2016年7月8日金曜日

MRTパープルライン、8月6日正式開業へ

都市鉄道公団(MRTA)とバンコクエクスプレスウェイ&メトロ(BEM ディンデン区、SET上場)は、日本の資金援助で建設を進めていたMRTチャルンラチャダム線こと、パープルライン(タオプン~クロンバンパイ間21.0Km)を8月6日(土)から正式に営業開始します。

MRTパープルラインは、クロンバンパイ駅(ノンタブリ県バーンヤイ郡)とプラパデーン(サムットプラカン県プラパデーン郡)を結ぶ路線として計画され、今回はそのうちの北半分が先行開通するものです。
先行開通する区間には、途中14箇所の駅が設けられ、ノンタブリ県初の軌道系大量輸送機関として地域の輸送改善が一気に進められます。

外国人が実務的に使えそうなのは、公衆保健省、商業省、財務省宝くじ局(いずれもノンタブリ市)を訪れるときです。公衆保健省は、その名の通り「保健省前駅」下車。商業省、宝くじ局はプラナンクラオ橋駅で降りてサナムビンナーム通り(別名ノンタブリ1通り)を歩き、10分程で着きます。

このうち、商業省庁舎にある商業開発局(DBD)は会社の登記簿に関する案件を取り扱う、日本の地方法務局に相当する組織です。会社の設立や閉鎖(解散)の手続き、外国人のワークパーミット・NON-Bビザ申請に必要な登記関係の書類(日本の登記簿謄本などに相当)を取得する際に、弁護士さん同伴で訪れることもあるはずで、これまでは弁護士さんのマイカーを利用し渋滞に巻き込まれることもしばしばだったのが、ある程度時間が読めるようになります。また、知的財産局(DIP)は日本の特許庁に相当する組織で、製造業関係であれば特許、商標登録、意匠登録などでお世話になる可能性があります。

ただし、バンコク首都圏側の終点であるタオプン駅(バンスー区)とMRTブルーラインの終点バンスー駅の間は約1km離れており、ブルーラインを1駅間だけ延長開業することも検討されましたが結局断念となり、2019年に予定されているブルーライン全線開業までは、首都圏バス公団(BMTA)と鉄道庁(SRT)に依頼して両駅間をつなぐ暫定的なシャトル運行を行います。このため運賃もブルーラインとパープルラインは別建てとなり、通し購入はできません(ICカードは両路線で利用可能)。