2018年8月1日水曜日

日本・韓国人にミャンマービザなし渡航解禁

ミャンマーホテル観光省(ネピドー市)は、かねてから噂のあった北東アジア3カ国の国民に対する入国ビザ優遇措置をこの度正式に決定しました。日本・韓国パスポート所持者に対しては10月1日から28日以内のビザなし渡航が認められ、中国護照所有者は陸路と空路のボーダーでビザオンアライバルが取れるようになります。共同通信ヤンゴン支局がミャンマー国営テレビ(MRTV)の報道として伝えたものです。

ミャンマーへのビザなし渡航は、これまではASEAN加盟国(マレーシアを除く)に限って、14日から最大30日の滞在が許可されていました(前記事「タイとミャンマー、待望のビザ免除開始」参照)。ASEAN域外となる北東アジア諸国や、欧米など西側先進国からの入国希望者は事前にビザを取得する必要があり、アライバルビザの制度も導入されてはいたものの当初は観光客は使えない代物で、今でこそ観光客にも開放されたものの大使館で取得するよりも高い料金が設定されています。

今回、日本・韓国・中国に対して行われるビザなしあるいはビザオンアライバルは、過去に行われてきたものと違い、既にASEAN諸国に対して行われている制度と同様、観光目的の入国者も対象とするものです。

10月1日(月)から、ヤンゴン・マンダレー・ネピドーの国際空港で入国する日本と韓国パスポート所持者は、28日間のビザなし入国が許可されます。中国護照所持者は、US$50を支払って28日間有効のアライバルビザを取得できます。ただし、日本経済新聞(電子版)と東京で編集されている『ミャンマーニュース』は、ビザなしで入国するには滞在費の裏付けとしてUS$1,000(11万円)を持っていることが必要な旨政府側が発表していて、これに観光業界が

「タンシュエ軍事独裁当局時代の強制両替も真っ青」

などと反発しているとも伝えました。ホテル観光省はこれを受け、手持ち現金の確認については当面実施しないと追加発表しました。

10月1日の実施まであと2ヶ月。実行されるまでまだまだ紆余曲折がありそうです。