2016年5月18日水曜日

Scoot成田線にバンコク経由便が登場!

Scoot(TZ=SCO、シンガポール)は7月21日から、成田~バンコク(ドンムアン)~シンガポール(チャンギ)線の運航を始めると発表、航空券の販売を開始しました。グループのノックスクート(XW=NCT)がタイ航空当局に対するICAO(国際民間航空機関、カナダ・モントリオール)の制裁の煽りで日本へ新規就航できないため、シンガポール国籍のScootが運航しようというものです。

《チャンギ発7月20日、ドンムアン・成田発7月21日から有効》
TZ291 NRT1000~1350DMK1550~SIN1915 DAILY
TZ292 SIN2120~2330DMK0055~NRT0900 DAILY

(機材はB788 Scootbiz=プレミアムエコノミー21席、エコノミークラス314席)

親会社のシンガポール航空(SQ=SIA、SGX上場)は2010年まで同じルートを運航していたので、シンガポール国籍の航空会社によるバンコク経由成田便が6年ぶりに復活するということになります。

当初は、先に就航した関空線と同じく、ノックスクートがドンムアン~成田線を毎日1ないし2便運航する予定で準備を進めていました。しかし、昨年3月にタイ運輸省航空局がICAOのSSCを指摘され、タイ国籍のすべての航空会社は国際線でまったくの新規路線を起こすことが事実上難しくなりました(前記事「ICAO重大懸念でノックスクート運航開始できず」参照)。このため、ノックスクートはチャーター便扱いでドンムアン~成田間の運航実績を積み上げ、Scoot本体の機材調達にメドがつくのを待っていました。

一方、Scootも昨年7月、関空~ドンムアン~チャンギ線をデイリーで開設(前記事「関空~バンコク~シンガポール線がスクートで復活」参照)。キャンベル・ウイルソンCEOは今年4月、チャンギ~台北桃園~新千歳線の就航発表記者会見の席上で成田線の増強に意欲を示しており

「タイ運輸省と協議中だ。結果次第でできるだけ早く発表したい」

と述べていました。つまり業界内では、成田~ドンムアン~チャンギ線の開設発表は時間の問題と見られていた訳です。

航空券はノックスクートのHPを通じて、タイ国内でも販売されています。