2016年3月23日水曜日

18きっぷ北海道新幹線オプション券を使うためのスケジュール

JR北海道(札幌市中央区)とJR東日本(東京都渋谷区、東証1部上場)は、北海道新幹線開業後の企画乗車券のラインナップとともに、2016年度の青春18きっぷの発売要項を発表しました。この中で、旅客列車が3月26日(土)から北海道新幹線へ「転換」される津軽海峡線の対策として、新たに「北海道新幹線オプション券」が設定されると述べられています。

(前記事「18きっぷで北海道新幹線に乗れる「オプション券」新発売」の続き、2分割の2本目です)

オプション券を利用して、青森と函館の間を結ぶには、スケジュールに制約があります。北海道新幹線で、木古内と奥津軽いまべつの両方に停車する列車は1日13往復中7往復。津軽線は、青森と蟹田の間が1日9往復、蟹田と三厩(青森県外ヶ浜町)の間が1日5往復しかありません。このため、スケジュールを組もうとすると、次のようになります。青森~函館間を直通できるのは、上下共に1日3往復分。青森~木古内間を入れても、4往復分のスケジュールしか組めません。
なお以下の表は、JR東日本公式ホームページの駅の時刻表で、津軽線の確定時刻が掲載されるのを待ってまとめました。

《下り》

青森蟹田津軽二股奥津軽
いまべつ
木古内函館
6:487:258:199:18
6:206:567:077:318:138:5010:1311:13

10:0810:4512:3313:34
10:3811:1711:2111:4613:4714:2415:1816:22
15:2416:1816:2916:5417:0117:3819:0020:00
19:0119:3820:2121:24
18:1418:5618:5919:2420:5821:36

《上り》
函館木古内奥津軽
いまべつ
津軽二股蟹田青森
6:487:268:379:029:209:56
7:048:049:4410:2213:0513:3013:3314:23
10:4011:4612:5713:3515:0815:3316:1116:54
13:2914:3314:5715:3518:0218:2719:0319:40
16:2417:2818:4919:27
19:4020:4220:5221:30
22:1222:50

《他の企画乗車券の対応》
青春18きっぷはJR6社共通商品ですが、東日本・北海道の両社管内に絞って連続7日間使える類似商品の『北海道&東日本パス』では、オプション券の代わりに通常の新幹線特定特急券(東北区間の新幹線自由席特急券に相当)を購入すれば、新青森(青森市)~新函館北斗(北海道北斗市)間の北海道新幹線全区間が利用できます

新青森~木古内・新函館北斗、奥津軽いまべつ~新函館北斗の間であれば、3,930円の追加。奥津軽いまべつ~木古内のみであれば1,990円ですが、木古内からの道南いさりび鉄道線にはパスが使えません。木古内で乗り継ぐ場合は道南いさりび鉄道の普通乗車券(函館まで830円)か、『はこだて旅するパスポート』(3,080円)をどちらも現金で購入しなければなりません。このため実務的には、新青森~新函館北斗間乗り通しの事実上一択となります。

JR北海道全線が連続5日間利用できる『北海道フリーパス(日本人向け)』『北海道レールパス(外国人向け)』は、北海道新幹線がフリーエリアから外れます。『ジャパンレールパス』は普通車用、グリーン車用とも北海道新幹線で使えますが、グランクラス(国鉄三等級制時代の1等に相当)だけはグリーン車用であっても正規の特急料金と、グランクラス料金が別にかかります。