2015年12月1日火曜日

日本向けGダイアリーが完全電子化!紙は今月がラスト

アールコスメディア(東京都八王子市)は、創刊以来16年間日本とタイで同時印刷を行ってきた月刊G-DIARY(ジーダイアリー)の日本印刷を終了すると発表しました。日本での紙版の販売は今発売中の12月号が最後となり、12月15日発売の2016年1月号からは、電子書籍版に資源を集中します。

G-DIARYは1999年の創刊以来、タイで編集をしながら日本に原版を送って同時印刷を行い、日泰両国で同じ日に発売するというのが売りでした。しかし、日本では取り扱う一般書店が限られ、ライバル誌の『アジアン王』や後身の『アジアン王国』と違ってコンビニでの販売もほとんど行われていなかったことから、口コミで定期購読者の輪を広げてもらう以外に販売を拡大できませんでした。

ですが、2010年代に入って電子書籍が普及したことで状況が一変。印刷の手間がかからず、売り切れ絶版や返本もなくなり、取り扱い書店の少なさを補え、読者の側も手軽に購入できる電子書籍は、中小零細の雑誌出版社にとってはまさに救世主だったのです。

Gダイでは紙版を日本アマゾン、楽天ブックスといったネット書店に取り扱ってもらっていましたが、昨年7月発売の2014年8月号から実験的に電子版の販売を始め、今回、日本国内の大手電子書籍ベンダー全社で販売できるメドが立ったため、日本向け紙版を終了することにしたものです。ちなみにGダイはバックナンバーの電子化も行っており、現時点で2009年(平成21年)4月以降発行の号についてはすべて購入できるようになっています。

《パソコンで見る》
Windowsパソコン・タブレットでGダイを読みたい方は、パソコン用のリーダーアプリをインストールする必要があります。既に主だったベンダーはアプリを用意しており、Kindle for PC(日本アマゾン)、koboデスクトップアプリ(楽天kobo)、BookLive!Reader for Windows(ブックライブ)、ebi.BookReader (eBookJAPAN)などがあります。

Macユーザーの場合は、Kindle for Mac(日本アマゾン)、koboデスクトップアプリMac版(楽天kobo)が利用できます。Chromebook・Linuxなどのユーザーは、『Kindle Cloud Reader』(日本アマゾン)を使用中のブラウザにインストールして使います。

《スマホ・タブレットで見る》
iOS、Androidが搭載されているスマートフォン・タブレット端末でもベンダーが配布しているリーダーアプリをダウンロードすれば利用が可能。わざわざKindle Fire HDなどの専用端末を購入する必要はありません。

《定期購読者への対応》
日本で紙版を定期購読していた読者の方には、今後も継続されるタイ印刷の紙版を空輸する形で残りの契約期間分を保証すると発表されています。契約更新時に電子版へ移行する方には、最初の1年間無料とする特例措置も用意しています。