首都圏バス公団(BMTA、ホイクワン区)は、10月13日に崩御なされたラマ9世プミポン・アドゥンヤデート先代国王閣下の葬儀に絡んで、臨時バス路線や無料バス増発などの施策を実施しています。
タイでは国王および王族方に不幸があった場合、葬儀などの公式行事は王宮(プラナコン区)で行われ、最後は王宮前広場に設けられた祭壇で荼毘に付されます。王宮では、1月20日(金)に行われる百日忌法要までの予定で、プミポン前国王のご遺体を納めた棺が一般に公開されています。開館時間は朝8時30分から午後3時30分までで、1日当たり4万人を上限とするとのことです。
弔問客はバンコク首都圏だけでなくタイ全土から集まっており、プラユット・チャンオチャ首相は鉄道や特急バスで来る地方在住者がそれらのターミナルから王宮前広場まで確実に移動できるように最大級の便宜を図ってほしいと公団に指示しました。公団ではこれを受け、王宮前広場とバンコク首都圏内の主要なターミナルを結ぶ「シャトルバス」を運行することにしました。確認できているだけで、ファランポーン駅(パトゥムワン区)、東バスターミナル(クロントイ区)、新南バスターミナル(タリンチャン区)、北バスターミナル(モーチット2、チャトチャック区)への4路線が運行されています。
この他、シャトルバスだけでは到底足りない上にバンコク首都圏在住の市民にも配慮するため、王宮前広場を通過する赤バス路線全線を一連の公式行事が終了する17年10月までの予定で無料運行します。該当するのは次の路線です。
[2](王宮前広場~サムロン車庫・メガバンナー車庫)
[3](モーチット2~クルントンブリ駅)
[15](バンランプー~BRTラチャプルック駅)
[25](王宮前広場~パークナム2車庫)
[32](王宮前広場~パークレット)
[47](パーククロン市場~クロントイ車庫)
[53](旧市街循環)
[59](王宮前広場~ランシット車庫)
[60](王宮前広場~スアンサヤーム車庫)
[65](王宮前広場~バンスー操車場~ノンタブリ桟橋)
[70](王宮前広場~プラチャニウェート3車庫)
[203](王宮前広場~バンプラット~ノンタブリ桟橋)
青いステッカーが貼られた無料バス用の車両がかなりの数、それら路線に転配されたものの、それだけでは足りず、公団は本来有料運行用の車両にも「王宮前広場アクセス路線のため運賃無料」という白黒のステッカーを張り付けてようやく所要車両数を確保しました。