チャイナエアライン(CI=CAL)の100%子会社のLCC、タイガーエア台湾(IT=TTW、桃園市大園区)は、3月からの夏スケジュールで新規3路線を就航させるとともに、既存路線でも大幅な増便を仕掛けるなど攻勢に転じます。同じく台湾発のLCCだったV Air(ZV=VAX)の倒産や、ブランドの発祥元シンガポール航空(SQ=SIA)の戦略見直しで一時は存続が危ぶまれたこともありましたが、本格航空会社(FSC)のチャイナエアラインでは採算の見込みにくい日本や中国の地方都市へ向けた補完戦略を採用し、巻き返しを図ります。
新規就航は、旭川空港(北海道東神楽町)、茨城空港(茨城県小美玉市)といわて花巻空港(岩手県花巻市)の3路線。いわて花巻線は空港の歴史を通じて初の国際定期便、茨城線はV Airが運航停止に陥った2016年9月以来の再開。旭川線は、V Airの親会社だった復興航空(GE=TNA)が運航していましたが、倒産後はエバー航空(BR=EVA)が季節運航していて、今回通年定期便が復活することになります。
《3月26日から有効》
IT8218 TPE0930~IBR1400 月・木曜運航
IT8219 IBR1500~TPE1730 月・木曜運航
《3月27日から有効》
IT238 TPE0615~AKJ1120 火・土曜運航
IT239 AKJ1210~TPE1550 火・土曜運航
IT239 AKJ1210~TPE1550 火・土曜運航
《3月28日から有効》
IT8258 TPE1215~HNA1650 水・土曜運航
IT8259 HNA1750~TPE2050 水・土曜運航
IT8259 HNA1750~TPE2050 水・土曜運航
(機材はエアバス320ceo エコノミークラスのみ180席)
今回新規就航する3路線ともに、台北発は桃園空港でバンコク(ドンムアン)前夜発のIT506便、当日未明発のノックスクート(XW=NCT)182便、タイライオンエア(SL=TLM)398便から乗り継ぐことができます。しかし、日本発はドンムアン行きのIT505便に同日で乗り継ぐことができず、ノックスクート181便、タイライオンエア399便に乗り継ぐ場合も、台北で1泊が必要です。
既存路線の増便は、桃園~岡山(岡山市北区)が順次運航日を増やして週6便になっていたのを毎日1便化。桃園~函館(北海道函館市)と高雄~福岡・那覇が週5便になり、成田~高雄線は2015年の新規就航以来週2~3便で落ち着いていたのを週4便にします。