2019年9月2日月曜日

国内中古スマホのSIMロック解除が完全解禁

KDDI(au:東京都千代田区、東証1部上場)と沖縄セルラー(那覇市、東証JASDAQ上場)は、中古市場に流れた端末(スマートフォン・タブレット・WiFiルータなど)のSIMロック解除受け付けを1年9か月ぶりに再開することにしました。

auでは、2015年4月発売の『Galaxy S6』『S6edge』(サムスン電子)からSIMロック解除に応じるようになり、最主力のiPhoneファミリー(アップル)でも2015年9月発売の『6S』『6SPlus』以降はSIMロック解除ができるようになりました。

しかし、2017年12月に解除可能になるまでの最短期間を100日とした際に

「SIMロック解除は契約者(機械の購入者)本人がauオンラインショップ、auショップ、Pipit(トヨタ自動車販売店併設のショップ)またはau取扱店で購入した履歴がある場合のみ受け付ける、対象機種を既に購入済みの顧客も変更実施後は同様とする

という規制を導入します。この結果、中古市場に流れた端末は事前に購入者がSIMロック解除の手続きをしていない限り、SIMフリーに出来なくなってしまいました。

2019年8月に総務省総合通信基盤局電気通信事業政策課から規制緩和の要請があり、KDDIでは対策を検討した結果、中古市場に流れた端末のSIMロック解除に再び応じることになりました。ただし、同業のNTT docomo(東京都千代田区、東証1部上場)が顧客の利便を考えてオンラインでの受付としているのに対し、auは

「本人確認の点でまだ不安が拭い切れない」

として、全国のauショップに端末を持参してもらい、本人確認書類の提示を受けた上でスタッフが手続きすることにしました。このため、手続き費用として3,000円(消費税抜き)がかかり、au契約者は翌月の請求に上乗せ、解約済みや契約をしたことがない人はその場で現金で支払うという運用をすることになりました。

なお、持参した端末に故障が発覚した場合は修理完了後でないとSIMロック解除ができません。また、au携帯電話料金を滞納あるいは割賦代金の未納がある契約を持っている方は、滞納が解消されるまで手続きができません。かつ、1人が1日に持ち込める端末の数は最大2台までとなります。

また、ソフトバンク(東京都港区、東証1部上場)もauと同様の措置を取ります。これにより、日本の携帯大手3社が販売した端末はすべてSIMロック解除できることになります。