2018年11月15日木曜日

下地島空港初のジェット機定期便!宮古島の「第二空港」へ

ジェットスター・ジャパン(GK=JJP、千葉県成田市)は、三菱グループの三菱地所(東京都千代田区、東証1部上場)がターミナル建設を進めているみやこ下地島空港(沖縄県宮古島市=旧伊良部町)に定期便を就航する方針を決めました。下地島では1994年(平成6年)以来の定期便復活、またジェット機による定期便は開港40年目で初めてとなり、宮古空港(沖縄県宮古島市=旧平良市)の補完としての役割が期待されています。

《2019年3月30日から有効》
GK323 NRT0725~SHI1025 月・金・土・日運航
GK324 SHI1110~NRT1405 月・金・土・日運航

※3月30日~4月8日と4月29日~5月6日はDAILY

(機材はエアバス320ceo 普通席=エコノミークラスのみ180席)

宮古空港へは、日本トランスオーシャン航空(NU=JTA、那覇市)とANA(NH、東京都港区)が乗り入れていますが、2015年まではスカイマーク(BC=SKY、東京都大田区)も乗り入れていました。ところが、スカイマークの経営破綻で1日3往復あった那覇線が廃止になり、1日あたり560席の座席減によって島外からの観光客を捌き切れなくなる恐れがあるという理由で、毎年行われている宮古島でのロックフェスが2015年だけ中止になってしまったのは記憶に新しいところです(前記事「SKY撤退で離島のビッグイベントができなくなった」参照)

今回、宮古空港も含めた宮古諸島(石垣以西の八重山とは分けて考える)への初のLCC就航ということになりますが、もともと乗員訓練専用だった下地を選択した理由として

「宮古空港では他社の便数の関係で好きな時間に就航できない」(片岡優社長)

と会社側は分析。定期便が20年以上途絶えていた下地空港なら市場を1から開拓する必要はあるものの、LCCならではの攻撃的な運賃体系で今まで宮古諸島への旅を諦めざるを得なかった本土からの観光客に訴えかけられると判断した模様です。

また、下地島の隣にある伊良部島と宮古本島の間には、日本最長の無料海上橋『伊良部大橋』があります。下地に着いて帰りは宮古発(あるいはその逆)で、両空港間を愛車で走るという芸当もできるので、サイクリスト(自転車愛好家)には楽しみが一つ増えることになります。

ちなみに、JTAとANAの那覇~宮古線を1日に何回も乗ろうというマイル修行僧の皆さんにもある意味で朗報です。ジェットスターは日本航空(JL=JAL)が出資しているとはいえ、JMBのFLY ONポイントが加算されないLCCですので、下地線にある程度の旅客分散が進めば、JTAとANAが既に運航している羽田~宮古線はもとより、乗り換えの手間が省かれることから那覇~宮古線の座席にも余裕ができ、修行僧の予約が取りやすくなるのではないかという期待が寄せられています。これからJALグローバルクラブ(JGC)やANAカードスーパーフライヤーズクラブ(SFC)を目指そうという方は、ちょっと頭に入れておいた方がいいかもしれません。