2007年1月7日日曜日

ナコンパノムからラオスへ

(文:董事長ふくちゃん 写真:常務董事松本健司)
タイ北東部、イサーン高原の一番外れにある街ナコンパノム。ここは、第2友好橋ができたムクダハンやノンカイと並んで、対岸のラオスやベトナムへの陸路交易ルートとして栄え、ボーダーが開いています。ベトナムボーダーへはわずか150km。自力で行こうというバックパッカーのために、行き方を紹介します。

《バンコク→ナコンパノム》
鉄道は当然なく、直通するのは特急バスのみ。北バスターミナル3階「北東線95〜102番」(公社バス)切符売り場で購入します。
2等412Bt.、1等520Bt.、スーパーVIPは820Bt.。
管理者ふくちゃんが乗ったのは、モーチット219時丁度発の2等[26]。12時間かかって翌朝7時にナコンパノム特急ターミナルに到着。ボーダーが開くまでの約1時間、特急ターミナルから船着き場まで散策しながら楽しむことができました。


《ウドンタニ→ナコンパノム》
鉄道でウドンタニに出て、バスに乗り換えることもできます。乗り場はウドンタニ駅に近く、バンコク行きも出る特急ターミナルです。
[231]系統がおすすめ。世界遺産バンチャン遺跡入口、サコンナコン市経由でナコンパノムまで5時間で結びます。2等特急で153Bt.。
[224]系統もナコンパノムまで行き、ノンエアコンの急行バスもありますが、ノンカイ、ブンカンといったメコン川沿いに進むので激しく遠回りになります。

《ナコンパノム市に着いたら》
特急ターミナルから船着き場までは徒歩でも30分あれば歩けますが、船着場付近は道が入り組んでいてわかりにくく、初心者の方は歩けないかもしれません。オートサムローで行くのが良いと思います。約10分、30Bt.。

ボーダーは船着場に併設されています。近くに移民庁現地事務所もありますがそちらでは出国審査を受けてくれません。審査に応じてくれるのは8:00〜18:00まで。船のチケットを購入してから、改札に移民庁担当官がいるのでパスポートを提出して、出国審査を受けます。

その際、10Bt.請求されます。本来はボーダーパスで来る地元民の出国税なのですが、パスポートを持っている人には桟橋の施設使用料という位置づけになりますので、支払ってパスポートを受け取ります。

《フェリーで対岸に渡る》
ナコンパノムから対岸の町、ラオスのタケクへはフェリーで渡ります。8時30分の始発から30分間隔で11時30分まで。昼休みを挟んで午後は1時から再び30分間隔で6時まで、計1日17便の運航です。所要5分、60Bt.。

出国審査を終えていざ桟橋へ、といきたいところですがここで焦ってはいけません。かなり急な階段を40段以上下りていかないといけないので、走ったら命取りになります。荷物を最小限にして、1段1段慎重に下りていきましょう。

《タケクに着いたら》
 わずか5分の船旅で対岸のタケクに到着。ここでも急な階段を上がるので、絶対走らないようにしてください。

パスポートを渡してラオス側の入国審査をします。日本パスポート所持者はビザなし渡航の対象になっていますので、ビザの有無に関係なくADカードだけが渡されます。一方、日本以外の国籍者は一部ASEAN諸国を除きビザを取得しなければいけませんので、事前にビザを取得していない場合はアライバルビザ申請書も出てきます。申請書に記入して、写真1枚と現金$30(国籍によって変わりますが標準的な数字を示します)を添えて提出します。

スタンプをもらったら、施設使用料20Bt.(または5,000Kip)を支払って、パスポートを受け取ります。施設使用料は、土曜、日曜、祝日には時間外手数料が乗って2倍になります。