2016年3月22日火曜日

18きっぷで北海道新幹線に乗れる「オプション券」新発売

JR北海道(札幌市中央区)とJR東日本(東京都渋谷区、東証1部上場)は、北海道新幹線開業後の企画乗車券のラインナップとともに、2016年度の青春18きっぷの発売要項を発表しました。この中で、旅客列車が3月26日(土)から北海道新幹線へ「転換」される津軽海峡線の対策として、新たに「北海道新幹線オプション券」が設定されると述べられています。

青春18きっぷは、津軽海峡線が絡むJR北海道・東日本を含むJR6社の普通・快速列車に乗り放題というのが基本のルールです。津軽海峡線にも開業当時は18きっぷだけで乗れる快速『海峡』がありましたが、2002年(平成14年)12月のダイヤ改正で特急『スーパー白鳥』に統合、廃止されてしまいました。これにより海峡線区間では普通・快速列車の運転がなくなったため、木古内駅(北海道木古内町)と蟹田駅(青森県外ヶ浜町)の相互間で乗降が完結することを条件にスーパー白鳥の自由席に乗車できる特例が設けられました。

しかし、3月の北海道新幹線開業に伴い、スーパー白鳥は運転を終了。このまま昨年までのルールを杓子定規的に適用すると、 本州と北海道の間を18きっぷだけで乗り通す旅ができなくなってしまいます。新幹線を運営するJR北海道は、「鉄道ならではのゆったりとした形で本州と北海道を結ぶ旅を引き続き楽しんでいただけるように」として、青函トンネル区間に絞って追加料金で新幹線への乗車を認めるプランを開発しました。

青春18きっぷ北海道新幹線オプション券は、1枚2,300円。乗車当日の利用スタンプが入った18きっぷとオプション券を一緒に提示して利用します。北海道新幹線は木古内駅と奥津軽いまべつ駅(青森県今別町)の間のみとし、木古内駅と函館線五稜郭駅(北海道函館市)の間は、JRから分離される江差線改め道南いさりび鉄道線に乗り換えます。奥津軽いまべつ駅では、隣接する津軽二股駅で津軽線に乗り換え、青森方面へ向かうことができます。