トランスアジア航空(GE=TNA 台北市、台湾証取上場)の子会社で台湾初のLCC(格安航空会社)、V air(ZV=VAX)は、深夜早朝枠を利用した東京・羽田空港への路線を運航開始しました。さらに15日からは茨城空港(茨城県小美玉市)へも新規就航し、成田空港発着で先行するタイガーエア台湾(IT=TTW、桃園市)を追撃します。
ZV253 HND0300~TPE0600 火・木・土曜運航
ZV252 TPE2200~HND0200 月・水・金曜運航
《3月15日から有効》
ZV240 TPE0700~IBR1110 火・木・土・日曜運航
ZV241 IBR1210~TPE1435 火・木・土・日曜運航
(機材はエアバス321 エコノミークラスのみ194席)
先に就航したタイガーエア台湾は羽田着が4時ですが、V airはそれよりも早い午前2時の到着。時間には余裕を持って設定しているため、ダイヤよりも早着すれば2時15分ないし20分発の深夜早朝アクセスバスに接続でき、都内主要駅や川崎駅、横浜駅へ帰りつくことができます。ただし、遅れると接続できなくなり、朝5時過ぎの京急・モノレールの始発電車まで待たなければならないというリスクがあります。
逆に羽田発便へのチェックインは、京浜急行・東京モノレールの最終電車で入っても十分な余裕があります。
羽田行きのZV253便は、月曜日と水曜日に限りハノイ発のベトジェットエア(VJ=VJC)5972便で同日乗り継ぎ可能。茨城行きのZV240便は、前日夜のタイガーエア台湾506便でバンコク(ドンムアン)からの乗り継ぎができます。
東京で編集されている業界専門サイト『トラベルビジョン』は、3月12日(土)の羽田発初便が搭乗率46.4%と低迷したと報じました。GSA(国内総代理店)のステラジャパン(東京都中央区)も、
「LCCゆえの発券条件の厳しさがあり緩和してもらわないと座席の卸売りは難しい」
と認め要望を出したとのこと。日本を終電で出られ、なおかつ翌朝一番から動ける夜行便というのはビジネスでも使える魅力があるので、今後の知名度アップに期待がかかります。